【業界別】LINEミニアプリの導入事例

「LINEミニアプリを活用して集客や売上アップを目指したい」「LINEミニアプリを開発したいけど、どのような機能が必要か分からないなどのお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

 

LINEミニアプリは、コミュニケーションアプリ「LINE」のプラットフォームを利用して動作するアプリのことです。

ユーザーとの接点も持ちやすく、多くの店舗や企業で導入が進んでいます。

 

本記事では、LINEミニアプリの導入事例を業界別にご紹介します。

飲食業界、小売業界、美容業界、薬局・医療業界、金融業界それぞれの導入事例とポイント、成功の要因について詳しく解説していきます。

 

LINEミニアプリの開発を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。



【飲食業界】LINEミニアプリの導入事例

飲食業界でのLINEミニアプリの導入事例として、

 

  • スシロー
  • ティースイーツラボ コンテナート南新宿店
  • アガリコ餃⼦楼 新宿⼩⽥急ハルク店
  • 魚・食・笑 ちょうど蒲⽥店
  • 大江ノ郷自然牧場
  • サントリービール

 

の6例を紹介します。

 

スシロー

大手回転寿司チェーンの「スシロー」では、来店予約ができるLINEミニアプリを導入しました。

LINEミニアプリで受付をするとLINE上で番号が発行され、時間になるとLINEで通知してくれる機能です。

 

「スシロー」ではこれまでネイティブアプリ(端末にダウンロードして利用するアプリのこと)で順番待ち機能を提供していましたが、ネイティブアプリを利用していないライトユーザーをターゲットにLINEミニアプリを導入しました。

リピート率の向上を目的としています。

 

その結果、LINEミニアプリの利用者数の成長は前月比で1.4倍を維持し、店舗での行列や混雑も減り、顧客のストレス軽減にもつながっています

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 順番待ち

 

■LINEミニアプリ導入による変化

  • アプリ利用数の成長が前月比1.4倍を維持
  • リピートユーザーの増加
  • 行列や混雑による顧客のストレスの軽減

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

ティースイーツラボ コンテナート南新宿店

ティースイーツラボ コンテナート南新宿店」は、南新宿にある紅茶専門店です。

高品質な紅茶シロップを使ったかき氷やスコーンなどの焼き菓子が食べられます。

東京唯一のロンネフェルトティー認定店ということもあり、女性を中心に高い人気を誇るカフェです。

 

しかしその人気のおかげで長い行列ができ、近隣から苦情が来るようになったといいます。

感染症対策として密を避けるためにも、順番待ち機能を搭載されたLINEミニアプリを導入しました。

 

その結果、混雑や行列がなくなり、導入前の課題は解消されました。

さらに、アプリの導入によって店頭で案内するスタッフの業務も削減できたそうです。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 順番待ち

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • アプリを利用しない顧客への整理券発券作業

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • LINEミニアプリの利用率98%
  • 行列や混雑の解消(感染症対策の実現)
  • 店頭案内業務の効率化

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

アガリコ餃⼦楼 新宿⼩⽥急ハルク店

アガリコ餃⼦楼 新宿小田急ハルク店」は、新宿小田急ハルク内「ハル☆チカ」にある餃子バルです。

中華料理や台湾料理が楽しめる、さまざまな世代に人気の飲食店です。

 

そんな「アガリコ餃⼦楼 新宿小田急ハルク店」では、店舗オペレーションの効率化や顧客のロイヤルティを高めることを目的に、2020年12月テーブルオーダー機能があるLINEミニアプリを導入しました。

 

来店した人のうち90%近くがLINEミニアプリを利用し、オペレーションの効率化、人件費の削減を叶えました

店内での店員と顧客の接触機会も減り、感染症対策としても成功した事例といえるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • テーブルオーダー

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントへの誘導

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • オペレーションの効率化
  • 人件費の削減
  • 店員と顧客の接触機会の削減(感染症対策)
  • LINE公式アカウントの友だち登録者数が開設1カ月で1,000人程度増加

