VTuberマーケティングとは?メリットや成功のポイントも解説
Web上でのマーケティングは多様化しており、インフルエンサーといった社会的に影響力を与える人物を活用するケースが増えました。また、最近はVTuberを活用したマーケティングに注目が集まっています。
VTuberマーケティングには、どのような効果があるのか気になっている方もいるでしょう。そこで今回は、VTuberマーケティングを実施するメリット・デメリットや成功のポイント、事例についてご紹介します。
VTuberマーケティングとは?
VTuberマーケティングは、インターネット上で人気を集めるVTuberを起用して行われるマーケティング戦略を指します。そもそもVTuberとは、リアルタイムで動く2Dイラストや3Dモデルを使い、バーチャル上のキャラクターとしてYouTubeやSNSなどで活躍する人物のことです。
個人で活躍する人や大手事務所に所属して活動している人もおり、また「歌ってみた」や「ゲーム配信・実況」、「お絵描き配信」などそれぞれの個性や得意なことを活かしたコンテンツを提供しています。
SNSや動画サイトを利用するユーザーが増えたことで、人々の間でVTuberはエンターテイナーとして確立された存在となっています。社会的な影響力を持つVTuberも多いため、マーケティングに取り入れるケースが増えているのです。
VTuberマーケティングを実施するメリットとは?
VTuberマーケティングを実施することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここで、具体的に得られるメリットをご紹介します。
Z世代にアプローチしやすい
VTuberは、Z世代に向けてアプローチしやすいことが大きなメリットです。デジタルネイティブ世代である若年層の多くは、VTuberの存在を知っています。実際、VTuberのコンテンツを見ていたり、ファンであったりする人も少なくないでしょう。
Z世代にとってVTuberは身近な存在であるため、企業はタッチポイントとして活用することが可能です。今までテレビCMやインターネット広告などによる宣伝で届かなかった層にも、自社商品やサービスなどをアピールしやすくなります。
Z世代は、お気に入りの推しの応援や共有を行う「推し文化」が強い傾向にあります。そのため、商品・サービスのPRにVTuberを活用することで、認知をしてもらえたり、興味を持ってくれたりする可能性が高まるでしょう。
SNSで拡散されやすい
SNSで拡散されやすいのもVTuberマーケティングのメリットです。現代の消費者はSNS上で話題の拡散や共有を行う傾向にあります。VTuberマーケティングによって、自社商品・サービスが注目されると、VTuberのファンを中心に話題がSNS上で拡散されます。そうなれば幅広いユーザーにアプローチでき、認知度を高めることが可能です。
例えば、すでに自社商品を愛用しているVTuberをマーケティングに起用したとします。その商品の紹介やレビューをしてもらうことで、ファンが商品に対して興味を持ち、SNSで話題に挙げてくれる可能性があるでしょう。SNSで話題になった情報を自分の身近な相手にも知ってもらいたいという気持ちから、自主的に情報を拡散してくれることにも期待できます。
ファンとのコミュニケーションがとりやすい
VTuberはファンとコミュニケーションがとりやすい特徴があります。一般的なYouTuberやインフルエンサーは、「1:N」の一方的なコミュニケーションとなっていることが多いです。しかし、VTuberはコミュニティを形成し、ファンと比較的近い距離でコミュニケーションをとるスタイルが定番です。
そのため、従来のマーケティング手法と比べてユーザーから親近感を抱いてもらいやすく、共感を集めやすくなっています。また、ファン同士のコミュニケーションも活発であるため、VTuberを中心とした話題の拡散やバズが生まれやすくなっているのです。
コアなファン層の形成につながる
VTuberマーケティングは、コアなファンを作りやすいこともメリットです。VTuberは、視覚的な魅力を活用できることが強みです。美麗なイラスト・3Dモデルによる目を引くビジュアルを活かして、ファンを確保できます。
そんなVTuberを起用してキャンペーンを実施すれば、コアなファンを集めてロイヤルティの高い顧客にすることが可能です。例えば、人気VTuberとファンが集うイベントを開催すれば、VTuberとファンが接触する機会を作れます。
好きなVTuberと接触できる機会を与えることで、VTuberに対する想いが強くなったり、さらにファンを増やしたりすることが期待できるでしょう。この心理を活用してマーケティングを展開すれば、コアなファンを顧客として獲得できる可能性があります。
