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iPadでのアプリ開発に必要なものから手順まで徹底解説!メリット・デメリットも紹介

自社のサービスをより多くのユーザーに利用してもらえるように、アプリ開発に着手したいと考える企業も多いでしょう。しかし、自社でアプリ開発を手掛けることに対してハードルの高さを感じてしまう方も少なくありません。中にはPC環境はないものの、iPadなら所有しているというケースもあるでしょう。

そこで今回は、iPadでアプリ開発は行えるのかどうかをご紹介します。アプリ開発に必要なものから手順、メリット・デメリットまで詳しく解説しているので、iPadでのアプリ開発を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

また、iOS向けのアプリ開発方法については以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

iPadを使ったアプリ開発は可能?

アプリ開発と言えば、PCやIDE(アプリ開発ツール)を使用するのが一般的です。しかし、iPadを使ってアプリを開発することもできます。シンプルな機能の簡単なアプリであれば、開発から公開に至るまでiPadのみで問題ありません。

ただし、iPadを中心に開発環境を整え、本格的なアプリを開発するのは難しいと言えます。なぜなら、ほとんどのIDEはそもそもプログラミングに必須のスペックを持つPCで使用することを前提としているためです。iPadでもプログラミングが可能なツールは登場していますが、高度な機能を付け加えたり大規模なアプリ開発を行ったりするのは困難です。

iPadを使ってアプリ開発をするメリット・デメリットとは?

iPadを使ってアプリを開発する場合、PCと違ってどのようなメリット・デメリットがあるのかも把握しておきましょう。

iPadを使ってアプリ開発をするメリット

iPadを使ってアプリ開発をするメリットは以下のとおりです。

  • 手軽にアプリ開発ができる
  • 持ち運びができる
  • 機材コストを抑えられる

アプリ開発にiPadを使用するメリットとして、手軽にアプリ開発を始められる点が挙げられます。iPadでアプリ開発ができるツールをダウンロードすれば、すぐに開発環境を整えることが可能です。この手軽さによって、アプリ開発のハードルも下がります。

また、PCだとその場でしかアプリ開発を行えませんが、iPadなら自由に持ち運びができるため、オフィスだけでなく自宅や外出先でもアプリ開発に取り組めます。MacBookでも持ち運びは可能ですが、iPadの方が軽量でより持ち運びがしやすいです。アイデアを思い付いた際にすぐ作業できるのは、嬉しいポイントと言えます。

さらに、iPadはMacBookなど他のApple製品に比べて購入費用を抑えられる点もメリットになります。アプリ開発を行うために機材を揃えるとなるとコストがかかってしまいますが、iPadなら機材コストを抑えることが可能です。

iPadを使ってアプリ開発をするデメリット

iPadを使ってアプリ開発をするデメリットは以下のとおりです。

  • 開発環境が限られている
  • 画面が小さく、作業効率が落ちてしまう

iPadに開発に使えるツールをダウンロードすれば開発自体は可能ですが、本格的なアプリを開発したい場合にはIDEを使用する必要があります。しかし、現状iPadにIDEをダウンロードするのは難しいです。そのため、IDEが必要となるようなアプリの開発はiPadだとできないことになります。

また、iPadとPCでは画面サイズが大きく異なるため、作業スペースが小さく効率性が落ちてしまう点もデメリットです。2025年1月時点でiPad Proは最大13インチとなっていますが、MacBook Proなら最大16インチとなっています。画面サイズが小さいとその分文字も読みにくかったり、作業スペースが狭くなったりするため、長時間取り組もうとすると負担に感じてしまうことも多いでしょう。

また、PCならより大きな画面サイズで作業を行えたり、複数のディスプレイを接続して拡張したりすることも可能です。作業効率を考えるとiPadよりもPCの方が適しています。

iPadでアプリ開発をする際に必要なもの

iPadでアプリ開発をする場合、以下のものが必要となってきます。

  • iPad本体
  • キーボードやマウス
  • プログラミング言語の知識
  • 開発ツール

iPad本体

iPadでアプリ開発するには、まずiPad本体を準備する必要があります。iPadにもさまざまな種類があり、例えばiPad ProやiPad Air、iPad miniなどから選ぶことになります。この中でもアプリ開発に適しているのは、処理速度の速いiPad Proです。

iPad Proに搭載されているCPU性能はノートパソコンと同等、またはそれ以上の処理能力を持っているため、問題なくアプリ開発を行うことが可能です。また、iPad Proは他のiPadよりも画面サイズが大きめで、なおかつ容量も大きいことからアプリ開発を行うのに役立つでしょう。

