ASO(アプリストア最適化)対策とは?メリットや具体的な方法も解説

ASO(アプリストア最適化)対策とは?メリットや具体的な方法も解説

開発したアプリは、App StoreやGoogle Play ストアといったアプリストアで配信することになります。しかし、ただストアに公開しただけでは、ダウンロードにつながらない可能性があるでしょう。多くのユーザーに利用してもらうためには、宣伝だけではなくASO対策も必要です。

そこで今回は、ASO対策の概要や重要性、行うメリット、対策の具体的なやり方などについて解説します。アプリページへの検索流入とダウンロード率をアップさせたい方は、ぜひ参考にしてください。

ASO(アプリストア最適化)対策とは?

ASO(アプリストア最適化)対策とは?

ASOとは、「App Store Optimization(アプリストア最適化)」の頭文字を取った略語です。そして、ASO対策は、App Store・Google Play ストアで公開される自社アプリページへの自然検索流入とダウンロード率(CVR)を増やすことを目的にした施策を指します。

どんなに優れたアプリでもアプリストア内で上位に表示されなければ、ユーザーになかなか気付いてもらえません。表示上位の表示やアプリページ内を最適化することで、アクセス数とダウンロード数を増やすことができます。

ASO対策は、自然検索流入の増大とCRVを向上させるCRO(コンバージョンレート最適化)の両方を組み合わせて実施するという特徴があります。どちらか片方だけ対策しても本質的なASO対策にはならない点に注意してください。

ASO対策の重要性

ASO対策が重要となる理由は、ユーザーの多くはアプリストア内でアプリと出会っているからです。Forresterがアプリを認知したチャネルを調査したところ、アプリストアからの検索が26%と上位であるのに対して、メールによるPRは10%となっていました。

認知やダウンロード数を増やすには、Web広告でユーザーとの接触回数を増やすという手法があります。しかし、調査結果を踏まえるとアプリストアからの検索を重視したほうがダウンロードをしてもらえる可能性が高まると言えるでしょう。

海外の調査においてもApp Storeでのアプリダウンロードで、65%は検索から発生しているという結果があります。ユーザーはジャンルや機能に関するキーワードから検索して、アプリを探していることが多いです。そのため、ASO対策によって検索結果に上位表示されることで、認知や流入、ダウンロード数の増加に期待できます。

SEOとの違い

SEOとは、GoogleやBingなどの検索エンジンの最適化を意味します。具体的には対策するWebサイトと関連し、ユーザーが頻繁に検索するキーワードで検索結果の上位表示を目指す施策です。

自然検索の上位表示を狙うという点は、ASOと共通する要素です。しかし、SEOは検索エンジンが対策対象であるのに対して、ASOはアプリストアが対策対象となる点に違いがあります。

また、対策の目的も大きく異なります。SEOは検索エンジンからの検索結果からWebサイトへの流入や商品購入・資料請求などのコンバージョンを促進することが目的です。一方ASOは、アプリストア内の自然検索からのダウンロード数の促進や視認性の向上、ユーザーを獲得するためのコスト削減が目的になります。

CROとの違い

CROは、「Conversion Rate Optimization」の略称で直訳するとコンバージョン率最適化を意味します。Webサイトやアプリ内でのユーザーの行動の最適化を図り、コンバージョン率をアップさせることを目的とした施策です。コンバージョン率とは、商品購入や資料請求など達成したい目標に至った割合を指します。

アプリの場合、ダウンロードをしてもらうことがコンバージョンとなります。そのため、ASOではアプリページに訪れたユーザーのダウンロード率を向上させる必要があるため、SEOと同じくCROも重要な施策の1つです。

ASO対策を行うメリット

ASO対策を行うメリット

ASO対策を行うことには、以下のメリットがあります。

  • アプリのダウンロード数の向上
  • 検索ランキングの上昇による露出増加
  • ユーザー体験(UX)の向上とエンゲージメント改善
  • 広告コストの削減とオーガニック流入の強化

ここで、メリットについて詳しく見ていきましょう。

アプリのダウンロード数の向上

ASO対策を行うことで、アプリのダウンロード数を向上できるメリットがあります。アプリのダウンロード数は、会社の売り上げに大きく直結する要素です。ダウンロード数が多いほど、会社の売り上げアップにつながります。

ASO対策の場合、自然検索流入を促すことができるので、広告などの影響を受けずユーザーの意思でダウンロードしてもらえる可能性が高いです。このようなケースは、広告などを見て何となくアプリを入れたケースと比べて、長くアプリを使ってくれる傾向にあります。アプリ使用の継続率が高くなれば、アプリ内課金や広告による収益アップにも期待できます。

