LINEミニアプリの料金は?導入費用と活用方法を解説

LINEミニアプリの料金は?導入費用と活用方法を解説

LINEミニアプリはユーザーとの接点を強化し、自社サービスへの誘導・リピート促進を図るためのツールとして注目されています。しかし、いざ導入しようとしても「開発にどれくらいの費用がかかるのか」「開発・運用に必要なステップがわからない」といった方も多いはずです。

そこで今回は、LINEミニアプリの料金相場や開発ごとの費用相場、利用した際のメリット・デメリットまで解説します。実際にLINEミニアプリを導入した事例も紹介しているので、これからLINEミニアプリの導入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

LINEミニアプリとは?

LINEミニアプリとは?

LINEミニアプリとは、LINE上で実行されるWebアプリケーションを指します。LINEミニアプリならLINEさえインストールしていれば、わざわざ別のアプリをインストールする必要がなく、さまざまなサービスを提供できるようになります。

LINEミニアプリには認証審査に通過した「認証済みアプリ」と、認証審査を通過していない「未認証アプリ」に分けられます。認証済みアプリはユーザー端末のホーム画面にショートカットを追加できる機能や、チャネル同意のプロセスをスキップできる機能などを追加することも可能です。

LINE公式アカウントとの違い

LINEミニアプリは公式アカウントと似ていると感じる人もいるかもしれませんが、実際にはさまざまな違いが見られます。例えば、見た目が大きく異なっています。LINE公式アカウントは通常のトークルームとデザインは変わっていません。しかし、LINEミニアプリは開発・提供する企業やパッケージに合わせてビジュアルを自由に変えられます。

また、できることも異なります。LINE公式アカウントは友達登録をすることで、その店舗やブランドの最新情報を収集できたり、そのままトーク画面から問い合わせたりすることもできます。一方、LINEミニアプリの場合はポイントカードとして実店舗で提示したり、事前予約ができたりするなど、便利な機能が備わっています。

LINEミニアプリの主な導入方法と費用相場

LINEミニアプリの主な導入方法と費用相場

LINEミニアプリの導入方法は、主に「パッケージ版」と「個別開発」に分けられます。ここでは、各導入方法の特徴と費用相場について解説しましょう。

パッケージ版の導入方法と費用相場

パッケージ版は、ベンダー側が事前に機能をある程度絞り込み、幅広い店舗・企業で使えるように汎用性を考慮したものを指します。すでにパッケージ化がされているため、すぐに導入することができ、複雑な開発を必要としません。

パッケージ版の導入にかかる費用は、数万円~数十万円程度に収めることも可能です。ただし、パッケージ化されている基本的な機能では物足りず、別の機能を追加したい場合は別途料金が発生してしまいます。

LINEミニアプリをパッケージ版で導入するなら、アイリッジの「Kit-curu」がおすすめです。キットクルには会員管理から友達招待機能、クーポン発行、スタンプ機能が備わっています。オリジナルデザインのLINEミニアプリをノーコードで開発できます。LINEミニアプリのコストを抑えつつ導入を検討されている方は、ぜひアイリッジの「Kit-curu」をお試しください。

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個別開発の流れと費用相場

個別開発では、一からすべて自社または開発会社に委託して開発する方法と、パッケージを基本としてさまざまなカスタマイズを加えて独自性を出していく方法の2つがあります。一から開発を行う場合、自社にプログラミング開発が行える人材・チームがあれば問題ありませんが、人材・チームがいない場合は専門性の高い開発会社に委託することになります。

LINEミニアプリを自社だけで開発する場合、まずはLINEミニアプリのチャネルを作成してから開発に取りかかります。完成したらLINEミニアプリの審査を受け、ガイドラインやルール、ミニアプリのポリシーが遵守されているかどうかが確認されます。無事に承認を受けた際にはチャネルのステータスが「認証済み」となっているので確認してみましょう。

個別開発の費用相場は100万円~500万円程度と言われています。簡単な機能のみで構成されている場合は100万円〜200万円程度で収まる場合もありますが、複雑な機能や仕様を追加したい場合は約300万円~500万円はかかってくるでしょう。

アイリッジではパッケージのミニアプリ開発だけでなく、個別開発も可能です。多くの開発実績を誇り、様々業種で利活用されていますので、先ずは気兼ねなくご相談下さい。

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LINEミニアプリを利用するメリット

LINEミニアプリを利用するメリット

LINEミニアプリを利用すると、企業や店舗側にとってどのようなメリットが得られるのでしょうか?ここでは、5つのメリットを紹介します。

アプリのインストール不要で手軽に利用できる

LINEミニアプリはスマホOSに特化して開発されたネイティブアプリとは異なり、アプリストアからわざわざインストールする必要がありません。LINEのアプリ内で動作するため、LINEをダウンロードしていれば誰でもアクセスできますし、別途ダウンロード・インストールしなくても使用できます。