ただし、iPad Proでも最新機種ではなく、何世代も前の機種を選んでしまうと、開発用のツールが対応していない場合もあるため注意が必要です。開発ツールを確認し、どの世代まで対応しているのか事前に確認しておきましょう。

また、iPadで作業が行いやすいように、スタンドを用意しておくのもおすすめです。スタンドにiPadを立てかけた状態で作業をすれば、画面も見やすくなり長時間作業する際にも首・肩への負担が軽減されます。スタンドにも置き型やアーム型、自立型などさまざまな種類が展開されているため、使用する場所などに合わせて使い勝手の良いスタンドを準備しておきましょう。

キーボードやマウス

iPadは通常画面を直接触って操作しますが、アプリ開発を行う場合はPCと同じようにキーボードやマウスを使って操作するのが基本です。画面上でもキーボード操作は可能ですが、外部のキーボードを接続した方が画面も広く使えます。

キーボードやマウスは特に指定はないため、開発時に使いやすいものを選択しましょう。なお、キーボードはiPadケースと一体になっているタイプと、分離して使用するタイプの2種類があります。一体になっているタイプは持ち運ぶ際に便利で、分離するタイプはワイヤレスで接続するため、iPadとキーボードの位置を調整しやすい点がメリットです。

ただし、キーボードやマウスはいずれもiPadのOSバージョンに対応しているものでないと使用できない可能性があります。OSバージョンを確認した上で購入してください。

プログラミング言語の知識

アプリ開発をするためには、プログラミング言語の知識が必須となります。iPadでアプリ開発をするなら、「Swift」がおすすめです。後ほど詳しくご紹介しますが、SwiftはAppleが提供しているオープンソースのプログラミング言語であり、Apple製品向けのアプリ開発が可能です。

Swift以外にもアプリ開発に使えるプログラミング言語は多岐にわたります。プログラミング言語の知識がない場合は、まず言語について勉強し、習得した上でアプリ開発に取り組んだ方がスムーズに作業を進められるでしょう。

アプリ開発に必要な言語については以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

開発ツール

アプリ開発を行う場合、通常はXcodeやEclipseなどのIDEが必要となります。しかし、iPadにこれらの開発ツールをダウンロードすることはできません。そのため、iPadでアプリ開発を行う場合には専用のツールを利用することになります。ツールはどのようなアプリを開発したいのかによって適切なツールが異なります。

また、XcodeとiPadのツールを活用してアプリ開発を行うことも可能です。ただし、この方法だと最終的な作業は結局iPadではなくMacを使用することになるため、注意が必要です。

iPadアプリ開発で使えるプログラミング言語

iPadアプリ開発で使えるプログラミング言語は、上記でもご紹介したようにSwift以外にもさまざまな種類があります。ここで、iPadアプリ開発で使える各プログラミング言語の特徴を解説していきましょう。

Swift

Swiftは2014年にApple社が提供したプログラミング言語です。Apple社が手掛けたプログラミング言語ということもあり、Apple製品向けのiOSアプリ開発に役立ちます。また、その他のWebアプリを開発することも可能です。

Swiftの大きな特徴としては、以下でご紹介する「Object-C」がベースになっている点です。Object-Cは表記がわかりづらく、操作が難しいというデメリットがありましたが、Swiftはその問題点をカバーしてより理解しやすいプログラミング言語として登場しました。

また、Swiftはコードの記述性・可読性にも優れていることから、プログラミング初心者でも扱いやすい言語の1つです。

Objective-C

Object-Cは、Swiftが登場するまで約30年以上もiOS向けアプリの開発に用いられてきたプログラミング言語です。昔から使われているアプリケーションの多くはObjective-Cに対応しており、過去のデータを抽出して使用するアプリを開発したい場合にはObjective-Cが役立ちます。

Objective-Cはオブジェクト指向型のプログラミング言語であり、複数人で同時に開発をしたい場合にも取り組みやすい言語です。また、万が一不具合が生じてしまった場合にも対処しやすい点はメリットとして挙げられます。

ただし、Objective-Cは表記が独特で難しく、理解するまでに時間がかかってしまう点はデメリットです。こうした学習コストの高さもあり、iOS向けのアプリ開発はSwiftの方が主流となっています。

JavaScript

JavaScriptは、Webサイトやコンテンツに動的なアクションを付け加えられるプログラミング言語です。例えば、Webサイトにポップアップウィンドウを表示させたり、アニメーションを流したり、リアルタイムで計算をしたりする動作は、すべてJavaScriptを使って加えられます。

