アプリのビジネスモデルとは?具体的なマネタイズ方法や成功のポイントも紹介

アプリのビジネスモデルとは?具体的なマネタイズ方法や成功のポイントも紹介

スマートフォンやタブレットの普及によって、多くの方たちがスマホアプリを利用しています。アプリといっても多種多様なものがあり、生活において必要不可欠だと考える方もいます。そんなアプリをビジネスに活かすためには、適切なビジネスモデルやマネタイズ法を選択する必要があります。

そこで今回は、アプリのビジネスモデルやマネタイズ方法について解説すると共に、アプリビジネスを成功に導くためのポイントや相談先についてご紹介していきます。アプリを通じた自社サービスの展開を検討している方や具体的なマネタイズ手法を知りたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

アプリのビジネスモデルは主に4種類

アプリのビジネスモデルは主に4種類

スマホやタブレットといったモバイル端末向けのアプリを提供してユーザーから収益を得るビジネスモデルをアプリビジネスといいます。アプリのビジネスモデルは主に4つの種類があるので、それぞれの特徴を理解していきましょう。

無料アプリ

ユーザーがアプリを利用する際にはダウンロードが必要になりますが、そのダウンロードを含めた利用時に費用がかからないものを無料アプリといいます。無料で提供されるため、幅広いユーザーに利用してもらえる可能性があり、ユーザーは手軽に利用をスタートできるので、多くのダウンロード数を目指している場合に適しているビジネスモデルだと考えられます。

しかし、無料での提供なので収益化するためには別のマネタイズ手法を併用する必要があります。広告収入やアプリ内課金などが考えられるため、アプリの内容によって最適なものを選ばなければいけません。

有料アプリ

ユーザーがアプリを利用する際のダウンロード時に費用がかかるビジネスモデルが有料アプリです。一般的には買い切りとなるケースが多く、断続的に費用が発生するアプリを嫌うユーザーに好まれる性質があります。

有料アプリは収益が安定化しやすいメリットがありますが、ダウンロード数が限られる可能性があるので、ダウンロード数を増やしたい場合には向いていません。また、提供する際にはダウンロードしてもらうためにも、マーケティング戦略が重要となります。

有料アプリ市場は徐々に縮小していますが、プロフェッショナル向けのアプリや特定のニッチ市場には高い需要があります。ユーザーにとって不可欠な存在となる地位を確立するためにも、特定の機能や価値を提供しなければいけません。

フリーミアム

アプリのダウンロードや基本利用時には費用がかからず、追加機能やプレミアム機能をユーザーが利用する際に費用の支払いが発生するタイプがフリーミアムアプリです。ソーシャルゲームや音楽配信サービス、クラウドストレージサービスなどに挙げられる手法です。

試してから購入できる機会を与えてくれるので、無料版のユーザーを有料版に転換することが可能です。基本的に無料でも利用できるため、幅広いユーザー層にアピールでき、特定のユーザーからは収益が得られるビジネスモデルとなっています。無料ユーザーを有料ユーザーに転換するためにも、魅力的なサービスや追加オプションといった工夫が重要となります。

ペイミアム

有料とフリーミアムを組み合わせたタイプのビジネスモデルがペイミアムアプリです。アプリをダウンロードする際だけではなく、追加機能やコンテンツなどを利用する際にもアプリ内課金を行うことでサービスを利用できます。

4つのビジネスモデルの中では最も収益性のあるモデルですが、高品質でないとユーザーは魅力を感じられません。アプリ本体で得られるものや追加機能やコンテンツ購入で得られるものをユーザーが把握できるようにすれば、アプリの魅力を周知できます。

また、アプリ内課金で提供される機能を追加しなければ、アプリ自体も利用できないといった仕様にしてしまうと、ユーザーからの不満を招いてしまいます。売上やリテンション率低下を招くので注意しましょう。

