顧客VOICE:既存資産を活かした機能拡張を実現!熊本に愛される地域決済アプリ「くまモン!Pay」

顧客VOICE:既存資産を活かした機能拡張を実現!熊本に愛される地域決済アプリ「くまモン!Pay」

写真左から、アイリッジ 内田、株式会社肥後銀行 デジタルマーケティング部 ペイメント事業推進室 平賀 美隆様、前田 雄大様、濵﨑 健太様、アイリッジ 冨吉、小野、Qoil 木ノ根、馬場

 

地方銀行として創立100周年という大きな節目を迎えた株式会社肥後銀行様。新たな挑戦として2025年にリリースされたのが、地域決済アプリ「くまモン!Pay」です。

アプリ開発の裏側には、くまモン!Payが果たす地域での役割や展望、当初抱えていた課題など、多くの想いや苦労があったそうです。

本インタビューでは、プロジェクトを推進されたデジタルマーケティング部 ペイメント事業推進室の濵﨑様と前田様にお話を伺いました。

 

「どこでも、誰でも、簡単に」――地域に根ざした「くまモン!Pay」

──まずは「くまモン!Pay」がどのようなアプリなのか、簡単にご紹介をお願いします

インタビューの様子①

前田様:くまモン!Payは、「どこでも、誰でも、簡単に」というコンセプトのもと開発されたプリペイド型の決済アプリです。まずはVisaとiDのタッチ決済からスタートしています。

熊本県内では、同時期に路線バスや市内を走る路面電車でタッチ決済の導入ができたため、それに合わせてリリースさせていただいたというところです。以前から提供している「くまモンのICカード」は主にバスでご利用いただいていたのですが、お出かけから買い物までをスマートフォン一つで完結できるという体験が実現できたところですね。

 

──「くまモン!Pay」はどのようなきっかけ、背景があって開発されたのでしょうか?

インタビューの様子②

濵﨑様:熊本県のキャッシュレス化の推進およびデータとマネーの地域内還流により持続可能な経済発展に資することが目的です。

熊本県は全国と比較するとキャッシュレス比率が低く、30%程度に留まっています。一番高い都道府県では、50%に届くか届かないかという状況です。事業者さんと利用者さんが喜ばれるようなサービスを提供していくことで、自然と熊本のキャッシュレス比率を上げていきたいと考えています。

 

──もうすぐQRコード決済機能のリリースが控えていますが、タッチ決済のみで先にリリースされたのも理由があるのでしょうか?

濵﨑様:きっかけは、バスや路面電車でのICカードの問題です。路線バスや市内を走る路面電車で全国系の交通ICカードが使えなくなるという動きが出てきました。仮に全国系のICカードが使えなくなるときは、やはり何かしらの受け皿を用意しないといけない。そこで事業者の皆様が考えたのがタッチ決済でした。

私たちは「くまモンのICカード」というものを提供していることもあり、受け皿になり得るタッチ決済が必要になってくるんじゃないかという話のなかで、まずはタッチ決済ができるようにしてくまモン!Payのリリースに至ったという形です。

 

グループの資産活用と課題

──今回のアプリ開発に際して抱えていた課題などがあれば教えてください

インタビューの様子③

前田様:KFG(九州フィナンシャルグループ)の中でリソースを共有できるものは活用しようという観点から、既存アプリのソースコードを使ってアプリを開発しようとなった経緯がありました。ただ、ベースとなるコードは自分たちで設計したものではなく、クーポンやプッシュ通知、トラッキングなどの機能が不足していました。

グループ企業のKDSさんに開発していただくにあたって、不足している機能をどうやって開発・実装するかという部分が課題でした。

 

──そのような状況の中で、アイリッジおよびAPPBOXを選んでいただいた理由はどのようなものがありますか?

