【業界別】LINEミニアプリの導入事例|会員証・予約・順番待ち・キャンペーンまで解説

「LINEミニアプリを活用して集客や売上アップを目指したい」「LINEミニアプリを開発したいけど、どのような機能を実装すべきか、自社に合った活用方法がわからない」などのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
LINEミニアプリは、「LINE」のプラットフォーム上で動作するアプリです。
通常のアプリとは異なり、ダウンロードせずにLINE上で利用できます。
LINEミニアプリの仕組みや特徴について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
LINEミニアプリには、順番待ち、モバイルオーダー、会員証、キャンペーンなど、さまざまな活用パターンがあります。
どのような機能があるのかを把握したい方にも参考になる内容です。
ユーザーとの接点も持ちやすく、多くの店舗や企業で、会員化・予約・注文・キャンペーンなどに活用されています。
本記事では、LINEミニアプリの導入事例を業界別・目的別にご紹介します。
飲食業界、小売業界、美容業界、薬局・医療業界、金融業界、官公庁・地方自治体それぞれの事例をもとに、会員証・予約・順番待ち・モバイルオーダー・キャンペーンなど、目的別にどのように活用されているのかを詳しく解説していきます。
LINEミニアプリの導入や活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目的別に探せるガイド】
- 会員証
- 予約
- 順番待ち
- モバイルオーダー
- キャンペーン
【飲食業界】LINEミニアプリの導入事例
飲食業界では、会員サービスの利便性向上や店内オペレーションの改善などを目的に、LINEミニアプリを導入する企業が増えています。
| 店舗名 | 主な目的 | 主機能 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
| スシロー | 待ち時間・混雑緩和 | 順番待ち | 利用者数が前月比1.4倍、混雑も緩和 |
| アガリコ餃子楼 新宿小田急ハルク店 | 感染症対策、業務オペレーションの効率化 | テーブルオーダー | 来店した人のうち約90%がLINEミニアプリを使用して注文 |
| 大江ノ郷自然牧場 | オペレーションの業務効率化、顧客の利便性向上 | 順番待ち | LINE公式アカウントの友だち登録者数は2倍以上増加、来場者数とECサイトの売上も増加 |
| サントリービール | 顧客との接点強化 | キャンペーンの実施 | キャンペーン応募者のうち約80%が新規顧客、キャンペーン応募者のうち40%以上が2回以上参加 |
ここではスシローやサントリービールをはじめとする、LINEミニアプリを導入した飲食業の事例を紹介します。
スシロー
大手回転寿司チェーンの「スシロー」では、これまでネイティブアプリに順番待ち機能を搭載していましたが、アプリを使っていないライトユーザーは順番待ち機能を利用できず、店内が混雑し待ち時間のストレスを抱える顧客も少なくありませんでした。
LINEミニアプリを導入することで、幅広いユーザーに順番待ち機能を利用してもらえるようにしたのです。
導入目的は、混雑緩和や来店時のストレス軽減、リピート率向上、スタッフの業務負担軽減などが挙げられます。
そこで、LINEミニアプリには順番待ち予約機能を実装しました。
事前に受付を済ませておけば、時間になるとLINEで呼び出し通知を受け取ることができます。
LINEミニアプリの利用者数は前月比で1.4倍に向上し、店舗での行列・混雑も緩和しました。
その結果、行列や混雑による顧客のストレス軽減にもつながり、リピートユーザーも増加しています。
アガリコ餃⼦楼 新宿⼩⽥急ハルク店
アガリコ餃子楼 新宿小田急ハルク店は中華料理や台湾料理が楽しめる人気の飲食店ですが、スタッフによる業務オペレーションの負担や感染症対策に課題がありました。
ホールスタッフを増員するも、人件費が拡大していた実態があったのです。
LINEミニアプリの導入目的は、顧客と店員の接触減少による感染症対策・業務オペレーションの効率化・顧客ロイヤルティを高めることなどが挙げられます。
2020年12月に、LINEミニアプリに、店内で利用できるモバイルオーダー機能を実装しました。
