1ヶ月間ほぼ毎日リモートワークをして感じたこと[広報・IR編]
こんにちは。PRチームのnonaskです。
コミュニケーションを大切にする小田さんの方針もあって平常時はリモートワーク制度を導入していないアイリッジですが、新型コロナウイルス感染症への対応として2/19以降全社的に原則リモートワークの方針になり、1ヶ月と少し経ちました。
聞き取り調査ベースでは、エンジニアやマーケはほぼフルリモート、セールスやPMは時により実施、デザイナーやバックオフィスは通常どおり出社(時差出勤)という感じのようです。
人のまばらなオフィス
これを見ても、職種ごとに向き不向きがあることがわかりますが、今日は広報・IRを担当する私が1ヶ月やってみて思った、リモートワークの良い点・悪い点・実施する際のポイントについて書いてみたいと思います。
どんな感じでリモートワークをしているか
3月23日にパーソル総合研究所が発表した調査結果によると、新型コロナウイルスでテレワーク(リモートワーク)を実施したのは全国の正規社員の13.2%、東京圏では19.6%だったそうで、実施できていない人の理由としては「制度が未整備」「テレワークでできる業務でない」「ICT環境が未整備」というものが多かったようです。
アイリッジでは、これまでリモートワークの制度はありませんでしたが、経営陣と労務総務チームで急遽暫定ルールを作り、リモートワークが始まりました。
※ちなみに、レノボさんの「テレワークスタートガイド」やメンバーズさんの「テレワーク導入マニュアル」(すごく詳しい)など、ノウハウを公開している企業さんも出てきているので、まだ収束が見えない中、導入の進め方で困っているご担当者の方がいらしたら参考にしていただけるかもしれません。
業務については、私の場合時期や状況により大きく変化するのですが、PR業務はこのような状況の影響もあり対外発表ネタが少なくなっていることと、ちょうどコーポレートサイトの改修指示書作成や社員インタビュー原稿の書き起こしなどもくもく系の業務を多く抱えていたため、リモートワークで働きやすい時期だったと思います。
IR業務は決算発表後で機関投資家の方とのミーティングが集中する時期でしたが、やはりいつもより電話会議の比率が高かったですね。
ICT環境については、アイリッジはノートPCの人が多く、またG SuiteとSlackベースで仕事をしているので、私を含め特別なシステムなどにアクセスする必要のない人の場合、出社時と変わらない環境で仕事ができます。
オンライン会議はGoogle Hangouts(たまにZoom、Slack)がメインで、まさに先週初めて、Google Hangoutsでの全社会議も無事開催しました。
リモートワークで感じた良い点と悪い点
そんな状況で働いてみて実際に感じたことは、結論から書くと以下のような感じです。
良い点
①ワークライフバランスの向上、多様な働き方が可能になる
②(意識を高く持つと)健康的な生活ができる
③自分のペースで作業ができる
悪い点
①運動不足になるのと姿勢が悪くなる
②だらだらしてしまう
③コミュニケーションの量と質が下がる
言われ尽くされていることばかりですが、それぞれの番号同士が同じ状況の正の面と負の面になるイメージで挙げてみました。
①は「通勤・出社がなくなる状況」に起因するものです。
アイリッジはコアタイム10時-15時のフレックス制を取っておりもともと通勤ラッシュから少しずれていますし、私個人で言うと特に通勤にストレスは感じていないのですが、通勤がなくなると単純に一日の可処分時間が長くなりやれることが増えますよね。
ただ、特にこの感染症対策としてのリモートワークだと、空いた時間に出歩けるわけじゃなし、気づくと一日座りっぱなしの運動不足になりがちです。
また、人目があるのとないのとでPCに向かう姿勢にも差が出るのか、いつもは会社の立派なオフィスチェアに助けられているのか、毎週通っている整体の先生にはリモートワークの影響が体に如実に出ていると言われました。
次の②は「自宅での仕事という状況」に起因するものです。
今回のリモートワークの目的を考えるとカフェやコワーキングスペースでは意味がなく、原則自宅で仕事をすることになります。
きちんとしようと思えば自炊で体に良い食べたいものを食べ、早寝早起きしてと健康的な生活が送れますが、逆は・・言わなくてもわかりますよね。
私も始めた当初は本能のままに生活して堕落の一途を辿りかけたのですが、原因は自分の意思の弱さでなくシステムにあると思い立って、オンライン会議予定がない日も朝はメイクをして着替える、通勤のつもりで仕事前と仕事後に散歩に出る、気が散るものを近くに置かないなどのルールを設けてから結構いい感じです。
まだ長引くなら、いっそもう少し仕事しやすい環境にしようかとECを物色したりもしています。
最後の③は「相手の顔や姿が見えない状況」に起因するものです。
個人的に、リモートワークが長くなって一番不便を感じたのがこれでした。そして、他のふたつは良い面悪い面半々という感じでしたが、ここに関しては私の仕事上圧倒的に悪い面が勝ってしまうなという印象です。
先ほど挙げたもくもく業務はさておき、会社の情報を広く発信してステークホルダーとの関係づくりをする広報の仕事は、基本的には社内の様子を見て、聞いて、いろいろな人と相談したり調整したりしないと始まらないものばかりです。
理屈では、気になることがあったらすぐにSlackで話しかければ済む話とわかっていても、手が空いてそうだったら感触を聞いてみたいくらいのアイデアレベルの話だから取り込み中だったら嫌だなあなんて、なんとなく飲み込んでしまったり、会社にいたら、あの辺の席が盛り上がってるけど何か良いニュースがあるのかな?と拾いに行けた情報をいつの間にか取り漏れてしまったり。
日頃は意識して考えたこともありませんでしたが、約束せずとも顔を合わせられる環境から生まれる良質な雑談や、ノンバーバルコミュニケーションの大切さというものをしみじみ実感した機会でした。
この問題についてはチームにフィードバックした結果、毎日いろんな人とのオンライン雑談ミーティングを設定するというやり方で改善を試みてみることになっています。
最後にひとつ、オンラインコミュニケーションも良いなと思った点をフォローしておくと、
女性同士だとオンライン会議を終了する時に誰からともなく手を振り合うことが多かったり、先日の全社会議でも、リアル会議だったら拍手だけで終わるシーンで「おつかれさまでした!」「社長賞おめでとうございます!」というようなチャットが飛び交ったり、
細かい機微の伝わりにくいオンラインだからこそオーバーリアクション気味に伝えなくちゃという意識が働くのか、むしろ普段よりフレンドリーな雰囲気になる人が多いのはなかなか好きです。(今日も久しぶりに出社したのに、癖で同じチームの人に手を振って挨拶した私)
ということで、まだまだ先は見えないですが、適宜リモートワークも活用して「密閉」「密集」「密接」の3つの「密」を避けながら、各自持ち場でがんばってまいりましょう。