O2O、FinTech関連でチェックしておきたい話題の記事5選(2015年12月)
2015年12月に発表されたニュースのなかで、O2O・フィンテック関連でチェックしておきたい話題をピックアップしました。
昨年から話題のフィンテック 政府の対応とは
金融庁、フィンテックに関する相談・情報交換窓口「フィンテックサポートデスク」を設置
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/121404072/?rt=nocnt
金融庁が2015年12月にフィンテックに関する一元的な相談・情報交換窓口「フィンテックサポートデスク」を設置し、電話で相談を受け付けることを発表しました。
同年9月に発表した「平成27年度金融行政方針」にも「フィンテックの動きに速やかに対応し将来の金融ビジネスにおける優位性を確保するため、フィンテックの動向を出来る限り先取りして把握していく」との記載がありました。
窓口では、金融関連の法律に抵触しないか、事業展開に法律面での見落としがないか等を相談できるとともに、フィンテックをはじめとしたイノベーションを伴う事業、新事業を検討している人からの様々な意見や要望を聞く場としても注目を集めています。
望ましい金融規制の在り方を探り、新たな動向を把握するための情報収集の場にするため、サポートデスクを設置したものと考えられます。
銀行のフィンテック企業買収規制緩和へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151213/k10010339921000.html
金融庁は、日本の銀行がフィンテックを手がけるIT企業などを買収できるよう規制を緩和することになりました。
金融庁は銀行法など関連する法律の改正案を取りまとめ、今年の通常国会に提出する方針です。
規制緩和をきっかけにフィンテック業界の熱が高まるといいですね。
位置情報関連では、ビーコンの大規模実証実験がスタート
200台のビーコンを銀座駅に設置!リアルタイムで消費者の位置に連動
http://beaconlabo.com/2015/12/1871/
乗り換え案内アプリ「駅すぱあと」と銀座駅周辺の約200台のビーコンを用いて、ユーザー体験向上と新たな事業モデルの展開に向けた実証実験が開始されました。
今年に入って東京駅や渋谷駅でも同様のビーコンを活用した実証実験が行われており、確実に実用化へ向けてのステップアップを感じます。
インバウンドに向けてWi-Fiも整備されてきており、iBeacon、Wi-Fiのインフラ整備による狭域マーケティングが熱くなりそうですね。
今年のスマホアプリのトレンドとは?アプリマーケティング会社とVCの視点から共通点を探る
App Annieによる2016年のアプリトレンド、6つの予測。変化を続けるアプリ市場、2016年の10大トレンドとは
http://markezine.jp/article/detail/23570
10大トレンドのうち、O2Oに関連のありそうなトピックスをご紹介します。
・Android6から実装された新機能Google Now on Tap
ディープリンク機能によって、アプリの挙動はよりウェブに近づくため、ユーザーに新しい体験を提供できる機能になると思います。
・アジアのO2Oサービスに整理統合の波
日本でも、アプリを経由したチェックインポイントやクーポンの配布などが増えてきていますので、一定の整理がでてくるかもしれません。
・金融サービスは変革を迫られる
まだまだバンキングアプリは基本機能にとどまったままですが、これから機能の拡大が大きく進むと考えられます。それと同時に、日本でもフィンテックアプリの拡大がますます期待できそうですね。
日本のVCが予想する2016年のスタートアップ・トレンド
http://jp.techcrunch.com/2015/12/29/vc2016/
国内VCたちの視点から今年はどういった業界、ソリューションが伸びそうなのかを垣間見ることができます。
昨年から続くフィンテック、IoT、シェアリングエコノミーに加えて、2016年はB2Bソリューション、フィンテック以外の業界xITによるイノベーションなどに注目が集まりそうです。
しかし、VCの予想が必ずしもあたるとは限りません。大切なのは新しいトレンドの波をつかって、どうクライアントの顧客価値を高められるかをしっかり考えることでしょう。