LINEミニアプリって、何ができるの? LINE公式アカウントとの併用で顧客体験(CX)がこう変わる!【後編】

自社で作ったアプリがなかなかダウンロードされない。

LINE公式アカウントは持っているけど、あまり有効活用できていない……。

そんな企業にとって、新たな選択肢となるのが、「LINEミニアプリ」の導入です。

 

4月21日に開催された株式会社トーチライトとの共催ウェビナー「有効なユーザーエンゲージメントを実現できてる? LINEミニアプリとLINE公式アカウントを併用で実現する継続的な顧客体験」を再構成し、

「そもそもLINEミニアプリとは、普通のアプリと何が違うの?」
「LINEアカウントと併用することでどんな顧客体験を生みだせるの?」

についてご紹介する当シリーズ。前編に引き続き後編をお送りします。

▼前編はこちら

 

 

LINE公式アカウントとの使い分けは?

―LINE公式アカウントとLINEミニアプリは、一緒に使うべきですか?

中村:はい、両者は併用することで相乗効果が生まれます。

先ほど、LINEミニアプリは対になるLINE公式アカウントと連携することでプッシュ通知が配信できるようになると申し上げましたが、LINEミニアプリ登録の際、その対になるLINE公式アカウントの友だちへの自動追加も可能になります。

ですので、店頭にはLINEミニアプリ用のQRコードを用意していただけば、そこから登録とLINE公式アカウントの友だち追加を同時に行うことができます。

そうして、LINEミニアプリで提供するサービスから取得できるデータを元にLINE公式アカウントで販促を行うという、LINEマーケティングを実現できます。

 

京王百貨店では、81%のユーザーの会員証紐づけに成功

―実際にLINEミニアプリを活用して、成功した事例はあるのでしょうか?

中村:弊社が開発をご支援した京王百貨店様の事例をご紹介させていただきます。

京王百貨店様は、1年前に1階のコスメフロア用にミニアプリをリリースしました。その後、その成功をうけ、新宿店全体のミニアプリもリリースさせていただいております。機能としては、会員証とクーポン、そして最近は予約機能をリリースしました。

実績値として、対目標値の300%で既存会員の会員紐づけ獲得、友だちの81%が会員証をご利用いただいているという数値がでています。

また、京王百貨店様の場合、先ほどのデータ活用という意味でいうと、会員証機能を使うことで、オフラインの購買データとの紐づけを実現されています。

ちなみに、この「オフラインの購買データ」との紐づけを行う機能こそが会員証機能になります。こちらをミニアプリ内で実装することで、購買情報と会員ID、そしてLINE IDを紐づけることが可能になり、購買情報に応じたLINEマーケティングが実現できます。

永井:続いて、顧客データの活用が成功した事例としてご紹介するのが、弊社及び関係会社でサポートしている飲料メーカーの事例です。

こちらでは、アンケートデータやキャンペーンのデータ、LINE payと紐づけた「いつどこで、どのユーザーがどの店で何を買うのか」という購買データを、それぞれのLINE IDに紐づけることで、セグメントアプローチを実現できるようになりました。

これらのデータに基づいて、LINE公式アカウントで情報発信をした結果、キャンペーン参加率がアップしました。

 

LINE公式アカウント・LINEミニアプリを長く使い続けてもらうためには?

―実際にLINE公式アカウントやLINEミニアプリを導入した際の注意点があれば教えてください。

永井:大切なのが、「いつ伝えるか」というタイミングや、「何を伝えるか」というメッセージです。忙しいタイミングに大量のメッセージが届くと、「面倒くさいな」と感じる顧客が増え、結局はブロックされてコミュニケーションが途絶えてしまいます。

対策としては、アンケートで、事前にどの程度の配信設定が理想的なのかを聞いておくことも重要です。

ただ、セグメントによって情報発信の頻度やメッセージ内容は変えつつも、定期的な全ユーザーに向けた配信は重要です。私たちは、集客からカスタマーサポートにいたるLINE上の一連のコミュニケーションを管理できるDialogOne®というツールを運用していますが、「顧客のセグメントによって、そこまで配信を使い分けられるか不安がある」というときは、このようなツールを用いるのもおすすめです。

 

理想は、LINEミニアプリから自社アプリへの誘導

―LINEミニアプリを活用した先に、自社アプリや自社サービスに誘導することは可能ですか?

中村:何度もお伝えしている「ダウンロード不要」というミニアプリの特徴から、LINEミニアプリは自社アプリよりもライトな層を囲い込むことが可能になります。下の図は、上から「集客」「ライト層」「ロイヤル層」というセグメント別に、使われるツールを記載しています。

これを見ると、アプリが、ライト層をロイヤル層に育てる上で活用できるのに対し、LINEはその手前の工程となるライト層の囲い込みで有効です。例えば、ミニアプリで友だちになってサービスを提供した後、ユーザーのエンゲージメントが高まれば、そのLINEを通じてアプリがダウンロードされる……という導線設計が実現できます。

まとめると、ミニアプリとアプリではリーチする層が異なりますので、併用は可能だと考えます。

永井:LINEのプラットフォームは、LINE広告やLINEで応募など様々なサービスが上手に設計されています。LINEミニアプリを利用した場合は、そのほかのLINEプラットフォームにも展開できるので、自社のサービスを絡めたより広い展開も期待できるのではないでしょうか。

 

 

※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

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