アプリで広がるECの可能性 ~アプリで足型を3D計測!?ZOZOMATを使ってみた!~
こんにちは。マーケティング部中川です。
皆さんはECサイトで靴を買ったことはありますか?店頭で試着して買ったものでも、いざ実際に歩いてみると合わないことも多いのが靴の難しいところですよね。
これが現物を見ることができないネット上での買い物ならなおさらです。
各ECサイトも、スタッフさんの着用感や購入者の感想・詳細な寸法を載せるなど、様々な工夫でユーザーのオンラインでの買い物のサポートに尽力しているのを感じます。
それでも、サイズがぴったりのものを買えた!という経験はほぼしたことがなく、いつしかECサイトで靴を買うことがなくなっていました。
そんな中、ZOZOMATを利用すると足型を3Dで測定でき、その結果からECサイト上で靴が買えるということを耳にし、早速チャレンジしてみました。
ZOZOマットって?
大手通販ファッションサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOが2019年から提供している、3D足型計測用のマットです。
これまでZOZOSUIT(着るのが面倒になって使っていないけれど)とZOZOGLASSは注文してきたのですが、ZOZOMATは名称だけで用途は知らずにいました。
現在はZOZOTOWN上では、ZOZOMATおよびZOZOGLASSを無料で注文することができます。
注文したことも忘れたころ、ポストに少し大きめの封筒が届きました。
「MAT」という名称からシリコン製を想像していたのですが、封筒にはポスターのような素材感の紙が折りたたまれた状態で入っていました。
広げると、黒地の真ん中に緑の足型、その周囲に白いドット、一番外側には色分けされた円弧が施されています。
それぞれ何かしらの意味があるのでしょうが、とはいえ紙です
。これでどのように計測していくのでしょうか。
以前、あるお店でレーザースキャンによる3D足型計測を利用したことがあります。
その際は機械の中に足をすっぽり入れて数分待つという仕組みでした。
なお、その計測結果で作ったオーダーシューズは小さくて足が入らなかった、ということもあり、機械でダメだったものが紙でできるのかと不思議な気持ちになります。
実際に計測してみよう 驚きの3D計測アプリを体感!
実際の計測はZOZOTOWNアプリから行います。
アプリの右下にある「計測・その他」タブを選択し、遷移した画面で「足を計測する」を選択すると、計測がスタートします。
まず動画で利用方法の説明があり、その後アプリ上でカメラを起動します。
足を緑の足型の上に載せ、マットの円とカメラの画面に表示された円の位置をあわせたのち、音声ガイダンスに従って少しずつカメラを動かしながら、ぐるりと一周足を撮影していきます。
これを左右両方で行えば、計測完了です。
ひとりでも問題なくできますが、誰かに手伝ってもらう方が確実かもしれません。
私はフローリングの上に敷いたせいもあり、体をひねるタイミングでマットごと足が動いてしまいました。
注目の測定結果は?精度は?
どの程度の精度があるのか、日を変えて計2回測ってみました。
そこまで大きな数値のずれはありません。
ごくわずかに違う部分はありますが、靴のサイズ自体が変わってしまうほどのものではなさそうです。
測定した時間帯が違うので、むくみの範疇かもしれません。
測定が終わると、ZOZOTOWNで販売している靴の中からおすすめのものを紹介してくれます。
おすすめ商品からは1クリックでECサイトへ遷移。
簡単に購入できます。
まとめ
今回はZOZOMATを使った3D足型計測にチャレンジしてみました。
ECサイトから測定用のマットを注文し、自宅でアプリから計測、アプリからECサイトへ誘導という一連の流れをスムーズに体験できました。
これほど大規模に測定ツールを無料配布するのは、自社ECへの買いこみを狙っているとはいえかなりのコストが掛かっているでしょう
。大企業だからこそ可能なことではありますが、考え方など応用できる部分は自社にも取り入れていきたいところです。
先日のJiNSアプリの記事でも、自宅でアプリで試着、ECサイトで購入というプロセスを紹介していました。
これまで実店舗に行かなければ得られなかった「似合う」や「サイズが合う」を自宅で実現するようなソリューションが、今後さらに増えていくかもしれませんね。
その一方で、実際の店舗でなければ得られない体験もまだまだあります。
以前こちらの記事で伺った「空間的な心地よさ」もそのひとつです。
リアルとウェブの世界、それぞれが競い合うことで生まれる新しいお買い物体験にこれからも注目です。