【位置情報の活用】PayPay100億円キャンペーンの効果を調べてみた
こんにちは、セールスマーケ担当の松岡(まつおか)です。
ここ数日、昼間はめっきり春らしく暖かい日が多くなってきましたね。
私の最近の日課は、自宅前の桜がどれくらい咲いたかを確認することです。
早く満開にならないかなー!
さて本日は、前回好評だった【位置情報の活用】シリーズ第2弾をお届けします!
最近、〇〇payというサービスを耳にすることがすごく増えました。
そんな中でも、PayPayの「100億円キャンペーン」は世間を大いに賑わせましたね!
PayPayでは、現在も「第2弾100億円キャンペーン」を実施中ですが、果たして、第1弾のキャンペーン効果はどれぐらいあったのか!?比較して第2弾の効果は!?
ということを、独自調査してみました!
※画像引用元:PayPay株式会社プレスリリース
位置情報(GPS)を使って、PayPay100億円キャンペーンの効果を調べてみた
調査期間
2018.11.1〜2019.2.28
(第1弾キャンペーン:12.4〜12.13、 第2弾キャンペーン:2.12〜5.31 ※100億円到達し次第終了)
調査施設
都内のヤマダ電機・ビックカメラ
調査内容
平常時とキャンペーン時の訪問者数比較(前週比)
読者の中にも、キャンペーン中に家電量販店へ行った人がいるのではないでしょうか。
今回の調査に、もしかするとあなた自身も含まれているかもしれません!
私は、使おうと思っていた日にキャンペーンが終了するというタイミングの悪さ…ほんとくやしい。
それでは、さっそく見てみましょう!
調査結果
店舗により多少ばらつきはありましたが、キャンペーン期間は、訪問者数の前週比が通常時に比べて高いことがわかりました。
また第2弾キャンペーンでは、一人あたりの還元額に上限が設定されています。
上限設定という条件に加えて、上のグラフから推測できるのは、今回のキャンペーンは金額の大きな買い物を1回限りというよりも、安価な買い物を継続的に行うパターンが増えたのではないかということです。
位置情報だけでは、実際に店舗の売り上げ上位商品が何かということはわかりませんが、それらのデータと位置情報をかけ合わせることで、より詳細で精緻な分析が行えるようになります。
<おまけ>キャンペーン期間中は、普段の商圏より遠いところから人が来たのか?
調査期間
2018.11.1〜2019.2.28(キャンペーン第1弾:12.4-12.13)
調査施設
訪問者数の多かった ビックカメラ有楽町店
調査内容
通常時とキャンペーン時の訪問者がどこからきているか
こちらは、キャンペーン期間前後の分布図で確認します。
調査結果
キャンペーン前後で、訪問者の分布に大きな違いは見られませんでした。
他の店舗もいくつか見てみましたが、同様の結果でした。
上記の結果から、第1弾PayPayキャンペーンは、遠方からの来店までは促せなかったということがわかりました。
もともと遠方からの来店というところは、今回のキャンペーンの狙いではないのかもしれませんね。
改めてPayPayのキャンペーンは、とても考えられた企画であり、プロモーションが上手だなと感じます。
第1弾では還元額に上限を設けないことで、短期間での話題作りに成功しました。
特に、流行に敏感に反応するユーザーをターゲットにして、メディアにも多く露出していたことであっという間に認知が拡大しました。
第2弾では、還元額に上限を設けることで、より多くの人に利用してもらうことを目的にしていると考えられます。
第1弾のキャンペーン時には率先して参加できなかったような、「知らないツールは利用したくない!」と思っているような人達にも、今回は利用され始めているのではないでしょうか。
総括
今回の調査によると、PayPayのキャンペーンによる人の移動はあったと言えそうです。
つまり、キャンペーン効果はあったということになりますね!
(消費の先食いになった等の話もありますが、一旦その話は置いておきます。)
このように、プロモーション後の効果検証にも、位置情報データは活用できます。
他にも、位置情報データを活用すると様々な分析や推測が行えます。
ユーザーの属性データや購買データなど、別のデータとの掛け合わせでさらに詳細な分析を行うことも可能です。
※今回の調査に使用した位置情報データは、弊社が位置情報コンサルを行う目的で許諾を頂いているものです。
※GPSによる位置情報の取得には、誤差が生じる場合がございます。
アイリッジでは GPS だけではなく、Bluetooth や Wi-Fi を活用した位置情報の取得、活用方法もご提案が可能です。
位置情報データの活用に関する詳細が知りたい方や、O2Oマーケティングにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!