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アプリ開発をする前に、知っておきたいSNSとアプリの違いとは? 両者の上手な併用の仕方についても解説!

ユーザーとの新しい接点を創出する上で、注目される手法の1つがSNSマーケティングです。

一方で、ユーザーと1to1のコミュニケーションを取り、顧客ロイヤルティを高めて関係性を強固にしていく存在がアプリです。

SNSとアプリを上手に使い分けることが、今後のマーケティングでは欠かせないポイントになってきます。

 

そこで今回は、両者の違いと使い分けの方法について解説していきます!

 

SNSってどんなもの? その種類についても解説!

SNSとは、「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーク・サービス)」の略称です。

SNSを利用して各人が自分の趣味や意見をネットに発信することで、世界中の人とつながりながら意見交換することができます。

 

SNSを通じて同じ趣味や意見を持つ友達を増やしたり、情報収集や情報共有に使ったり、撮影した写真や動画を人に見てもらったりする人もいれば、自分からは発信せずとも人の投稿や発信を見たり、コメントしたりすることを楽しむ人もいたりと、その使い方は実に千差万別です。

 

そして近年は、企業が商品やサービスのPRや消費者の感想リサーチなどを通じて、マーケティングにSNSを利用するケースも増えています。

では、SNSにはどのような種類があるのでしょうか。

ここではSNSマーケティングでよく利用される代表的な3つのSNSについてご紹介していきます。

 

Twitter

テキストベースのコミュニケーションを行うSNSで、日本の月間利用ユーザー数は4500万人に上ります。

トレンドの情報収集に広く活用されるため、リアルタイムのイベントと連動して実況する「実況ツイート」などの活用法もあります。

リツイート機能による拡散力も高く、うまくいくとユーザーの認知を爆発的に高めることができます。

 

Instagram

画像や動画をメインに配信するSNSです。

日本の月間利用ユーザー数は3300万人と言われています。

 

投稿後24時間で消えるストーリーズやライブ配信などの機能があります。

 

美しい画像や動画を通じてブランドの世界観を伝えたり、動画や画像によるノウハウ情報などを発信したりなど、企業のPRに利用されることも多いです。

また、インフルエンサーに企業PRをしてもらう「インフルエンサーマーケティング」なども盛んにおこなわれています。

 

LINE

テキストを中心としたコミュニケーションツールとして利用されているSNSで、日本の月間利用ユーザー数は9000万人と、日本で最も利用者数が多いSNSとして知られています。

 

個人間のメッセージングツールとしてのイメージが強いですが、VOOMという一般的なSNSと同じような機能も備えています。

そのため、ほかのSNSよりも多くのユーザーへの情報発信を行うことができます。

年齢層も幅広いので、ターゲットが利用している可能性が高いのも強みです。

 

LINE上で企業や店舗が作ったアカウントを、ユーザーが「友だち」追加した場合、そのユーザーに対して直接情報を届けられる「LINE公式アカウント」も企業のマーケティング手法として人気です。

 

アプリってどんなもの? 3つの代表的なアプリをピックアップ

一方のアプリには、様々な種類があります。その中から、今回は代表的なアプリである「ネイティブアプリ」「ミニアプリ」「ウェブアプリ」の3種類をご紹介します。

 

ネイティブアプリ

ネイティブアプリとは、App StoreやGoogle Playなどのアプリケーションストア経由で、スマホやタブレットのホーム画面にインストールして使用するアプリのことです。

 

一度インストールすればホーム画面にオリジナルのアイコンが表示され、ユーザーがアプリを簡単に起動できます。また、企業側が欲しい機能をゼロからフルカスタマイズで開発することが可能です。

 

企業の活用例)オンラインショップ、店舗予約、新たなニュースや販売情報の通知、モバイルオーダー、キャッシュレス決済など

 

ミニアプリ

アプリの中にあるアプリのことを指します。すでに多くのユーザーが使用するスーパーアプリと呼ばれる人気アプリの中で、機能を提供するものです。

スーパーアプリを利用しているユーザーに対しては、新たにダウンロードしてもらう必要がないので、利用時のハードルが低いのもメリットです。

 

企業の活用例)お店の予約、混雑状況の確認、ショップカード、ポイントカードとしての活用、モバイルオーダーなど


Webアプリ

ダウンロード不要で、ウェブブラウザ上で動くアプリのことを指します。

アプリストアなどでダウンロードしてもらう必要はありませんが、プッシュ機能をはじめネイティブアプリに比べると機能が少なかったり、端末やブラウザによっては利用できなかったりするケースもあります。

 

企業の活用例)情報サイト、レシピサイト、予約確認、検索エンジンなど

 

SNSマーケティングでできることとは?