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

魚食笑 ちょうど 蒲⽥店

「魚食笑 ちょうど 」は、JR蒲田駅西口にある、和モダンをテーマにした個室居酒屋です。

隠れ家的な雰囲気の中で本格的な和食料理と魚料理が食べられると、高い人気を誇る飲食店です。

 

「魚食笑 ちょうど」では、テーブルオーダーができるLINEミニアプリを導入しました。

これまでもネイティブアプリを提供していましたが、LINEミニアプリを導入したことで、90%以上の顧客がLINEミニアプリを利用して注文するようになりました。

 

店内でのほとんどの注文がアプリを通じて行われるようになり、フロアスタッフのオペレーション業務が効率化される結果につながりました。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • テーブルオーダー

 

■LINEミニアプリ導入による変化

  • アプリ注文をする顧客の95%がLINEミニアプリより注文
  • 店員への注文も可能だが、70%以上もの顧客がアプリを利用
  • オペレーション業務の効率化

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

大江ノ郷自然牧場

鳥取県にある「​​大江ノ郷自然牧場」は、毎年約35万人の観光客が訪れる人気の観光スポットです。

敷地内では3つのレストランを運営しており、自然を感じながら美味しい料理やスイーツを楽しめる体験型の牧場として、オープン以降人気が高まっています。

 

「大江ノ郷自然牧場」ではこれまで、整理券を発行してメールで順番をお知らせするという対応を行っていました。

しかし利用するにはメールアドレスの登録が必要です。

これがユーザーの手間になっているのではないかと考え、LINEミニアプリの順番待ち機能を導入しました。

店頭でQRコードを読み取るとLINE上で整理券が発行され、順番が近づくとLINEで通知が来るという機能です。

 

メールアドレスを登録する手間がなくなったことで、お客様の利便性向上につながりました。

LINEミニアプリからLINE公式アカウントへの誘導もしやすく、実際に友だち登録者数は2倍以上に増え、ECサイトの売上も増加しました。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 順番待ち
  • 呼び出し

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントへの誘導
  • LINE公式アカウントでのメッセージ・クーポンの配布

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • LINE公式アカウントの友だち登録者数が2倍以上増加
  • 来場者数とECサイト売上の増加

(参照:LINEミニアプリ事例「待ち時間が“楽しく”なる? LINEミニアプリの「順番待ち」でユーザーの利便性を向上させた牧場リゾートの取り組み」(大江ノ郷自然牧場(有限会社ひよこカンパニー))

 

サントリービール

大手ビールメーカーのサントリービール株式会社では、主力商品である「ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモルという。)」の宣伝を目的として、LINEミニアプリを活用したキャンペーンを実施しました。

プレモルの購入レシートをLINEで送信すると、LINE PayやLINEポイントが付与されるというキャンペーンです。

 

キャンペーン実施後に実施したアンケートによると、応募者のうち約80%が初めてプレモルを購入したユーザーであること、さらにそのうちの40%以上が2回以上キャンペーンに参加していたことが分かりました。

新規ユーザーの獲得だけでなく、同時にリピート顧客の獲得にも成功した事例といえます。

 

このキャンペーンの成功の背景にあるのは、LINE公式アカウントを活用してユーザーに向けて新商品の発売やキャンペーンの告知などを定期的に行い、継続率を高める施策を数多く行ったことです。

顧客とコミュニケーションが取れるLINEならではの施策といえるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • キャンペーン

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • さまざまな流入経路の確保(商品にQRコードを貼る、バナー広告を出稿するなど)
  • LINE公式アカウントの活用(ユーザーに向けた新商品やキャンペーンの告知など)

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 新規顧客の獲得(キャンペーン応募者のうち約80%が新規顧客)
  • リピート率の向上(キャンペーン応募者のうち40%以上が2回以上参加)
  • キャンペーンにかかるコストの削減

(参照:LINEミニアプリ事例「キャンペーンに参加した8割が新規購買ユーザー。「プレモル」のLINEミニアプリ活用法」(サントリービール株式会社)

 

【小売業界】LINEミニアプリの導入事例

小売業界でのLINEミニアプリの導入事例として、

 