この機能を使えば、テーブルにいながら非接触でのオーダーが可能になります。
同時に、LINE公式アカウントへの誘導も行いました。
その結果、来店した人のうち90%近くがLINEミニアプリを使用し、店内オペレーションの効率化と人件費の削減を叶えています。
また、店内での店員と顧客の接触機会を減らせたことで、感染症対策にも成功しています。
大江ノ郷自然牧場
大江ノ郷自然牧場は、毎年約35万人の観光客が訪れる人気観光スポットです。
敷地内の3つのレストランでは、整理券を発行してメールで順番を通知する対応を行っていました。
しかし、メールアドレスの登録が必要で、手間がかかる点と自社サービスの認知向上に課題となっていたのです。
そこでLINEミニアプリを導入します。
導入目的は、スタッフのオペレーション業務効率化や順番待ち・呼び出し機能を使用する顧客の利便性向上、施設利用の促進、自社サービスの認知拡大などです。
LINEミニアプリの順番待ち機能を導入し、QRコードを読み取るだけで簡単に整理券が発行できるようになりました。
同時に、LINE公式アカウントへの誘導や、公式アカウントでのメッセージ・クーポンの配布も並行して行った施策です。
LINEミニアプリを導入したことで、これまでのメールアドレス登録の手間がなくなり、顧客の利便性向上につながっています。
LINE公式アカウントの友だち登録者数は2倍以上増加し、来場者数とECサイトの売上も増加しました。
また、クーポン配布の際には、約80%の開封率となっています。
サントリービール
大手ビールメーカーのサントリービールでは、主力商品である「ザ・プレミアム・モルツ」の宣伝目的でキャンペーン実施に伴い、多くのユーザーへの参加促進が課題となっていました。
そのため、新規購買ユーザーや複数回参加してくれるユーザーを増やすための施策を講じる必要がありました。
LINEミニアプリを導入した目的は、顧客とスタッフが双方向でコミュニケーションできるキャンペーンの実施・多くのユーザーへのキャンペーン参加促進などが挙げられます。
実際に、「ザ・プレミアム・モルツ」購入レシートをLINEで送信すると、LINEPayやLINEポイントが付与されるキャンペーンを実施しました。
LINE公式アカウントを通じて、ユーザーに向けた新商品発売やキャンペーンの告知を定期的に行い、リピート率を高める施策も同時に行っています。
キャンペーン実施後のアンケートによると、応募者のうち約80%がザ・プレミアム・モルツを初めて購入したユーザーであること、そのうちの40%以上がキャンペーンに2回以上参加していることが判明しました。
このキャンペーンにより、新規顧客の獲得(応募者のうち新規顧客が約80%)や、リピート率の向上(応募者のうち2回以上参加が40%以上)にもつながっています。
また、LINE公式アカウントを活用したことで、キャンペーンにかかるコストの削減にもつながりました。
その他の飲食業界のLINEミニアプリ導入事例
上記以外にも、飲食業界ではさまざまな用途でLINEミニアプリが活用されています。
代表的な事例を簡潔に紹介します。
ティースイーツラボ コンテナート南新宿店
- 主目的:行列や混雑の解消
- 主機能:順番待ち
- 成果:LINEミニアプリの利用率が98%を超え、店内の混雑・行列が解消
魚食笑ちょうど蒲⽥店
- 主目的:オペレーション業務の効率化
- 主機能:テーブルオーダー
- 成果:95%の顧客がLINEミニアプリから注文し、オペレーション業務の効率化につながった
スターバックス
- 主目的:アプリを使わないライト層への集客・利用率の向上
- 主機能:会員証
- 成果:リワード会員のうち約25%の440万人が会員証を保有し、そのうち約40%がMy Starbucksと連携させ、サービス利用拡大につながった
桂花ラーメン
- 主目的:顧客との接点強化、リピーター率の向上
- 主機能:ポイントカード、クーポン発行、キャンペーン告知
- 成果:導入から半年で1週間の平均デイリーアクティブユーザーが8,860人、月に10回以上利用したユーザーは全ユーザーの80%以上
ペルティカ
- 主目的:待ち時間・混雑の緩和
- 主機能:順番待ち
- 成果:オープン前で1,500人以上の友だち登録、オープン後5カ月で3万人以上の登録
串カツ田中
- 主目的:オペレーション業務の効率化、再来店率の向上
- 主機能:モバイルオーダー
