【身近なOMO】PARCO CUBEから学ぶ快適なショッピング体験
こんにちは。マーケティンググループの角田(つのだ)です。
12月も後半になり、いよいよ2019年も終わりに近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月11月22日渋谷PARCOが、2016年の一時休業から約3年の時を経て、「次世代型商業施設」をコンセプトにリニューアルオープンしました。
その中でも渋谷PARCO5階にあるPARCO CUBE(https://shibuya.parco.jp/page/parco_cube/)は、スマホやデジタルサイネージを利用して、オフラインとオンライを融合し、新しい購買体験を提供しています。
新たなOMO体験ができそうなので、さっそく行ってみました。
PARCO CUBEを体験してみた
0.事前準備
アプリとオンラインストアを連携しておくことで、より便利に、かつよりお得にPARCO CUBEでのお買い物ができるため、事前にアプリのインストールとオンラインストアの連携をしました。
(アプリをインストールすると、渋谷PARCOにチェックインするだけで、お買い物に利用できるポイントと交換するためのコインを貯めることもできます)
① 公式アプリPOCKET PARCOをインストール
② PARCOマイページ登録
③ アプリ内からPARCO ONLINE STORE会員登録&ログイン
1.自分の後ろ姿が見える「CUBE MIRROR」
鏡に見立てた大きなディスプレイに、撮影した映像を数秒遅れで映し出すことで、自分の後ろ姿を自分自身で見ることができます。
① 試着
② 鏡の前に立ってその場でゆっくり360度回る
③ 鏡に向かって正面に戻る
④ 自分の後ろ姿を鏡で確認
通常であれば周りの意見から想像するしかない自分の後ろ姿が見れることで、服を着た時の自分の姿を客観的な視点から確認することができます。
自然にゆっくりと回るスピードとピッタリのタイミングで映し出されるため、後ろ姿を確認するときもスムーズです。
2.手ぶらでお買い物を実現する大型のデジタルサイネージ
店内に設置された大型のデジタルサイネージにはお店の商品画像が表示されています。
デジタルサイネージ上の商品画像をタップすると商品の詳細情報や在庫状況の確認、オンラインストアからの購入を可能にします。
① デジタルサイネージに表示されているQRコードを自分のスマホでスキャン&商品画像をタップ
② 商品詳細情報を確認
③ 気になる商品をカートに入れる
④ PARCO ONLINE STOREで購入
店舗では試着のみで、購入はオンラインストアから行い、商品は後日自宅へ届くため、手ぶらで帰宅することができます。
(この日は雨だったので、荷物を持たずに済むのはうれしい!)
また、店舗で見つけた気になる商品をその場でオンラインストアのカートに入れておくことで、購入を決めきれなかった商品を帰宅後にゆっくり時間をかけて購入することも可能です。
店舗でオンラインストアのカート内に商品を入れるため、後から商品を思い出してオンラインストアで検索する手間がなく、いつでも手元のスマホで商品を見返すことができます。
友人へ相談したり、手持ちのアイテムとのコーディネートを考えたり、時間をかけて商品を購入するか考えたい女性には特にうれしいですね。
総括
できないことが当たり前であきらめていたことを可能にする
試着をしたときに後ろ姿が見れないのは当然のことであきらめていたところに、「できる」を提供するCUBE MIRRORは顧客に新たな店舗の価値を付与しています。
リニューアルオープンの前日、CUBE MIRRORの映像表示タイミングは回りきったタイミングから少し遅れて後ろ姿が映し出されていましたが、オープン当日には適切なタイミングで映し出すように調整をしていたという裏話をスタッフの方が教えてくれました。
顧客がより快適に利用できるように改善を行う点においても、顧客視点からのサービス提供を考えていることがわかります。
顧客に寄り添う購買体験
店頭で気になる商品を試着するとスタッフが顧客にその場で購入判断を求めることがありますが、PARCO CUBEでは購入を急がせることなく、購入までの時間を顧客へ与え、かつ顧客が商品を購入したいと思ったときに、スムーズに購入ができる環境を提供しています。
気になる商品の購入を迷ったまま帰宅した後、「やっぱり欲しい」と思ったときに、通常であればお店の名前や商品を入力して検索する必要がありますが、PARCO CUBEはその手間を省きます。
このように顧客の気持ちに寄り添うことを優先することで、店舗と顧客の結びつきが強まるのでしょう。
最後に
PARCO CUBEは、試着や購入に関してこれまで当然のことと思われたことに対して、デジタルを利用して顧客がより快適に買い物ができる環境を提供しています。
こうした環境が普及していくことで、顧客は「できないことが当然」から「できることが当然」という意識に変化していくのでしょう。
顧客がいかに快適に買い物ができるかが今後の店舗のあり方に大きく影響していくと想定されます。