アプリの具体的なマネタイズ方法6選

アプリの具体的なマネタイズ方法6選

アプリビジネスを検討する際には、ビジネスモデルだけではなくマネタイズ法も考えなければいけません。ここでは、6つのマネタイズ方法について解説していくので参考にしてみてください。

有料ダウンロードモデル

有料アプリやペイミアムアプリで利用されるマネタイズ方法が有料ダウンロードモデルです。ペイ・パー・ダウンロードとも呼ばれています。広告を利用せずとも、ある程度の収益化が獲得できる点がメリットです。収益の計算方法も、「ダウンロード数×設定した支払い料金」となるため、マネタイズの効果を測定しやすい魅力もあります。

ただし、ダウンロード時から有料なので、インストール数が少なくなる点がデメリットです。お金を支払ってものを得る従来の購買方式と同様の仕組みですが、アプリなので商品のように実際に形があるわけではありません。そのため、アプリの魅力を前もって伝えておく必要があり、「費用を支払うほどの価値のあるもの」と認識してもらう必要があります。

また、有料であるにもかかわらず、追加で広告を挿入してしまうと「広告が邪魔」「有料なのに広告を入れるのか」などと炎上する元にもなります。有料アプリを利用する際には広告挿入といった収益化方法を追加するのはユーザーの満足度をダウンさせないためにも避けた方が良いです。

アプリ内課金モデル

アプリ内課金はゲームアプリでは定番の戦略方法です。ユーザーは、ゲーム内で使用する架空通貨や戦利品、能力といったアイテムをゲームで使用するためにアプリ内課金を行います。ユーザーが課金してでも入手したいアイテムやキャラクターがある際に有効な収益方式とされ、課金対象やタイミングをうまく増やせれば、都度課金してくれるユーザーがいるので収益を増やすことが可能です。そのためにも、ユーザーにとって魅力的なアプリや機能を提供しなければいけません。

課金をしないと前に進めないといった性質にしてしまうと、ユーザーが不満を感じてアプリが炎上するきっかけになります。ユーザーのプレイを妨げないことが大切なので、基本機能は無料で利用できるような仕組みづくりを確立し、追加機能でユーザーがより深くアプリを楽しめるようなシステムにできると、ユーザーの満足度もアップするはずです。

サブスクリプションモデル

定額料金をユーザーが支払ってアプリを継続的に利用する手法がサブスクリプションモデルです。1カ月や3カ月、半年や1年といった期間をユーザーが選択し、継続的に課金していきます。音楽配信サービスや動画配信サービスなどでも頻繁にみられる手法となっており、新しいコンテンツを提供し続けることで企業は定期的な収益を確保できます。

無料会員や無料体験への登録後、機能が拡充された有料サブスクリプション会員へと誘導する方式を採用するアプリも多いです。無料会員時には機能を限定的に絞ってサービスを提供しますが、満足感を得られれば有料サブスクリプション会員への誘導がしやすくなります。いかに魅力的な機能を搭載しているか、長期的に利用したくなる仕組みづくりをしているかが重要となります。

アプリ内広告モデル

無料アプリで頻繁にみられるマネタイズ方法がアプリ内広告モデルです。アプリ内にさまざまな企業のサービスや商品などの広告を表示して収入を得る方式です。広告といっても、動画広告やバナー広告、インタースティシャル広告など、さまざまな種類の広告があり、表示回数やクリック数に応じて利益を得る仕組みです。

広告表示数が多ければ収益が安定化する点がメリットですが、過度な広告表示や広告を表示する場所によってはユーザー体験を損なう可能性があります。アプリの評価が下がってしまえばダウンロード数にも影響を与えてしまうため、ユーザビリティに影響を与えないよう注意しなければいけません。

スポンサーシップモデル

特定の企業がスポンサーとなり、アプリに出資をして利益を得る方法がスポンサーシップモデルです。スポンサーとなった企業は、自社製品やサービスを広告としてアプリ内で表示できる仕組みです。しかし、スポンサーとの契約は容易ではありません。他のマネタイズ方法と比較するとハードルが高いですが、スポンサー契約を結べれば安定した収益を得ることができます。