すでに多くのアプリをダウンロードしているユーザーにとって、ホーム画面にアプリがこれ以上増えなくて済むというメリットがあります。また、インストール不要なのでスマホの容量も圧迫されません。利便性の高さはユーザーの利用ハードルを下げ、使ってもらいやすいという利点もあることから、企業や店舗側にとっても大きなメリットになると言えるでしょう。

LINEのアカウントと連携できる

LINEミニアプリのメリットとして、LINEのアカウントとも連携できる点が挙げられます。LINEミニアプリを利用すると、同時にLINEの公式アカウントの友達に誘導することが可能です。

友達登録したユーザーに対してメッセージから最新情報やお得なクーポンなどを配信することもでき、そこから集客や購買意欲の向上、リピート利用にもつなげていけるのです。また、LINE公式アカウントのリッチメニューの中に、LINEミニアプリで実装中のサービスを設定できます。これにより、公式アカウントを友達登録しているユーザーは、公式アカウントからもLINEミニアプリの機能を使うことが可能です。

通知機能を活用してユーザーとつながれる

LINEミニアプリにはプッシュ通知機能が備わっています。プッシュ通知機能を通してユーザーにリマインドを送ったり、最新情報を提供したりできます。LINEのメッセージとして通知されるため、ユーザーに届けたい情報を見てもらえないリスクを軽減することが可能です。

通知機能を活用すると、ミニアプリ使用の継続率を高める効果も期待できます。アプリを数回程度しか使っておらず、長期間放置するユーザーも少なくありません。こうしたユーザーに対して新着情報やお得な情報を通知機能から配信すれば、再びアプリを利用してくれる可能性が高まるでしょう。ユーザーとのコミュニケーションができる場を増やし、離脱を防げるのは大きなメリットです。

開発・運用コストを抑えられる

LINEミニアプリのメリットには、開発・運用コストを抑えられる点も挙げられます。AndroidやiOSなどのネイティブアプリを開発する場合、規模や機能などにもよりますが、500万円~数千万円にまで開発費用が及ぶケースも少なくありません。ノーコード・ローコード開発やパッケージ型開発であれば開発費を抑えることも可能ですが、その分カスタマイズ性は制限されてしまいます。

一方、LINEミニアプリの場合は上記でもご紹介したように、パッケージ型なら数万円~数十万円程度、個別開発でも100万円~500万円程度にまで抑えられます。開発費用を少しでも抑えたいならLINEミニアプリを導入するのがおすすめです。

ユーザーの利便性が向上し、リピート率が高まる

LINEミニアプリによってユーザーの利便性が向上すれば、リピート率の向上につながります。例えば、LINEミニアプリを利用しているユーザーに対して一定期間内にサービスメッセージとしてお知らせや通知を送信することが可能です。このサービスメッセージは公式アカウントとは別で送れることから、公式アカウントをブロックされている場合でもユーザーに届きます。ユーザーとの接点を増やせることから、リピート率の向上につながるのです。

実際にLINEミニアプリを導入したことで、LINEから継続的に再予約の案内を通知することができ、そのまま予約をする人が増えたため、リピート率が向上したという事例もあります。

LINEミニアプリのデメリット

LINEミニアプリのデメリット

LINEミニアプリにはさまざまなメリットがありますが、一部デメリットに感じてしまう部分もあります。ここでは、LINEミニアプリのデメリットを解説していきます。

LINEプラットフォームに依存するため、仕様変更の影響を受けやすい

LINEミニアプリのデメリットとして、LINEのプラットフォームに依存してしまう点が挙げられます。ネイティブアプリとは違い、あくまでLINEが提供するプラットフォーム上で動作するアプリです。そのため、LINE側で仕様変更があったり、ポリシー改定が行われたりすると、自社のミニアプリも仕様変更をしなくてはいけない部分が出てくるかもしれません。

例えばAPIの使用制限や機能の廃止が発生する可能性もあります。ネイティブアプリに比べると柔軟に対応するのが難しいケースもあるため、プラットフォームに依存しやすいことやその制約を理解した上で、長期的な運用を見据えた対策が必要です。

カスタマイズ性が低く、独自機能の追加が難しい

LINEミニアプリはユーザーとの接点を強化できる一方で、自由度の高い開発には向いていません。上記でも紹介したようにLINEヤフー株式会社から審査を受けることになるため、規定に沿った設計が求められます。複雑で独自の仕様を実装しようと思っても、制限がかけられている可能性もあるので注意してください。

特にパッケージ版はコストを抑えやすいものの、一般的なネイティブアプリと比べて独自性を出すのが難しく、他のアプリと似たものになってしまう可能性が高いです。機能だけでなくデザイン面でも制約を受けてしまう場合があるため、必要に応じて外部システムとの連携や別途アプリの開発も検討する必要があります。

