人工知能が資産運用のアドバイス
どうも!オツオです。
このブログで僕が紹介するFin-Tech(フィンテック)の話題。
今回は、資産運用についてだよ。
FinanceとTechnologyの融合で、資産運用はどんな風に変わっていくのかな。
金融機関の窓口は、人から人工知能へ
自分の持つ資産をどうやって増やすかって悩むよね。
だって、この世の中、いろんな増やし方の方法が選べないほどあるよね。
銀行の窓口で預金口座にあるお金を使って投資のアドバイスを受けたり、時には証券会社の担当者の電話相談で国が発行する債券(国債)に投資してみたり、外国の債券を買ってみたり。
成功すれば利益はたくさんあるけれども、失敗すると損害の大きい“ハイリスク・ハイリターン”を好む人もいれば、損害がほとんどない分、確実に利益が出る分も少ない“ローリスク・ローリターン”を好む人もいる。
銀行の窓口の担当者は、そのお客さんがどんな資産運用の考え方を持っていてそれに合った方法は何か、をアドバイスする訳だけど、その仕事を人工知能に置き換えている金融機関があるんだ。
個人の行動パターン8500万種類のデータで最適なアドバイスを
スイス最大の金融グループUBSは、シンガポールのIT企業・スクリーム・テクノロジーズと手を組んで、富裕層のお客さんへの資産運用のアドバイスに人工知能を使っているんだ。
スクリームは、シンガポール在住の約600万人について、食事や美容・旅行などの好みはもちろんその人の人生観に至るまで、個人の行動パターン8500万種類を特定しているんだって。
好みや関心・似ている点などの、ありとあらゆる可能性のある組み合わせを見つけ出してデータ化していくよ。
UBSグループは、この技術を金融サービス用に少し調整して使っているんだ。
まず、UBSグループが提供している富裕層向けのさまざまな資産管理サービスとマッチする可能性の高い個人のプロフィールを抽出する。
そして、個々のお客さんのニーズに合わせたコンテンツを、スマートフォンなどに送信していくっていうわけ。
資産運用のアドバイスが、対面式の窓口で聞くわけでもなく、電話口で聞くわけでもなく、スマートフォンの画面で聞けるんだって。
人工知能が相場を予知する
カナダの投資ファンドKFLキャピタルは、人工知能を使って取引をしているんだって。
一般的な投資ファンドでは、普通は“ファンドマネージャー”って呼ばれる投資の専門家が、お客さんである投資家から預かった資金の運用計画を立てて実行するよね。
マーケットの状況を見ながら、市場調査や自分の見解を含めて、どの銘柄を買うか・売るかを判断しているよ。
ところが、KFLキャピタルではこの仕事を人工知能がやってくれるというわけなんだ。
投資対象としているのは、株式や原油、穀物、金な12種類。
予測のために使われているのが、株、金、原油、穀物など100の金融商品の価格のデータなんだ。
なんと20年前までさかのぼってデータを蓄積しているよ。
このデータ量は、ちょっと人間の頭では追いつかない量だね。
そして、20年間のデータと照らし合わせて、将来の値動きを予測できるというものなんだって。
特にアメリカが金融機関における人工知能の先駆け的な存在で、日本はまだまだ遅れているみたい。
それでも、今後、少しずつ増えていくと考えられているよ。
参考
https://newspicks.com/news/755722/body/
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/05/0527.html