- 成果:導入後3カ月でリピート率が5.4%増加、導入から4年で人件費率も2.8%改善
すしの美登利
- 主目的:待ち時間・混雑の緩和
- 主機能:順番待ち
- 成果:導入後3カ月で公式アカウントの友だち数が約4,000人を達成、待ち時間も軽減された
辛麺屋 桝元
- 主目的:認知拡大・リピーターの増加
- 主機能:スタンプカード、抽選ガチャ機能
- 成果:LINE経由のリピーター率が約3カ月で9名から176名に増加
炎丸酒場
- 主目的:顧客体験・リピート率の向上
- 主機能:モバイルオーダー
- 成果:動画によるメニュー紹介で注文数が約1.5倍に増加、スタッフの業務効率化も実現
【小売業界】LINEミニアプリの導入事例
小売業界では、来店促進や会員サービスの利便性向上を目的に、LINEミニアプリを導入する企業は多いです。
| 店舗名 | 主な目的 | 主機能 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
| PAL CLOSET | 新規会員数の増加 | 会員証、オンラインショッピング | 新規会員数が前月比で約2倍に増加 |
| 阪急オアシス | シニア層の獲得 | 会員証 | LINEミニアプリの利用者の65%は50歳以上 |
| ダイソー | 販促キャンペーンのデジタル化 | キャンペーンの実施 | 顧客情報を取得しつつ、シールや台紙にかかっていたコストの削減、集計業務の負担軽減 |
| RANDA | 会員登録のハードル低減 | 会員証 | 新規会員数が導入前の月と比べて約225%増加 |
ここで、小売業界におけるLINEミニアプリの導入事例を紹介します。
PAL CLOSET
300円均一ショップ「3Coins」や多種多様なアパレルブランドを運営するPAL CLOSETは、ネイティブアプリを運営していましたが、アプリの新規会員数は伸び悩んでいました。
そんなユーザー向けにOMOマーケティングを実施することを目的に、LINEミニアプリを導入しています。
LINEミニアプリはネイティブアプリとは異なり、端末にインストールする手間がかからないため、ユーザーは店頭でもスムーズに登録できるようになります。
PAL CLOSETが導入した機能は、デジタル会員証とオンラインショッピング機能です。
LINE公式アカウントのリッチメニュー経由でも会員証の発行はできましたが、LINEミニアプリの導入によってQRコードを読み取り後、認証画面の1タップで会員証の発行と友だち追加が同時に完了できるため、店頭で会員証を案内するスタッフの負担も大幅に軽減できたとしています。
実際にLINEミニアプリを導入後は新規会員数が前月比で約2倍に増加しており、LINE公式アカウントの友だち数も1カ月で10万人増加しています。
また、オンラインショッピング機能を設けたことで、LINE経由のEC売上が前年比で5倍にまで増加しました。
■この事例のポイント
ユーザーが手軽に導入できる利点を活かし、オンライン接点の獲得に貢献
阪急オアシス
近畿地方を中心にスーパーマーケットを運営する阪急オアシスは、ネイティブアプリを提供していましたが、シニアユーザーを中心に利用されていない現状がありました。
そこで阪急オアシスは、シニアユーザーでも気軽に使えるよう、LINEミニアプリを導入したのです。
LINEミニアプリで導入した機能は、会員証と会員カード連携、チラシの閲覧機能になります。
また、LINEアプリの導入と合わせて、LINE公式アカウントからの商品紹介やクーポン配布など、顧客とのコミュニケーションを増やしていきました。
その結果、これまでネイティブアプリを利用していなかったシニアユーザーの獲得に成功しています。
LINEミニアプリの利用者の65%は50歳以上であり、LINE公式アカウントの友だち数も導入後わずか1カ月で3.6万人も増加しました。
また、LINEミニアプリで紹介した商品の売上のうち、10%がLINEミニアプリから購入したものとわかっています。
■この事例のポイント
年齢を問わず多くの人が利用するLINEが基盤だからこそ、シニア層の獲得につながった
ダイソー
大手100均ショップチェーンのダイソーは、店舗にてシールキャンペーンを実施していました。
このキャンペーンは一定枚数シールを集めると、特定の商品をお得に購入できるというものです。
このシールキャンペーンのデジタル化を図ることを目的に、LINEミニアプリが導入されました。
