待ち時間なし、行列なし　事前注文・事前決済

朝の出勤前のコーヒーショップ、ランチタイムのファストフード店。
注文レジの前に長い行列ができることは珍しくありません。
これをストレスフリーにしてくれるのが、事前に注文して、事前に決済できる仕組みです。

スタバのここがスゴイ！アプリと連動するプリペイドカードで事前決済も

全国47都道府県すべてに出店する人気のコーヒーチェーン、スターバックス。
時間帯によっては、レジの前が行列になっている風景をしばしば目にします。
日本ではまだ導入されていませんが、アメリカ全土と英ロンドンでは事前注文と事前決済ができるアプリが登場しました。

米ジョージア州アトランタのショッピングモールで働く女性は、毎朝5時出勤。
一方、モール内のスタバは午前7時オープン。
出勤したらオフィスを離れることはできないので、彼女はアプリで自分の好きなものを注文して、同僚に取りに行ってもらっています。
このスタバはモール内店舗ということもあって常に混雑しているのですが、コーヒーを受け取るのに2～3分以上待ったことはありません。

カリフォルニア州サンタアナの学校で働く男性。職場の学校の隣に大好きなスタバがあります。
毎朝、職場の自分の席でアプリを使って事前注文。
アプリを開くと、以前の注文を表示してくれます。
今日もまた、いつものベンティサイズのラテをそのまま注文。受け取り店もいつも同じです。
アプリが最寄りである隣の店を勝手に検索してくれるので、注文を確定するとそのまま店へ直行します。
そしてオーダーしたラテを受け取り、再び学校へ戻ります。店の滞在時間はわずか1分弱という驚きの短さなのです。

スタバがアプリの事前注文サービスを始めたのは去年12月のこと。便利さと時間の節約が目的です。
また、事前注文だけでなく事前決済も可能です。事前決済にはスタバ専用のプリペイドカードが必要ですが、アプリと連動しているのでとても便利に使えます。
お店でお会計をする必要はもちろん、お会計のための列に並ぶ必要もありません。

事前注文と事前決済できるシステムがあると、お店ですることは「受け取るだけ」。入店して、受け取って、お店を出る。
行列に並ぶ時間を他のことに使える、時間の短縮になると好評です。

また、お店の行列に並んではなかなか落ち着いて商品を選べませんが、自宅やオフィスなどでゆっくりとメニューをみて、食べたいもの飲みたいものが決められるのも事前注文の大きなメリットです。

モスバーガーの事前決済サービスがスタート　

スタバと同じようなサービスを行っているのが、「注文を受けてから作る」ハンバーガーショップのモスバーガー。
作り置きしたものを売るわけではないので、お客さんの待ち時間が多いファストフード店でしたが、ネットでの事前注文をスタートさせて待ち時間の短縮につなげています。
店舗を選んで、メニューを見て商品を決めたら、受け取り時間を選んで注文確定です。

さらに、事前決済のサービスも始めました。
モスバーガーにはスタバと同じように専用のプリペイドカードがあり、このカード限定の事前決済のシステムです。
ネット注文の画面でプリペイドカードの番号と情報を入力すると、注文が成立した時に自動的にカードから金額が引き落とされる仕組みです。
モスバーガーのネット注文はアプリではありませんが、パソコンはもちろん、スマホでも注文できます。
今後、注文サイトのアプリ化が期待されるところです。

お弁当チェーン　ほっともっとから椅子が消える？

お弁当屋さんと言えば、待ち時間が長いもの。
作ってもらう間、店内でお客さんが待つための椅子がいくつか用意されていますよね。
常に何人かが出来上がるのを座って待っているのが普通でしたが、今後は椅子が必要なくなるかもしれません。

お弁当チェーンほっともっとでは、ネットで事前注文のサービスがあります。受け取りたい店舗を選び、商品を選ぶ仕組み。
注文画面には、「ご指定いただいた時間に、ちょうどできたてをお渡しいたします！」「あたたかいお弁当をご用意してお待ちしております。」などの表示があり、パソコンやスマホから事前に注文しておけば、待ち時間なしで作りたてのお弁当をお店で受け取れます。