グロースハックでアプリを成長させよう! #アプリグロースハック1(前編)

「グロースハック」という言葉をご存じでしょうか。プロダクト開発などの場面で用いられることが多いマーケティング手法ですが、アプリの成長にももちろん有効です。

今あるアプリをさらに成長させたいという方は、ぜひこの記事を読んでグロースハックについて知っていただければと思います。

1.「グロースハック」とは

そもそも「グロースハック」とは、市場の動向やニーズを分析し、開発時からリリース後も含めてプロダクトを改善し続け、成長させていくことをいいます。

その発祥は2010年と比較的新しく、Dropbox社の創業当時にマーケティングを担当し、その成長に大きく貢献したSean Ellis氏が提唱した「Growth Hacker」という言葉がもとになっています。

 

従来のマーケティングでは、プロダクト完成後の市場へのPRを重視してきました。

プロダクトのリリース後、マーケティング部門が広告やSEO対策などを行って顧客に認知させ、購入を促すというものです。

プロダクトでどのような価値を提供するかは開発時にすでに決まっており、それをある意味一方的に顧客に訴求していたと言うこともできるでしょう。

 

しかし、こういった広く世間に訴求するようなマーケティング手法は、消費者の興味・関心が細分化した現在ではなかなか効果を発揮しづらくなってきています。

そこで登場するのがグロースハックです。

 

グロースハックでは、従来のマーケティング手法に加えて、常に市場や顧客を理解してプロダクトをアップデートし続けていくことを目指しています。

そのため、顧客行動などのデータに基づき、常に最適化を目指してプロダクトが改善されていきます。

プロダクト自体が拡散・成長していくための仕組みを、予め組み込んで開発するということも行われています。

 

従来のマーケティングではプロダクトのリリース後、ボールが完全に開発部門からマーケティング部門へと移されてきました。

一方グロースハックでは、開発部門とマーケティング部門が常にプロダクトに関わり続けていくという点が最も大きな違いと言えるでしょう。

 

2.なぜアプリにグロースハックが必要なのか

では、なぜアプリにグロースハックが必要なのでしょうか。

 

皆さまのアプリも、成し遂げたい目的があって開発されたはずです。

どういったKPI・KGIが設定されているかはアプリによりますが、いずれにしてもその達成に重要なのはアクティブユーザー数です。

今アプリを実際に利用しているユーザーこそが、プッシュ通知を受け取ったりEC機能で商品を購入したりするわけです。

 

アプリリリース後は、新規ユーザーの獲得に目が行きがちです。

しかしいつまでも新規獲得だけに重点を置いていると、毎月多数の新規ユーザーを獲得できているのにアクティブユーザー数は増えていない、あるいは減っているなどということが起きてしまいます。

一般にアプリユーザーは、ダウンロードから時間の経過とともにだんだんアプリを起動しなくなる傾向にあります。

要するに、アプリを利用しない休眠ユーザーとなってしまうのです。

 

スマートフォンの中には、多い人で100以上ものアプリが入っています。

皆さまのアプリは、それら多数のアプリといわば競争している状態です。

ですから常にユーザーを理解してアップデートを続けていかなければ、使い続けてもらうことはできません。

ですが、どうアプリを改善していけばアプリを使い続けてもらえるのでしょうか。

その解決策を知り、実行していくための手段がアプリグロースハックです。

 

グロースハックでは、まずアプリ自体が継続利用されるだけの価値を提供できているかを分析するところから始めます。

結果的にアプリのコンセプト自体を変更することもあります。もちろんそこで終了ではなく、データの収集・分析から改善策の立案・実行を繰り返して、アプリを成長へと導いていきます。

 

アプリが改善されて継続利用ユーザーが増えれば、それに伴って「ファン」も増えていきます。

ファンは口コミなどを通じてアプリを周囲におすすめしてくれる存在です。

ファンを増やすことは新規ユーザーの獲得にもつながりますので、アプリにおいてもグロースハックの考え方は非常に重要だと言えるでしょう。

 

後編ではより具体的なグロースハックのポイントなどをご紹介していきます!

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