顧客VOICE:地域・社会へ価値提供し“WESTERワールド”を実現!決済だけで終わらない新しいウォレットサービス
「Wesmo!」は、J-WESTカード、ICOCAに続くJR西日本様が提供する“新しい決済・ウォレットサービス”です。
JR西日本グループ共通のポイントサービス「WESTERポイント」と連携し、鉄道・ショッピングなど幅広いシーンで「WESTERポイント」をためる/つかうことが可能に。決済データや移動データを利活用し、最適な情報をレコメンドするなど、顧客一人ひとりとグループの多様なサービスをつなぎ、地域の加盟店も含めた“WESTERワールド”の形成を目指しています。
本インタビューでは、開発経緯やサービスに込められたこだわりについて、デジタルソリューション本部システムマネジメント部CCoE・モダナイズ課長の樋口 芳章様にお話を伺いました。

個人のお客様だけでなく、加盟店にとっても魅力ある決済サービス
──「Wesmo!」立ち上げの経緯を教えて下さい
コロナ禍では鉄道事業はじめ関連事業にも大きな影響が出ました。当社ではショッピングセンターやホテルなど多角的に事業を展開しておりますが、“人の移動”と連動しない限りグループ全体の利益に繋がりません。
そんな中、デジタル戦略を加速させ、もっとお客さまとつながり、移動を価値に変えていくことは当社にとって重要課題でした。
デジタル戦略の中核は「WESTER」という会員サービスであり、1ポイント=1円以上の価値を体験いただける「WESTERポイント」によって、便利でおトクで楽しい体験をお届けしています。
Wesmo!はこれまで以上に生活の隅々でWESTERポイントがたまる、つかえる体験をお届けするため、同時に、ご商売をされている地域の事業者さまをお支えするために誕生しました。
──サービスに関して特に重視している部分には何がありますか。
「Wesmo!」は決済サービスとしては後発ですが、個人のお客様向けの価値と、加盟店様向けの価値の双方を高めて、沿線地域・社会に対しての価値提供を目指しています。
個人のお客様にとっては、WESTERポイントをつかえば新幹線や鉄道に半額相当のポイントで乗れたり、ホテルがお得に利用できたりというグループならではの強みがあります。
加盟店様にとっては、Wesmo!残高による日次精算で入金サイクルを早め、企業間送金や従業員様への給与の支払いなど、残高を次の取引に使っていただけるという銀行振込とはまた違った資金移動の手段をご提供しています。
加盟店様にとって魅力あるサービスにすることで、加盟店様が広がり、WESTERポイントをためたい/つかいたいと思ってくださるお客様のためになる。我々はこうしたWesmo!残高が循環し、地域・社会を盛り上げるサービスをつくっていきたいと考えています。
酸いも甘いも理解した上で様々な議論を重ねられた安心感

──開発パートナーにアイリッジを選んだ理由を教えて下さい
アイリッジにはすでに「WESTER」アプリや、弊社も参画している関西の交通・おでかけ情報アプリ「KANSAI MaaS」なども開発いただいており、信頼関係がありました。
「Wesmo!」の開発は2023年頃に着手したのですが、大阪・関西万博が迫っていたこともあってスピード感が重要でした。一から関係を構築するのではなく、すでに弊社の思いや重視する部分を理解した上で一緒に進めていただけるという安心感があったのが大きいです。
──開発の進め方やアプリの仕上がりなど、アイリッジの評価をお聞かせください
デザインや実装、品質に対する組織としての信頼はもちろん、担当の方の熱意にも助けられました。開発のなかで日々わがままを言わせていただきましたが、最後まで粘り強くやってくださいました。そこが一番求めていたことでもあり、感謝しています。
長年弊社のプロダクトに携わっていただき、弊社のやり方やコミュニケーションにも慣れている点もやりやすかったです。ブレない軸を共有しつつ、様々な議論をさせていただきながら進めていけた実感がありました。
アイリッジは、アプリ開発のプロとしてガードレール的なところは持ってくださっていて、我々がそこからはみ出そうとしたら止めてくれたり、企業風土含め酸いも甘いも理解した上で、そのガードレールをもとにしながら新サービス開発に向けて、一緒に走ってくれるイメージです。
Wesmo!残高の活用促進に向けて

──今後に向けて期待することを教えて下さい
決済売上金をWesmo!残高によって日次精算するというスキームは新規性が高く、加盟店様には精算されたWesmo!残高をもっとご活用いただきたいと考えています。既にリリースしている企業間送金機能に加え、今後は加盟店様にもWesmo!残高を決済利用いただけるようなサービスも検討しています。
こうしたエンハンス開発においても引き続きアイリッジにお力添えいただければと思います。
