プッシュ通知は思った以上に効果的
以前のプッシュ通知に関する記事で、アプリのプッシュ通知が配信後のアクティブ率に貢献している説明をしましたが、それ以外にもプッシュ通知はユーザーの行動に大きな影響を与えていることがわかりました。
Localytics社がiOSユーザのアクティブ率とプッシュ通知の受信可否について調査したところ、プッシュ通知を許諾しているユーザーはアクティブ率が高いことがわかりました。
出展: http://www.businessinsider.com/push-notifications-boost-mobile-app-retention-2016-8
インストール後1ヶ月目を見てみると、プッシュ通知を許諾しているユーザーは62%と、プッシュ通知を許諾していないユーザーの27%と比べて、+35%もユーザーとしてアプリを利用し続けてくれることがわかりました。
プッシュ通知がユーザーのエンゲージメントに役立っていることがわかります。
そのため、アプリをインストールしているユーザーに対してなるべく初回の段階でプッシュ通知を許諾してもらえるような導線を設けた方が、その後のアクティブ率が高くなると考えています。
例えば、チュートリアル画面にて「プッシュ通知を許諾するとメリットになる情報が得られます」というように、ダイアログでプッシュ通知を許諾させるのだけではなく、受け取るメリットもあわせて伝えられるとよいと思います。
また、さらに3ヶ月後の数値をみても、プッシュ通知を許諾しているユーザーは、41%と比較的高い数値を保ったまま残っています。
プッシュ通知を使って定期的にユーザーにメリットになるような情報を提供することで、その後のリテンションにも効果を発揮するようです。
新規のユーザー獲得はコストが高くなることから、リテンションにここまでプッシュ通知の許諾が影響していることを考えると、プッシュ通知を許諾してもらうための仕かけをその後の運用でも考えておいたほうがよいですね。
例えば、クーポンの配布をプッシュ通知経由でお知らせするキャンペーンを実施し、それを店頭のポスターやリーフレットで紹介するといったプロモーション設計が重要だと考えています。
アプリの中のプッシュ通知をうまく活用できるかできないかで、アクティブ率に大きく影響を与えるため、アプリの運用する際に、一度プッシュ通知の観点から見なおしてみるとよいかもしれません。
合わせてこちらのプッシュ通知に関する記事もご覧いただくと、アプリのプッシュ通知がいかに重要か理解が深まると思います。