VTuberマーケティングを実施する際のデメリットや注意点
VTuberマーケティングにはさまざまなメリットがありますが、デメリットになる部分も存在します。続いては、VTuberマーケティングのデメリット・注意点を見ていきましょう。
専門的な知識やノウハウが必要になる
VTuberマーケティングを展開していくためには、専門的な知識・ノウハウが欠かせません。例えば、VTuberを上手に活用していくためには、ライブ配信や動画編集・投稿、SNSの運用などコンテンツの知識が求められます。さらに、どうすれば効果的に訴求できるのか、プランの考案や運用する能力も必須です。
VTuberはファンとの距離が近い特徴があります。そのため、ファン・ユーザーとの交流に関するノウハウも必要です。また、ファンの気持ちを把握し、マーケティング戦略に反映していくことも大切です。
まだ新しく急成長中の市場であるため、VTuberマーケティングの専門知識を持つ人は少なくなく、人材の確保は容易ではありません。そのため、自社で人材育成が必要になるかもしれません。また、市場の状況やニーズ、トレンドは目まぐるしく変化しているので、日々学び続ける必要があるでしょう。
コストが掛かる
VTuberマーケティングでは、高品質なコンテンツ作りが求められるのでコストがかかります。企画から制作、運用の各フェーズで費用が必要です。
コンテンツ作りにある程度のコストを掛けられないと、クオリティが下がってしまいます。クオリティが低いコンテンツは魅力を感じにくく、マーケティングの成果が出ない可能性があるでしょう。しかし、無理にコストを掛ければ、企業の財政を圧迫するリスクがあります。万が一、VTuberマーケティングが失敗した際には大きなダメージを負うことになります。
VTuberマーケティングを展開する際は、費用対効果を考えて戦略や企画を設計していく必要があるでしょう。VTuberマーケティングに携わる人材を育成する際は、教育コストも掛かることも念頭に置いておく必要があります。
炎上するリスクもある
VTuberマーケティングでは、炎上のリスクもあります。VTuberは架空のキャラクターではありますが、ファンとのつながりが強い分、その影響力は大きなものです。
例えば、不適切な発言や行動によってイメージダウンにつながってしまう可能性があります。また、コンテンツ内容でファンの期待とのギャップが生じて、批判を受けることもあるでしょう。他のVTuberとクリエイターとのトラブルが発覚した際には、それも炎上の火種となる可能性があります。
起用しているVTuberが炎上すると、ブランドや企業のイメージも悪くなってしまう恐れがあります。そのため、炎上リスクを十分に理解し、事前に対策を講じなければなりません。トラブルを避けるためにルールやマナーに徹底し、リスクヘッジやマネジメントに務めていくことが求められます。
VTuberマーケティングを成功に導くためのポイント
高い効果を期待できるVTuberマーケティングですが、成功させるために押さえておきたいポイントがあります。そのポイントとは、以下のとおりです。
VTuberの特性を活かす
VTuberをマーケティングに取り入れる時は、VTuberの特性を活かすことが求められます。VTuberはバーチャル上の人物とはいえ、リアルな世界とつながっているのが特徴です。そのため、リアリティが足りないとユーザーはコンテンツに没入するのが難しくなります。
しかし、あまりにリアリティがありすぎてもエンタメ性が下がり、飽きられる可能性があります。そのため、リアル感を大切にしながらもバーチャルならではの演出や要素を打ち出せる企画・コンテンツを展開していきましょう。VTuberマーケティングを成功させるために、まずはVTuberの特徴・性質を理解することが大切です。
常にエンタメを意識する
VTuberマーケティングでは、エンタメを意識することが大切です。商品販促が目的であっても、VTuberを使って商品を売り込もうとするようなセールス感のあるマーケティングは、ユーザーから嫌悪されてしまいます。広告的な売り込みではなく、ユーザーに楽しんでもらえるコンテンツで購買意欲を促進させ、最終的に購入につながるような企画を設計することがポイントです。
また、VTuberのファンの属性を理解しておくことも大切です。VTuberファンの多くは、バーチャル空間で生きているという世界観を大事にしています。そのため、VTuberファンの特徴を把握し、業界内のタブーにも注意しながら、ファンが不快感や違和感を抱かないマーケティング戦略を設計していくようにしましょう。
商材との相性も考慮する