LINEミニアプリによってデジタル化されたことで、管理がしやすくなっただけでなく、家族や友人間でシールを共有できるようになりました。
また、新たに抽選キャンペーンシステムも搭載し、参加者数の最大化も図っています。
LINEミニアプリの導入によって、多くのユーザーが気軽に参加できるようになっただけでなく、シールを貼る台紙を紛失することもなくなりました。
また、企業側もミニアプリによって顧客情報を取得しつつ、シールや台紙にかかっていたコストの削減、集計業務の負担軽減など、さまざまなメリットを得ています。
特にシール台紙や店頭の掲示ポスターなど、各販促物の印刷量が見直され、約73.6トンものCO2削減効果が見込まれています。
■この事例のポイント
「シールを集める」という楽しさを残しつつ、LINE上でできるという手軽さが魅力に
RANDA
株式会社ジェイ・ビーが展開するシューズブランド「RANDA」では、これまで会員登録をするのに個人情報の入力やメールアドレスの認証などで手間がかかっており、会員数も伸び悩んでいました。
この会員登録のハードルを下げるために、LINEミニアプリを導入しています。
RANDAのLINEミニアプリは、アプリのホームタブに追加することで、ワンタップで会員証を表示できるようになります。
会員登録が不要になるため、混雑しやすい店頭レジでも時間がかからず、顧客を案内できるようになりました。
LINEミニアプリを導入したことで、顧客は会計のついででも気軽に会員登録ができるようになっています。
実際、利便性の高さから新規会員数は導入前の月と比べて約225%も増加しました。
新規会員数のうち、約90%以上がLINEミニアプリからの登録となっています。
また、LINE公式アカウントの友だち数も、前月と比べて370%も増やすことに成功しています。
■この事例のポイント
アプリのダウンロードや手続きの面倒さなどがミニアプリによって軽減され、登録者数の増加につながった
その他の小売業界のLINEミニアプリ導入事例
上記以外にも、小売業界ではさまざまな用途でLINEミニアプリが活用されています。
代表的な事例を簡潔に紹介します。
ふるいち
- 主目的:オペレーション業務の効率化
- 主機能:会員証
- 成果:新規会員数120%増加、会員証の提示率5.5%改善
DEAN & DELUCA
- 主目的:店内の混雑緩和、顧客とのデジタル接点の創出
- 主機能:順番待ち
- 成果:LINEミニアプリを導入後に3回限定商品を販売した結果、LINEミニアプリの100%運用を実現
Keio BEAUTY
- 主目的:既存会員とのデジタル接点の獲得
- 主機能:会員証
- 成果:LINE公式アカウントの友だち登録をしている人のうち81%がアプリの会員証を紐づけ
東急
- 主目的:顧客の利便性向上、グループを横断したデータ活用
- 主機能:モバイルオーダー
- 成果:顧客単価の増加、レジ数削減を検討する店舗の増加
阪急阪神おでかけカード
- 主目的:利便性の向上、会員証のデジタル化
- 主機能:会員証、クーポン
- 成果:キャンペーンの応募数が導入前と比べて12倍に増加
チュチュアンナ
- 主目的:売上拡大
- 主機能:会員証
- 成果:LINEミニアプリ経由の仮会員のうち、20%が本会員に移行
中川政七商店
- 主目的:店舗とECサイトでのシームレスな購買体験
- 主機能:会員証
- 成果:会員登録率は3倍に増加
グッデイ
- 主目的:データを活用した集客・販促
- 主機能:会員証
- 成果:登録者数は導入から2年後でも直近3カ月で約12%伸長
ストライプインターナショナル
- 主目的:ECサイトの認知度向上、ライト層とのオンライン接点獲得
- 主機能:会員証
- 成果:ECサイトのセッションが4倍、LINE経由のEC売上が約3倍に増加
マキヤ
- 主目的:新規会員数の増加
- 主機能:会員証
- 成果:新規会員数が1カ月あたり2,000人増加
小売業界をはじめ、LINEミニアプリはさまざまな業界で活用が広がっています。
LINEミニアプリを含む、さまざまなアプリ活用事例をまとめた資料をご用意しています。
LINEミニアプリだけでなく、ネイティブアプリの事例も比較しながら、成功パターンを体系的に整理した内容です。
より具体的な導入イメージを持ちたい方は、ぜひダウンロードしてご覧ください。
【美容業界】LINEミニアプリの導入事例