例えば、健康関連のアプリを提供する場合、健康食品を取り扱う企業とスポンサー契約ができれば、スポンサーはアプリ内で自社の健康食品をプロモーションできます。アプリ開発者となる企業は収益を確保できるため、双方にとって魅力ある仕組みづくりが可能です。ユーザーに対しても関連性やニーズの高い広告を提供できるので、満足度もアップも期待できます。

自社製品・サービスへの誘導モデル

アプリを利用してもらい、自社製品やサービスへと誘導して収益を上げる手法です。アプリそのもので収益を上げない点はスポンサーシップモデルと同様です。アプリは収益を上げるための商品ではなく、誘導するための販促ツールといった位置付けとなります。

例えば、自社アプリを提供しているコンビニも複数ありますが、その多くが実店舗での買い物をサポートするためのツールとして活用されています。キャンペーンの告知やクーポンの提供、ポイントカード機能の内蔵などのサービスがあることで、マネタイズを実現していきます。

自社に適したマネタイズ戦略の選び方

自社に適したマネタイズ戦略の選び方

アプリビジネスは競合が多いという特徴があります。その中でもユーザーに興味を抱いてもらえるアプリを提供し、発信していくことが重要です。ここでは、自社に適したマネタイズ戦略の選び方を解説していきます。数あるマネタイズ方法の中から自社に最適なものを選ぶためにも参考にしてみてください。

自社のターゲットユーザーにマッチした戦略を選ぶ

マネタイズ方法を選ぶ際には、自社のターゲットユーザーにマッチした戦略を選ぶ必要があります。ユーザー層に応じて、無料アプリで広告収入を狙うか、フリーミアムで有料ユーザーを獲得するかなどの戦略に違いがあります。ユーザーのニーズや行動パターンを知り、それに見合う戦略を選ぶことが成功の鍵といえます。

そのためにも、ターゲットユーザーを明確化していく必要があります。データ分析やマーケットリサーチを実施し、ユーザーの性別や年齢、職業や利用目的などを収集していき、それに基づいたマネタイズ戦略を決定していきましょう。

競合他社を徹底的に分析する

マネタイズ方法を選ぶ際には競合他社の調査や分析も欠かせません。同じ業種の似ているアプリや関連性のあるアプリを徹底的に調査し、利益を得ている方法やモデルの効果、収益を上げるために取り組んでいる手法などを確認していきます。その中で、自社でも取り入れられる手法があれば参考にするのも効果的です。

また、分析をする際には競合他社が失敗している部分を調査することも忘れないようにしましょう。失敗から学べる部分は多くあるため、同じ失敗を繰り返さずに済みます。分析や調査の際には、アプリのデザインやUXデザインのほかにも、レビューやコメントにも注目してみましょう。ユーザーからの評価を理解できる上に欠点部分の理解にも役立ちます。

複数の戦略を組み合わせる

マネタイズを選ぶ際には、1つのモデルに依存する以外にも、複数の戦略を組み合わせることも可能です。1つの戦略では十分な利益が得られなくても、複数を組み合わせれば、より多くの収益を上げられます。

例えば、フリーミアムモデルにアプリ内広告を組み合わせれば、無料ユーザーからの広告収入に加えて有料ユーザーからは追加課金による利益を得られます。多様な収益を得られる点がメリットですが、複数の手法を採用するため、開発コストや運用コストがアップしてしまうリスクもあります。ユーザー体験が損なわない範囲で実行できるよう、バランスを取りながら導入を検討してみてください。

アプリビジネスを成功に導くためのポイント

アプリビジネスを成功に導くためのポイント

アプリビジネスの成功を導くためにも、下記のポイントを意識しながら運用を行っていくことが大切です。

競合との差別化を意識する

アプリ市場は競争が激しい特徴があります。競合と同じような仕組みやサービスを提供しても、興味関心を惹けなければ利用してもらえません。そのため、アプリ開発では競合他社との差別化が成功の鍵となります。使いやすいインターフェースや高度なパーソナライズ機能、直感的な操作性などは、競争力をアップさせる要素です。