売り込みたい商材とVTuberとの相性も考えて起用するようにしましょう。相性の悪いVTuberを起用してしまった場合、商材の魅力を伝えきれず、マーケティング効果を得られない可能性があります。知名度や影響力を重視したいところですが、商材の魅力をしっかり伝えてくれる相性の良いVTuberを起用するのが一般的です。
VTuberの多くは、出身地や好きなもの、趣味などプロフィールをSNSやYouTubeなどで公開しています。自分の好きなもの・興味のある商材であれば、VTuber側も快くPR活動への参加を承諾してくれるでしょう。
また、VTuberごとに男女比率や年代、好みなどもファンの属性も異なります。VTuberファンが興味を持ってくれる商材であるかどうかも重要なポイントです。
VTuberマーケティングの成功事例
VTuberマーケティングは、具体的にどのような企画が行われているのか気になっている方もいるでしょう。そんな時は、企業が実際に取り組んだ事例を参考にするのがおすすめです。ここで、VTuberマーケティングの成功事例を3つご紹介します。
ホロライブ×「ロサンゼルス・ドジャース」のコラボ
MLB球団「ドジャーズ」は、大手VTuber事務所である「ホロライブプロダクション」とコラボしました。2024年7月にドジャー・スタジアムにて、コラボ企画の「hololive night」をしています。MLB球団とVTuberのコラボは世界初だったため、注目度の高い企画となりました。
本コラボでは、ホロライブ所属の「星街すいせい」と「兎田ぺこら」、ホロライブEnglishに所属する「がうる・ぐら」の3人が登場し、スタジアム内の大型ビジョンで試合開始のアナウンスや試合中に応援歌を披露するなど特別な演出で試合を盛り上げました。試合終了後には、一夜限り限定のコラボドローンショーも開催されています。
他にも会場のあちこちに3人と記念撮影ができるフォトスポットの設置、コラボグッズの販売、専用チケットを購入した来場者にトレーディングカードのプレゼントといった企画が行われていました。当日は野球ファンだけではなく、コスプレを楽しむホロライブファンも多く集まっており、コラボ企画は大成功しました。
参考:世界初!VTuberと「ロサンゼルス・ドジャース」とのコラボレーション企画「hololive night」開催レポート | ニュース | hololive(ホロライブ)公式サイト
サントリー公式VTuberによるPR
飲料メーカーで知られるサントリーは、公式VTuberにて自社製品のPRに取り組んでいます。サントリーが展開するVTuberは、世界のどこかにある「水の国」からやってきた燦鳥(さんとり)ノムです。漫画家・イラストレーターとして活躍するヤスダスズヒトさんがキャラクターデザインを手掛けています。清楚な雰囲気のあるお嬢様ですが、年齢はなんと125歳(2025年1月時点)というギャップを持ち、サントリーの創業年数が元になっています。
そんなノムは、YouTubeでサントリー製品のレビューを行うだけではなく、歌やゲーム実況など幅広いコンテンツも展開しているのが特徴です。企業VTuberでありながらも、エンタメ性の高いコンテンツによってファンを獲得しています。YouTubeチャンネルの登録者数は16.9万人を達成しています(2025年1月時点)。
参考:サントリー公式バーチャルYouTuber │ 燦鳥ノム特設ページ
ローソン×「キズナアイ」によるコラボ
大手コンビニエンスストアのローソンは、2018年6月にVTuberブームの火付け役となったキズナアイとコラボを実施しました。本コラボでは、ローソン限定の描き下ろしイラストを使用したオリジナルグッズの販売や主要都市にコラボ店舗が限定オープンしました。
他にもコラボ期間中はキズナアイによるオリジナル店内放送が流れたり、対象商品の購入でグッズがプレゼントされる抽選応募できたりさまざまなキャンペーンを展開しています。抽選応募では、外れた人もキャンペーン動画を視聴できる仕様となっていました。そのため、抽選から外れても楽しめるように工夫されています。
Vtuberマーケティングにお困りなら弊社におまかせ
VTuberは若年層を中心に人気を集めており、社会的に大きな影響を与える存在となっています。そんなVTuberをマーケティングに活用することで、認知度アップや売上アップといった嬉しい効果につながる可能性が高まります。
しかし、VTuberマーケティングはコストがかかる点や炎上のリスクに注意しなければなりません。成功させるためにはVTuberやコンテンツの制作・運用などに関する知識が必要です。専門知識やリソースが不足していて自社だけでは実施が難しい時は、最新のマーケティングに対応している弊社にお任せください。課題発見から戦略・企画の立案、制作・運用、検証・改善までマーケティングをサポートするので、お気軽にご相談ください。
