プッシュ通知の効果を最大化するためのチェックリスト

ユーザーがアプリを開いていない状態でも、キャンペーンのお知らせやクーポンの配布などを配信することができるプッシュ通知。

ユーザーと良好な関係を築き、アプリの起動や購買・来店などの行動を促進するのには欠かせない機能です。

 

今回は、そんなプッシュ通知を配信する際にぜひ確認してほしいことをまとめました。

適切な内容を配信するため、また配信設定のミスを防ぐためにぜひご活用ください。

 

配信内容の企画時の確認ポイント

1)プッシュ通知の目的は明確か

まずはそのプッシュ通知を配信する目的を確認しましょう。

ここでいう目的とは、通知によってユーザーのどんな感情を喚起させたいのか、その結果どんな行動をとってほしいのかということです。

 

例えば、週に2回プッシュ通知を配信することに決まっているからと、とりあえずで内容を決めていませんか?

そのような目的が明確でない通知内容では、ユーザーは自分に関係のない通知が送られてくるという感想を抱き、プッシュ通知の非許諾へとつながってしまいます。

 

ぜひ、毎回通知ごとの目的を明確に設定したうえで配信を行ってください。

2)適切なKPI(評価指標)が設定できているか

プッシュ通知を配信した後は、毎回必ずその効果を確認して次回配信の改善に活かしていく必要があります。

そのためには、評価指標を設定することが欠かせません。

 

1)でも挙げたように、プッシュ通知はとってほしい行動をユーザーに促し、アプリが目標とするものを達成していくためのコミュニケーション手段の1つです。

プッシュ通知の効果を評価する場合、開封率やクリック率などが挙げられがちです。

ですがそれだけではなく、その配信が目的としていたユーザー行動がどの程度喚起されたかの評価を重視してほしいと思います。

 

例えば、ユーザーに情報を届けることやその情報に興味を持ってもらうことを目的とした配信なら、開封率やクリック率といった指標が有効です。

また、アプリの利用活性化が目的であれば、起動数(率)や継続率、商品を買ってもらうことが目的ならCVR(購買率、予約率など)といった中長期的な評価指標を設定するのがよいでしょう。

3)ターゲットは明確か

1)目的の項でも触れましたが、プッシュ通知はユーザーに何らかの行動をとってもらうために配信するものです。

目的が設定できたら、次にどんなユーザーにその行動をとってもらいたいのかも考えるようにしましょう。

 

このターゲットの設定には色々な切り口があります。

例えば、子供服のセールのお知らせなら対象年齢の子供がいるユーザーがターゲットになります。

また、しばらくアプリを使っていないユーザーに復帰を促したいなら、〇日以上アプリにログインしていないユーザーがターゲットになります。

 

4)適切にユーザーセグメントを設定できているか

セグメントとは、市場や顧客を何らかの評価軸で分類したものを指します。

ここでは、2つの切り口から、設定したセグメントが適切かを確認してみてください。

基本属性

ユーザーをセグメントに分ける際、基本になるのが年齢・性別・居住地などのいわゆるデモグラフィック(人口動態)変数と言われる属性情報です。

それらの属性情報をアプリの種類やターゲットによって適切にグルーピングする必要があります。

 

3)で挙げたようなアパレル系アプリを例にとると、商品案内をする際はベビー服なら0〜3歳、子供服なら3〜15歳の子どもがいるユーザーといった分け方をする必要があります。

 

ユーザー行動


もう1つのセグメントの分け方として、アプリ内におけるユーザー行動があります。

初回ログインから〇日経っている、特定のページに〇回アクセスしている、特定の商品をお気に入りに入れている、などがユーザー行動の例として挙げられます。

 

「商品Aを購入した方へ 商品Bも検討しませんか?」というような通知やメルマガなどを受け取ったことがある方も多いのではないでしょうか。

これもユーザー行動に基づいたセグメントによるものです。

 

