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屋内位置測位はbeacon?Wi-Fi?いえいえ、光という選択肢もあります!

皆さんは「可視光通信技術」という言葉をご存知ですか?
一見、最新の通信技術のように思われますが、簡単に言うと「人の目に見える光を介した情報伝達」です。光による通信は古く、紀元前800年頃から古代ギリシャで使われ始めた狼煙(のろし)や灯台、信号機など身近で目にするものも多くあります。

 

そんな歴史のある可視光通信ですが、最近屋内の位置情報を測位できる新しい技術が出てきたのでご紹介します。

 

■パナソニック 光IDソリューション(LinkRay)



・2015年12月に発表
・LED照明の明滅を高速で変調させることで信号化したIDをスマートフォンのカメラで受信
・スマホ内蔵のイメージセンサー(カメラ)と専用のアプリを活用
・LED照明や内照式看板、デジタルサイネージに光ID送信機能を取り付ける
・3月に東急線アプリ内で武蔵小杉駅から周辺施設への道案内機能として導入

https://panasonic.biz/cns/LinkRay/

 

■フィリップス インドアポジショニングシステム(IPS)



・2014年頃から欧州で展開、2017年3月に日本市場への進出を発表
・LED照明器具に固有の点滅パターンを発信させてスマートフォンのカメラで光を受信し、数十センチの精度で位置と方位を認識させる
・複数の照明器具の位置情報から自分の位置を測位する3点測位を行う
・フランスの「カルフール」や、アラブ首長国連邦の「アスワーク」等のスーパーマーケットで導入

http://www.lighting.philips.co.jp/kaisha/newsroom/news/2017/20170221-philips-lighting-introduces-advanced-connected-lighting-solutions

 

この「可視光通信技術」、既存の技術と比べて3点特長があります。

1.低コスト
→beaconやWi-Fiのように新たな設備は不要!専用LEDに切り替えるだけで既存の照明器具が通信インフラになる

2.高いセキュリティ
→通信範囲は目に見える光の範囲だけ!カーテンで遮光するだけで通信を遮断できるため、無線LANなどの電波通信と比較して情報漏洩のリスクが低い

3.安全性が高い
→無線LANなどの電波は人体や精密機器への影響も懸念されているが、LEDの光は人体への影響がない最も安心安全な通信手段

 



これから多くのアプリに導入されて、皆さんが身近で使う世の中になるかもしれませんね。

アイリッジではこの可視光通信技術を引き続きウォッチしていきますので、続編をどうぞご期待ください!

 

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