  • PAL CLOSET
  • 阪急オアシス
  • ふるいち
  • DEAN & DELUCA
  • Keio BEAUTY
  • ダイソー
  • 東急
  • RANDA
  • 阪急阪神おでかけカー

 

の9例を紹介します。

 

PAL CLOSET

300円均一ショップ「3Coins」や数多くのアパレルブランドを運営する「PAL CLOSET」。

ネイティブアプリを利用していないユーザー向けにOMO(Online Merges with Offline:オフラインとオンラインの融合)マーケティングを実施することを目的に、LINEミニアプリを導入しました。

 

LINEミニアプリはネイティブアプリと違って端末にインストールする手間がかからないため、ユーザーは店頭でもスムーズに登録できるようになります。

実際、「PAL CLOSET」ではLINEミニアプリのリリース後、新規会員数は前月比で約2倍に増加しました。

LINE公式アカウントの友だち数も1カ月で10万人増加し、さまざまなマーケティング施策に活かしています。

 

また、ユーザーとの接触機会を増やせたことで、LINE経由のECサイトの売上が前年比で5倍に増加したという嬉しい効果もあったそうです。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証の発行・提示
  • オンラインショッピング

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントへの誘導
  • キャンペーン配信など、再購入を促す施策の実施

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 新規会員数が前月比で約2倍
  • LINEの友だち数が1カ月で10万人増加
  • LINE経由のECの売上が前年比で約5倍増加

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

阪急オアシス

近畿地方を中心に展開されているスーパーマーケット「阪急オアシス」では、会員証を提示できるLINEミニアプリを導入するとともに、LINE公式アカウントの活用も行いました。

 

その結果、これまでネイティブアプリを利用していなかったシニアユーザーの獲得に成功しました。

実際、阪急オアシスのLINEミニアプリは、50歳以上の方が利用者全体の65%以上を占め、LINE公式アカウントの友だち数は導入後1カ月で3.6万人も増加しました。

 

さらにLINEミニアプリである商品を紹介すると、その商品の売上のうち10%がLINEミニアプリからの購入になったといいます。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証
  • 会員カード連携
  • チラシ閲覧

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントでのコミュニケーション(商品紹介やクーポンの配布など)

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • ネイティブアプリを利用していない顧客層の獲得
  • LINE公式アカウントの友だちが1カ月で3.6万人増加
  • 会員カード連携率75%、ブロック率2.5%

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

ふるいち

ふるいち」は、書籍やゲームの中古品や新品を販売しているリユースショップです。会員登録をする際の店内オペレーションに手間とコストがかかっていることを課題に感じ、会員証機能のついたLINEミニアプリを導入しました。

 

その結果、新規会員数は120%増加、会員証の提示率は5.5%改善しました。

友だち数は2ヶ月で3.6万人も増加しているのにも関わらず、ブロック率は21.1%改善しました。

また、公式アカウントからクーポンを発行することによって、DM送信時のコスト削減や店舗の売上増加にもつながりました。

 

「ふるいち」のLINEミニアプリは系列の各店舗で使用できるため、複数店舗にわたる顧客情報や行動データを活用したマーケティング施策の立案にも役立つでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 新規会員数120%増加
  • 会員証の提示率が5.5%改善
  • LINE公式アカウントの友だちが2カ月で3.6万人増加(ブロック率21.1%改善)

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

DEAN & DELUCA

日本国内に50店舗以上を展開している「DEAN & DELUCA」。

パンやスイーツをはじめ、焼き菓子や飲み物、雑貨などを販売する食のセレクトショップとして高い人気を誇ります。

 

「DEAN & DELUCA」では、店舗混雑の解消と顧客とのデジタル接点の創出を目的に、LINEミニアプリを導入しました。

限定商品が販売された際、ユーザーはアプリから事前エントリーを行うことで、店舗での待ち時間を短縮することができます。

 

