FANSHIPが目指す、世の中のすべての企業がデータドリブンになれる未来 #FANSHIP_1st
こんにちは。PRチームのnonaskです。
アイリッジのスマートフォン向け位置情報連動型O2Oソリューション・popinfoがファン育成プラットフォーム・FANSHIPへとブランドリニューアルしてまもなく1年。
おかげさまでたくさんの企業様にご利用いただけ、FANSHIPの入ったアプリの延べユーザー数は今年3月末時点で1億9,000万以上にまで成長しています。
ご利用企業様も増える中で私たちをより身近に感じていただけるよう、これから数回に分けて、FANSHIPチームからのこの1年の振り返りや今後の抱負などをお届けしたいと思います。
トップバッターはOMOソリューション事業本部長の石永からです。ではどうぞ!
最初は、一番になれないものをいまからやるの?と思った
私が入社した頃、既にpopinfoを顧客データ分析プラットフォームにするという話は決まっていて、私は具体的な検討から参加しました。
でも正直、いまからそれをやっても一番手にも二番手にもなれないと思っていました。
popinfoは当時プッシュ配信エンジンでしたが、そこにデータベースをくっつけてアクションをもっと効率的にするという視点であれば、別に別のやり方でもよかった。
じゃあ何のためにやるんだろうと。
答えはその後時間をかけて出るんですが、まずはどう実現するかという目の前の課題に取り組みました。
顧客データ分析プラットフォームはデータマネジメントシステムなので、アプリのデータだけでやっていても意味がありません。企業が持つあらゆるデータをマネジメントできるようにしなければならない。
そのためには土台を強化し、システムを抜本的に変える必要がありました。
サービス開始から10年という歴史のあるシステムで当然技術負債もあった中、それを解消しながらFANSHIPという新しいプロダクトを生み出せたことは、関わったメンバーの努力の賜物だと思っています。
外からはわかりにくいですが、チーム一丸となりできる限りのことをやって実現したことでした。
生まれ変わった先の視点で見えた課題と次のステージ
システム面・機能面が無事生まれ変わりブランドリニューアルも行って、いまはまだアプリのデータが中心ではあるものの、この1年で顧客データ分析プラットフォームとして評価していただけるところまで来ました。
ただ、最近の高度なツール全般に言えることですが、機能追加というのは使う側の工数を増やしたり使いこなせなくなったりする状況も生みやすいものです。
いままでは足りていなかった機能を追加していくことが重要でしたが、ここからはいかに手間をかけずに簡単に使えるかに着手しないといけない。
実際に、FANSHIPのコア機能でもあるセグメント機能も、リリース当初はなかなか利用率が上がらないということが起きました。
使えばとても効果的なマーケティングができるのに、初期設定や目標設定のところで止まってしまい、効果が実感できないまま時間が経ってしまう。
そこでカスタマーサクセスチームを強化しオンボーディングプログラムを始めて、効果を実感して頂くことで少しずつ利用率も上がってきました。
今後はオートメーション化も見据えなくてはと思っています。
今年1月のJapan IT Week関西での登壇の様子
「一番」になれる場所はどこか。小さな企業でもデータドリブンになれる世界を作る
顧客データ分析プラットフォームの提供をゴールにしたら一番にはなれない、じゃあ何を目指すのかという話に戻るのですが、ビッグピクチャーの中で考えた時に出た答えは、圧倒的な導入数を誇りながらも利用料で稼いでいるわけではないビジネスモデルの構築でした。
FANSHIPを「ある程度勉強すれば誰でも使える存在」に出来た後には、高度な分析機能を無償で提供したい。
会社として正式に決定するためにはこれから精緻な収益プランを作る必要がありますが、無償提供とトレードオフで得られるデータを活用することで、別のところでマネタイズするモデルをイメージしています。
現在はアイリッジの従来からのメイン顧客層である国内トップクラスの企業が使ってくださっているので、その人たちがハッピーになる機能が必要ですが、本当にデータドリブンな世界を作るためには、DMPを使いたいけど手が出ないという層にも使ってもらう必要があります。
まだ小売のEC化率は20%程度で80%がオフラインでの活動という状況下で、オフラインでのデータを活用できるようにすることはマスト。
O2O/OMOをずっとやってきた私たちが提供するFANSHIPだから作れる未来があると思っています。