スマホ決済の新しい動き
Fintechというキーワードで、新しい決済サービスのニュースが次々と出てきています。中でもスマートフォンのプラットフォームの中心にいるAppleとGoogleの両社スマホ決済サービスは、この秋の注目の的となっています。今回はスマホ決済の新しい動きとなりうるApple PayとAndroid Payについてご紹介します。
Apple Payが日本にいよいよ上陸か
Apple Pay:http://www.apple.com/apple-pay/
Apple Payは既に米国でリリースされていますが、いよいよ国内でのサービスがはじまるのではないかという憶測が各所からでています。 今まで国内でリリースされなかった理由はFelicaに対応していないという点でした。
ここでFelicaとApply Payについて少し説明します。まず、スマホ決済などで出てくるのが、NFCとFelicaというキーワードです。NFC(Near Field Communication)とは、10cmくらいの至近距離のみに対応した無線通信技術のことです。同じような技術にBluetoothがありますが、NFCはBluetoothとは異なりペアリングは不要です。このNFCを利用したICカード技術が「Felica」です。Suicaや楽天Edy、nanacoなど、国内のほとんどの電子マネーで使われています。同様にNFCをベースにしたICカード技術で、Felicaとは別の規格が「Type A/B」系と呼ばれるものです。住基ネットや運転免許証で使われており、Apple Payもこちらがベースであるため、今までFelica端末では使えませんでした。
次期iPhoneではFelica対応端末がでるのではないか、という憶測が広まっています。iPhone 7の発表は9/7(日本時間9/8 2am〜)と言われていますので、このFelica対応がどうなるのか動向を見守りましょう。
一方で、国内でも「Type-A/B」をベースにしたインフラ整備を検討しているといわれています。米国では既に、銀行カードをApple Payに登録しておけばカード不要でATMの引き出しができるようになっています。セキュリティとしても指紋認証が使えるなど強固になっているため、こちらのインフラ整備が進めば銀行ATMのありかたも変わっていきそうですね。
Android Payが三菱東京UFJ銀行と提携してサービス開始か
Android Pay:https://www.android.com/pay/
先日、GoogleもAndroid Payを三菱東京UFJ銀行のデビットカードで、早ければこの秋にもサービスを開始すると発表しました。
http://www.asahi.com/articles/ASJ80347MJ80ULFA008.html
Android PayもApple Pay同様にFelicaに対応していないVISAやMastercardの非接触型決済サービスを使うことになりますが、それが今回の提携によってどのようなインフラ整備がされるのか注目です。