アプリでのユーザー体験を改善して、売上アップを目指すには? 〜UXリサーチのススメ(前編) 

より多くの人に使ってもらえるアプリにすべく、UI/UXを改善したい。

そんなとき近道となるのは、「UXリサーチ」を通じて、ユーザーがアプリを使う目的やその背景にあるニーズや悩みを掘り下げることです。

 

ユーザーのインサイトや行動の理由を知り、理解を深めることで、より『使われるアプリ』を作り出すことができます。

前編となる今回は、UXリサーチとはどんなものなのか。また、実施することでどんなメリットが得られるのかをご紹介していきます!

 

そもそも「UX」ってどんなもの? 

「UX」という名称が聞きなれない人も多いかと思いますが、この「UX」とは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略称です。

「ユーザー体験」ともよばれ、ユーザーがアプリやサービスを通して得られる一連の体験を意味しています。

 

ユーザーが「使いやすい」「わかりやすい」「楽しい経験をした」といったプラスの体験を得られれば、アプリやサービスに愛着を持つようになります。

 

その結果、アプリ自体の起動率やリピート利用、評価の高いレビューや口コミの拡散などへとつながって、アプリのアクティブ率の向上や新規ユーザーの獲得といったビジネス目標を達成することができます。

 

なぜビジネス目標を達成する上で、UXリサーチが必要なのか

UX(ユーザー体験)を向上させてビジネス目標を達成するために必要なこと。それは、ユーザーのニーズやペインポイント(悩みの種)を知ることです。

ユーザーがアプリを使う目的やニーズ、解決したい悩みや課題を知り、解決することでUXは向上できます。

 

UXリサーチには、アプリやサービスの開発においてユーザーのインサイト情報を収集・分析したり、行動観察による分析や仮説検証による評価をすることなどが含まれます。

その結果を利用して、UI/UXの改善方針や改善施策の立案を行っていくのです。

 

まずはユーザーのニーズやペインポイント、アプリの課題などについて仮説を立てたら、その仮設が本当に現実に即したものなのかをユーザーへのインタビューやプロトタイプテスト、ユーザビリティテスト、アンケート調査などの「UXリサーチ」を通じて検証していきましょう。

 

なお、ここで大切なのは、一度仮説を立てたら終わりではなく、「本当にその仮説は正しいのか」「より改善できるポイントがあるのではないか」を掘り下げて、継続的に繰り返し検証を続けることです。

 

UXリサーチはただのデザインを改善するプロセスではなく、「このアプリを使う人がどんな悩みを抱き、ニーズを持っているのか」を把握し、ユーザーと向き合うための手段です。

ニーズを満たすことはもちろん、使うたびに喜んでもらえるコミュニケーションの実現を目指していきましょう。

 

UXリサーチはどんなタイミングで行うべき?

では、UXリサーチはどのタイミングで行えばいいのでしょうか。

UXには大きく分けて4つのフェーズがあります。

それぞれフェーズごとの目的にあったタイミングで実施していくのが望ましいです。

①「アプリやサービス企画段階」

新しいアプリやサービスを考える際、ターゲットユーザーにとって「本当にこのアプリのコンセプトは正しいのか」「ユーザーのニーズを満たすことができているのか」を検証しましょう。

この場合、まだアプリが形になっていない企画段階にあるため、できるだけユーザーの生の声を拾えるような調査を行うのが望ましいです。

②「アプリのリリース前」

α版やβ版など不完全なものでも良いので、画面や画面遷移、その操作性や使用感を検証しましょう。

③「アプリのリリース後」

実際にユーザーがアプリに対して感じる本音を調べるユーザーインサイト調査などを行うことで、「どのような課題があるのか」を検証しましょう。

の段階で「アプリの離脱率が高いのは実はアプリの操作説明が不足しているからだ」「アプリ内での購入まで至らないのは購入動線に問題があるからだ」などの具体的な課題が浮かび上がってきます。

④「課題が可視化できたタイミング」

ここでは、ユーザーの実際のアプリ操作を行動観察することで、「何がボトルネックになっているのか」、「どのような使い方をしているのか」などを調査していきます。

後ほど個別のリサーチ方法については詳しく説明しますが、大きく分けるとアプリやサービスが実際に形になっていない段階では「ユーザーニーズ調査」「事前ユーザビリティテスト」、アプリのリリース製品のやサービスが形になってローンチした後は「ユーザーアンケート」や「ユーザビリティテスト」などが代表的です。

 

UXリサーチに必要なプロセスとは?

目的や課題によって、調査の内容は大きく変わっていきます。

上記でご説明したようにアプリの企画段階では、ターゲットユーザーが求めるニーズや提供価値の検証が必要です。

 

アプリ開発段階ではα版とβ版などのプロトタイプを利用した、アプリのユーザー体験を検証するのが望ましいです。

 

アプリのリリース後は、機能や各画面UIの操作性の評価や離脱理由となるボトルネックポイントの検証、追加機能のニーズや要望のヒアリングなどが求められます。

 

UXリサーチを実施するプロセスとしては、まず「何が目的か」「課題は何か」「対象は誰か」という目的の設定と整理。

そして仮説立案や手法の検討、手順の設計、調査準備を経て、実際の調査を実施していきます。

 

ただし、調査結果が出たら終わりではありません。

その結果を活用した解決施策やUI/UX改善の検討をおこない、改善後のアプリについてユーザーがどう評価しているかも確認する必要があります。

 

目的設定から結果の活用までが、UXリサーチの一連のプロセスになります。

 

まとめ

  • UXリサーチはユーザーがよりよいUX(ユーザー体験)を得るために必要なプロセス
  • UXリサーチを行うタイミングは、大きく分けて4つある
  • リサーチは「やって終わり」ではない。調査結果をどう活用するかも重要

なお、「自分でUXリサーチをゼロから始めるのは難しい!」「新しいアプリのリリースを控えていて、誰かにサポートしてほしい」という方に、アイリッジでは『UXリサーチメニュー』をご提供しています。

ぜひ、UXリサーチを活用して、自社のアプリ運営に役立ててくださいね。

後編となる次回は「実際にUXリサーチをやるにはどうしたらいいのか」をご紹介していきます。お楽しみに! 

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