中国で人気のアプリ3選
中国でのインターネット利用者はますます増えて、6億8,800万人に達しています。
そのうち、インターネットの利用にスマートフォンを使う人は6億1,920万人(全体の約90%)になり、スマートフォン向けアプリのダウンロード数は2016年には490億件、2020年には902億件に達すると予想されています。
今回は加熱する中国のスマホアプリ市場で、人気のアプリを紹介します。
滴滴出行(タクシーサービス)アプリ
http://www.xiaojukeji.com/index/index
「滴滴出行」は2012年に登場した中国最大のタクシーサービスアプリで、400の都市で利用可能です。
1日当たりの利用件数は300万件。2015年の1年間で「滴滴出行」で呼びだされたタクシーの数は14億台と、同市場の87%を占めます。
上海、北京などの都市を走るタクシーのほとんどがアプリと連動しているので、出発地を入力するとその付近の対応可能なタクシーがアプリに表示されます。
利用者とドライバーの双方の評価を公開していて、評価の低いドライバーにはお客さまを割り振られなくなります。逆に評価が高ければ優先してお客さまを回してもらえます。
利用者側も頼んだタクシーに乗らずに他のタクシー乗るなどすると、一定期間利用制限などが発生します。
また、料金もアプリで計算をして事前に表示されます。このような安心して利用できるシステムも、人気の要因のようです。
アメリカなどで人気の「Uber」も「优步」という名前で中国にも進出していますが、中国では「滴滴出行」のほうが多く利用されており、2016年5月12日にAppleが「滴滴出行」に10億ドルを投資することが発表されました。
饿了么(出前)アプリ
中国では「外卖(wai mai)」と呼ばれる出前がとても流行っており、「饿了么」という出前アプリが有名です。
中国400の都市で利用可能で、2013年の売上高は約12億元(約240億円)に上りました。約50万のレストランが登録されており、アプリを立ち上げるとGPS機能により周辺の出前可能な店舗が表示されます。
24時間利用でき、注文してからおおよそ1時間以内には注文品が届くという仕組みです。
配送料はお店によって違いますが、1店舗につき2〜5元(約40〜100円)ですが、その費用はアプリを使わず出前を頼んでも変わりません。
「饿了么」から注文することで割引やクーポンもあり利用者はお得に出前を頼めます。2015年12月には「滴滴出行」との業務提携が発表されました。
周末去那儿(出会い系)アプリ
趣味に関する活動やワークショップ、イベント、企画展などの情報の検索ができて、参加したいイベントには直接参加申込みがができるアプリです。
ジャンルは「演劇」「映画」「BBQ」「カラオケ」「絵画」など様々で、自分が週末に行く場所や時間などを個人でも掲載できるので、それに参加したい人が集まってみんなで一緒に遊んだりして友達を増やすことができます。
共通の趣味を持つ人とのつながりを広げたり、イベントの集客にも有効です。
今後ますます成長していくと思われる中国のサードパーティーAndroidストア
中国ではAndroidユーザーが非常に多いのですが、 中国で販売されているアンドロイドのスマートフォンにはGoogle Playはインストールされていません。
そのため、各サードパーティの地域別、目的別、メーカー別のAndroidストアが存在します。
まとめ
いかがでしたか?中国では、日常生活で活躍するアプリが次々と出てきており、ユーザーのニーズを取り入れてどんどん改善されています。
今までは、他社と似たような機能を搭載したアプリが主流との声も多く聞かれましたが、各アプリは独自の進化を遂げてきており、一部機能については中国のアプリが先行して機能を拡充しています。中国のアプリが今後、世界をリードしていくかもしれません。