JavaScriptは文法がシンプルでわかりやすいこともあり、プログラミング初心者でも覚えやすい言語の1つです。また、開発ツールがなくてもテキストエディタとブラウザさえあれば、JavaScriptを活用してプログラミングすることが可能です。

また、JavaScriptなら1つの言語だけでアプリとWebアプリの両方を開発できる点もメリットと言えます。あらゆるデバイスにも対応していることから、iPadでアプリ開発を行いたい場合にも役立ってくれる言語です。

Python

Pythonは、1991年に初めて登場したプログラミング言語で、データ収集や分析などを備えたアプリやWebツールの開発に適しています。YouTubeやInstagramなどはPythonを使って開発されました。JavaScriptと同様にコードがシンプルでわかりやすく、構文も覚えやすい点はメリットです。

また、アプリにAI機能を搭載したい場合には欠かせないプログラミング言語となっています。例えば顔認証や音声認識、ユーザーに合わせて最適化する検索結果表示などを取り入れたい場合はPythonが必要です。

注意点としては、Pythonはインタプリタ型の言語であり、実行速度が遅くなるというデメリットがあります。処理速度の速さが求められるゲームアプリ開発には向いていません。Pythonの実行速度を速めたい場合は、ライブラリをうまく活用するようにしましょう。

Pythonでアプリ開発をする方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

Ruby

Rubyは日本人エンジニアのまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。JavaScriptやPythonと同様にコードの記述性に優れており、覚えやすいというメリットがあります。アプリ開発に加え、Webサイト制作にも活用されている言語です。

RubyはRuby on Railsなどのフレームワークやライブラリが充実しており、機能の追加や拡張などもしやすくなっています。ただし、直接iPadでアプリ開発を行う際にRubyを活用するのではなく、バックエンドで利用することになります。

バックエンドでの利用がメインとなりますが、日本人エンジニアが開発していることから開発に躓いてしまっても参考にできる日本語の資料が多く、情報は得やすいと言えるでしょう。

iPadアプリ開発で使える開発ツール

iPadでのアプリ開発で使えるツールもさまざまな種類が登場しています。各開発ツールがどのような特徴を持っているのか、解説していきましょう。

Pyonkee

Pyonkee(ピョンキー)とは、教育用プログラミング言語のScratch 1.4をベースに開発されたプログラミングツールです。iPadでのアプリ開発を前提に作られていることから、iPadのインターフェースにも利用できるようになっており、iPadの画面をタッチしながら開発できるのも特徴です。

豊富なスクリプトの中から動作を選んでいくことでプログラミングを行っていくため、直感的な操作でアプリを開発でき、難しい知識は不要です。小学生からでもアプリ開発が行えるような造りになっています。

また、PyonkeeはScratchとの互換性があり、日本語や多数の言語に対応しています。無料で利用できるので、プログラミングやアプリ開発に慣れていない方にもおすすめです。

Textastic

Textasticは、iPadOSやmacOS、iOSに対応しているコードエディタです。HTML/CSSやJavaScript、C言語などのコード編集も可能となっています。iPadの中でサーバーを起動し、WebDavやFTP、ローカル環境にあるSFTPサーバーなどにファイル保存や接続することが可能です。また、iCloudやDropbox、Google Driveへの接続もできます。

接続先を事前に設定しておけば、Textasticからパスとしてすぐに設定可能です。ただし、メニューなどの言語はすべて英語で表記されているため注意が必要です。有料アプリであり、App Storeにて1,500円(2024年11月現在)で販売されています。

JavaScript Anywhere

JavaScript Anywhereは、iPadOSやiOS向けに開発されたJavaScriptでのプログラミングが可能な開発ツールです。JavaScript以外にもHTML/CSSのコード編集も可能であり、内蔵されているWebブラウザからプレビューを確認しつつ開発が行える利便性を兼ね備えています。また、Webページ上にJavaScriptのコードをデバッグ・監視できるコンソールログの表示も可能です。

iTunesを利用すればファイル共有に加え、開発したプログラムをメール送信でき、自身宛てにソースコードを送付できます。Wi-Fiに接続した際にも簡易サーバーが利用できるのも嬉しいポイントです。iPadでJavaScriptによる開発環境が整っているため、移動中でも手軽に取り組みやすいです。

Codea

Codeaは、Luaというスクリプト言語を活用したコーディングに対応する開発アプリです。iPad上でiOSアプリを開発したい場合に適しています。主な特徴として、入力補完機能やカラーピッカーなど便利な機能が備わっていることから、タイピング量が少なくてもコーディングが行える点が挙げられます。

