BOOK OFF アイコンブックオフ公式アプリ

アプリのUX改善で、
レジ前体験向上と
オペレーション効率化を支援

ブックオフ公式アプリ画面
  • UXリサーチ
  • UI/UX改善支援

会社名 ブックオフコーポレーション株式会社

プロジェクト期間 6ヶ月

アイリッジ体制 UXコンサルタント
データアナリスト
PM
デザイナー
エンジニア

プロジェクト背景

店舗でのクーポン利用について、購入時のレジ前での購買体験に漠然とした課題感を持っていたものの、アプリや店頭での体験を阻害する要因や課題が特定できていませんでした。
そこで「店舗での商品購入時のクーポン利用」について、ユーザーと店舗スタッフの利用状況について調査し、どのようなニーズや課題があるかを可視化しました。

支援概要

本プロジェクトでは、アプリ内のユーザー行動データの分析やアンケート、デプスインタビューなどの調査を実施。クーポン利用時のUX課題を抽出し、クーポン関連画面の改善を行いました。課題が可視化されたことで、単純なアプリ画面のデザイン変更ではなく、店舗のスタッフのオペレーション業務効率化にもつながる改善となるよう、社内の複数部署関係者にプロジェクトに参画いただきUXの改善を推進いたしました。

プロジェクトの流れ

  • 01事前調査
    • 与件整理
    • スケジュール
    • アプリ内行動データ分析
  • 02方針策定/
    調査設計
    • UX方針提案書
    • 調査計画書
  • 03実査/集計
    • 調査設計書
    • ユーザーアンケート
    • ユーザーインタビュー
  • 04分析/
    レポート
    • 課題リスト
    • アンケートレポート
    • インタビューレポート
  • 05UX改善
    方針策定
    • ペルソナ
    • 共感マップ
    • カスタマージャーニー
      マップ
    • ワイヤーフレーム
    • UX改善方針提案書
  • 06検証/評価
    • プロトタイピング
    • ユーザビリティテスト

実施内容

① 事前調査

プロジェクトを進めるにあたり、プロジェクトの目指すゴールや目的、対象ユーザーや解決したい課題をヒアリングし与件の整理を行いました。また、UXリサーチの方針決めや調査計画設計にあたり、アプリデータや、過去に実施されたアンケートデータなど定量的なデータからユーザー分析を行いました。

  • データ分析レポート
    データ分析レポート
  • データ分析レポート
    データ分析レポート
  • データ分析レポート
    データ分析レポート

② 方針策定/調査設計

UXリサーチの対象となるユーザーセグメントの選定、および調査手法や調査テーマなどの方針策定を行いました。事前調査で収集したアプリデータ分析から仮説課題を立案し、各調査設計を行いました。

③ 実査/集計

アプリ内のユーザーアンケートにより、ユーザーの利用実態把握のための調査を実施。また現行アプリの利用ユーザーに、対象画面のユーザビリティテスト、デプスインタビューを実施しました。

  • アンケート調査票
    アンケート調査票
  • ユーザビリティテスト手順書
    ユーザビリティテスト手順書
  • テストシナリオ
    テストシナリオ

④ 分析/レポート

ユーザーアンケート、およびデプスインタビュー、ユーザビリティテストにより、定量的なデータと定性的データの両面からデータを分析し、ユーザーが抱えている課題を可視化しました。ICEスコアによる優先順位付けにより、重要課題を抽出しました。

  • アンケートレポート
    アンケートレポート
  • 評価指標
    評価指標
  • 重要課題リスト
    重要課題リスト

⑤ UX改善方針策定

店舗でのクーポン利用、という限られた場面でのペルソナ別でカスタマージャーニーを描き、クーポン利用に関する課題を特定し、アプリの関連画面について改善方向性を策定しました。

  • 共感マップ
    共感マップ
  • カスタマージャーニーマップ
    カスタマージャーニーマップ
  • ワイヤーフレーム
    ワイヤーフレーム

⑥ 検証/評価

改善方針から、クーポン関連画面の導線案およびプロトタイプを作成し、ユーザビリティテストによるA/Bテストを実施しました。また店舗スタッフに対しては、接客時のロールプレイングの中でA/Bテストを実施し、オペレーションに関するユーザビリティテストを行い、フィードバック内容を反映した改善内容をアプリに実装しました。

  • デザインレビュー
    デザインレビュー
  • A/Bテスト報告書
    A/Bテスト報告書
  • UX改善方針案
    UX改善方針案

効果

アプリ利用者はクーポン内容の確認や店舗スタッフとのやり取りが減り、レジ前操作がスムーズになるクーポン画面を実装しました。ユーザーの店頭での利便性向上はもちろん、店舗スタッフのオペレーション業務効率化も目指した内容になりました。

お客様の声

ブックオフコーポレーション株式会社

益田 泰介 様
ネットサービス部
益田 泰介 様
長谷川 基 様
デジタルサービス戦略室
長谷川 基 様

Q. 今回の取り組みの中で気付きや発見があったことは?

益田様対象となったクーポン画面については、もともと自社データで定量分析をしていたときに課題に挙げていた箇所でした。そのなかで、改めて今回の取り組みのなかでクーポンにスコープを絞ってアンケートやインタビューを行うことで、普段の定量データから見えてこない実際のアプリ利用者の声を聞けたことが良い機会でした。データに対して利用状況を想像で補っていた部分もあったので、裏付けとなる理由や背景・意見を確認できたところが、「なるほど、そういうことを思うのか」というような気づきや納得感に繋がりました。

長谷川様課題から改善方針を検討する過程において、これまで社内でNPSで課題の重要度や影響度を出すことはあったものの、具体的にデザインや開発まで落とし込むということは難易度が高いと感じていたため、全体的な進め方は参考になりました。アプリ利用者行動やインサイト・課題がわかりやく整理・可視化された上で、デザインに落とし込んでいく過程は学びになりました。

Q. 今回の取り組みの中で特に良かったことは?

益田様兼ねてから店舗メンバーも含まれている横断プロジェクトがあり、アプリの開発には店舗のメンバーにも入ってもらおうという構想があったなかで、それが実現できたところですね。具体的には実際に試すことができるプロトタイプを作成いただいたことにより、店舗のメンバーを巻き込んで一緒に検討できたこと。これまではWFや今の画面と見比べて想像していた部分が、実機で触りロールプレイできたことで気づきを得たり現場からの意見を取り入れることができました。

長谷川様同じくちゃんと試せるところまでできたのが良かったです。実際の店舗でのお客さんの動きを想像しながら検討することで精度を上げていくことができました。

今後取り組みたいこと・継続したいこと

ブックオフ側のプロジェクトメンバー・店舗メンバー・開発会社としてのアイリッジの3者で「課題感を共有し意思統一を図りながら進める」という点は良かったため、今後も継続してさらなるUIUX改善に取り組んでいきたいと思っています。また、アイリッジにはインタビューでアプリ利用者の声を聞くことやそれをもとにプロトタイプへ落とし込んでいくところの支援は、なかなか社内で実行しようとすると手が届きづらいため継続的に期待したいです。

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