運用・維持にコストがかかることがある

LINEミニアプリはネイティブアプリと比べて開発費用を抑えられる点は上記でも解説しましたが、運用や保守を行うのに一定のコストがかかってきます。例えば仕様変更に基づいた対応やセキュリティ対策、ユーザーへの対応など、長期的な運用が欠かせません。また、キャンペーンや定期的な機能更新を行う際にも費用が発生することになります。

導入したばかりの時期は開発費用を抑えられるため、低コストに感じられるかもしれませんが、長期的に見るとそれなりに維持費がかかってくることから、あらかじめトータルコストを見積もった上で導入するかどうかを検討することが大切です。

LINEミニアプリの導入事例3選

LINEミニアプリの導入事例3選

実際にLINEミニアプリを導入したことで、ユーザーとの接点強化やリピート率の向上につながったケースがあります。ここで、LINEミニアプリの導入事例をご紹介しましょう。

カネボウ化粧品

カネボウ化粧品は、全国の百貨店・総合スーパーなどを中心に店舗展開を行っている化粧品メーカーです。これまでは美容部員による店舗接客を大きな強みとしていましたが、新型コロナウイルスが流行して以降、オンライン上でのユーザーとのつながりも重要だと考え、2020年10月からカネボウ化粧品における3ブランド(SENSAI・KANEBO・LUNASOL)のLINEミニアプリを提供しました。

3ブランドのLINEミニアプリでは、店舗で計測した肌の皮脂量・水分量をチェックできたり、店舗やECサイトで購入・予約した商品を確認できたり、LINEミニアプリを登録した店舗からお得なキャンペーン情報やお知らせが届く機能などがあります。このLINEミニアプリの導入以降、オンライン接点を獲得できるようになり、顧客ユーザーの再来店・ECでの購入率アップにつながりました。

阪急オアシス

スーパーマーケットを運営する阪急オアシスは、顧客向けにLINEミニアプリを使ってポイントカードとの連携と、マイ店舗登録によるチラシの配信を開始しました。LINE公式アカウントとミニアプリを連携させ、特売情報やポイントアップ商品などの訴求も行っています。これにより、単にチラシを配るよりも認知率の高い販促が行えるようになりました。

また、LINEミニアプリの登録者は約半数が50代以上の顧客ということもあり、店舗をよく利用してくれる層とも被っています。そのため、LINEミニアプリから行う販促活動は、売上にも直結しているのです。

京王百貨店

新宿や桜ヶ丘などに店舗を有する京王百貨店では、2021年から「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」と、「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」の2つをリリースしています。「Keio BEAUTY」は京王百貨店の中でも美容系に特化しており、お得なクーポン情報から新製品カレンダー、コスメニュースなどをチェックできます。一方、京王百貨店 新宿店専用のLINEミニアプリでは、クーポン情報に加え、イベントカレンダーやフロアガイド、営業時間などが確認できます。

どちらのミニアプリにもデジタル会員証が備わっており、既存会員とオンライン上での接点をつくることに成功しています。さらに、ミニアプリから取得した購買情報に基づき、LINE公式アカウントからのメッセージ配信の最適化や、再来店を促すこともできています。

LINEミニアプリに導入ならアイリッジにご相談を

LINEミニアプリに導入ならアイリッジにご相談を

LINEミニアプリを導入したいものの、「開発にかけられるリソース・ノウハウがない」「開発費用を極力抑えたい」という方もいるでしょう。そんな方におすすめしたいのが、アイリッジのLINEミニアプリ開発支援サービスです。

アイリッジではお客様のご希望に合わせて、手軽にパッケージ開発ができる「Kit-curu」と、要件定義から行い既存の会員システムと連携できる「LINEミニアプリ個別開発」が選べます。また、2025年2月7日時点で開発実績は300アプリ以上、累計1億145万ユーザーにも上ります。LINEミニアプリを開発したい方はぜひアイリッジまでお気軽にご相談ください。

LINEミニアプリ集客パッケージKit-Curuについて詳しくはこちら

アイリッジのLINEミニアプリ開発について詳しくはこちら

まとめ:費用相場を把握して、コストを抑えながらLINEミニアプリを活用しよう

まとめ:費用相場を把握して、コストを抑えながらLINEミニアプリを活用しよう

今回は、LINEミニアプリの料金相場や利用した際のメリット・デメリット、実際の導入事例について解説しました。費用はネイティブアプリと比べて安く抑えられるのが特徴です。ただし、運用・維持にもコストがかかる点には考慮しておく必要があります。

それでもコストを抑えてアプリ開発を行いたいなら、LINEミニアプリの導入がおすすめです。パッケージ開発と個別開発で必要なリソースなども異なってくるため、自社に適した開発方法を選定した上でLINEミニアプリの導入を進めていきましょう。

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