OOH広告の活用最前線!OOH広告の種類やメリット、クリエイティブ制作のポイントも解説

OOH広告の活用最前線!OOH広告の種類やメリット、クリエイティブ制作のポイントも解説

近年、デジタル広告が急速に発展する中で、改めて注目を集めているのが「OOH広告」です。オンライン広告のターゲティング精度や運用の柔軟性が向上する一方で、ブランドの認知度向上やリアルな体験を通じたエンゲージメント創出において、OOH広告の効果が見直されています。特に、デジタルサイネージや街頭ビジョンなどのデジタルOOH(DOOH)の進化により、ターゲットに応じた広告配信やデータドリブンな施策が可能になり、より戦略的な活用が進んでいます。

そこで今回は、OOH広告の種類や2025年に注目すべき最新トレンド、効果的な活用事例、クリエイティブ制作のポイントまで詳しく解説します。OOH広告の導入を検討している企業の広告・マーケティング担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

マーケティングの一種であるOOH広告とは?

マーケティングの一種であるOOH広告とは?

OOH広告のOOHは、「Out Of Home」の略語です。日本語に訳すと「家の外」を意味するため、テレビやネットといった家の中で見る広告ではなく、屋外で目にする広告を指します。主に以下のような広告がOOH広告です。

  • 電車の中吊り広告
  • 駅構内の交通広告
  • 大型ビジョン
  • ラッピングカー
  • 道路沿いにある看板

アナログな広告から新しい手法まで幅広い広告があり、上記のような広告枠を使用したい企業が費用を支払って、広告を出稿する仕組みです。屋外に設置されるため、人の目に留まりやすく、興味や関心、趣向に関わらずに見てもらえる点が特徴です。また、クリエイティブな特色を出しやすいので、アイデア次第ではSNSのユーザーを巻き込んだ認知拡大も目指すことが可能です。

OOH広告が注目される理由

OOH広告が注目される理由

OOHの起源は約4億年も前のインドネシア・スラウェシ島の洞窟壁画といわれています。架空の物語が描かれた壁画となっており、人と動物の関係性や被食者と捕食者の関係性を伝えるために存在しているといわれ、ここから人々に何かを伝える広告へと発展してきた歴史があります。

現代では、街頭ビジョンやデジタルサイネージをはじめとしてデジタルOOH広告が増加しており、市場規模も拡大しています。CARTA HOLDINGSの調査によれば、日本国内の2025年のデジタルサイネージ広告市場規模は1,083億円との予測です。では、なぜデジタルサイネージを含むOOH広告がこれほど注目されているのでしょうか。それは、技術の進化により、単なる広告表示を超え、よりパーソナライズされた情報提供やインタラクティブな体験が可能になったからです。

AIやビッグデータを活用したターゲティング、プログラマティック広告によるリアルタイムなコンテンツ配信、ARやインタラクティブ技術を組み合わせた新たな視覚体験の提供など、従来のOOH広告にはなかった手法が次々と登場しています。特に、データに基づいて広告を最適化できる点は、企業のマーケティング戦略において大きなメリットとなり、OOH広告の枠を超えた新たな可能性を生み出しています。

2025年注目のOOH広告トレンド5選

2025年注目のOOH広告トレンド5選

ここからは、2025年に注目されているOOH広告の最新トレンドを5つピックアップしてご紹介していきます。数あるOOH広告の中でも斬新な手法を取り入れていたり、次世代的な技術を取り入れていたりと、さまざまな特徴のある手法です。自社での活用を検討するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

DOOH(デジタルOOH)

DOOHは、「Digital Out of Home」の略語で、日本語に訳すと「デジタル屋外広告」となります。街中に設置されている大型ビジョンや駅構内にあるデジタル看板、店舗に設置されている小型スクリーンなどが当てはまります。デジタル技術を活用しているため、視覚的なインパクトを道行く人たちに与えられる特徴を持ちます。DOOHには種類があるので解説していきましょう。

・ダイナミックDOOH
周辺情報を活用し、リアルタイムで変化するコンテンツを表示できるのがダイナミックDOOHです。時間帯や天候、視聴者の属性に応じた広告を自動的に映し出す仕組みが搭載されています。そのため、雨が降っている時には傘や雨具の広告を表示したり、天気の良い日には日焼け止めの広告を表示したりと、状況に見合う広告を打ち出せる点が大きな特徴です。

