散り行く桜を愛でながら…『SmartRally』体験レポート第二弾!
おっつー。 今回は、プロジェクトマネジメント担当のT(男性、独身)が、当社のサービスのひとつである「SmartRally(スマラリー)」について2本立てでお届けする。 前半は東京の桜の名所を「川」というキーワードで巡るスタンプラリー企画の実体験レポート、後半はこの体験も踏まえてのスマラリー企画担当者へのインタビューだ。
『SmartRally(スマラリー)実証実験。スタンプラリーアプリはデートツールとなり得るか?!
スマラリーについては、以前にエンジニアのサカイもレポートしているが、今回のテーマはサブタイトルの通りアプリをネタに女性をスマートに誘い、楽しい時間を過ごせるか、そしてスマートにエスコートできるか、というもの。 そこに「サカイとの違い」を感じ取っていただきたい。 執筆時点、および掲載時(4/9)に「SmartRally(スマラリー)」をダウンロード・インストールすると2つの企画にチャレンジできる。 「お花見スタンプラリー」と「高尾山スタンプラリー」。 日程は4/5、6の土日のどちらかと決めていたので、時期的にもデートネタ的にも「お花見」一択。 詳しく見ると、 ・中目黒駅 東急ストア付近(目黒川) ・浅草駅付近(隅田川) ・江戸川橋駅付近(神田川) というチェックポイント。 同行(候補)者には、 「自社サービスの体験レポートを兼ねて東京の花見スポットを巡るのだけど、付き合ってくれない?」 と告げ、アプリやチェックポイントの詳細については触れずに誘ってみた。 「日曜日なら大丈夫。」 との返事。 ここは「恐るべし東京の桜、恐るべしスタンプラリー。」と言っておこう。 日曜日の11:00に、同行者のマリコ嬢と渋谷のカフェで待ち合わせ。 今日は自社開発のスタンプラリーアプリをつかって、チェックポイントを回りたい、という旨を説明する。 マリコ嬢:「楽しそう!ダウンロードしてみるね。」 T:「『スマラリー』で検索するといいよ。」 マリコ嬢:「出てこないよ。」 T:(そんなことはないと思うけど…いきなりトラブル発生か??) マリコ嬢:「あ、iTunesで検索してた。AppStoreだよね。」 T:「そうそう。AppStoreだよ(聡明なばかりだと思ってたマリコ嬢にこんなお茶目な一面が!)。」 マリコ嬢:(アプリを開いて)「お花見のほうだよね。3か所あって…」 T:「『DETAIL』からチェックポイントの詳細と、地図が見られるよ。」 マリコ嬢:「中目黒と、浅草と…これは今日中に3か所回るのかな?」 T:「そのつもりだけど。」 マリコ嬢:「それだと移動が目的みたいになっちゃうね、特に江戸川橋が・・・」 後から聞いた話だが彼女は江戸川橋の隣駅、護国寺に住んでいた時期があって、あの付近で桜以外に特に見るべきところが思い浮かばなかったそうだ。 T:「そうだね…(おっと計画変更に迫られたな。しかしここはあくまでスマートに)じゃあ、中目黒と浅草に行ってみてから、江戸川橋に行くかどうか決めようか。最悪、俺だけで行ってもいいわけだし。」 (…もう少し乗り換えのしやすい目的地ならなあ。) ここで感じたのが、この企画が「誰が、どういう交通手段で、どのくらいの期間で回るのか」、さらにいうと「おすすめのルート」まで想定されているのか、という点でした。 これは企画者に聞いてみないと。 結局、渋谷から東横線で中目黒に行き、そこから日比谷線&銀座線で浅草に行くことに。 こうやっていろいろ考えながらルートを決めるのもスタンプラリーの醍醐味だ。 そうして中目黒。 ちょうど目黒川のお祭り開催中でけっこうな人ごみのなか、チェックポイントの東急ストアをぐるっと一回り。 「あ、これってうまくいったってことかな?」とマリコ嬢。 見ると彼女のアプリで『チェックインしました』のメッセージが!