このような配信を送るなら、「〇日以内に商品Aを購入した」かつ「商品Bを購入したことがない」というセグメントを設定する必要があります。

 


このように、アプリやサービスの種類に合ったセグメントが作れているかをしっかり確認するようにしてください。

ただし、あまり条件を絞り込みすぎて配信対象者が少ない状態で配信すると、効果が見えづらくなってしまいます。

ある程度の母数が確保できているかも判断基準に入れるといいでしょう。

 

配信内容の設計時の確認ポイント

5)配信時間が適切か

どんなユーザーにプッシュ通知を送るかを決めたら、次はそのユーザーがどうアプリを使っているかを考えてみてください。

例えば20代のユーザーがスマートフォンを見るのは、仕事の休憩時間や終業後になる場合が多いでしょう。

仕事の時間帯に通知を送っても他の通知に埋もれて読んでもらえない可能性が高くなってしまいます。

 

このように、ユーザーがアプリを利用するシーンから逆算して適切なタイミングを設定できているかを確認していきましょう。

6)ユーザー当たりの配信回数が適切か

次に確認していただきたいのが、1ユーザーの1日当たりの配信回数が多すぎないかということです。

 

アイリッジで行ったアンケート調査では、1日に受け取るプッシュ通知の適度な量を1〜5通、6〜10通と回答した人が合計で約55%でした。

ダウンロードしているアプリの数から逆算すると、1つのアプリから受け取るプッシュ通知は1日当たり1〜2通が望ましいといえます。

 

1日に色々なセグメントに向けてそれぞれプッシュ通知を送った結果、複数のセグメントに含まれたユーザーに何通もプッシュ通知が届いてしまうというようなことが起こりかねません。

 

対策としては、まずはセグメントごとに配信日を分けるのも1つでしょう。

他にも、セグメントの優先順位を決めて、下位セグメントの配信の際に上位セグメントに含まれるユーザーを除外設定するなども考えられます。

7)配信内容が適切か

配信内容については、以下の4つの観点から適切なものになっているかを確認してみてください。

 

  1. 伝えたいメッセージがわかりやすく端的に表現できているか
  2. 特別感のある、興味を引くような内容になっているか
  3. 文章は長くなっていないか(40文字程度を推奨)
  4. OS仕様別で最適なメッセージと見え方になっているか
  5. 絵文字やカッコなどを使い目立たせることができているか

 

絵文字や記号については、アプリやサービスの種類によっては利用しない方がいい場合もありますので、文章のガイドラインなどを作ってそれにあわせるといいでしょう。

 

配信前の確認ポイント

8)テスト配信で表示を確認したか

実際にプッシュ通知を配信する前には、必ずiOS、Androidそれぞれの端末でテスト配信をするようにしましょう。

そしてテスト配信されたものは、複数人でチェックするようにしてください。

 

表示が崩れていないか、文字化けしていないか、改行位置が見づらくないか、リンクURLが有効かなどがチェック項目として挙げられます。

9)管理画面で適切に配信設定ができているか

プッシュ通知の配信設定を行う管理画面上で、適切な配信対象が選択できているかを必ず確認しましょう。

内容がよくても本来のターゲットでないユーザーに配信してしまったり、午前と午後を間違えて配信してしまったりしては逆効果です。

 

配信設定、配信日時・セグメント・内容を、再度ダブルチェックするようにしてください。

 

アイリッジで提供しているアプリマーケティングツールFANSHIPでは、管理画面が直感的に使用できるため設定ミスが起こりにくい設計となっています。

とはいえ、設定が正しいかの確認は必須ですので、チェック体制は構築しておきましょう。

 

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まとめ

今回は、プッシュ通知の効果を最大化するためにぜひ確認していただきたい項目について解説しました。

ここに実際の運用フローをマージして、皆さまだけのプッシュ通知配信チェックリストや手順書を作ってみてくださいね。

 

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