美容業界では、予約サイト経由の顧客はリピート率が低く、顧客データが分断されやすいという課題があります。
そこで、予約機能や会員証、ポイント機能を備えたLINEミニアプリを活用し、予約導線の統一やCRM強化によって再来店促進やLTV向上を図る取り組みが広がっています。
| 店舗名 | 主な目的 | 主機能 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
| 1001mille | アプリからの予約率・リピート率向上 | 予約機能、ポイントカード | 3カ月で、アプリ経由で予約したユーザー数が予約サイト経由の予約数を上回る |
| eim | 顧客とのオンライン接点の強化 | 会員証、予約機能 | 来店客のうち70%以上がアプリに登録、顧客情報との紐づけ率もほぼ100% |
| カネボウ化粧品 | 顧客とのオンライン接点の強化 | 会員証、肌測定の結果確認 | LINE公式アカウントのメッセージ開封率が約70%、クリック率(CTR)は10~15% |
| efface | POSシステムと連携したネイティブアプリの利用率向上 | 会員証、予約機能、ポイントカード | 導入から4カ月で既存顧客の30%以上がネイティブアプリからLINEミニアプリへ移行 |
ここでは、実際に美容業界でLINEミニアプリを導入した事例を紹介します。
1001mille
東京・吉祥寺を中心に展開するヘアサロン「1001mille」は、予約サイト経由の顧客のリピート率が低いことを課題に感じており、自社内で予約・リピート施策を完結できるよう、仕組みづくりに注力しました。
その中の施策として、予約機能を兼ね備えたLINEミニアプリの導入も含まれています。
LINEミニアプリには予約機能に加え、ポイントカード機能も備わっています。
LINEミニアプリ経由で予約した顧客には、従来の2倍のポイントを付与することで、お得感を得られる施策を実行しました。
この施策により、LINEミニアプリを導入してからわずか3カ月で、アプリ経由で予約したユーザー数が予約サイト経由の予約数を上回ることに成功しています。
また、お客様アンケートでは95%以上が「次回もアプリ経由で予約したい」と回答していました。
スタッフ側も、アプリ経由での予約が増えたことで電話対応が減り、予約管理業務の削減メリットがあります。
■この事例のポイント
LINEミニアプリを2回目以降の顧客をターゲットに設定し、予約機能とポイントカードに特化したことで使いやすいアプリになった
eim
2021年にオープンしたヘアサロンeimは、市場競争が激しい中でリピート率を向上させるために、顧客とのオンライン接点の強化を目的にLINEミニアプリを導入しています。
会員証はCRMと連携しており、POSのリーダーを読み込むだけで顧客情報が確認できるため、スタッフも素早く案内できます。
会員証機能に加え、ユーザーの利便性を高めるためにネット予約機能も追加しています。
その結果、LINEミニアプリを導入後、来店客のうち70%以上がアプリに登録しました。
顧客情報との紐づけ率もほぼ100%となり、スムーズな顧客案内につながっています。
また、顧客の来店後にLINE公式アカウントから自動でメッセージを送信できるようにしており、セグメントを分けて配信することで再来店・LTV(顧客生涯価値)の向上も期待できます。
■この事例のポイント
LINEミニアプリでオンライン接点が増えただけでなく、CRM連携によって店舗での対応もスムーズになっている
カネボウ化粧品
全国の百貨店・デパートを中心に出店するカネボウ化粧品は、これまで美容部員による接客を強みにしていました。
しかし、コロナ禍によって店舗での直接的な接客が難しくなってしまいます。
そこで、ユーザーとの関係をより強固なものにするために、デジタル上での接点を増やそうとLINEミニアプリを導入しました。
3つのブランドごとにそれぞれ専用のLINEミニアプリを展開し、購入履歴の確認や会員証機能に加えて、店頭で行った肌測定の結果をLINE上で確認できるサービスなどを提供しています。
その結果、LINEミニアプリ導入後はLINE公式アカウントのメッセージ開封率が約70%、クリック率(CTR)は10~15%と、高いエンゲージメントを実現しています。
■この事例のポイント
対面接客に依存していた顧客接点をLINEミニアプリでデジタル化し、顧客エンゲージメントを高めた
efface