中目黒では、目黒川の両岸を散り際の桜と川面の花びら、去りゆくお花見シーズンを惜しみながらも妙ににぎやかな街並みとを楽しみつつしばしお散歩。 ちょうど昼時なので東急ストアにほど近いインド料理屋でナンとカレーでランチ(食前の写真を撮り忘れましたスミマセン)。 急に降り出した雨を避けるように日比谷線の電車に乗り込み、浅草へ。
ひとつめのチェックポイントを無事クリアしたマリコ嬢の感想としては、「わくわくした。楽しい。」とのこと。 ある程度アプリの動作がわかっているサービス提供側ではもはや感じられない、新鮮な驚きがそこにはあるのでしょう。 ありがとう中目黒、ありがとうスマラリー。 浅草駅に着き地上に出ると雨は降っておらず、「よかったね。」とマリコ嬢。 ありがとう天候。 隅田公園に到着したあたりで『チェックインしました』のメッセージ。
ひとまず本日のところのスタンプラリーは終了(ごめんね江戸川橋)。 隅田公園では対岸のスカイツリーを軽く冷やかし、浅草寺でお参り。 からのマリコ嬢が興味があるという合羽橋(かっぱばし)へ。 また雨が降ってきたので昭和の雰囲気漂う甘味屋さんに寄り(マリコ嬢:コーヒー、私:おしるこ)つつ道具街を散策。 私は何度か来たことがあったのだが彼女ははじめてで、浅草からそう遠くないこと(歩いて15分ほど)に驚いていたようだった。
さてここからはまとめと反省会。 まずは真面目な(フリした)考察を。 ひとつのアプリをきっかけに人と人とのコミュニケーションが深まり、実際に目的地に訪れることにより新たな発見をし、それがきっかけとなり再び訪れる。 当然食事もし、買い物もするだろう、まさにオンラインからオフラインへの誘導、および相互の有機的な関わりを体現したアプリでありコンテンツと言える。 改善すべき点、追加した方がいい機能ももちろん考えられるが、きっと次のバージョンでは反映されているのだろう。 期待が深まる。 メインテーマであるところの「スマートなデートツールたり得るか?」だがこれは「Yes, We can!」と言わざるを得ない。 パートナー(候補)をデートに誘うきっかけを模索しているあなた、とにかくダウンロードだ。 気の利いたスタンプラリー企画は私たちが用意しよう。 期待して待っていてほしい。 今回試す機会はなかったが、スタンプラリーならではの使い方として「グループデートといいつつも結局個別のデート」を実現することもできる。 そう、コンプリートをカップル対抗にすればよいのだ。 まったく、妄想が膨らむアプリである。 以上の体験を踏まえ、ここで「SmartRally(スマラリー)」企画者のF氏に登場いただく。
「企画者に聴く。ここはどうなの『「SmartRally(スマラリー)』」
T:「よろしくお願いします。さっそくですが今回の桜ラリーはF氏の発案ですか?」 F氏:「社内で企画を募集したなかのひとつですね。今回ひとつの街を越えてのラリーは初めてだったのですが、桜ラリーでいうと、Tさんの問題提起にあるような『1日で、電車で、この順番で』といったおすすめルート設定はあるもののそれを見せるかどうか、どう見せるかまでは議論できていませんでしたね。」 T:「『推奨ルートなら最短で何時間ですよ』なんてナビゲーションがあってもいいですね。」 T:「次なんですが、このアプリひとつダウンロードしておけば、プッシュ通知で新しいラリーを知らせてもらえたり一時期に複数のラリーを楽しめるようになっているので『増える驚き』『選ぶ楽しさ』がありますよね。 一方で、特定の企業さんが自社の企画を出したいとなるとアプリ名が『SmartRally(スマラリー)』ではなくて自社(企画)の看板でAppStoreやGooglePlayに出したい、といった要望はありますか?」 F氏:「スマラリーのスタンプラリー機能部分をサービスというかたちで提供することは当初から想定されています。 また、現在提案中のお客様のなかでも、お客様側の企画名をアプリ名として提案しているものもありますね。」 T:「なるほど。お客様候補の話が出ましたが、どのようなお客様から声がかかってきていますか?」 F氏:「現在増えてきているのが地方自治体さんですね。 アプリで情報提供して実際に観光地に誘導する、という流れを期待されているようです。 あとは入り口がスマートフォンということで、より若い方向けのアピール手段として考えておられるようですね。」 T:(導入試験の目的で全国津々浦々の観光地を巡り、その土地の美味を堪能する…これはイイ!) T:「企画、運営、お客様への提案などで苦労されている点はありますか?」 F氏:「企画そのものを決めるというのも大変ですが、例えば『東京駅』など特定の施設をチェックポイントにする場合は、その施設の許可を取る必要があるということですね。」 T:「というと?」 F氏:「例えばうまくチェックインできなかったとき、その施設に問合せが行く可能性があるからです。 ですのでGPS検知でチェックイン時に施設の方の手を介さない場合でも、施設名をチェックポイントとして明記する場合は許可をもらっています。」 T:「適当にチェックポイントが設定されているわけではないのですね。」 F氏:「あとは、チェックポイントの数、イコールコンプリートの難しさになるのですが、それとコンプリート特典とのバランスも難しいところですね。」 T:「たしかに、『苦労した割に特典がコレ?』って反応されると悲しいですね。僕のテーマであるところのデートへの誘いやすさ、きっかけにも影響します。」 F氏:(無言) T:「…仕組みは整いつつあるので、これからはコンテンツの充実が課題ですね。」 F氏:「はい。」 実はF氏とは、あるお客様向けにいっしょにスタンプラリーの提案をさせてもらっているのだが、現在は、最終的にお客様店舗に来てもらうことを目的としつつ、どのようなチェックポイントとルートにすべきなのか、お客様ともいっしょになって検討しているというフェーズだ。私も今回の体験を経て、より実感のこもった提案ができればと思う。がんばりましょう、F氏。