LINEミニアプリを導入後、3回ほど限定商品を販売した結果、100%LINEミニアプリでの運用が実現しました。

店舗での混雑が解消されて感染症対策としても成功し、スタッフのオペレーション業務の効率化にもつながりました

また、LINE公式アカウントも同時に導入し、1回の限定販売につき約1万人のペースで友だち登録者数が増えているといいます。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 順番待ち(事前エントリー)

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントの開設

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 混雑解消、待ち時間の削減
  • スタッフのオペレーション業務の効率化
  • LINE公式アカウントの友だち数の増加(1回の限定販売につき約1万人のペース)

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

Keio BEAUTY

京王百貨店の化粧品売場では、既存会員とのデジタル接点の獲得を目的とし、会員証機能のあるLINEミニアプリ「Keio BEAUTY」を導入しました。

多くの会員がアプリに登録し、顧客とのコミュニケーションが取りやすくなりました。

 

アプリの導入と同時に開設したLINE公式アカウントでは、友だち登録している人のうち81%がアプリの会員証を紐付け、ブロック率はなんと3%

LINE公式アカウントを通じて会員向けにお得な情報を提供することで、再来店やオンラインショッピングなどに繋げています。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントの開設
  • LINE公式アカウントを通したメッセージの送信

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • LINE公式アカウントの友だちのうち81%が会員証を紐づけ
  • LINE公式アカウントのブロック率3%

 

「Keio BEAUTY」の導入事例については、「FANSHIP for ミニアプリ」のページでも詳しく記載しています。

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

ダイソー

大手100円均一チェーンの「ダイソー」では、シールキャンペーン(シールを一定枚数集めると特定の商品を安く購入できるキャンペーン)のデジタル化を目的に、2022年にLINEミニアプリを導入しました。

これまでは購入時にレジでもらったシールを台紙に貼る形式だったキャンペーンを、LINE上でシールを貯められる形式に変更しました。

 

LINEを利用しているユーザーであれば誰でも気軽に参加できるだけでなく、シールを貼る台紙を紛失する心配がないことや、企業側にとっては顧客情報を取得できるほか、シールや台紙の削減、集計業務の負担軽減など、この施策には数多くのメリットがあります。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • デジタルシール(シールキャンペーン)

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントの開設

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 顧客の利便性の向上
  • 顧客情報の取得
  • 印刷物の削減
  • 集計業務の負担軽減

(参照:PRTIMES「デジクル、「DAISO(ダイソー)」全国約3,200店舗へ「デジクル for LINEミニアプリ」導入を拡大、販促キャンペーンのデジタル化支援を強化」

 

東急

交通事業のほか、生活サービスやホテル・リゾートなどさまざまな事業を展開している東急株式会社

コロナ禍で加速した企業全体のDX化の一環として、LINEミニアプリやLINE公式アカウントを導入しました。

 

withコロナにおけるまちづくりを支援するサービス「どこ渋」の1つに、渋谷ヒカリエなどの飲食店で利用できるモバイルオーダーがあり、これにLINEミニアプリが利用されています。

 

東急では、LINEサービスを運営する中で得た顧客のLINE IDを軸に、グループ会社各社でデータを連携し、各社が得た多岐にわたる顧客情報や行動データを集約することで、マーケティングに活かしています。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • モバイルオーダー

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • withコロナにおけるまちづくり支援サービス「どこ渋」の開始

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • ユーザーの利便性の向上
  • 店舗運営コストの削減
  • 感染症対策

(参照:LINEミニアプリ事例「これまでのビジネスモデルをLINEで変革する、東急のDX戦略とは」(東急株式会社))

 

RANDA

「RANDA」は、株式会社ジェイ・ビーが運営するレディースシューズブランドです。

日本国内に60もの店舗を展開しているほか、海外やオンラインでも多くの人に利用されています。

 

「RANDA」では、会員登録のハードルを下げるためにLINEミニアプリを導入しました。

これまで会員登録をするためには個人情報の入力やメールアドレスの認証などの手間がかかっていましたが、アプリの導入によって会計のついでに簡単に登録できるようになりました。

 