埼玉県鴻巣市を中心に美容室・アイラッシュサロンを展開する「efface」では、POSシステムと連携したネイティブアプリの利用率が伸び悩んでいたことから、2021年にLINEミニアプリを導入しました。
ユーザーはLINEからサロン予約や会員証の提示ができるほか、来店回数や利用金額に応じてポイントを受け取ることができます。
QRコードを読み取るだけで簡単に登録できるため、案内した顧客の多くが利用を開始しています。
その結果、導入から4カ月で既存顧客の30%以上がネイティブアプリからLINEミニアプリへ移行しました。
さらに、予約リマインドや来店後のお礼メッセージをLINE公式アカウントから自動配信することで、メッセージを受け取ったユーザーのリピート率は90%を超える成果につながっています。
■この事例のポイント
ネイティブアプリからLINEミニアプリに移行し、顧客の利用率とリピート率が向上
その他の美容業界のLINEミニアプリの導入事例
上記以外にも、美容業界ではさまざまな用途でLINEミニアプリが活用されています。
代表的な事例を簡潔に紹介します。
アルテジェネシス
- 主目的:順番待ちの負荷を軽減、再来店のきっかけ促進
- 主機能:会員証、順番待ち
- 成果:紙の会員証からデジタル会員証に切り替えたユーザーが20万人に到達、順番待ちにより「買い物ついで」から来店の優先順位が高まった
Lond Holdings
- 主目的:休眠ユーザーの再来店促進
- 主機能:会員証、メッセージ配信
- 成果:半年以上利用していない顧客にメッセージを配信した結果、1週間で5人の再来店につながった
Hair Salon HOME
- 主目的:反応率の高いコミュニケーションツールの導入
- 主機能:会員証、リピート予約
- 成果:電話予約の半数がLINEミニアプリ経由の予約に移行
MASHU
- 主目的:顧客とのコミュニケーション強化
- 主機能:予約、ポイントカード
- 成果:LINEミニアプリ経由の予約が5倍に伸長、再来店率は91.9%に増加
ジャパンプロデュース
- 主目的:顧客との関係構築
- 主機能:会員証、予約機能、クーポン
- 成果:次回予約客数・紹介客数20%増、リピート率は半年で88%から91%に増加
美容業界のように、予約導線や会員管理をLINE上に統合することで、再来店率やLTV向上を目指す企業が増えています。
「自社でも導入する場合、どのような機能や進め方が必要なのか知りたい」という方はLINEミニアプリの開発方法や導入の流れをまとめた以下の記事もあわせてご覧ください。
【薬局・医療業界】LINEミニアプリの導入事例
薬局・医療業界では、待ち時間の長さや混雑、受付・予約の手間が課題になりやすい傾向があります。
そこで、ログイン不要で利用でき、呼び出し通知や受付管理をLINE上で完結できるLINEミニアプリを活用し、患者の負担軽減や受付業務の効率化を図る取り組みが広がっています。
| 店舗名 | 主な目的 | 主機能 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
| おくすりPASS FAST | 利用するハードルの低下 | 予約機能、電子お薬手帳 | 会員数が5カ月で1万人達成、薬局内の待ち時間・混雑も緩和 |
| 池上コスモス皮膚科 | 混雑の緩和 | 院内の順番待ち機能 | 院内の混雑が大きく改善され、混雑に伴うクレームの減少やスタッフの業務効率化にも貢献 |
| サンドラッグ | 待ち時間の削減、調剤予約の利便性向上 | 調剤予約、LINE通知 | 利用者の利便性向上と薬局スタッフの業務効率化への貢献 |
おくすりPASS FAST
おくすりPASS FASTは、調剤薬局を展開するアイセイ薬局が提供する電子お薬手帳サービスです。
デジタル上で記録・管理できる仕組みですが、従来のWebアプリやネイティブアプリでは「会員登録が必要」「高齢者にとって操作がわかりにくい」といった課題がありました。
そこで、ダウンロードやログインをせずに利用できるLINEミニアプリを導入します。
これにより利用のハードルが下がり、サービス開始からわずか5カ月で会員数は1万人を突破しました。
これは従来のWebアプリの約8倍、ネイティブアプリの約3倍というスピードでの増加となります。
さらに、LINEミニアプリから調剤予約も行えるため、薬局内の待ち時間や混雑の緩和につながり、利用者の利便性向上やリピート率の向上にも貢献しています。
