【LINEミニアプリの疑問】公式アカウントとの違いは?どうやって使い分ける?
こんにちは。
マーケティング部の中川です。
先日、『LINEミニアプリによるデータ活用で実現する効果的な店舗集客』というタイトルでオンラインセミナーを開催いたしました。
多くの受講者の方にお集まりいただき、改めてLINEミニアプリへの関心の高さを実感しました。
今後もLINEミニアプリをテーマにしたセミナーを開催していきますので、ぜひご参加ください。
さて今回の記事は、LINE公式アカウントとLINEミニアプリの違いとその活用法についてです。
皆さまの中にも、LINE公式アカウントなら知っている・すでに運用している、という方も多いのではないでしょうか。
ここにどうLINEミニアプリを位置づけし活用していくか、なかなかイメージがつかみにくいですよね。
そんな皆さまのお悩みを解消するための内容となっております。
LINE公式アカウントとLINEミニアプリとの違い
使い分けや位置づけを考えるうえでしっかり把握しておきたいのが、その違いです。
LINE公式アカウントとLINEミニアプリとの違いは、大きく3つに分けることができます。
ビジュアル
1つ目の大きな違いとしては、ビジュアル(見た目)が挙げられます。
LINE公式アカウントは、LINEのネイティブアプリ領域の一つである「トーク」内で運用されます。
そのため、見た目も一般利用者同士がメッセージをやり取りする画面とさほど変わりありません。
送信するメッセージにバナー画像を多用したり、リッチメニューを追加したりして見栄えや機能面を向上させることはできますが、あくまでトーク画面の制限の中でのことです。
一方LINEミニアプリは、LINEアプリ内のサードパーティが自由にできる領域内に構築されます。
ここでは、WEBサイトで表現可能なデザインはすべて実現可能です。
そのため、企業ごとに多種多様なビジュアルを見ることができます。
ユーザーデータの取得
2つめは、マーケティングを考えるうえで非常に重要な、ユーザーデータの取得についてです。
LINE公式アカウントは、ユーザーからは1対1のトーク画面として見えています。
ですので、どのユーザーがメッセージを見たか、クーポンを取得したかなどのデータが取れそうに思えます。
しかし、公式アカウントの運営側からは、配信対象の全ユーザーにおける既読率などの数値しか見ることができないのです。
ではLINEミニアプリはどうでしょうか。
LINEミニアプリのユーザーには、それぞれ固有のユーザーIDが付与されます。
そのユーザーIDごとのデータを運営側で取得することができるのです。
例えば、ミニアプリ上でアンケートを行い、その結果をもとにセグメント(※)を作ってよりリーチしやすいアプローチを行ったりということが可能です。
※セグメントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
配信機能
3つ目は、配信機能の有無です。
LINE公式アカウントでは、ご存じの通りメッセージの配信が可能です。
文字情報やスタンプだけでなく、クーポンなども配信できます。
他にも、宅配便の再配達依頼など、便利な使い方がたくさんあります。
一方、LINEミニアプリにはメッセージの配信機能はありません。
ミニアプリを利用中のユーザーに対して、アプリ内でバナーメッセージのようなものを掲出することは可能です。
ですが、公式アカウントのようにパッシブにメッセージを送ることはできません。
LINE公式アカウントとLINEミニアプリの活用方法
ここまでで3つ、LINE公式アカウントとLINEミニアプリの違いを挙げてきました。
それぞれの得意なこと、不得意なことが見えてきたのではないでしょうか。
ここで、わかりやすく表にまとめました。
これらを踏まえて、アイリッジではLINE公式アカウントとLINEミニアプリを併用したマーケティングをお勧めしています。
このやり方は、特に店舗をお持ちの業態の方にとって非常に効果的です。
上の図のように、店頭のQRコードからユーザーにLINEミニアプリを認証してもらいます。
LINEミニアプリを認証すると同時に、ミニアプリに友だち追加のボタンが出ますので、そのまま同時に公式アカウントの友だちを増やすことができます。
その後実際にユーザーにLINEミニアプリを使ってもらい、データを取得します。そのデータに基づいて、公式アカウントのトーク画面にパーソナライズされたメッセージを送ります。
これを繰り返すことでサービスの魅力を伝え、ライトユーザーをリピーターへ、リピーターをロイヤルカスタマーへと育てていくことを目指します。
LINEミニアプリのよくある質問
さてここで、よくいただく質問についてお応えしておきます。
ユーザーとの最初の接点はなぜ店頭がおすすめなの?
アイリッジでは、「店頭は最高のメディアである」とお話ししています。
TVCMや雑誌広告・インターネット広告と色々なメディアがありますが、自社やサービスのターゲット層に合致していて、なおかつ興味を持ってくれている状態という人にピンポイントで見てもらえるものはなかなかありません。
少なくとも「アプリを利用してもらう」という目的に限って言えば、費用対効果はかなり低いと言わざるを得ないでしょう。
では、WEBサイトにLINEミニアプリへの導線を置くのはどうでしょうか。
費用はあまりかからないのでデメリットは少ないですが、それをメインの導線とするのはおすすめしません。
WEBサイト自体に店舗利用のユーザーが多く集まらなければ意味がありませんし、WEBサイトを見てアプリをダウンロードしようとする人は残念ながらごく稀です。
実際に店頭でLINEミニアプリへ誘導するのは、ユーザーが商品を購入する時が多いと思います。
この時点でのユーザーは、商品やサービスに期待し満足したタイミングであるといえます。
ここで、LINEミニアプリを使うことで、店舗の利用がより「お得」になったり、より「便利」になったりすることを知ってもらえれば、そのままアプリを導入してもらえる確率は高いはずです。
このように、店舗での顧客体験とLINEミニアプリ自体の「お得」「便利」を組み合わせることで、店舗とLINEミニアプリの魅力を相乗的に伝えることができるのです。
これが「店頭は最高のメディアである」理由です。
最初の接点をLINE公式アカウントではなくLINEミニアプリにする理由って何?
LINEミニアプリは、QRコードを読んで認証すると公式アカウントへの友だち追加ボタンが表示されます。
そのボタンを1回タップするだけで、LINE公式アカウントの友だち追加が完了します。
ですが、LINE公式アカウントを入口とした場合、LINEミニアプリへの導線がないのです。
LINE公式アカウント側にリッチメニューを追加してLINEミニアプリへ誘導することも可能ですが、その場合でも複数の操作が必要です。
必要な操作数が増えれば、その分LINEミニアプリへのコンバージョン率(CVR)も下がってしまいます。
ですので、アイリッジではお客様には「LINEミニアプリを起点とすることがベストである」とお伝えしています。
今回は、LINE公式アカウントとLINEミニアプリの違いと、これら2つの活用法についてお話ししました。
それぞれ違う強みを持った機能ですので、補いあって活用することが結果につながります。
次回はLINEミニアプリの会員証機能やCRM活用についてお話しする予定です。