その利便性から、新規会員数は導入前の月と比べて約225%に増加しました

90%以上がLINEミニアプリからの登録で、同時にLINE公式アカウントの友だち追加数も大幅に伸びました。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 新規会員数が導入前の月と比べて約225%(90%以上がアプリからの登録)
  • LINE公式アカウントの友だち追加数が前月比で370%

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

阪急阪神おでかけカード

「阪急阪神おでかけカード」は、阪急阪神ビルマネジメント株式会社が運営する、阪急三番街やHEP FIVEなどSポイントがたまる・つかえる商業施設で使えるポイントカードです。

LINEミニアプリを導入してデジタル化を実現させました。

 

LINE上でカードの表示やポイントの進呈・利用ができるようになり、ユーザーの利便性を向上させました

さらにクーポンの配布やLINE上で参加できるキャンペーンを実施し、顧客ロイヤルティの向上にもつながっています。

 

その結果、キャンペーンの応募数はこれまでと比べて12倍に増加し、またカードをLINEミニアプリに連携している人の年間購入額は、していない人と比較して平均1.4倍高いことが分かっています。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証
  • クーポン

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • クーポンの配布
  • キャンペーンの実施

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • キャンペーンの応募数が導入前と比べて12倍に増加
  • LINEミニアプリでのカード連携率62%
  • カード連携したユーザーのブロック率4%

 

「阪急阪神おでかけカード」の導入事例については、「FANSHIP for ミニアプリ」のページでも詳しく記載しています。

 

【美容業界】LINEミニアプリの導入事例

美容業界でのLINEミニアプリの導入事例として、

 

  • 1001mille
  • eim
  • カネボウ化粧品
  • efface

 

の4例を紹介します。

 

1001mille

東京・吉祥寺を中心に展開しているヘアサロン「1001mille」。

カフェ併設でゆっくりできる美容室として、20〜30代の女性やファミリー層を中心に多くの人から愛されています。

 

「1001mille」では、予約サイト経由の顧客のリピート率の低さに課題を感じ、自社内で予約・リピート施策を完結できる仕組みづくりを目指しました。

その中で導入したのが、予約機能を兼ね備えたLINEミニアプリです。

 

LINEミニアプリを通して予約した顧客には従来の2倍のポイントを付与するなど、ユーザーがお得感を得られる施策を同時に実施しました。

その結果、導入から3カ月でアプリ経由で予約したユーザー数が予約サイト経由の予約数を上回りました

さらに、お客様アンケートによると95%以上が「次回もアプリ経由で予約したい」と回答したそうです。

 

利用ユーザーが多く、アプリをダウンロードする必要のないLINEミニアプリだからこそ得られた成果だといえるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 予約
  • ポイントカード

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • ポイントシステムの変更(LINEミニアプリ経由で予約したユーザーに対して従来の2倍のポイントを付与など)

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 導入から3カ月でアプリ経由で予約したユーザー数が予約サイト経由の数を超過
  • 電話予約が減少したことによる予約管理業務の削減

 

(参照:LINEミニアプリ事例「顧客の約5割が予約サイトを経由せず再来!LINEミニアプリを活用した美容室のリピート促進」(1001mille)

 

eim

2021年3月にオープンしたヘアサロン「eim」では、市場競争が激しい中で来店し続けてもらうためには顧客とのオンライン上でのコミュニケーションが重要と考え、開業と同時にLINEミニアプリを導入しました。

 

レジ前にPOPを置くなどしてLINEミニアプリの利用を促すことで、来店客のうち70%以上にアプリを登録してもらうことに成功しました。

顧客情報はほとんど100%店内のシステムと紐付けられているため、会員証を読み取れば前回の来店日などが簡単に把握でき、スタッフが案内しやすい仕組みを作り出しています。

 

さらに顧客の来店後にはLINE公式アカウントから自動でメッセージを送信しており、顧客をセグメント分けしてメッセージを配信することで、再来店やLTV(顧客生涯価値)の向上に期待できるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 予約
  • 会員証
  • ポイントカード

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • 来店後にLINE公式アカウントから自動でお礼メッセージを送信