SNSマーケティングとは、SNSを活用して商品やサービスの認知度を高め、ブランド力をアップさせるマーケティング手法です。

SNSは顧客と直接コミュニケーションできるという強みがある上、TwitterやInstagramなどの企業のSNSアカウントは無料で作成できるため、集客の入り口として大いに活用できます。

 

より高い効果を見込むために、企業のハッシュタグをつけてツイートするハッシュタグキャンペーンや、「フォロー(いいね!)をしてくれた方には〇〇をプレゼント」というフォローキャンペーンなどを通じて、企業のSNSアカウントの認知度を上げたり、フォロワー数を増やしたりすることも可能です。

 

たとえば、商業施設がTwitterやInstagramなどをマーケティングに利用する場合は、営業時間や休館日、セール情報などの施設としてのお知らせや、各テナントの紹介やテナントの投稿のシェアなどが代表的です。

そのほか、前出のSNSキャンペーンなどを実施してフォロワー数を増やして認知度をアップするなどの活用方法があります。

 

SNSマーケティングのメリット

SNSマーケティングには企業や店舗の認知を高めたり、イメージアップに貢献したりという効果があります。

直接、顧客とオンライン上でコミュニケーションをとることで、距離が縮まって親近感を抱いてもらえたり、顧客のリアルな声をキャッチできたりするメリットもあります。

 

SNSマーケティングのデメリット

最大のデメリットは、炎上する可能性がある点です。

 

企業名を出して発信する以上、SNS担当者が世間とずれた投稿をした場合、企業に批判が殺到してイメージを大きく損なうリスクもあります。

また、SNS担当者がプライベートアカウントに投稿したつもりで企業アカウントに投稿して企業にクレームが殺到した事例もあるように、アカウントの管理にも注意が必要です。

 

一方で、無難な投稿ばかりではユーザーから関心は持たれづらいため、興味を惹くような投稿を考えるなどの工夫も大切になります。

 

 

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LINEを使ったマーケティングとは?

ただ、SNS上で発信しても、自社の投稿だけを見てもらえるわけではありません。

せっかく投稿しても、ほかの投稿に埋もれてしまったり流されてしまったりすることもあります。

SNS上でライトユーザーを確保したならば、そこで生まれた関係性をより強固にするための手法のひとつとして有効なのが、LINEを使ったマーケティングを併用することです。

 

LINEの公式アカウントへの友だち追加は、店頭などに設置されたQRコードを読み込んでもらうだけで完了するため、参入障壁も低いのがメリットです。

LINEの公式アカウントを利用した場合は、トークルームで自社の発信だけを見てもらえるので、顧客ロイヤルティを高められるうえ、メッセージや画像以外にクーポンやセール情報なども配信可能です。

そのほか、ショップカードのような機能を持たせることもできます。

 

一方で、友人とのやり取りに埋もれてメッセージが見過ごされたり、ユーザーにブロックされれば簡単に関係を断ち切られてしまうというデメリットもあります。

配信には費用が発生するので、運用コストがかかることも視野に入れておきましょう。

 

顧客との新しい接点をSNSマーケティングで創出したら、LINE公式アカウントを通じて顧客との1to1コミュニケーションを取りながら、実際に店舗等に来てもらうなどして関係性を強固にしていくことができます。

SNSとLINEアプリという特徴の違いをきちんと理解して使い分けていくことが、SNSマーケティングを行う上でも非常に大切な視点だと言えるでしょう。

 

 

アプリを使ったマーケティングとは?

LINE公式アカウントはメッセージの送信をはじめ、さまざまな機能を持つ有用なツールです。

しかし、「やり取りが埋もれる」「ブロックされるリスクがある」「メッセージ配信コストが高い」「LINEプラットフォームの制約がある」などのデメリットもあります。

こうした問題点を踏まえると、LINEで確保したライトカスタマーをより帰属意識の高いロイヤルカスタマーとして育てるために、自社アプリの作成も選択肢として検討してほしいと思います。

 

SNSと違い、アプリは自社仕様にカスタマイズしたデザインや機能を持つことができます。

そのようなアプリを利用したマーケティングのポイントは、アプリを通じて有益なコンテンツを届けることで企業とユーザーの間により適切な1to1コミュニケーションが生みだし、ライトユーザーをさらにロイヤルティの高いヘビーユーザーへと育成できる点です。

 

また、ウェブサイトのコンテンツを二次利用して配信したいコンテンツをプッシュ機能で知らせたり、ユーザーの反応や好みに合わせたセグメント別の情報配信を実施したりすることで、無駄な配信を減らし、コストの適正化を狙うこともできます。

 

では、具体的には、どのような活用法が考えられるのでしょうか。

たとえば、商業施設の場合、セールなどのお知らせやクーポンをプッシュ通知で配信したり、アプリ内にてお知らせやクーポンの一覧、フロアガイド、会員証などのコンテンツを設けることも可能です。

 

また、会員登録時に取得した年齢・性別・居住地や、会員証に紐づく買い物の履歴、サイト内コンテンツの閲覧情報などをもとに、ユーザーが喜ぶであろう情報をプッシュ通知やアプリ内メッセージで配信することもできます。

そのほか、ECサイトへの誘導や、ECサイトと連携したポイントの管理、オリジナルのキャッシュレス決済機能を搭載した施設アプリなどに発展させるケースもあります。

 

なかには「アプリ開発は興味があるけど、コストが高い」と悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。

ゼロからアプリを作るスクラッチ開発は制作費用がかかりますが、システムのひな型であるパッケージアプリやLINEミニアプリを利用するなどなど、多少コストダウンしながらアプリを利用するという選択肢もあります。ぜひ検討してみてください。

 

まとめ

  • SNSマーケティングは自社や店舗の情報発信やユーザーとの接点づくりとして有効。
  • アプリマーケティングは、セグメント配信やECサイトへの誘導などを通じて、ライトユーザーを優良顧客に育てるツールになる。
  • SNSマーケティングとアプリマーケティングを同時並行することで、よりよい循環を生むことができる。
  • アプリ制作にはコストはかかるが、最近はリーズナブルなパッケージアプリやLINEミニアプリなども登場している。

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