■この事例のポイント
LINEミニアプリで利用ハードルを下げ、電子お薬手帳サービスの利用者数を大幅に拡大
池上コスモス皮膚科
池上コスモス皮膚科は、これまで待ち時間が長く苦情が来ることも多かったため、院内の混雑緩和を目的として、順番待ち機能を備えたLINEミニアプリを導入しました。
来院前にLINEから整理券を取得でき、順番が近づくと通知が届く仕組みのため、患者は院内で長時間待つ必要がありません。
この仕組みにより院内の混雑が大きく改善され、混雑に伴うクレームの減少やスタッフの業務効率化にもつながりました。
さらに、LINE公式アカウントとの連携によって友だち数は約300人から約1,900人へと増加し、約6倍に拡大しています。
今後はLINEミニアプリで取得したデータを活用し、効果的なマーケティング施策にも取り組んでいくとしています。
■この事例のポイント
順番待ち機能をLINEミニアプリで提供し、院内混雑の解消と患者接点の拡大を実現
サンドラッグ
大手ドラッグストアチェーンのサンドラッグでは、2022年3月からLINEミニアプリを活用した調剤予約サービスを提供しています。
利用者はLINE上から処方箋の画像を送信するだけで調剤予約を行うことができ、薬の準備が完了するとLINEで通知を受け取る仕組みです。
来店時は処方箋の原本を提出するだけでスムーズに薬を受け取れるため、薬局内で名前が呼ばれるまで長時間待つ必要がありません。
こうした仕組みにより、利用者の利便性向上だけでなく、薬局スタッフの業務効率化にもつながることが期待されています。
■この事例のポイント
処方箋送信と調剤予約をLINEミニアプリで完結させ、待ち時間の削減と業務効率化を実現
薬局・医療業界の導入事例には、いくつか共通する成功ポイントがみられます。
- 利用ハードルを下げる設計
- 待ち時間や混雑の解消につながる機能(順番待ち、調剤予約など)
- LINE公式アカウントとの連携
高齢の利用者が多い薬局・医療業界では、利用ハードルを下げたり、待ち時間を解消させたりすることを目的に導入すると、成功しやすいと考えられます。
【金融業界】LINEミニアプリの導入事例
金融業界では、Webサービスはログイン手続きが煩雑で離脱が起きやすく、ネイティブアプリはダウンロードのハードルが高いという課題があります。
そこで、ID連携や本人確認を組み込んだLINEミニアプリを活用し、手続きの利便性を高めながら既存顧客の利用頻度向上を図る取り組みが進んでいます。
金融業界でのLINEミニアプリの導入事例として、三井住友カードの例を紹介します。
三井住友カード
三井住友カードは、2021年5月、金融業界として初めてLINEミニアプリを導入しました。
毎回ログインが必要なWebサービスと、多機能なネイティブアプリの中間的な位置づけとして、より手軽に利用できるサービスを提供し、ライトユーザー層の獲得や顧客とのコミュニケーション強化を目的としています。
このミニアプリでは、支払金額や利用明細、ポイント残高の確認、各種変更手続きなどを、ID連携のみでログインなしに利用できます。
こうした手軽さが評価され、導入からわずか1週間でID連携数は前週の約8倍に増加し、その後も約5倍のペースで伸び続けています。
顧客情報に応じたパーソナライズ配信も可能になり、メッセージの開封率は約70%を記録しました。
また、LINEミニアプリの初回利用時に同社のLINE公式アカウントを自動で友だち追加する仕組みを導入したことも、顧客との継続的なコミュニケーション強化につながった要因といえます。
■この事例のポイント
ログイン不要の手軽なLINEミニアプリでライトユーザーを獲得し、顧客コミュニケーションの強化につながった
金融業界では、ネイティブアプリのログイン・会員登録におけるハードルが高くなりがちですが、LINEミニアプリの導入によって手軽さ・使いやすさが向上し、ハードルの緩和につながります。
LINEミニアプリならダウンロードを促さず、気軽に体験を提供できることも魅力の1つです。
【官公庁・地方自治体】LINEミニアプリの導入事例
官公庁・地方自治体では、窓口の混雑や住民への情報伝達の非効率、紙中心の手続きなどが課題となりやすい傾向があります。
そこで、LINEミニアプリを活用し、各種申請や予約、行政情報の配信をLINE上で完結させる取り組みが進んでいます。
高齢者でも利用しやすい導線設計により、住民サービスの利便性向上と業務効率化の両立が期待されています。