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 来店客のうち70%以上がアプリを登録

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

カネボウ化粧品

花王株式会社の子会社である株式会社カネボウ化粧品は、全国の百貨店やデパートなどを中心に多くの店舗を展開しています。

これまで美容部員による接客を強みとして運営していましたが、コロナ禍によってその状況は一変しました。

ユーザーとの関係を強化するためにはデジタル上の接点が欠かせないと考え、LINEミニアプリを導入しました。

 

カネボウ化粧品では「KANEBO」「SENSAI」「LUNASOL」の3つのブランドで、それぞれ異なるLINEミニアプリを導入しました。

購入履歴や会員証はもちろん、店頭肌測定結果の閲覧などのサービスを実装しました。

 

LINEアプリ導入後、LINE公式アカウントのメッセージ開封率は70%、CTRは10~15%を実現しました。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 会員証
  • 個別機能(購入履歴や店頭肌測定結果の表示など)

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • ネイティブアプリで人気だった機能の実装
  • LINE公式アカウントの開設
  • 顧客に合わせたメッセージ配信

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • メッセージ開封率70%、CTRは0~15%
  • オンラインでの顧客とのコミュニケーションの強化

(参照:LINEミニアプリ事例「メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用」(株式会社カネボウ化粧品)

 

efface

埼玉県鴻巣市を中心に展開されている美容室・アイラッシュサロン「efface」では、これまでに導入したPOSシステムとそれに連携したネイティブアプリのアクティブ率の課題を解消するため、2021年にLINEミニアプリを導入しました。

ユーザーはLINE経由でサロンの予約や会員証の提示ができ、来店数や利用金額に応じてポイントを受け取ることができます

 

QRコードを読み取るだけで簡単に登録できることから、案内した顧客のほとんどが登録しているそうです。

実際、導入から4ヶ月で、既存顧客のうち30%以上がネイティブアプリからLINEミニアプリに移行しています。

 

また、LINE経由で予約した顧客へのリマインドや来店後のお礼のメッセージなどをLINE公式アカウントから自動配信しており、メッセージを送信したユーザーのリピート率は90%を超えているそうです。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 予約
  • 会員証
  • ポイントカード

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • メッセージの自動配信(LINE公式アカウント)

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 導入から4ヶ月で、既存顧客のうち30%以上がネイティブアプリからLINEミニアプリに移行

(参照:LINEミニアプリ事例「LINEミニアプリ利用を促進させ、顧客流失を防ぐ美容室のLINE活用」(株式会社エファッセ)

 

【薬局・医療業界】LINEミニアプリの導入事例

医療・薬局業界でのLINEミニアプリの導入事例として、

 

  • おくすりPASS FAST
  • サンドラッグ
  • 池上コスモス皮膚科

 

の3例を紹介します。

 

おくすりPASS FAST

おくすりPASS FAST」は、調剤薬局を展開している株式会社アイセイ薬局が提供するサービスです。

デジタル上で薬の服用歴を記録・管理できるいわゆる「電子お薬手帳」ですが、これまで展開していたWebアプリやネイティブアプリにはそれぞれ「会員登録しなければいけない」「高齢者にとっては使いづらい」などの課題がありました。

 

これらの課題を解消するため、ダウンロードやログインなしで手軽に使えるLINEミニアプリを導入しました。

すると会員数は5カ月で1万人(Webアプリの8倍、ネイティブアプリの3倍のスピード)を突破し、たちまち人気サービスとなりました。

 

アプリを利用すれば調剤の予約もできるため、店内の混雑の軽減やリピート率の向上にもつながったそうです。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 予約
  • 個別の機能(電子お薬手帳)

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • LINE公式アカウントによる服薬フォロー

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 会員数が5カ月で1万人(Webアプリの8倍、ネイティブアプリの3倍のスピード)を達成
  • 店内の混雑解消
  • リピート率の向上

