ASO対策|キーワード最適化を行う上で大切な3つのポイント
はじめまして。
9月よりマーケティング部に配属になりました藤岡です。
これまでのBtoBマーケティングを支援してきた経験を生かし、役立つ情報をお届けできればと思います。
前回の『ASO対策|アプリの新規ユーザーを増やすには』では、アプリストア最適化(ASO)とは何か、なぜASO対策が重要なのかをご紹介しました。
今回は、ASO対策の1つである “キーワード最適化” について、弊社のASO対策スペシャリスト 金箱 にヒアリングした内容を基に3つのポイントをご紹介いたします。
カスタマーサクセス部 部長 兼 プロダクトマネジメント部 第1グループ グループ長 金箱 彰夫
ファン育成プラットフォーム「FANSHIP」のプロダクトマネジメントや、クライアントアプリのアプリマーケティング支援を行う。小売系ではMAU数トップ5にもランクインする国内有数のアパレル企業公式アプリをはじめ、リテール業界を中心に多くのスマホアプリ・システム開発案件のプロジェクトマネジメント経験もあり、開発面での知識・経験を活かした施策を得意とする。
1.アプリストアでキーワードを設定するための2つのポイント
アプリストアのランキングを決めるために必要な要素は3つあり、その要素は各ストアにり異なります。
App Storeの場合には、アプリタイトル、アプリのサブタイトル、キーワード(メタデータ)となり、Google Playの場合にはアプリのタイトル、アプリの説明文、被リンクの質となります。
キーワード戦略においては、どれか1つの要素にキーワードを盛り込むのではなく、3つの要素それぞれにバランスよく配置することが重要です。
なお、Google Playでは、直接キーワードを登録することができない分、アプリタイトルや説明文などにキーワードを盛り込むようにしましょう。
このことを念頭に置きながら、キーワード選定における2つのポイントを見ていきます。
競争が激しくないキーワードを選定
ユーザーがアプリを探すときは、「メイク」「ダイエット」といった一般的な単語を使って検索することが多いです。
一般的によく使用される単語は、他のアプリでもキーワードとして登録されており、アプリを検索結果の上位に表示させたり、ユーザーの目に留まらせたりするのは至難の業です。
また、競争の激しいキーワードを使って検索順位を上げるのは非常に難しいため、別の単語を選定するのがよいでしょう。
単語の選定方法としては、ペルソナが検索しそうな言葉を抽出してみたり、App Annie社が提供する「ASO Keyword Explorer」やGoogle社が提供するGoogle 広告の「キーワードプランナー」を使ってキーワードの検索量の測定を行ってみたりしてもよいかもしれません。
アプリと親和性の高いキーワードを選定
競争率の高くないキーワードを使用するほかに、アプリの内容と関連性のある単語をキーワードとして登録するようにしましょう。
例えば「コンビニ」に関するアプリを開発したとします。
キーワードにコンビニとは関係のない「オリンピック」や「テレビ」といった単語を登録した場合、もしかしたら検索結果の上位にアプリが表示されるかもしれません。
しかし、キーワードとアプリの内容の親和性が低いため、ユーザーがアプリをダウンロードする可能性は低くなってしまいます。
ここまでをまとめると、キーワードを選定するポイントとしては、ストアランキングを決める3つの要素にバランスよく配置ができ、競争率が低く、かつアプリの内容との親和性が高い単語を選定することが非常に大切になる、ということです。また、トレンドは日々変わって行きますので、少なくとも1年に一度は定期的にキーワードの見直しが必要です。
キーワードの選定ができたら、ストアごとのキーワード最適化手法についてみてみましょう。
ストア内での検索のアルゴリズムはApp StoreとGoogle Playでは異なります。そのため、各ストアの特徴を考慮した最適化を行う必要があります。
なお、これから記載するものは2021年10月時点の情報となりますので、ご了承ください。
2.ストアごとのキーワード最適化の必要性
キーワードの選定のほかに重要なのが、ストア別に最適化を行う、ということです。検索のアルゴリズムがApp StoreとGoole Playでは異なります。この違いを考慮した最適化が必要になります。
App Store
App Storeではキーワードをメタデータとして登録することができます。
アプリの説明文を入力することもできますが、検索のアルゴリズムには影響しません。
Google Play
Google PlayはGoogle検索のアルゴリズムを使用しているため、キーワードをメタデータとして登録することはできません。
その代わり、アプリの説明文からよく使われている単語をピックアップして検索結果に反映をしています。
キーワードとしてピックアップされるためには、説明文にじ単語を5回以上登場させるのがよいでしょう。
とはいえ、露骨に登場させるとユーザー側に嫌悪感を持たれかねないので、自然な文章として成立させる必要があります。
上記以外にも、App StoreとGoogle Playでは検索のアルゴリズムが異なる点があります。
ただ、公開されているものもあれば、非公開となっているものもあります。
日々変わっていくものでもあるため、すべてを網羅した対策を自社だけで行うのは難しいかもしれません。
ストアごとの最適化で困ることや判断に迷うことがあれば、ぜひ一度アイリッジにご相談ください。
3.ストアごとのキーワード最適化の必要性
最適なキーワードを選択し、ストアごとの対応方法が確定したら、いよいよ反映となります。
一番よい方法としては、Google PlayとApp Storeの両方同時に反映することです。
App Storeは反映後すぐに効果が出るので、その効果を検証してからGoogle Playに反映することで、両ストア間でほとんどタイムラグなしに反映することができます。
しかし、App Storeでキーワードの更新を行おうとすると、アプリのアップデートを行う必要があります。
そのため、キーワードを変更する度に都度アプリのリリース申請が必要となり、1回あたりの作業コストが大きくなります。
そこで、アイリッジでは反映手法の1つとして、Google Playから反映を行い、十分に効果が出ることを確認してからApp Storeへの反映をする、といったことをご提案することがあります。
Google Playで効果が出たものでも、いざApp Storeに反映をしたらイマイチ効果が出なかった…ということはあります。
そのため、App Storeに反映後は再度効果検証を行い、その結果をGoogle Playに反映する…というサイクルを回すことで、Appleの方のアプリのバージョンアップにかかるコストを抑えられ、かつ短期間でPDCAを回せるようになります。
なお、どちらのストアから反映を行うのがよいかは、状況によっても異なります。
アイリッジではお客さまのご状況をお伺いしたうえで、最適な反映方法をご提案しております。
4.まとめ
キーワード最適化を行う上で大切なことは以下の3つとなります。
- 競争が激しくなく、かつアプリの内容と親和性の高いキーワードを選定する。
- ストアごとの特徴を踏まえた最適化を行う。
- Google Play → App Storeの順に反映を行い、PDCAサイクルを効率よく回す。
上記の情報を参考に、キーワード最適化を進めていただければと思います。
次回は、キーワード最適化と同様に大切な「アプリページ改善」をどのように行うとよいのか、ご紹介いたします。
※Google Play は、Google LLC の商標です。
※App Store は、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
ASO対策について
・第1回 ASO対策|アプリの新規ユーザーを増やすには
・第2回 ASO対策|キーワード最適化を行う上で大切な3つのポイント(本記事です)
・第3回 ASO対策|アプリストアページの2つの改善方法とは
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