ここでは、JA山口県、海士町、奈良市・熊本市・都城市の導入事例を紹介します。
JA山口県
JA山口県は、新たにポイントサービスを確立し、会員基盤とデータ活用に役立てようとしました。
しかし、実際には紙の申込書と現物カードに依存しており、デジタル化が進んでいない状況だったのです。
こうした運用上の課題に加え、人口減少と高齢化も課題となっていました。
そこでJA山口県では、紙と現物カードに依存した運用からの脱却を図るために、LINEミニアプリを導入しています。
LINEミニアプリでは会員証とポイントカード機能を搭載しました。
会員登録のハードルを下げるため、LINEに入力する項目を氏名と生年月日のみに絞ります。
また、申し込み直後から仮会員としてポイントが利用できるようにし、気軽さを重視しました。
その結果、導入前は新規会員申し込みが月800人ほどだったのが、スタート月にはキャンペーン効果もあり3,782人に達しています。
その後も新規申し込みが毎月1,000人前後で継続しました。
さらに、カードの発行業務に携わっていたスタッフが、ミニアプリ導入前は5人だったのが、導入後は1.5人まで削減できています。
■この事例のポイント
高齢のユーザーも取りこぼさない運用で、新規会員数が大幅に向上
海士町
島根県の離島にある海士町では、地域外に住んでいながらも多様な形で島に携わってくれる「関係人口」の拡大に注力していました。
アンバサダー制度などを取り入れ、島の情報を定期的に発信する仕組みを構築しましたが、観光などで訪れた人をさらに関係人口に発展させていくための新たな接点づくりが課題となっていました。
そこで導入したのがLINEミニアプリです。
海士町に到着すると、ミッションを紹介するポスターが掲示されており、そのQRコードを読み取ることでミニアプリに参加できます。
ミッションに挑戦しクリアするとポイントを獲得でき、このポイントは地域通貨への引き替えや、海士町の海に寄付する形で利用できます。
リリース後、わずか3カ月で登録者数は1万人を突破しました。
フェリー乗り場からすぐにミニアプリの存在を知ることができる動線設計や、ネイティブアプリとは違い、ダウンロードする手間がないことも利用につながったと考えられます。
■この事例のポイント
LINEという気軽にアクセスできるプラットフォームを活用したことで、登録者数の拡大につながった
奈良市・熊本市・都城市
各自治体では、役所の窓口における順番待ちや混雑が問題となっています。
より利便性の高い行政サービスを提供するために、奈良市や熊本市、都城市では、順番待ち予約のためのLINEミニアプリが導入されました。
このアプリは、窓口に設置された発券機から整理券を受け取り、QRコードを読み取ることでアクセスできます。
LINEミニアプリ上で順番待ちの状況が確認でき、順番が近づくとLINEからの通知が受け取れる仕組みです。
さらに、役所へ行く前に混雑状況を確認できたり、アプリ上で整理券を取得したりすることもできます。
LINEミニアプリはLINEヤフー社の審査を経て提供されるため、自治体での活用においても、個人情報の取り扱いやセキュリティ面に配慮した設計が求められます。
これにより、自分の順番が来るまで待つ必要がなくなり、呼び出しまでの時間を有効活用できるようになりました。
また、職員側にとっても窓口での受付や案内業務の負担軽減、業務効率化が期待できます。
■この事例のポイント
セキュリティ面に配慮した設計と、リアルタイムで状況を確認できる機能により、自治体でも使いやすいアプリに
LINEミニアプリは老若男女を問わず、多くの人が利用するLINE上で運用できるからこそ、高齢者の利用率向上も期待できます。
ユーザーの負担にならない導入が成功の秘訣です。
まとめ
本記事では、LINEミニアプリの導入事例を飲食業界、小売業界、美容業界、薬局・医療業界、金融業界、官公庁・地方自治体に分けて紹介しました。
事例をそれぞれ紐解いていくと、LINEミニアプリの導入だけでなく、LINE公式アカウントの活用や店内でのオペレーションなど、さまざまな施策を組み合わせていることが分かります。
課題解決や目的達成のためには、LINEミニアプリを中心にLINEの機能を活用したマーケティング施策が欠かせないといえるでしょう。
本記事で紹介した事例を参考に、LINEミニアプリの導入をぜひ検討してみてください。


