弱者にやさしいITシステムを活用しよう
こんにちは。オムニちゃんです。
段差やスロープ・手すりみたいに、公共施設ではバリアフリーの整備が当たり前の世の中になっているよね。
もちろん、ITの世界でもバリアフリーがどんどん進んでいるよ。
視覚障害者のための駅案内システム
“Underground”って呼ばれているロンドンの地下鉄では、目の不自由な人のために、iBeaconを使って音声による案内システムのサービスを始めたよ。
まだ実験段階で、このサービスが使えるのは一部の駅だけなんだけど、駅構内に20個以上のiBeacon端末を設置してあって、スマートフォンのアプリが案内してくれるんだって。
ロンドンの地下鉄は、“世界初の地下鉄”って言われていて、150年もの歴史があるの。
ホームのある位置はとても地下深いし、駅構内もすごく入り組んでいて、障害がなくても迷うことが多々あるんだって。
音声案内はすべての人に親切!
さて、どんな音声案内が流れるのかな?
駅に着いたら、駅名看板に付けてあるiBeacon端末に反応して「○○駅に着きました。」と教えてくれるよ。
さらに階段を使う場合は、「階段は○段あります。」と段数まで細かく伝えてくれるんだって。
エスカレーターでも、「エスカレーターが終わりに近づいています。」と途中で教え、降りたタイミングで「そのまままっすぐ歩いて」とタイミングよく指示をくれるの。
まるで車のナビゲーションみたいね。
今回の実験では、最初は50個近い端末置いてみたんだけど、情報が多すぎて逆に混乱を招いたこともあったんだって。
結局、25個の端末で稼働しているんだけど、「ここを右」とか、方向を変えるタイミングでのシンプルな案内が一番わかりやすいってことも、新たな発見だったみたい。
サンフランシスコ国際空港も視覚障害者のためのアプリを導入
アメリカのサンフランシスコ国際空港でも、ロンドンの地下鉄と同じような、目的の場所まで空港内を案内する音声案内のシステムがあるんだって。
こちらもiBeaconの技術が使われているの。
ナビゲーションアプリはたくさんあるけれど、今後も障害のある人たちのためのこうした取り組みが増えていくといいわね。
参考
http://www.wired.com/2015/03/blind-will-soon-navigate-london-tube-beacons/