位置情報からのデモグラ推定で効果2.5倍に。リアルとデジタルを横断した最適な顧客コミュニケーションとは?
2019年3月29日に開催された、公益社団法人日本印刷技術協会さま主催のセミナー『デジタルによるリアル集客の可能性』に、当社O2O事業部 マーケティンググループ プロダクトマーケティングマネージャーの金箱 彰夫が登壇しました。
セミナーのテーマは、「O2O」「オムニチャネル」「One to One」「CDP」といった視点から印刷業界の新たなビジネスの可能性やヒントを考える、というものでした。
▼その他のセッション
・セブンネット株式会社 営業統轄本部 プランニングユニット マネジングディレクター 梁木 孝次さま
「スマホ時代の電子チラシ販促最前線」
・株式会社オプト オムニチャネルイノベーションセンター/株式会社コネクトム 代表取締役社長 久米田 晶亮さま
「オムニチャネル時代の顧客体験価値最大化~来店促進から購入、LTVを支援するデータドリブンマーケティングの極意」
セミナーページ:https://www.jagat.or.jp/cm20190329
当日アイリッジからお話したのは「購買行動の変化とテクノロジーの進化」と、それに伴い高まる「オフラインデータの重要性」、そして実際の「施策事例」です。
今日はその中から、オフラインデータの活用について簡単にご紹介します。
リアルとデジタルを横断し、顧客一人ひとりを理解した最適なコミュニケーションを
オフラインデータとは、リアルの行動履歴や来店履歴、購買履歴などを指します。
アイリッジではGPS/WiFi/Beaconを用いた位置情報の活用に強みを持っており、任意の場所に「ジオフェンス」と呼ばれる仮想的な境界線(フェンス)を張り巡らせて、該当エリアへの訪問頻度や時間帯などユーザーの行動履歴を分析することで、居住地や勤務地、その他のデモグラフィック情報を推定し、マーケティング施策に活かすことが出来ます。
セミナーでは位置情報から推定した見込み顧客層にDMのターゲティング配信を行った金融機関さまの事例をご紹介しました。
このケースでは、「住宅購入を検討している」「就学前の子どもがいる」など、推定したライフイベントに合わせたアプローチを行ったことで、契約率を既存施策の最大2.5倍に伸ばせたという結果が出ています。
その他、商圏を可視化しOOHや折り込みチラシなどを積極的に展開していくべきエリアを見つけることや、既存店舗の売上変動の要因分析なども可能です。
売上減少要因の分析はアイリッジへのお問い合わせが多いものの一つですが、自店舗および競合店舗にジオフェンスを張り顧客の動きを分析することで、競合店舗への離反によるものなのかそれ以外なのか等が見えてくるんですね。
※上記の赤い円がジオフェンスのイメージです
このオフラインデータも含め、さまざまなデータを入れて分析・可視化し、One to Oneマーケティングを実現できる顧客データ分析プラットフォーム(Customer Data Platform)が「popinfo CDP」です。
会場でも質問があったのが、「CDPはプライベートDMPと何が違うのか」。
それで言うと、CDPは広義のDMPの一種です。
ただ、CDPは顧客個人をキーに設計するなど、より人単位の情報管理に特化しているのがポイントです。
そしてもう一つ大きな違いとしてはよりリアルタイム性が求められること。
個人のプロフィールを、その人がチャネルに訪れたタイミングで分析し、最適なアプローチをする必要があるためです。
▼今回のポイント▼
・EC販路を持っていても、まだまだ店舗購買が主流。
オフラインの行動から見えてくる顧客属性も多い。
One to Oneマーケティングのためにはオフラインデータは必須
・消費者の購買行動が変化しテクノロジーも進化している。
顧客一人ひとりを理解した最適なコミュニケーションを実現しLTVを最大化するためには、
CDPでオンラインとオフライン両方のデータを合わせて分析することが重要
以上、まとめでした。
この日は印刷業に関わる方々のご参加が中心でしたので紙に寄せた施策をご紹介しましたが、アプリ活用についてのご相談など、個別相談会も随時開催しています。
ぜひご利用ください。
また、今後もアイリッジは様々なイベントに参加予定です。
セミナーやイベントのお知らせは、弊社HPやFacebookにて随時発信するほか、メールでもご案内を差し上げています。
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