【身近なOMO】@cosme TOKYOから学ぶ新しい体験型店舗
こんにちは。マーケティンググループの角田(つのだ)です。
街中のいたるところでバレンタインフェアが開催され、おいしそうなチョコレートがたくさん出る季節になりましたね。
さて今回のOMO体験場所は、先月10日にオープンしたばかりのアットコスメストアの旗艦店「@cosme TOKYO(アットコスメ東京)」です。
こちらでは、日本最大級の化粧品クチコミサイト「@cosme(アットコスメ)」で得られるデータを活用し、ネットとリアルを融合した新しい顧客体験を提供しているとのことで、今までにないOMO体験ができそうなのでさっそく行ってみました。
@cosme TOKYOを体験してみた
1.ウェブで人気の商品をリアルで見て試せるディスプレイ
店内に入るとすぐに目に入る大きな「@cosmeベストコスメアワード」コーナー。
アットコスメのクチコミランキングで複数回1位を獲得した「殿堂入り」商品がディスプレイされています。
他にも、アットコスメで週間ランキングに入った商品をディスプレイする「@cosmeウィークリーランキング」コーナー、アットコスメ東京の売れ筋を紹介する「@TOKYOセールスランキング」コーナーがあります。
これらの各コーナーに並ぶ商品は、クチコミや売上を基準に、百貨店や通販からドラッグストアまで販売チャネル・ブランドを横断したラインナップが揃っており、顧客は商品のおすすめ度やクチコミをその場で見て、試し、購入することができます。
つまり、ブランド別や用途別などで検索できるウェブの良さと、商品を実際に触って試すことができる店頭の良さをそれぞれ生かし、顧客にとってよりスムーズな商品選びや購入の体験を提供しています。
2.セルフ肌診断「Snow Beauty Mirror」
鏡の前に座り撮影をするだけで、肌の状態(しみ・しわ・毛穴・透明感・ほうれい線)が数値化されます。
通常、肌診断を行うにはコスメカウンターでスタッフに声をかける必要があり、その後のセールストークを億劫に感じることもありますが、Snow Beauty Mirrorは自分で肌診断をして、コスメを探すことができます。
実際に体験してみて、肌診断前は毛穴ケアを重視した化粧水を利用していましたが、今回の診断結果からクチコミの高い美白化粧水を購入することにしました…!(しみよ、消え去れ……!)
3.試すことなく自分に似合う色を見つける「YouCam メイク」
実際に自分の唇に塗らなくても、バーチャル体験で好みの口紅の色を選ぶことができます。
唇の形や動きに合わせて、口紅の色がつくため、実物を使ったときのイメージをリアルに近い状態で確認できます。
さらに複数の色を試したいとき、何度も口紅を塗ったり落としたりする必要がなく、テスターが空で使えないということもありません。
YouCam メイクはスマホアプリも提供されていますが、お気に入りのカラーを見つけた後、すぐ隣にある実際の商品を試して、使用感を確認できるのは店頭ならではの魅力です。
総括
@cosme TOKYOは、デジタルとリアルの垣根を越えて、顧客がより便利に、自由にショッピングができる環境をつくりだしています。
デジタルとリアルを意識せず顧客が求める情報・商品を提供
ネットやスマホの普及率が高まり、顧客は商品購入する際にSNSやクチコミサイトを活用して情報を収集するようになっています。
そんな中、@cosme TOKYOはサイト上の情報をリアル店舗に連動させることで、顧客が手元のスマホを使ってわざわざクチコミを探すことなく、リアル店舗にいながらその場でクチコミサイトの情報を見て、実物を触ることができる環境を提供しています。
また、百貨店売り場で販売されるような高価格帯の化粧品ブランドの商品と、ドラッグストアで販売されるような手頃な価格帯の商品が、同じ店舗内で隣に陳列される光景はあまり見かけることがありません。
@cosme TOKYOではそのようなブランドの垣根も超え、価格帯に関係なく用途ごとに各商品を一緒に並べ、顧客の商品探しの利便性を高めています。
実際にコスメを試せるというリアル店舗の良さと、ブランド軸だけでなく商品軸で探すことができるネットの良さを兼ね備え、来店した顧客は欲しい情報、欲しい商品をその場で得ることができます。
顧客へ自由度を与える
通常、肌診断をしたい場合、百貨店の化粧品売り場にある一つの店舗へ行き、そのブランドの商品のみの紹介を受けることになります。
しかし@cosme TOKYOでは、顧客がスタッフに声かけなしで肌診断し、幅広く用意されたブランド中から肌の悩みや予算に合わせてブランド間の商品比較・検討できます。
顧客は一つの店舗で豊富な選択肢の中から自分に合った商品を見つけることができるので、複数店舗をまわって比較する煩わしさがありません。
最後に
デジタルとリアルを問わず、顧客が求める情報・商品を顧客が求める形で提供している点において、まさにOMOを実現しています。
アットコスメはスマホアプリの会員制度も設けており、顧客それぞれの購買情報もデータとして収集されいています。
ウェブサイト、スマホアプリ、店舗それぞれで得られる顧客のあらゆるデータを活用し、一人一人に合わせた情報配信など、今後さらにどのような顧客視点のサービスが提供されていくか楽しみですね。
アイリッジでは 顧客データ、GPSやWi-Fi、Bluetoothから取得した位置情報を組み合わせたデータ活用方法のご提案が可能です。
データ連携の活用に関する詳細が知りたい方や、OMOのためのアプリマーケティングにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!