【OMOとは。CX最大化への道】〜 O2Oの再確認とOMOへのアプローチ 〜

昨今、小売り業界やマーケティングに従事している方々の間で、「 OMO 」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。

 

OMOとは「Online Merges with Offline」の略称で、直訳すると「オンラインとオフラインを併合する」という意味です。

具体的には「デジタル / リアル の区別をせず、あらゆるユーザー体験をデータ化し、そのデータをユーザーエクスペリエンスの向上の為に還元していく」という概念です。

 

「スマホさえあれば生きていける」と言われている中国では、このOMOという新たなマーケティング概念が全盛を極めており、日本でもOMOはこれからのマーケティングやサービス提供を行ううえで、非常に重要な概念となってくるでしょう。

 

本ブログ【OMOとは。CX最大化への道】シリーズでは、マーケティンググループ ディレクターの石永より、OMOを実施・成功させるうえで参考になるような情報や、アイリッジとしての見解を発信していきます。


シリーズ第一回目となる本日は、OMOについての理解を深める目的で、O2Oの再確認とOMOへのアプローチをご紹介します。

 

 

オフライン・オンラインの相互送客の手法

O2Oと聞くとオンラインからオフラインへ一方通行の送客をイメージする方もいるかと思いますが、本来はオンライン・オフラインの相互送客の手法全般を意味しています。

 

 

各チャネルでの最適化が重要

O2Oで重要なことは、以下の4つの領域で最適化を行うことです。
・リードチャネル(オンライン/オフライン)
・コンバージョンチャネル(オンライン/オフライン)



 

リードチャネルからコンバージョンチャネルへ送客を行うという点だけ見ると、既に多くの方が実施されている内容で、特別な事ではありません。

しかし、それぞれのチャネルで取得したデータを活用してOMOを実現させるためには、データを統合的に整理し、取得したデータから顧客の推定情報を生成していくことが重要となります。

 

OMO実現のためのO2O施策(オンライン領域)

ここからは、実際にオンライン領域で行われている、OMO実現のためのO2O施策をご紹介します。

オンライン領域のO2O施策といえば、一般的にはメディア・広告・SNS・MAP(MEO)で構成されることが多く、それぞれが新規顧客獲得やCRMを目的としています。

 

新規顧客の獲得施策とCRM・リピート施策の事例をご紹介します。

 

新規顧客の獲得施策 事例

Google広告の利用
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/articles/omnichannel/

 

CRM・リピート施策 事例

オウンドアプリの利用
https://iridge.jp/business/works/

 

位置情報データから顧客の推定データを作成

O2Oの施策、特にオンライン施策を行うと顧客の様々なデータを取得する事が可能です。

なかでも、スマホから取得した位置情報データを利用して、顧客の推定セグメントを作成することがデータ活用の主流となっています。

スマホの位置情報で、誰がどこに行った、どれくらい滞在した、などを把握することができ、顧客の自店舗や競合店への来店や、興味関心がどこにあるかなどを推定することで、より個人にあったコンテンツを、適切なタイミングで届けることができます。

こちらもOMOを実行するうえで有効に活用できるデータの一つです。

 



O2Oはオンライン・オフラインの相互送客の役割だけではなく、OMOの為のデータ取得の機会としても大いに活用できるのです。


最後に、O2Oを成功へ導く為の4つのアドバイスです。

 

O2O成功への4つのアドバイス



これからのO2Oは施策の実行だけではなく、効果測定データ取得の機会としても実施し、その後のOMOの施策に役立てることが重要です。

次回はオムニチャネル の概念やOMOへの活かし方をご紹介します。

 

マーケティンンググループ ディレクター 石永孝士 

 

アイリッジでは、顧客データ、GPSやWi-Fi、Bluetoothから取得した位置情報を組み合わせたデータ活用方法もご提案可能です。

データ連携の活用に関する詳細が知りたい方や、OMOのためのアプリマーケティングにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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