人気アプリの更新頻度を調査!Amazon / Hulu / U-NEXT|アプリ研究 #2
こんにちは、プロダクト開発部の三浦です。
最近はまた新型コロナウイルスの感染者数も全国的に増加傾向にあり、外出を控える方も多くなってきているのではないかと思います。
そんなおうち時間を支えてくれるものといえば、動画配信サービスですよね。
(少なくとも私にとってはとても支えになっています…!)
今日はそんな 動画配信サービスのアプリ研究を行った結果をご紹介したいと思います。
なお、主な研究対象は料金設定やアプリのUI・UXとし、コンテンツには言及しません。
過去のアプリ研究ブログはこちら
コロナ禍に売上を伸ばすマクドナルド・ケンタッキー・モスバーガーのアプリを大解剖|アプリ研究 #1
利用率も急伸中!有料動画配信サービス大解剖!
株式会社フィールドワークスおよび、映像メディア総合研究所合同会社が2020年6月に行なった全国6,000人規模のネットアンケート調査によると、「有料動画配信」の利用率が前年の21.6%から26.0%と急伸していることが分かりました。
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000037309.html
有料動画配信は以下の3種に分類することができます。
- 定額制見放題(SVOD)
- 都度課金制レンタル(TVOD)
- デジタルデータ購入(EST)
同社のデータによれば、なかでも 定額制見放題(SVOD)の利用率増加が特に大きく、有料動画配信サービスの利用者の増加をけん引しているということでした。
今回は、利用率上位の下記サービスのアプリについて調査を行ないました。
調査対象
料金・アカウント比較
※1 追加アカウントはプライムビデオの視聴は不可で、購入したビデオのみ視聴可能(4端末まで)。
※2 同時に視聴できるデバイスは1つまで。
※3 異なるデバイスで、同時に、別々の作品を楽しむことが可能。
三者三様ですが、個人で楽しむのか家族や友人と一緒に楽しむのか、その前提で選ぶサービスが変わってきそうです(冒頭で述べた通り、各サービスのコンテンツについては無視しています)。
アプリ UI/UX 比較
ホーム画面
Amazonプライムビデオ
画面上部にジャンル別のタブが表示されていますが、5種類と数が少ないため作品選びに移りやすいと感じました。
また、画面下部のメニューには必要最低限のものだけ設置されており、アイコンの線は細く色も薄めです。
あくまで画面中段の作品画像の邪魔をしないよう、アイコンの主張を弱めているように感じました。
Hulu
画面上部の「カテゴリ」をタップすると、11種類の作品カテゴリーが表示されます。
慣れてくれば素早く作品選びを行なえるのかも知れませんが、初めて該当の画面を見た際は、一瞬内容が頭に入って来ませんでした。。
おすすめ作品のカルーセルパネルの下には、視聴途中の作品が表示されるので、そこは親切な設計だと感じました。
U-NEXT
AmazonプライムビデオやHuluとは違い、おすすめはカルーセルパネルではなく1作品のみが画面上部に表示されていました。
また、そのすぐ下には視聴途中の作品が表示されており、周囲に余白が多く取られています。
利用者を作品の継続視聴に集中させることで、サービスの継続利用に促したい、という意図があるように思えました。
動画再生画面
Amazonプライムビデオ
画面内にサムネイルを表示させないことで、画面の色数が少なくなっており、再生ボタンの位置が分かりやすいです。
また、作品説明がファーストビューの最下部にあることで、画面がすっきりして見えます。
Hulu
再生ボタンにブランドのメインカラーが使われており、一目でわかりやすくなっています。
しかし、画面内にサムネイルが表示されていることなどから画面の要素が多く感じました。
U-NEXT
再生ページでは下部のメニューの表示を消していました。
画面左上に「×」ボタンはあるものの、どこからホームに戻れば良いか一瞬分かりませんでした。
作品説明の下部にユーザー評価が表示されている点は、参考にしやすく良いと感じました。
アプリ更新頻度 比較
Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXT アプリについて、直近1年のバージョンアップについて調査しました。(2020年11月27日時点)
※App Store 上で確認可能なアップデート履歴は25件までのようですので、実際は更に回数が多い可能性があります。
どのアプリも高い頻度でバージョンアップを行なっていることがわかりました。
単なるコンテンツの追加だけではなく、アプリ自体の機能追加や改修などといった内容でアップデートされており、特にHuluに関してはユーザーからの要望を多く反映させていると記載されていました。
まとめ
正直に言うと、動画配信サービスは人気コンテンツで勝負というイメージを持っていました。
しかし調査を進めると、それぞれのアプリでユーザーの利便性を重視した設計や高い頻度でのバージョンアップが実施されていることが分かりました。
今回調査を行なったサブスクリプション型のサービスにおいては特にですが、競争が激化する市場のなかでユーザーに継続して利用されることは非常に重要です。
そのために多くの企業では、レビューやデータ分析に基づきアプリの継続的な改善を行なっています。
簡単ではありませんが、アプリを展開している企業にとっては必ず必要なことなので今一度自社アプリについて考えてみてはいかがでしょうか。
アイリッジでは、アプリの運用や活用におけるご支援を行なっています。
アプリマーケティングにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。