・プログラマティックDOOH
広告配信を場所や時間帯をキーにして自動化する仕組みを取り入れているのがプログラマティックDOOHです。広告配信システムから運用型広告として買い付けが可能となっており、データを連動させればエリアデータやユーザーデータでのターゲティングができるので、最適化した広告の配信が可能です。

データドリブンOOH広告

屋外にはさまざまな広告物が存在しています。駅前や商業施設など、人が多く集まる場所であれば誰かが目にするので「長く出稿していれば問題ない」と考える方もいます。しかし、実際にはそれほど人が多くいない可能性もあります。また興味や関心がなければ、広告に目を通すこともないので、出稿しても意味がありません。

そんな時、データドリブンOOH広告であれば、最適なターゲットに最適なタイミングで最適な内容の広告が展開できるようになります。データドリブンは「収集・分析したデータに基づいてアクションを行う手法」です。近年では、AIカメラや位置情報データとの連携が進んでいます。AIによる解析によって、環境や行動に応じた情報の提供が可能になるため、興味や関心を引きやすい広告を出稿することが可能になります。

インタラクティブ広告とARの活用

時間帯や曜日などによって別のコンテンツを表示できるデジタルサイネージに、見る人の動きに合わせるインタラクティビティが加わることで、通行人の注意を引けるARデジタルサイネージを提供できます。デジタルサイネージにAIとARの2つの技術を組み合わせることで、カメラに映る人の動きに合わせたコンテンツが表示できる仕組みです。

例えば、カメラの前に立った人に合わせて、あらゆる洋服が表示されれば、仮想的に試着体験が可能です。好きな洋服を選ぶだけで実際に着ているような感覚を味わえるため、わざわざ試着しなくても自分に似合うか確認することができます。画面上に自分の姿が映っていれば反射的に気を取られる人は多いので、視線を自然と集められる点が大きな魅力となっています。

環境配慮型OOH広告

近年では、環境に配慮したOOH広告も注目を集めています。街中で配られているチラシは、不要であれば捨てられるため環境に負荷をかける要因でもあります。街頭ビジョンやデジタルサイネージも電気を消費するため、絶えず出稿し続ければ地球温暖化の加速にもつながるはずです。

しかし、環境配慮型のOOH広告であれば、地球に優しい取り組みを実現できます。例えば、チラシを作るにしても、水性や大豆ベースのインクなどを使用しているほか、パネル広告では環境に優しいリサイクル可能なプラスチックを使用するなどして環境に配慮した広告を作っている企業が存在します。電気を使うにしても、ソーラーエネルギーを使用するケースもあるため、地球環境を考えたOOH広告は、今後さらに増えていく可能性を秘めています。

シュールOOH/フェイクOOH

コンピュータグラフィックスによって作られた画像や映像を指す、CGIを使ったシュールOOHやフェイクOOHといった広告も注目を集めています。シュールOOHは、現実の風景や物体にCGIを組み合わせることで、視覚的に驚きや楽しさを提供します。

フェイクOOHは、実際には存在しない広告をデジタル上で作成する手法です。
共にSNSでのシェアや拡散が促進されるバイラル効果を狙えます。

ただし、存在しないものを本物に見せかける内容なので、信頼性を損なわないためにも消費者に誤解を与えないように注意することが大切です。

OOH広告の成功事例

OOH広告の成功事例

ここからは、企業が実際に制作したOOH広告をご紹介していきます。どういった内容の広告がこれまでに出稿されてきたのかを知り、自社の広告制作にお役立てください。

ネットフリックス「サンクチュアリ」

映画やドラマ、アニメなどのコンテンツを配信しているストリーミングサービスを提供しているネットフリックスで配信されたヒューマンドラマ「サンクチュアリ」の広告でOOHが活用されています。サンクチュアリは、相撲部屋に入門した青年が主人公のドラマです。そのため、相撲に関心のある人が多く訪れるJR両国駅内に広告を設置しました。

単にドラマのポスターを設置するのではなく、両国駅の3番ホームに激しい稽古によって横たわった全長約25m、高さ約2.8mもの巨大な「ジャイアント猿桜像」が設置されたことで、大きな話題となりました。SNSでは、興味を持った人が撮影した画像や動画が多く拡散されています。