また、DropboxとのAPI連携にも対応可能です。API連携によって画像やBCMなどのファイルも取得でき、アプリ開発にも役立つでしょう。

また、Wi-Fiで接続されているPCからiPadに接続した状態でコーディングが行える「エアコード機能」も搭載されています。エアコード機能によってCodeaで作成したアプリもXcodeからエクスポートでき、App Storeにもそのままリリースすることが可能です。

Pythonista 3

Pythonista 3は、iPadでPythonを使ったアプリ開発に適したツールです。Pythonの各種ライブラリを活用してコードを実行できるため、コード実行が簡単に行えるのもPythonista 3の特徴となっています。また、Pythonの標準ライブラリに加えてsceneやuiなどのモジュール群も備わっており、iOSでネイティブ機能へのアクセスや独自のインターフェースを開発することも可能です。

日本語には対応していないものの、アニメーションやカスタムユーザーインターフェースなど多数の開発例が公開されていることもあり、参考にしながら開発を進めていくことも可能です。なお、Xcodeへのエクスポートには対応しておらず、単体アプリとしてリリースするためには別途対策が必要です。

Ideone.com

Ideone.comは、Webブラウザ上でコード制作や結果を表示してくれるWebサイトです。使用方法は非常に簡単で、プログラミング言語を選んだら、オプションの入力データとソースコードを入力することでコーディングできるようになります。JavaやPHP、Python、Swiftといったメジャーなプログラミング言語をはじめ、80以上の言語に対応しているのも特徴です。

Ideone.comを利用する際にはアカウント登録を行うことになりますが、登録自体は無料で作成できます。アカウント登録をすると1カ月1,000回の投稿まで無料で利用することが可能です。投稿したコードは無期限で保存することもでき、後からコードを呼び出して編集・削除を行えます。

投稿内容を共有できることから、チームで簡単なコードをやり取りしたい場合にも利用できる便利なツールです。

Monaca

Monacaは、クラウド技術を活用したアプリ開発のプラットフォームです。JavaScriptやHTML5を活用してモバイルアプリやデスクトップアプリ、Webアプリを開発できます。iOSとAndroidの両方に対応したハイブリッドアプリを開発したい場合に適しています。

クラウド上にはエディタからビルド環境まで、開発環境がすでに構築されており、自身で構築する必要がありません。また、エディタに保存されたソースコードはMonaca独自のデバッカーを利用することで、即時モバイル端末に反映でき、素早く実機で動作チェックが行えるため、開発効率も向上します。

料金プランはProプランで1ユーザーあたり月額2,000円、Businessプランだと1ユーザーあたり月額5,000円+基本料金月額2,000円、Enterpriseプランで1ユーザーあたり月額1万円+基本料金月額5万円となります。他のツールに比べて高めの料金設定となっていますが、いずれのプランも14日間の無料トライアルが利用できるため、まずはお試しとして使ってみるのも良いでしょう。

iPadでアプリを開発する際の手順

iPadで実際にアプリ開発を行う場合、主な手順は以下のとおりになります。

  1. 開発環境を構築する
  2. アプリ開発の企画を練る
  3. アプリを設計する
  4. 開発に着手する
  5. 動作テストを行う
  6. テスト完了後リリースする

1.開発環境を構築する

まずは開発環境を構築するところから始めます。開発環境はここまでご紹介してきた必要なもの・ツールを準備しておきましょう。

【必要なもの】

  • iPad本体
  • キーボードやマウス
  • プログラミング言語の知識
  • 開発ツール

また、アプリ開発を手掛ける人員・チームを確保することも必要です。小規模のプロジェクトであれば1~2人だけで開発に取り組めますが、中規模以上のプロジェクトになってくると5人以上のメンバーを揃える必要があります。

さらにチームメンバーの役割もあらかじめ決めておきましょう。開発の進捗を管理するプロジェクトマネージャーやアプリの外観・UIのデザインを担当するデザイナー、システムを構築するプログラマー、アプリの品質管理や動作テストを主に担当する品質管理担当者などが挙げられます。

アプリの開発環境については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

2.アプリ開発の企画を練る

アプリを開発する環境が整ったら、どのようなアプリを開発したいのか企画を練っていきます。アプリを設計する際にはこの企画内容に合わせて必要な機能・デザインなどが決まっていくことから、綿密に企画を練っていくことが重要です。企画が中途半端な状態でアプリ開発をスタートしてしまうと、想定していたものよりもクオリティが低いアプリになってしまうこともあるため注意してください。

企画を練る際には、プロジェクトの主軸となる目的やターゲット、競合状況を加味した上でどのようなアプリを開発するか決めていくことになります。さらに、企画段階でアプリ開発にかけられる予算や納期なども決定しておく必要があるでしょう。