検索ランキングの上昇による露出増加

アプリストア内の検索ランキングの上昇を狙うのもASO対策の目的です。アプリのダウンロードを促すためには、ユーザーからの認知を得ることが大切です。広告でも認知してもらうことは可能ですが、必ずしもアプリページ内へのアクセスにつながるとは限りません。

適切なキーワードで対策を行い、検索ランキングの上位に表示されることで、自社アプリが露出する機会を増やせます。それによって多くのユーザーにアプリを認知してもらうことが可能です。また、アプリを探しているユーザーによる検索であるため、ユーザーのアプリが目に留まれば、アプリページへの流入やダウンロードにつながりやすいと言えます。

ユーザー体験(UX)の向上とエンゲージメント改善

ASO対策をすることは、ユーザー体験の向上やエンゲージメントの改善につながります。ASO対策では、説明文やスクリーンショットなどを使ってユーザーの関心を引き付けることが可能です。

的確にアプリの情報が伝わるアプリページであれば、アプリや運営会社に対する信頼感が高まります。アプリのイメージと実際に使ってみたときのギャップが生じにくくなり、結果的にLTV(顧客生涯価値)の高いユーザーを獲得することが可能です。LTVの高いユーザーはアプリの使用継続率が高い傾向にあり、収益の向上を実現してくれるでしょう。

広告コストの削減とオーガニック流入の強化

広告にかかるコストを抑えながら、オーガニック流入を強化できることもASO対策のメリットです。広告によってアプリの露出を高める手法の場合、継続して広告を出すと、その分の広告費が発生します。

アプリページへの流入やダウンロード数が増えても、広告を止めた途端に減ってしまう可能性があります。長期的に広告を打ち出すとなると、想像以上に高いコストがかかってしまうでしょう。

ASOであれば、自然検索での上位表示によって露出を高めることが可能です。その結果、過度に広告に頼ることがなく、継続的にオーガニック流入を促せます。

ASO対策の具体的な方法

ASO対策の具体的な方法

実際にASO対策をするにあたって、どのようなやり方があるのか理解しておく必要があります。ASO対策の施策はいくつもあり、具体的な方法は以下のとおりです。

  • アプリ名と説明文の最適化
  • 適切なキーワードの選定と活用
  • アイコンやスクリーンショットのデザイン改善
  • レビューと評価の収集と管理
  • 定期的な更新とトレンドへの対応

それでは、ASO対策の各手法について詳しくご紹介します。

アプリ名と説明文の最適化

検索ランキングの上位表示させるために、アプリ名(タイトル)と説明文の最適化を図ります。ASO対策におけるSEOでは、タイトルや説明文に含まれるキーワードと内容が重要です。

自社アプリと関連性の高いキーワードを盛り込むことで、検索ランキングの上昇や自然検索からの流入につながります。キーワードを入れる位置も重要です。例えば、タイトルならなるべく左側に、説明文であれば最初の数行に主要キーワードを盛り込むと可視性が高まり、検索エンジンからの評価されやすくなります。

ただし、キーワードを盛り込みすぎて不自然な文章になると逆効果です。アプリの内容がしっかり伝わる文章を心がけ、不自然かつ過度にキーワードを入れないように気を付けてください。

適切なキーワードの選定と活用

アプリ名や説明文などに盛り込むキーワードは、適切なキーワードを選ぶことが大切です。アプリに関係していれば何でも良いのではなく、ユーザーが検索する可能性があるキーワードを盛り込むことがポイントになります。

キーワードの選定では、アプリストアでキーワードを取得し、アプリとの関連性やキーワードごとのダウンロード数などの基準から重要度の高いキーワードを把握していきましょう。そうすることで、アプリダウンロードにつながる効果的なキーワードがわかり、タイトルや説明文に活用できます。

また、人気のキーワードを盛り込むだけでは、効果的なASO対策にならない可能性があります。関連キーワードを100~200個程洗い出し、競争率の低いアプリと関連性の高いキーワードを選んで、説明文などに盛り込みましょう。

アイコンやスクリーンショットのデザイン改善

アプリのアイコンやスクリーンショットなどのデザインにもこだわっていきましょう。アプリのアイコンは、検索結果でユーザーが真っ先に注目する部分です。魅力的なデザインにすることで、アプリページへのアクセスを促進できます。

シンプルで小さくても視認性がいいデザインにすることで、ユーザーの認識度を高めることが可能です。また、競合アプリとの共通性とオリジナル性の両方を意識して、慎重にデザインを設定していきましょう。