「ペプシ」CGIで世界をジャック

飲料ブランドの「ペプシ」が2024年にブランドリニューアルをしたことで、ブランド・アイデンティティの刷新を盛大に祝うためのプロモーションとしてCGIを活用したOOH広告を展開しました。ロンドンにあるテムズ川に巨大なペプシ缶が浮いていたり、パキスタンのクリケットスタジアムで試合中に巨大なペプシ缶が降下したりしたほか、メキシコやホーチミンなど、さまざまな都市や名所で、ペプシの缶やロゴなどがお披露目されている内容です。

実写なのかCGIなのか判別できない映像で、多くの視聴者の目を釘付けにしています。120を超える地域で展開されたため、多くの人の記憶に残る広告となっています。SNSでは動画が公開されると、すぐに何万回ものシェアが行われ、大きな話題を呼んだことが証明されています。

プライム・ビデオ「奇跡のラリー」

Amazonプライム会員が利用できる動画配信サービスのプライム・ビデオでは、ドキュメンタリー作品の「フェデラー~最後の12日間~」のプロモーションでOOH広告をが活用しされています。フェデラー~最後の12日間~は、伝説といわれたテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーの現役最後の試合の様子を描いた作品です。

その作品にちなみ、プライム・ビデオでは若い頃のフェデラーと現在のフェデラーがテニスでラリーを繰り広げる様子をイギリス・ロンドンにあるタワーブリッジに映し出した映像をつくりだしたのです。約61mもの高さのある塔をテニスボールが行き交う様子をCGIで表現しています。現実ではあり得ない戦いですが、そのインパクトから賛同の声が多く上がり、SNSでも広くシェアされています。

「JDスポーツ」

イギリスに拠点を置き、スポーツやファッション、アウトドアブランドのマルチチャネル小売業として活躍するJDスポーツもOOH広告で注目を集めました。2023年秋冬シーズンのキャンペーンとして打ち出した広告で、ロンドンのランドマーク・ビックベンでCGI広告を展開しています。ビッグベンは、テムズ川のほとりにある建物で世界遺産として登録されています。そんなビックベンに人気スポーツブランドの「ザ・ノース・フェイス」のダウンジャケットを着せる大胆でユニークな内容です。

高さ94mものビックベンが1996年製モデルのジャケットを着用している動画がSNSに投稿されています。バーチャルとリアルの境目がわからないほど、リアリティのある表現となっており、見る人を大きく驚かせました。

OOH広告を効果的に活用するための注意点と進め方

OOH広告を効果的に活用するための注意点と進め方

OOH広告をより効果的に活用するためにも、以下のポイントを意識して進めていきましょう。

目的を明確にし、KPIを設定する

OOH広告を制作する際は、まず広告の目的を明確にすることが重要です。ブランドの認知度向上、新商品の告知、店舗への誘導など、異なる目的があるはずです。さらに、ターゲットを明確にすることも欠かせません。年齢や性別、ライフスタイルといった要素を考慮し、ターゲットに適した広告を制作していきます。

目的を明確にした後は、KPIの設定も必要です。KPI(重要業績評価指標)は、業績を評価・管理するための定量的な指標です。KPIを活用することで、目的達成までの各プロセスの進捗を測定・監視でき、パフォーマンスの状況を把握できます。

OOH広告にKPIを設定することで、リーチや広告認知、購買への影響などを効果測定できます。進捗が可視化されるため、調整や改善を行いやすくなり、費用対効果の評価にも役立つでしょう。

ターゲットの行動データを分析し、広告設置場所を決める

OOH広告の効果を最大化するには、ターゲットとなる消費者の行動データを分析し、最適な広告設置場所を決定することも重要です。どれほど魅力的な広告を制作しても、ターゲットがいない場所に設置してしまうと、期待した効果は得られません。ターゲットの行動を分析する際に活用できる主なデータは以下のとおりです。

  • 人流データ
  • 位置情報データ
  • 購買データ

例えば、位置情報データを活用すれば、特定の時間帯や曜日に人が多く集まるエリアを特定できます。そうした時間帯にOOH広告を表示することで、より高い効果が期待できるでしょう。

また、近年ではスマートフォンのGPSデータを活用するケースも増えています。例えば、ショッピングモールにいる消費者に対し、そのエリアにあるブランドや店舗の広告をリアルタイムで配信すれば、購買意欲の向上につながります。行動データの分析により、ターゲットの動向や最適なタイミング、設置場所を把握できるため、広告の効果をさらに高めることが可能です。

OOH広告のフォーマットを選定し、最適なクリエイティブを設計する

OOH広告の効果を最大化するには、適切なフォーマットを選び、それに最適なクリエイティブを設計することが重要です。目的に応じてフォーマットを選定する方法の一例を紹介します。

