LINEミニアプリの審査とは?審査基準や審査のプロセスについて徹底解説

LINEミニアプリの審査とは?審査基準や審査のプロセスについて徹底解説

メッセージアプリとして浸透しているLINEは、日本で最もユーザー数の多いアプリです。今ではLINEがないと連絡が取れないと感じる方がほとんどでしょう。

そんなLINEには、ミニアプリというものも存在しています。ミニアプリは、LINE上で使えるアプリであり、会員証、予約、決済、注文などのさまざまな機能が使えるのが特徴です。スマホにインストールせずにLINEがあれば利用できるメリットがあるため、開発したいと考えている方にもおすすめです。

そこで、この記事ではLINEのミニアプリを開発するための審査基準や遵守したい内容、実装についても解説していきます。LINEのミニアプリや審査について知りたい方は参考にしてみてください。

LINEミニアプリの審査とは?

LINEミニアプリの審査とは?

LINEミニアプリは、LINE株式会社が提供しているプラットフォーム上で使えるWebアプリで、LINEアプリ内で利用できます。LINEミニアプリでは料金の支払い、チケット予約、クーポン配信などさまざまな用途で活用されていて、LINE上でサービスを提供できるのが特徴です。

LINEミニアプリの作成によって、LINEユーザーに気軽に利用してもらいやすくなり、さらに新たにアプリをインストールさせる手間もかかりません。導入のハードルが低くなっているので使い勝手の良さも感じてもらいやすいでしょう。

しかし、LINEミニアプリのリリースには事前に審査を受けなければなりません。審査を通過していない場合、未承認ミニアプリの状態になってしまうので、一部機能が制限されてしまいます。

LINEミニアプリを開発した際には、必ず審査を受けるようにしましょう。

LINEミニアプリの審査基準は?

LINEミニアプリの審査基準は?

LINEミニアプリの審査基準は以下の通りです。これらの点を理解してから審査を受けるようにしましょう。

ガイドラインやルールの遵守

LINEミニアプリにおいて審査を受ける際には、ガイドラインやルールに従った内容になっているかを確認しなければなりません。特に以下の内容に関しては、1つずつルールやガイドラインを確認していきましょう。

LINEミニアプリのアイコン作成

LINEミニアプリのアイコンを作成しましょう。アイコンは、ホームタブ、LINEメッセージ、サービスメッセージ、チャネル同意画面などで表示されるなど、さまざまな場面で用いられます。

アイコンの背景領域のサイズは130×130px、ロゴサイズは最小54×54px、最大90×90pxです。推奨サイズは54×54pxから76×76pxなので、これらのサイズを確認しておきましょう。

なお、ロゴの品質や視認性を保つために単独のシンボル、もしくはワードマークとしてのデザインにしてください。ロゴの中にLINEミニアプリのロゴを入れるのは禁止です。

アイコン画像は、LINE Developersコンソール「チャネル基本設定」タブ内の「チャネルアイコン」から画像をアップロードします。アイコンとして利用できるファイルフォーマットはPNGとJPEGのみとなります。

アップロードしたアイコン用の画像が自動で切り抜かれて透過されるので、ロゴが正方形内に収まっていることを確認しましょう。推奨されるアイコンの色にも注意してください。

ランドスケープモードのセーフエリア

スマホ画面の上部にくぼみがある端末でも、LINEミニアプリがすべて表示できるようにCSSを使ってセーフエリアに収めることが推奨されています。LINEミニアプリでは、ノーマルモードでもランドスケープモードでもサポート可能であり、これらのセーフエリアは異なります。

ノーマルモードの場合は下が34px、ランドスケープモードの場合は左右が44px、下が21pxです。LINEミニアプリではページのpaddingをこのように設定しましょう。

読み込み中アイコンの実装

LINEミニアプリを審査で通過させるには、読み込み中アイコンに関してもきちんと実装しましょう。この部分も、LINEミニアプリで推奨されているUI要素を取り入れます。

読み込み中のアイコンはスピナーで、svgファイルをダウンロードして使用します。スピナーのサイズは30×30ピクセル、画面の位置は中央にします。

ライトモード用スピナーとダークモード用スピナーがあるので、それぞれダウンロードして実装しましょう。

カスタムアクションボタンの実装

LINEミニアプリでは、開いているページを友だちと共有できるボタンをヘッダー部分に用意しています。LINEに実装されていてデフォルトで表示されますが、ボタン動作やメッセージ内容に関してはカスタマイズできません。

ボディ部分にカスタムアクションボタンを実装すれば、メッセージ内容をカスタマイズしてLINEミニアプリで共有できます。もし、カスタムアクションボタンを実装してメッセージ送信を行う場合、ユーザー側からメッセージ内容を素早く正確に把握してもらうにはガイドラインに従った内容にしてください。

カスタムアクションボタンをボディに配置し、タップされたらターゲットピッカーが表示されるように実装します。ターゲットピッカーの表示でユーザーが送信相手を選ぶと開発者の作成したメッセージが送信できます。

