携帯キャリア別O2O取り組み紹介
4月に入り空気がぐんと暖かくなり、街のそこかしこで桜がきれいに咲いています。
いよいよ春の到来ですね。
春といえば、新生活スタートのシーズン。
職場や生活環境に変化があり、新しい携帯に乗り換える人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回のO2Oまとめでは、各キャリアのO2O取り組みに注目してみたいと思います!
集客ソリューションが充実 SoftBankの取り組み
ソフトバンクの提供するO2Oソリューション「ウルトラ集客」
http://tm.softbank.jp/ad/o2o/ultra/
「ウルトラ集客」とは、告知から店舗集客までを実現したO2Oソリューションです。
告知→アンケート実施→引換券配布→プレゼントによる集客までを一括で行うことで、来店促進と購買拡大を叶えます。
告知部分では、国内最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」上のさまざまなサイトに情報を掲載することができ、圧倒的な訴求力があります。
そこからアンケートやキャンペーンサイトを通じてクーポンなどを配布し、実店舗への誘導促進を企図しています。
また、クーポン発券機「CouponGATE」をはじめとした各種データをクラウド上に蓄積・集約し、プロモーション施策の企画・実施に活用することができます。
国内No1検索サイトに告知でき、そこから実店舗へ集客ができるのは効果が高いですし、ユーザーがどのページを見て店舗にいつ来たかという効果検証が確実にできるのは大きなメリットです。
実際にこのサービスを新築戸建住宅の購入検討者向けに展開した大手ハウスメーカーは、全国300カ所以上の展示場へ2,000名の集客を行うことに成功したそうです。
O2Oにおける集客効果を見える化した「GENERATE O2O」
http://tm.softbank.jp/ad/o2o/geneo2o/
告知、 アンケート・メール送信、 集客・商品配布といったO2Oにおける集客効果を見える化した集客サービスが、株式会社ジェネレイト提供の「GENERATE O2O」です。
位置情報連動広告など様々な媒体で告知ができ、自社所有メディアを起点とした継続的なO2O施策にも対応できます。
閲覧履歴や購買履歴だけでなく、ユーザーのいる場所に連動した情報を配信することで、実店舗への集客に大きな効果が見込めます。
「スマート病院会計 」で通院のストレスを軽減!
http://www.softbank.jp/mobile/service/smart-byoinkaikei/
「スマート病院会計」とは、病院の診察料を、後日携帯電話料金とまとめて支払えるサービスです。
支払いはポータルサイト「My SoftBank」から確認可能で、受診日時、受診病院、金額を確認することができます。
体調が悪い時の受診や会計の待ち時間は長く感じるものですが、スマート病院会計を利用することで、平均16分かかっていた会計時間が処方箋待ちを含めても1.5分にまで短縮可能になります。
利用料も1回100円とお得ですし、通院時のストレスがかなり軽減される素晴らしいサービスですね。
クーポンや決済を軸に展開しているKDDI
クーポンを中心にネットから実店舗へ「au スマートパス」
「au スマートパス」とは、月額390円の定額で、500本以上のアプリがダウンロードし放題になったり、リアル店舗で使えるクーポンやストレージ、セキュリティなどが利用可能になるサービスです。
他のO2O戦略と違う点は、クーポンの割引額を店舗が側が負担してなくよいというところにあります。
店舗側の負担を極力なくすことが、魅力的なクーポン発行につながり、ユーザーが本当に嬉しいサービスになっています。
勢いの止まらない「au WALLET」
お店や、インターネットサイトでのお買い物に使える「au WALLET プリペイドカード」で買い物するたびにWALLET ポイントが貯まるサービスが「au WALLET」です。
2014年5月21日のサービス開始から約9カ月で1000万ユーザーを突破するなど、その勢いのすごさで注目を集めています。
貯まったポイントは次の買い物や、月々の携帯料金支払いにまわすことが可能です。
au側が持っている顧客情報や位置情報と連動させて、お得なクーポンや店舗情報をプッシュ通知するなど、サービス拡大を予定しているようです。
超音波技術に特化したdocomo
O2Oサービス「ショッぷらっと」終了
「ショッぷらっと」は、参加店舗で、スマートフォンからチェックインすることで、来店ポイント「star」が貯まるO2Oサービスです。
「star」は商品券などと交換でき、チェックインしたユーザー限定のクーポンやサービスを受けることもできます。
2013年に開始したサービスですが、約3年後の2016年7月で終了予定。
2014年にサービスをスタートした「Air Stamp」との兼ね合いや、今後更なるO2O強化に向けサービスの整理を行っているように見えます。
音波技術を活用したO2Oソリューション「Air Stamp」
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2014/03/04_00.html
2013年9月より開始した「Air Stamp」。
人間の耳には聞こえない音波をスマートフォンで聞き取りチェックインすることができるソリューションで、「ショッぷらっと」で培った技術がオープン化されています。
2015年3月には山手線に搭載した音波装置で実証実験が開始され、他社が利用できるようになりました。
現在、技術の普及に向けてSDKの公開や、チェックインサービスの提供提案に力をいれているようで、今後ますます広がりをみせそうです。
まとめ
なぜ、それぞれのキャリアが一様に、O2Oの取り組みへ注力しているのか。
それは、すでにインフラを持っている通信業界だからこそ、O2Oとの相性がよく、高い相乗効果を見込めるからなのではないでしょうか。
三社ともが「スマートフォン」×「クーポン」を組み合わせたO2Oサービスを展開してつつも、決済や位置情報、超音波技術など、各社とも戦略や強みが異なっている点も興味深いです。
大手キャリアが取り組む、三者三様の”O2O“から今後も目が離せないですね。