目的 広告フォーマット
広範囲にリーチしたい 駅構内ビジョン、交通広告、大型ビジョン
ターゲットの注意を引きたい インタラクティブDOOH、3D広告、AR広告
地域密着型で訴求したい バス広告、デジタルサイネージ

 

目的に応じたフォーマットを選定したら、それぞれに適したクリエイティブを設計していきます。OOH広告は遠くからでも視認しやすいデザインが基本です。接触時間が短いため、シンプルかつ明快なメッセージを短時間で伝える必要があります。複雑な内容や長い文章は避け、一目で内容が伝わるデザインを心掛けましょう。

インタラクティブ要素やデジタル技術を活用する

OOH広告の効果を高めるために、インタラクティブ要素やデジタル技術を活用するのも有効です。施策の目的やターゲットに応じて、導入を検討してみましょう。代表的な技術には以下のようなものがあります。

  • プログラマティックDOOH
  • AR・インタラクティブ広告
  • AIターゲティング

DOOHとは、デジタルサイネージや店舗に設置された小型スクリーンなど、屋外にあるデジタル広告を指します。中でもプログラマティックDOOHは、時間帯や天候条件などに応じて特定のターゲット層へ広告を配信できるため、無駄な広告費を削減しつつ、効果的なリーチを実現できます。

また、インタラクティブOOH広告の導入も進んでいます。タッチパネルやモーションセンサーを搭載することで、利用者の操作に応じたコンテンツの表示が可能です。これにより、商品の詳細やキャンペーン情報をユーザー自身が確認できるほか、AR技術を活用すれば、広告内のキャラクターとやり取りできる機能も追加でき、エンゲージメント向上につながるでしょう。

さらに、アンケートやクーポンの発行機能を組み込むことで、データ収集が可能になり、マーケティング分析にも活用できる仕組みが構築できます。デジタル技術を効果的に活用し、よりインパクトのあるOOH広告を展開していきましょう。

SNSと連携し、広告の拡散効果を高める

広告の拡散効果を高めるには、SNSとの連携を検討することも効果的です。例えば、OOH広告のビジュアルや商品・サービスに関する投稿をキャンペーンとして展開すれば、オンライン上で拡散される可能性が高まります。拡散された投稿を他のユーザーが目にし、興味を持てば、新たな消費者の獲得につながります。

さらに、拡散力を強化するには、ターゲットに合わせた魅力的なキャンペーンを企画することが重要です。ハッシュタグを活用した投稿促進、ユーザー参加型のコンテンツ、特典付きのシェアキャンペーンなど、ターゲットが自然と拡散したくなる仕掛けを取り入れましょう。SNSとOOH広告を組み合わせることで、オフラインとオンラインの相乗効果を生み出し、広告の影響力をさらに高めることができます。

効果測定を行い、次回の広告戦略に活かす

より効果的なOOH広告を展開するためには、効果測定も欠かせません。ただし、OOH広告はインターネット広告のようにクリック数や購入数を直接追跡することが難しいため、間接的な指標を活用する必要があります。

例えば、店舗への来客数の変化やブランド認知度調査を実施し、広告の影響を測定する方法が考えられます。また、OOH広告と他の広告媒体を組み合わせた場合には、それぞれの相乗効果を検証することも重要です。

特にデジタルサイネージを活用する場合、通行人数や視聴者数といったデータを収集できるため、これらのデータを分析することで広告のパフォーマンスをより正確に評価できます。収集したデータをもとに、次回の広告戦略の改善につなげ、より効果的なOOH広告の運用を目指しましょう。

まとめ:OOH広告でお困りなら弊社におまかせ

まとめ:OOH広告でお困りなら弊社におまかせ

今回は、「OOH広告」について解説してきました。OOH広告は、クリエイティブな特色を出しやすく、アイデア次第ではSNSのユーザーを巻き込んだ認知拡大を図れる広告です。AIやAR、CGIなど、最先端技術が加わることで、よりクリエイティブな広告を打ち出せるようになっています。自社製品やサービスの認知拡大、収益向上のためにも、OOH広告の活用を検討してみましょう。

しかし、OOH広告を打ち出せばどの企業でも成功を収めるとは限りません。期待していた効果が出なければ意味がないので、自社製品やサービスに見合うコミュニケーションデザインやアイデアを考える必要があります。効果的なOOH広告を実現したいのであれば、弊社までぜひご相談ください。

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