3.アプリを設計する

企画を練ったら次にアプリの設計を行います。設計図では主にアプリ上で必要となる画面の一覧や画面間の遷移図、画面のレイアウト、入出力に必要なボタン一覧、画面操作により発生するアクションの定義などを決めていきます。

アプリを設計する際には企画段階で決められた内容やスケジュール、予算なども考慮した上で設計する必要があります。近年はUIデザインを意識した使いやすいアプリが主流となっていることから、設計段階からユーザーにとって見やすい・使いやすいアプリになっているか確認しながら設計図を作成していくと良いでしょう。

また、設計図に基づいてアプリ開発を行うのは、上流工程の社員ではなく下流工程の社員です。そのため、下流工程の社員にも伝わりやすい設計図を作成する必要があります。

4.開発に着手する

設計図が完成したら、いよいよアプリ開発をスタートさせていきます。設計図の内容に合わせてソースコードを書いていきましょう。使用するプログラミング言語は上記でご紹介した言語の中から、作成したいアプリに合わせて選択します。

iPadでアプリ開発を行う場合、PCに比べて作業効率が下がってしまう場合もあることから、スケジュールには余裕を持たせておくと安心です。また、設計図に書かれている内容がいまいち伝わりづらかった場合、予測で作業を進めてしまうと後から大きな修正につながってしまう可能性もあるため、わからない箇所があったら必ず確認を取って開発を進めていくことが大切です。

5.動作テストを行う

きちんと設計通りに動作できるかどうかを、エミュレーターや実機を使ってテストしていきます。テストをした上でエラーやバグが発生した際は修正し、問題がない状態に仕上げます。

ただし、プログラムがすべて組み終わってから初めて動作テストを行ってしまうと、修正内容に合わせて別の箇所も修正が必要となってしまい、ムダにコストや開発期間がかかってしまう場合も多いです。このような状態に陥らないためにも、一定ラインまで開発が進んだら一度動作テストを行い、問題がなければ次の開発に進むようにすると良いでしょう。

6.テスト完了後リリースする

開発と動作テストを繰り返し、最後の動作テストで問題が発生しなかった場合、アプリ開発は完了となります。アプリ開発が終わったら、あとはリリースするだけです。

アプリのリリース方法はWebアプリやiOSアプリ、Androidアプリによって異なります。例えばiOSアプリをリリースしたい場合は、まずiTunes Connectのアカウントを取得し、Apple Developer Programに登録します。登録が完了したらアプリを公開する際に必要なアプリのタイトル・説明文・スクリーンショットなどを用意して、Appleにアプリの申請を行いましょう。

iOSアプリの審査はAndroidアプリに比べて厳しいとされており、審査期間も約1週間から数週間はかかるとされています。無事に承認されれば、App Storeにアプリが公開されているので確認してみましょう。

アプリ開発のご相談ならアイリッジにおまかせ!

iPadを使ってアプリ開発は行えるものの、開発コストを極力抑えたいと考える方は多いでしょう。また、より手軽にアプリ開発を行えるように環境を整えたい方もいるはずです。そのような方は、ぜひ株式会社アイリッジまでご相談ください。

株式会社アイリッジは、主にOMOアプリの企画・開発やマーケティング支援を手掛ける企業です。消費者向けスマホアプリの企画開発は小売・流通業から鉄道、金融業界に至るまで、幅広い業界のアプリ開発に携わっています。

また、アイリッジが提供するアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」では自由に機能を選ぶことができ、新規アプリの開発はもちろん、既存アプリのリニューアルや機能拡充に1機能から導入することが可能です。アプリ開発のコストを抑えつつ、運用品質の向上も期待できます。アプリ開発にお悩みの方は、ぜひアイリッジまでお気軽にご相談ください。

アプリ開発について相談する

まとめ:環境を整えてiPadでのアプリ開発に挑戦しよう

今回は、iPadを使ってアプリ開発を行うメリット・デメリットや手順などをご紹介してきました。PCに比べて作業効率は落ちてしまうものの、開発環境さえ整えればiPadでもアプリ開発は可能です。iPadに開発環境を構築しておくと持ち運びがしやすくなり、オフィスや自宅、外出先など場所を選ばずにアプリ開発に取り組めます。

iPadでアプリ開発を行いたいものの、プログラミングの学習コストや時間がかかってしまうため、アプリ開発に踏み切れない場合は外部のサービスを活用するのもおすすめです。株式会社アイリッジやAPPBOXなども活用しつつ、自社サービスを広げるアプリを開発しましょう。

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