前田様:アプリ基盤を開発してもらった企業様に「アプリはAPPBOX(アップボックス)というものがありますよ」と紹介いただいたのが、APPBOXを知ったきっかけです。まず御社が提供いただいているAPPBOXの中で、最初に興味を持ったのがクーポン機能です。うちの他のアプリでもクーポン機能を持つアプリはあるのですが、いわゆる見せて使うだけのものでした。それでは利用者が使いにくく、お店側も出しにくいため、利用者もあまり使っている感じがないようなものでした。

 

APPBOXのクーポンのように、もぎって使う、回数券のように使えるなど、そのようなクーポン機能があることをそもそも知らなかったため、興味を持ちました。他にも、機能を部分的に切り出して既存のパッケージに追加実装できることもAPPBOXを選択した理由です。そのような拡張性もあるということで、不足していた機能を追加して利用者とアプリ内のコミュニケーションもしっかり取れるところが非常にいいなと思い、採用させていただきました。

 

物理的距離を感じさせない二人三脚でのプロジェクト推進

──進め方において印象に残っていることはありますか?

濵﨑様:何度も足を運んでいただいて、密なコミュニケーションを取れたと感じています。統合マーケティングのお話も含めて、何度も、しかも結構な人数で来ていただいて(笑)。

会社は東京と熊本で離れていても、距離を感じさせない関係性を作れたと思います。

インタビューの様子④

 

前田様:アプリに関しては、トラッキングの進め方ひとつをとっても勉強したかった部分であり、専門家の方の目線や施策の考え方、進め方を見せていただくことができて、とても勉強になりました。

社内ではいつも「ゴールを見据えながら」「利用者目線で」進めることが大事と言われているのですが、それをアプリの場合にはどう考えて進めるのかを見せていただいた感じですね。

 

ここからがスタート。地域の中心となり課題解決へも寄与する存在に

──今後の展望を教えてください

インタビューの様子⑤

濵﨑様:2026年3月にはQRコード決済、8月にはデジタル商品券のリリースを予定しています。Visa / iDのタッチ決済は便利ですが、加盟店以外では使えません。今回のリリースによって、くまモン!Payが本格的なスタートに立てるのかなと思っています。

人口減少や人手不足など、熊本が抱えている課題がある中で、くまモン!Payが地域の決済プラットフォームとして中心になっていくことで、地域のお役に立つことができ、キャッシュレス比率の向上も実現していけるのではないかと考えています。

 

前田様:今後も必要とされる機能を実装していくことで事業者、加盟店、利用者と、みなさんにメリットがあるサービスに発展させ、データとマネーの地域内還流によるらせん状の地域経済発展を目指して運営を進めていきます。

実際にお客様や営業店経由でたくさんの意見をいただいていまして、必要なものを見極めながら、どれをどういうタイミングで着手していくのか、優先順位を整理してしっかりと進めていかないといけないと思っています。意見をたくさんいただけるのはとてもありがたいことだと思っていますので、真摯に取り組んでいきたいです。

 

──今後もアイリッジに期待することがあれば教えてください

前田様:今はまだプッシュ通知だけなので、APPBOXのクーポンやトラッキング、アプリ内メッセージ、店舗情報の実装を進めていきたいですね。そこからもっとクーポンをこう使いたいとか、こんなときに特典がもらえると良いなとか、いろんな意見が出てくると思っています。開発もどんどんスピード感を持って進められるようになり、ユーザーとコミュニケーションが取れるようなアプリにしていきたいですね。

 

濵﨑様:今後はキャッシュレスに馴染みがない方もかなり増えてくることを予想していて、アプリ内のコミュニケーションや実際のコミュニケーションがかなり重要になってくると考えています。その辺りも引き続きサポートいただけると助かります。

 

──本日は貴重なお話をありがとうございました

くまモン!Payの統合マーケティングのお話を以下のページに掲載しております。

ぜひ、こちらもご覧ください。

顧客VOICE:地方銀行が挑む、地域決済のその先へ。肥後銀行が創り出す「くまモン!Pay」の統合マーケティング戦略

 

取材・文・撮影:澤田おさむ

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