アプリ内メッセージを有効活用するには、どうしたらいい? プッシュ通知との違いについても詳しく解説!
アプリを通じてユーザーにアプローチする際、欠かせないのがアプリ内メッセージです。
アプリ内メッセージは、ユーザーごとの特徴をとらえて使っていくことで、アプリの利用活性化を促す役割を果たします。
以前、本ブログでもご紹介した「プッシュ通知」と上手に使い分けて活用していくにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで、今回はプッシュ通知との違いや、活用例についてご紹介していきます。
※参照:アプリを継続して使い続けてもらうためには?〜プッシュ通知の有効活用〜
ユーザーの行動を促す! アプリ内メッセージってどんなもの?
アプリ内メッセージとは、アプリを使用中のユーザーに対して、画像や文章・ボタンなどをポップアップで表示できる機能のこと。
適切なタイミングでメッセージを表示して、特定のユーザーにアクションを促すことができるのが大きな特徴です。
代表的な例では、キャンペーンやクーポンのお知らせや、おすすめ商品の情報案内、アプリの使い方のアナウンスやアプリレビューのリマインドなど、様々な効果が期待できます。
アプリ内メッセージとプッシュ通知との大きな違いは?
では、アプリ内メッセージとプッシュ通知は、どのような違いがあるのでしょうか?
まず、プッシュ通知はアプリを起動していない状態でも、ロック画面にポップアップが表示されます。
そのため、メッセージを送ることでユーザーの関心を引いて、アプリの起動を促せるのが大きな特徴です。
ただ、プッシュ通知はユーザーの許諾がないと表示することはできません。
そのため、訴求できるのはプッシュ通知の受け取りを許可しているユーザーに限られてしまいます。
また、「いくらでも送れるから」といって目的もなくたくさんプッシュ通知を大量に配信してしまうと、ユーザーに嫌がられて定着率が下がる可能性もあります。
一方のアプリ内メッセージは、アプリ使用中にメッセージを訴求することで、ユーザーに行動を促したり離脱を防いだりすることができます。
文章だけでなく画像なども盛り込めて自由度が高いことや、ユーザーの許諾がなくともアプリ使用中であればメッセージを表示できることも利点です。
ただ、アプリを使用していないときはメッセージを表示することはできません。
どちらか片方だけを利用するのではなく、プッシュ通知でユーザーにアプリを起動してもらった後、アプリ内メッセージを通じてアプリを有効活用してもらうというスタイルが望ましいです。
【以下、両者のポイントまとめ】
●プッシュ通知
・ロック画面にポップアップが表示されるため、ユーザーの再訪や復帰を促すことができる
・通知拒否されてしまうとアプローチができない
・たくさん送りすぎると、ユーザー定着率が下がる可能性も
●アプリ内メッセージ
・アプリ内で取ってほしい行動を促したり、離脱を防いだりすることができる
・ユーザーの許諾がなくともメッセージを表示できる
・ただし、アプローチできるのはアプリ使用中のみ
具体例から検証! アプリ内メッセージの活用法
アプリ内メッセージには、様々な使い方があります。ここでは、一例としてECアプリでの活用法を見ていきましょう。
例1)会員登録の未登録ユーザーに対して会員登録を促進
アプリを起動した際、会員登録やログインをせずにアプリを使っているユーザーに対して、「会員限定の特別クーポンをプレゼントします」というメッセージを表示したり、会員登録のメリットや設定手順をわかりやすく伝えることで会員登録を促すことができます。
例2)アプリ内で買い物中のユーザーに、商品購入をレコメンド
アプリ内で商品をカートに入れたまま一定時間が経過し、購入に至っていないユーザーに対しては「カートに商品が残っています」「お買い忘れはないですか」などとレコメンドすることで、商品の購入を促すことができます。
例3)商品購入後にリピート購入を促進
商品購入したユーザーに対して、「商品をご購入いただきありがとうございます」というサンクスメッセージや次回の購入時に使えるクーポン、セール情報のお得なメッセージなどを表示することで、次回の購入を促し、リピーターを作ることができます。
例4)レビュー評価をお願いする
商品購入後など、ユーザーが満足しているタイミングで「アプリレビューにご協力ください」とメッセージを表示することで、レビューの評価数や点数をアップさせるなどの使い方ができます。
ユーザーの行動を促進できる! 効果的なアプリ内メッセージを作るには?
では、アプリ内メッセージを有効に活用するためには、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか。そのポイントは、大きく分けて以下の5つです。順番に見ていきましょう。
1)目的・目標を設定する
アプリ内メッセージを利用する際は、「ユーザーにどのようにアプリを使ってほしいのか」「どのような行動を促したいのか」を明確にしましょう。また、それぞれの目的に対して、どのようなイベントやアクションにメッセージを紐づけたら効果があるのかを、きちんと設計する必要があります。
2)ユーザーの行動をもとにセグメントする
ユーザーの属性やアプリ内の行動に応じて、登録しておいたメッセージを表示することができます。たとえば、新規ユーザーとリピーターとでは、伝えるべき情報は変わってきます。
一律で同じメッセージを届けるのではなく、それぞれのセグメントにどんなメッセージを送りたいかをきちんと精査し、配信するメッセージを変更する必要があります。
3)適切なタイミングで配信する
「アプリを立ち上げたとき」「この画面を見たとき」「この購入ボタンを押したとき」など、任意のタイミングでイベントを設定し、条件にあったユーザーに対して登録しておいたメッセージを表示できます。
いかにユーザーに訴えかけたいからといって、頻繁にアプリ内メッセージを表示しすぎると嫌がられる可能性もあるので注意しましょう。
4)魅力的なビジュアルにする
表示するメッセージには、文章だけでなく画像も利用できます。できるだけ文章は簡潔でユーザーの具体的な行動に訴えるようなものにして、ユーザーの興味を惹くような画像やレイアウト、導線を意識しましょう。
5)効果を検証する
作成したアプリ内メッセージが当初の目的を達成しているのかを、都度確認していく必要があります。定量的なデータを集めて効果を確認し、結果が良い場合も悪い場合も要因を明確にしましょう。その上で次回の施策を検討していきます。
まとめ
・アプリ内メッセージでは、会員登録や購入、レビュー評価など、ユーザーに取ってほしい行動を促すことができる。
・アプリ内メッセージとプッシュ通知の大きな違いは、ユーザーの許諾の要・不要。
・プッシュ通知でアプリの存在に気づかせて、アプリ内メッセージでアプリの利用活性化を促すなど、両者を併用することで効果がアップ!
・アプリ内メッセージ作成時は、目的、セグメント、タイミング、ビジュアル、検証を大切に。