差別化をするためにも前述したように競合調査は徹底的に実施し、特徴や欠点部分を理解していきましょう。その上で、オリジナル機能やデザイン、ユーザー体験を強化する策を講じていきます。

ユーザーのニーズに合わせて都度アップデートする

アプリ開発や運用時には、ユーザーからのフィードバックを取り入れて継続的に改善していくと、ニーズに合わせた魅力的なアプリを提供し続けられます。そのためにも、ユーザー体験の向上を目指していきましょう。使いやすさや魅力的なデザイン、機能の充実などのほかにも、アプリのパフォーマンスにも注目してください。ロード時間が短く、直感的に操作できる仕様だとユーザーの満足度もアップします。

外注やツールの導入も検討する

アプリビジネスを成功に導くためにも外注やツールの活用も検討してみてください。例えば、「Google AdMob」を活用すればアプリ内広告を簡単に導入できます。アプリ内に表示する広告の最適化や収益データのトラッキングを支援してくれるサービスがあるので、収益の最大化を期待できます。活用する際にはインタースティシャル広告や動画広告を導入してユーザー体験を損なわないよう工夫することが大切です。

また、外注はアプリ開発の専門会社やフリーランスに依頼することを指します。自社に開発リソースがない場合でも開発を進めることが可能で、プロによる開発をスムーズに進められる利点があります。実績や経験のある開発者に依頼ができれば、高品質なアプリ作成ができるはずです。

アプリビジネスの成功にお悩みならアイリッジにご相談を!

アプリビジネスの成功にお悩みならアイリッジにご相談を!

アプリビジネスでは、それぞれの企業に合ったビジネスモデルの選定やマネタイズ方法の選択が重要です。ターゲットユーザーにマッチした戦略を選ばなければ、ユーザーの満足度にも影響を与えてしまいます。

自社に合うビジネスモデルがわからない、マネタイズ方法がわからないなど、アプリビジネスで躓いた際には、一度アイリッジにご相談ください。アイリッジでは、アプリの企画から開発、運用までの流れを一括サポートしています。これまでに開発したアプリ実績は300企業を超えているため、多くの実績を積み重ねてきた経験があります。小売業や金融業、電鉄といった幅広い業界のアプリ開発に携わっているため、業種に関係なくサービスを提供することが可能です。

アイリッジが提供しているアプリビジネスプラットフォームの「APPBOX」においては、新規アプリの開発だけではなく、既存アプリのリニューアルや機能拡大なども行えます。コストを抑えながら品質の向上を期待できる点が特徴です。

興味をお持ちであれば、以下から資料請求を行えるので、ぜひご覧になってください。

まとめ:自社に合ったアプリのビジネスモデルを構築しよう

まとめ:自社に合ったアプリのビジネスモデルを構築しよう

アプリ市場は規模が大きく、今後も安定した成長が見込まれます。注目され続けているため競合が多い点がデメリットです。競合と同じようなアプリを開発するほか、使いにくいアプリを開発してしまえばユーザーから興味を惹けないだけではなく、満足してもらうこともできません。

しかし、ビジネスモデルやマネタイズの組み合わせによって、ユーザーニーズの高いアプリを提供できれば安定した収益を得ることが可能です。ユーザーにマッチした戦略を選択し、複数の戦略を組み合わせることで自社に適したマネタイズ戦略を導き出せます。

しかし、自社にノウハウがない場合や人員確保が難しい場合はアプリ開発までに時間を要してしまうケースもあるはずです。そんな時には外注やツールを活用するなどして自社に合ったアプリ開発を検討していきましょう。

事業・サービスに
関するお問い合わせ

サービスに関するご相談や
ご質問など、こちらからお問い合わせください。

03-6441-2441 03-6441-2441

受付時間月〜金 10:00〜18:00 ※祝日除く

CONTACT