また、カスタムシェアメッセージについては、Flex Messageのバブルコンテナを使って作成しましょう。標準タイプと画像リストタイプがあり、セクションの大きさや内容を変更できます。

標準タイプのFlex Messageの場合、ガイドラインに従った内容にして説明されていないプロパティの使用はしないようにしましょう。画像リストタイプのFlex Messageについても同じで説明されていないプロパティの使用はせずに、ガイドラインに従った内容にしてください。

パフォーマンスガイドライン

LINEミニアプリをユーザーが快適に活用できるように、パフォーマンスについても十分考慮しなければなりません。パフォーマンスの測定に関しては、Googleが提供している「Lighthouse」「PageSpeed Insight」などで計測するのがおすすめです。

LINEミニアプリでは、Performance:が50以上のスコアを満たすことを基準にしています。ただし、計測の際にはLINEログインを実行しない状態で行わないと、LINEログインページのパフォーマンスで計測されてしまい、LINEミニアプリのパフォーマンスではない結果が表示されます。

本番環境で計測するようにしましょう。

LINEミニアプリポリシーの遵守

LINEミニアプリの審査を依頼する前に、LINEミニアプリポリシーの遵守について確認してください。LINEミニアプリポリシーには、LINEミニアプリ内の広告配信のポリシー、その他の制限事項および要件、推奨事項などが記載されています。

すべてを紹介することはできませんが、一部の注意点について解説します。まず、LINEミニアプリが全国のLINEユーザーが利用できるアプリであることです。新たなアプリをインストールしなくてもLINE内で情報やサービスにアクセスできるのが特徴です。

認証審査を通過した認証済みミニアプリと認証審査を経ていない未認証ミニアプリがあります。認証審査にはいくつもの基準を設けていて、一定の審査基準をクリアしています。

一方の未認証ミニアプリは、日本、台湾、タイの個人でも公開できますが、利用対象外に含まれた条件がある場合は利用できません。特に宗教団体、ギャンブル関連、アダルト関連、政治関連、連鎖販売取引などに該当する場合は利用不可です。

ミニアプリには禁止事項もあり、不適切と判断された場合は罰則などの措置もあります。もちろん、広告配信や制限事項などの要件に触れる場合もあるので事前に確認しておきましょう。

LINE Developersコンソールの情報の正確性

LINE Developersコンソールは、LINEのプラットフォームを通じてLNEのログイン機能やユーザーとLINEでメッセージの送受信ができるMessaging APIなどもサードパーティー開発者にも提供しています。開発者は、LINE Developersコンソールなどの管理ツールの活用で開発者、チャネル、プロバイダーが管理できるのです。

開発者はLINE Developersコンソールにアクセスする人を示し、プロバイダーとチャネルに登録することで閲覧や編集が可能になります。ここで、LINEミニアプリに登録した情報が最新のもので正しいかを確認しましょう。

チェックポイントはサービス提供者とプロバイダー名が同じかどうか、チャネル説明に正しいサービス内容が書かれているかどうかです。プライバシーポリシーでは、プロバイダー名とユーザー情報を取得する会社を同じに設定する必要もあります。

LIFF URLの一致

LIFF URLは、LINEアプリ上で動くウェブアプリのプラットフォームとなります。LIFFを使って動くアプリは「LIFFアプリ」となり、LINEアプリ上に展開すれば簡単に企業とLINEユーザーとの繋がりを持たせられます。

LINEミニアプリの審査依頼をする際には、本番用チャネルと審査用チャネルで同じサービスが反映されているかを確認します。審査の際には審査用が確認され、各種設定などは自動でコピーされます。

ここで一致しない場合は審査が受けられないので、本番用チャネルと審査用チャネルの両方が同じサービス内容になっているかを確認してください。

LINEミニアプリの審査プロセスは?

LINEミニアプリの審査プロセスは?

LINEミニアプリでは、審査プロセスはどうなっているのでしょうか?ここでは、おおまかな流れについてみていきましょう。

LINE Developers Consoleで申請

LINEミニアプリを公開するには、LINE Developers Consoleを通じた申請が必要です。開発が完了したらプロジェクトの基本情報や権限設定、アプリの説明文、利用規約・プライバシーポリシーのURLなど、必要な情報をすべて入力し、「審査申請」タブから申請を行います。この段階で入力した内容はそのままユーザー向けの情報として反映されることになるため、正確かつわかりやすい記述を心がけてください。

審査が完了するとLINE Developers Console上にも結果が表示されますが、登録したメールアドレス宛に審査結果が通知されるので、こちらも確認してみてください。なお、ベーシック認証のアクセス制限を行っているサインは、審査を依頼する前に「審査申請」タブの中にある「審査のための補足資料」からユーザー名・パスワードを運営元に伝える必要があります。ベーシック認証によるアクセス制限をかけると、特定の人だけが公開前のミニアプリにアクセスできるようになります。