アプリページ内に掲載するスクリーンショットは、アプリのイメージを視覚的に伝えるものです。実際のアプリ画面に簡易的な説明文を加えて内容を伝わりやすくすると親切です。また、利用価値を伝えるために、ストーリーを立てて表示順を決めると良いでしょう。

レビューと評価の収集と管理

レビューや評価の収集と管理もASO対策では大切です。レビュー・評価は、企業側で管理できないデータです。アプリの利用者のリアルな声であるため、その声を元に機能改善を図ることで評価の向上やレビュー数の増大に期待できます。

また、レビューに対して丁寧に返信するのもおすすめです。高評価・低評価問わず質問や懸念点などに適切な返信を行うことで、ユーザーからの好感度が上がります。その結果、レビューを見た人がダウンロードしてくれたり、誠実な運営体制に安心感を持って継続的にアプリを使ってくれたりするでしょう。

アプリ内でレビューに書き込みを誘導する手法もあります。満足度の高いアプリであれば、ユーザーからレビューを書いてくれる可能性が高いです。

定期的な更新とトレンドへの対応

ASO対策を成功させるためには、定期的な効果測定と更新が必要です。キーワードごとの順位・ダウンロード率の推移を把握し、成果が出ているかどうか確認しましょう。成果が出ていないようであれば、キーワードの見直しやリライトが必要になります。

アプリのバージョンアップに伴い、スクリーンショットや動画の入れ替え、説明文の修正なども求められます。また、アプリストアの仕様変更によって、検索結果の表示などが変わることもあるでしょう。最新情報をチェックし、対応していくこともASOでは大切です。

「App Store」と「Google Play ストア」でASO対策内容に違いはある?

「App Store」と「Google Play ストア」でASO対策内容に違いはある?

アプリストアというと、「App Store」と「Google Play ストア」の2つが代表的です。同じアプリストアでも、それぞれ検索順位の基準となる項目に違いがあります。

例えば、App Storeでは、テキストの関連性やユーザー行動などが検索順位の基準となる項目です。具体的にはキーワードやアプリ名(タイトル)、カテゴリの選択、評価・レビュー、ストア内イベント、課金プロモーション、ダウンロード数が順位に影響を与えます。

Google Play ストアでは、関連性や品質が検索順位の基準項目です。品質においては、ストア上の説明文からアプリのUXまで含まれている点に注意しましょう。主にタイトルや説明文、スクリーンショット・動画、レビュー・評価、PR用コンテンツ、広告の表示方法、主要指標の向上などが順位に影響を与える要素です。

このように順位の基準となる項目が異なりますが、アプリ名や説明文は共通して対策する部分です。アプリ名の表示できる文字数などに違いがあるので、ストアごとに対応が必要になります。

ASO対策は外注すべき?

ASO対策は外注すべき?

ASO対策は知識があれば、社内で行うことが可能です。しかし、専門知識やノウハウがないのであれば、外注での対策を検討しましょう。ASO対策の専門家に依頼することで、短期間で自然検索流入やダウンロード率を向上できる可能性があります。

また、競合他社や市場の動向を元に対策を行うため、中長期的に集客を安定化することが可能です。社内で対策をするとなると、人手や時間などの自社リソースを割かなければなりません。外注であればリソースの圧迫を防げるので、アプリ開発・バージョンアップなどのコア業務に集中できるメリットもあります。

ASO対策なら「アイリッジ」におまかせ!

アイリッジでは、ASO支援サービスを提供しています。適切なキーワード選定による検索順位の改善をはじめ、アプリページやストアレビューの改善によってコンバージョン率の向上を目指します。新規ユーザーの獲得に苦戦している企業におすすめのサービスです。

アプリ事業に悩んでいる企業に向けて、アプリ成長支援サービスを提供することも可能です。アプリ企画から市場調査、事業戦略の立案までのビジネス支援やアプリへの集客支援などの施策を講じてアプリ事業の成功を支援しています。

アイリッジのASO支援サービスについて詳しく知りたい方は、ぜひ資料請求やお気軽にご相談ください。

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まとめ:ASO対策でアプリダウンロード数の向上を図ろう!

まとめ:ASO対策でアプリダウンロード数の向上を図ろう!

アプリのダウンロード数を増やすためには、ユーザーにアプリを認知してもらい、アプリページまでアクセスしてもらう必要があります。アプリストア経由でアプリを知り、ダウンロードしてくれるユーザーは多いです。そのため、SEOとCROを組み合わせ、検索ランキングの上位表示とコンバージョン率の改善を目指すASO対策は重要な施策です。

自社でASO対策に取り組むリソースが足りない、専門知識がないと悩んでいるときは、ぜひ外注を活用してみましょう。アイリッジはASO支援に対応しているので、お気軽にご相談ください。

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