スポーツ観戦とICTについて
2020年7月24日の東京オリンピック開会式まであと1358日となりました。(2016年11月4日現在)
まだまだ先のような感じがしますが、色々な場所でオリンピックに向けた新しい取り組みが進んできています。
今回はスポーツ観戦とICT(Information and Communication Technology)という観点での事例を紹介させて頂きます。
1.ハイライト映像、ライブ映像をスマートフォンで楽しめる大宮アルディージャ公式アプリ
埼玉県さいたま市大宮区にある大宮アルディージャのホームグランド「NACK5スタジアム大宮」。観客席数約15,600席のサッカー専用スタジアムで、1960年、当時の大宮市に埼玉県営大宮公園サッカー場として開場しました。日本初のサッカー専用球技場で、現存するものとしては国内最古と言われています。
大宮アルディージャでは、7月よりスタジアムの無料Wi-Fiサービスを開始し、公式アプリからスタジアム来場者限定のコンテンツや試合映像のライブ配信を行っています。
観客は試合開始の2~3時間前からスタジアムに入場しますが、アプリ限定のコンテンツを楽しみながら試合開始を待つことができるようになりました。試合が開始されると試合のライブ映像が配信されますが、若干のタイムラグがあるため、リプレイとして活用することができます。決定的瞬間を「見逃してしまった」というときには大変うれしい機能ですね。
また、特定の選手を撮影し続ける「追っかけ映像」、ハーフタイムや試合前後の実況と解説者の生収録番組、ボール支配率などのデータ提供など、コンテンツ作成には力をいれているとのこと。
試合日程やニュースなどの情報配信だけでなく、スタジアムに訪れることで楽しめる映像サービスや特典が満載なところがこのアプリの特徴です。
2.順位・スコアがリアルタイムで分かる! 2016 三井住友VISA太平洋マスターズ公式アプリ
今年で開催44回目を迎える「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、静岡県御殿場市の太平洋クラブ 御殿場コースを舞台に、国内外のトッププレーヤーが幾多の名勝負を繰り広げてきた歴史と伝統を誇る日本屈指のゴルフトーナメントです。今年は、11月9日(水)~13日(日)(※9日(水)プロ・アマチャリティトーナメント)に開催されます。
スマートフォンアプリは2014年大会より継続して提供されており、大会来場者に向けて、お目当ての選手のプレーホールや、組み合わせや順位・スコアのリアルタイム配信、トイレやイベントブースなどの会場内施設の案内など、観戦中役立つ便利な情報を配信しています。
競技会場におけるWi-Fi等のデジタル環境が整備されることで、実況やルール解説、選手紹介からリアルタイム映像配信など、データや映像がスムーズに配信できるようになります。そうすれば、普段観戦機会の少ない競技を見てもらえるようになったり、海外からの観光客向けにも濃密なスポーツ観戦を提供することが可能になるでしょう。
1964年の東京オリンピック開催が契機となり、カラーテレビが普及しました。また、オリンピック史上初となる衛星放送による国際中継にも成功しました。1998年の長野オリンピックでは、インターネットを本格的に活用し、公式ホームページを通じて競技情報や競技会場周辺の観光情報等、幅広く情報提供がなされました。
2020年東京オリンピックでは、ICTを活用したどんなサービスが提供されるのか、今から楽しみですね。