工具管理のDXソリューション!使用感を聞いてみた
現場で働く皆さん、こんなこと、心当たりありませんか?
- 作業が終わって「ドライバーどこ行ったっけ?」と全員で探し回る
- 何百種類もある工具を、一つずつ目でチェックして15分かかる
- ヤード→現場→作業後→ヤード戻りで、合計3〜4回の照合が毎回発生
- 置き忘れを防ぐために、紙のチェックリストでびっしり管理
※ 写真はイメージです
実際、東急建設さんの現場でも「ドライバーが1本見当たらない」という場面があり、最後は職長さんのポケットから出てきた、ということがありました。ヒヤッとしますよね。
こんな悩みから始まった工具ミッケプロジェクト
2022年、東急建設とアイリッジが工具管理システム「工具ミッケ」の開発に取り組んだとき、最初に向き合ったのがまさにこの問題でした。
建設現場、特に鉄道工事では工具の置き忘れが重大なインシデントに直結します。
従来は資材置き場(ヤード)での書き出し→現場到着時→作業後→ヤード帰着の計3回、一つずつ目視確認しながらの照合作業が必要でした。この作業だけで毎回約15分。数百種類におよぶ工具を扱う現場では、精度は担保したいけれど工数は削減したい、というジレンマが常にありました。
こうした問題を解決し、“工具管理”を根本から変えたい。そんな想いで「工具ミッケ」シリーズの開発は進んでいきました。
工具ミッケⅡはこんなサービス
2025年4月、進化を遂げた「工具ミッケⅡ」が誕生しました。
主な特徴は以下の通りです:
技術的な進化
- QRコード※とRFIDの併用で、柔軟な運用を実現
- SCANDIT社の技術を採用し、複数QRコード※でもまとめて読み取り可能
- 登録フローの大幅簡素化
※ QRコードはデンソーウェーブ社の登録商標です。
現場に寄り添う設計
- 高齢者でも使いやすいUI設計
- 陸上移動局免許の申請手続き代行をサービスに含有
- 各現場担当者も自分のスマホから操作できるのでノートPCの持ち運び不要
業務フローの改革
- 工具リスト作成→数量チェック→作業完了報告がシームレスに連携
- 自動照合・差分検出でチェック時間を削減
- 「サーチ機能」で見当たらない工具を探す時間を削減
- 工具チェック・照合・作業報告がすべてアプリ上で可能なので紙ベースでの書き出しや手入力が不要

国土交通省の「i-Construction2.0」の流れを受け、公共工事の入札でDX活用が技術点の加算対象となる中、工具ミッケⅡは単なる効率化ツールを超えた戦略的価値を提供します。
東急建設さんに聞いてみた:Q&A
実際の使用感を、現場目線で教えていただきました。
Q. 画面は見やすいですか?
A. 見やすくて、操作も迷いにくい印象です。
Q. 使っていて困ることは?
A. RFIDの読み取り精度が気になる場面はありますが、それ以外は特に大きな問題はありません。屋内は基本的に問題なく読めています。
Q. 効果は感じますか?
A. あります。工事後のスキャンで実際に、マイナスドライバー1本が職長のポケットから見つかったことがありました。足りない工具にすぐ気づくことができ、効果はあったと感じます。
Q. 時間はどのくらい短縮できましたか?
A. 体感で約3分の1(15分→5分)になりました。安全のため、紙のチェックリストも併用しています。
まとめ:工具ミッケⅡは工具管理の常識を変えるキーソリューション
工具ミッケⅡは、現場のリアルな課題——「置き忘れゼロを目指しながら、確認の手間を減らしたい」にまっすぐ応えるソリューションです。
特に、以下のような工具点数が多い現場や、駅・鉄道関連の大規模工事に向いています。
- 鉄道工事現場:ドリル、脚立、計測器など数百種類に及ぶ工具を一括管理
- 橋梁・トンネル建設:地形や構造の制約から、現場内の工具の所在把握が難しいケース
- 定期保守・点検業務:移動車両主体で工具を扱うケースで、機動性と検知能力が重要
また、人手不足対策やヒューマンエラーの抑止、入札でのDX加点にも効果があります。
QRコード※/RFID併用、操作性改善、自動照合、ペーパーレス化……これらの要素は、現場業務の効率化・安全性強化・コスト抑制を同時に追求するもの。
「工具忘れをゼロに」「ヒューマンエラーを抑える」という理念を体現する「工具ミッケⅡ」を、次の現場から始めてみませんか?
※ QRコードはデンソーウェーブ社の登録商標です。
▼工具ミッケⅡについて詳しくはこちら