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

サンドラッグ

大手ドラッグストアチェーンの「サンドラッグ」で2022年3月から提供されているLINEミニアプリでは、LINE上で処方箋を送信すると調剤の予約が完了します。

薬が受け取れる状態になるとLINE上に通知が来るため、処方箋の原本を提出すればスムーズに薬を受け取ることができます。

薬局の中で名前が呼ばれるのを待っている時間は必要ありません。

 

ユーザーの利便性向上はもちろん、薬局スタッフの業務効率化にもつながるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 予約

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • 店頭でLINEミニアプリへの登録を促進

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 待ち時間の削減
  • オペレーション業務の効率化

(参照:PRTIMES「調剤DXを推進するMG-DX、サンドラッグ公式LINEミニアプリ「サンドラッグ処方せん送信」を提供開始」

 

池上コスモス皮膚科

東急池上線の池上駅から徒歩3分の場所に位置する「池上コスモス皮膚科」では、院内の混雑を軽減するために順番待ち機能があるLINEミニアプリを導入しました。

来院前に整理券を発行しておけば、自分の順番が来たらLINEで通知してくれる仕組みです。

 

このアプリの導入により、院内の混雑は解消され混雑に伴うクレームの減少やスタッフの業務効率化にもつながりました。

さらにLINE公式アカウントと連携したことで友だち数は約6倍(約300人→約1,900人)に増加しました。

今後はアプリで取得した顧客データを活用したマーケティング施策を行っていく予定だそうです。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 順番待ち

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 院内の混雑解消
  • クレームの減少
  • スタッフの業務効率化
  • LINE公式アカウントの友だち数が約6倍(約300人→約1,900人)に増加

(参照:LINEミニアプリ業種別事例集

 

【金融業界】LINEミニアプリの導入事例

金融業界でのLINEミニアプリの導入事例として、

 

  • 三井住友カード

 

の例を紹介します。

 

三井住友カード

三井住友カードは、2021年5月、金融業界としては初めてLINEミニアプリを導入しました。

毎回ログインが必要なWebサービスと機能が豊富なネイティブアプリの中間の位置づけで、手軽に利用できるアプリを開発し、ライトユーザー層の獲得とコミュニケーションの強化を目的としています。

 

支払金額や利用明細、ポイント残高の確認、各種変更手続きがログインなしで利用できる(ID連携は必要)手軽さから、導入からわずか1週間でID連携数は前週の約8倍を実現し、その後も約5倍のペースで増加しています。さ

らに顧客情報に合わせてよりパーソナライズされたメッセージが送信できるようになり、開封率は70%を記録しました。

 

LINEミニアプリの初回利用時に、三井住友カードのLINE公式アカウントを友だち追加される設定にしておいたことも、コミュニケーションの強化につながった要因といえるでしょう。

 

■導入したLINEミニアプリの機能

  • 個別の機能(支払金額や利用明細・ポイント残高の確認、各種変更手続きなど)

 

■LINEミニアプリ導入と並行して行った施策

  • アプリ初回利用時にLINE公式アカウントが友だち追加される仕組み作り
  • 顧客情報に合わせたメッセージの送信

 

■LINEミニアプリ導入・施策による変化

  • 導入からわずか1週間でID連携数は約8倍、その後も約5倍のペースで増加
  • メッセージ開封率は70%、クリック率は13%を達成

(参照:LINEミニアプリ事例「金融業界初!会員サービス「Vpass」のID連携数を5倍に伸長させた三井住友カードのLINEミニアプリ活用」(三井住友カード株式会社)

 

まとめ

本記事では、LINEミニアプリの導入事例を飲食業界、小売業界、美容業界、薬局・医療業界、金融業界に分けて23例紹介しました。

 

事例をそれぞれ紐解いていくと、LINEミニアプリの導入だけでなく、LINE公式アカウントの活用や店内でのオペレーションなど、さまざまな施策を組み合わせていることが分かります。

課題解決や目的達成のためには、LINEミニアプリを中心にLINEの機能を活用したマーケティング施策が欠かせないといえるでしょう。

 

本記事で紹介した事例を参考に、LINEミニアプリの導入をぜひ検討してみてください。

 

アイリッジでもLINEミニアプリの開発やパッケージ版を提供しております。

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