アプリのチェック

審査の申請が完了したら、LINEの審査チームによって事前チェックが実施されます。ここでLINEミニアプリが既定のガイドラインに沿って作成されているか、またLINEユーザーにとって安全かつ適切な内容になっているか確認されます。例えばユーザー情報の取り扱いやUIの使いやすさ、必要以上に権限取得を行っていないか、などです。

なお、本番用と審査用のチャネルが両方同じサービスを反映しているかどうかも必ず確認しておきましょう。審査時は審査用のチャネルを確認されますが、LIFF内の設定などは自動的に審査用に反映されます。同じサービス内容でないと審査に通過できなくなる可能性もあるため、注意してください。

審査開始

事前チェックを通過すると本審査が始まります。ここでは実際にアプリを操作しながら、動作に問題がないか、ユーザー体験は適切かなど、細かい部分まで審査されます。また、提出されたドキュメントや説明文との整合性が取れているかも審査対象です。

同一のパッケージまたはブランドで複数のアプリの審査を同時に依頼する際には、重複しないように気をつけましょう。ただし、1つずつすべてのアプリの審査を行うと時間がかかってしまいます。少しでも時間を短縮するためには、まず1つのミニアプリだけ審査を依頼し、そのアプリが承認されたらまとめて他のミニアプリの審査を依頼してみてください。

必要に応じて修正依頼

審査後でもなんらかの不備が見つかった際には、修正が必要となるケースもあります。例えば本番用チャネルで正常に動作しなかったり、同意画面や本番環境で誤字脱字があったりするなどです。修正が必要となったら迅速に対応し、再申請を行うようにしましょう。

審査完了・公開

すべての審査を通過したら、LINEミニアプリの公開が許可されます。「チャネル基本設定」タブ内にある「サービスを提供する地域」が日本に設定されていれば、そのプロバイダーは認証プロバイダーとなり、アカウント名の横にバッジがつくようになります。

また、承認後に「審査申請」タブから「検索可能にする」に変更すると、LINE内で自社のミニアプリが検索できるようになります。ステータスが「反映済み」になってから31日目以降からは自動的に検索できるようになりますが、早めに検索をかけられるようにしたい場合は手動で変更しましょう。

LINEミニアプリが公開されたらユーザーからのフィードバックやアクセス状況などを分析し、必要に応じて改善をしていくことが大切です。定期的なアップデート・保守によって、ユーザーから信頼されるアプリになります。

LINEミニアプリの審査期間は?

LINEミニアプリの審査期間は?

LINEミニアプリの審査期間は、1~2週間程度です。もし、申請が却下された場合は再申請と再審査に数日間必要となります。なお、審査の完了日は指定できないので注意してください。

審査不要でLINEミニアプリを導入する方法はある?

審査不要でLINEミニアプリを導入する方法はある?

LINEミニアプリの審査期間は1~2週間程度であり、却下されてしまった場合さらに時間がかかってしまうでしょう。少しでも早くリリースしたい場合、審査不要で導入する方法もあります。

ここでは、審査不要の導入方法についてみていきましょう。

パッケージ開発の場合

審査をせずに取り入れたい場合は、パッケージプランでの開発を活用できます。パッケージプランは、すでに審査を通過している認証済みミニアプリなので、新たに審査を受けずに利用開始できるのが特徴です。

これは、LINEミニアプリが導入しているもので、開発技術が自社にない場合、基本的なアプリ機能を用いてサービスを提供したい、QRコードやURLなどで簡単にアクセスして欲しいなどの目的に適しています。このパッケージプランを使えば審査時間の短縮もできます。

LINEミニアプリのユーザーがアクションしたことに対しても、自動でメッセージが送信できるトークルームも無料なので目的が合っている場合は大きなメリットが得られるでしょう。

個別開発の場合

自社に開発技術があって、アプリ独自の機能を持たせたい場合は個別開発の方が適しているでしょう。LIFFアプリだと、LINEミニアプリのようなパッケージプランはありませんが、独自の機能が導入できて他のアプリとの差別化も図れます。

LIFFアプリでは、画面サイズの選択、便利機能の実装など、独自の内容を取り入れやすいでしょう。個別開発にしかできないオリジナリティのあるアプリにできます。

LINEミニアプリのパッケージ開発なら「アイリッジ」におまかせ!

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まとめ:審査内容を事前に確認して、LINEミニアプリをスムーズに導入しよう!

まとめ:審査内容を事前に確認して、LINEミニアプリをスムーズに導入しよう!

今回は、LINEミニアプリの審査方法や基準、審査プロセスについてもご紹介してきました。LINEミニアプリはパッケージを使うことで簡単に導入でき、自社で開発技術を持たない場合でも取り入れやすいのが特徴です。

しかし、初めて取り入れる場合には目的に合っているのか、どんな機能で利便性があるのかなどわからないことも多いでしょう。このような場合でお困りなら、お気軽にアイリッジにお問い合わせください。

LINEミニアプリをスムーズに導入し、業務負担やお客様の可視化によってサービスの質をアップさせましょう。

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