ASO対策にかかる費用とは?内製化と外注にかかる費用相場を解説
自社開発のアプリをリリースしたものの、ダウンロード数がなかなか伸びないという悩みを抱えていませんか?アプリを宣伝するためにWeb広告などを利用する企業もいますが、さらにダウンロード数を伸ばすための対策としておすすめしたいのが、「ASO(アプリストア最適化)対策」です。
ASO対策を行う際には費用も発生してきます。具体的にどれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。そこで今回は、ASO対策にかかる費用についてご紹介します。内製化・外注にかかる費用相場や注意点も解説しているので、ASO対策を検討されている方はぜひ参考にしてください。
ASO(アプリストア最適化)対策とは?
ASO対策とは、アプリストアに掲載した自社アプリのページを最適化する取り組みです。
アプリを開発してリリースする際は、Google PlayストアやApp Storeなどを通じて公開します。とはいえ、同じジャンルには多数の競合アプリが存在するため、思うようにダウンロード数が伸びないという課題が発生することもあるでしょう。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、ASO対策です。
ASO対策では、自然検索からの流入を増やしつつ、インストール率を高めるためのさまざまな施策を講じます。
さらに、ASO対策はSEO(検索エンジン最適化)やCRO(コンバージョン率最適化)の考え方を組み合わせた方法でもあります。
アプリストア内の検索結果画面での表示順位を上げ、多くのユーザーに見つけてもらうことで、アプリのインストール数を増やすことを狙っているのです。
ASO対策のメリットや具体的な方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
ASO対策を内製化した場合にかかるコスト
自社アプリの自然検索流入やインストール率を向上させるためにASO対策を行いますが、内製化で実施した場合どれくらいのコストが発生するのでしょうか?内製化した場合にかかるコストの内訳は以下のとおりです。
- ツール使用料
- 社員教育にかかるコスト
それぞれ具体的にどれくらいの費用がかかるのか、解説していきましょう。
ツール使用料
ASO対策を効率的に行うためには、ASO対策ツールを導入することになります。ASO対策ツールはASO対策に必要な機能(キーワード選定、競合他社の調査、ランキング・レビューの追跡機能など)が搭載された便利なツールです。ASO対策に関する知識が少なくても、ツールを活用することで効果的な運用につながります。
ASO対策ツールは基本的に有料で、導入時の初期費用と毎月支払う月額費用がかかります。ツールによっては初期費用がかからない場合もありますが、基本的にはコストがかかるものと考えておきましょう。
社員教育にかかるコスト
ASO対策を内製化させた場合、キーワードの選定・追加やレビュー対応などは社員が行うので余分な費用は発生しません。しかし、ASO対策を実施するにはある程度専門的な知識を身に付けておく必要があります。
例えばアプリの説明文を改善することで検索順位の上昇が期待できますが、上位表示させるためには自社アプリに適したキーワードをうまく入れ込まなくてはなりません。ASO対策を意識して無理やり詰め込み、不自然な説明文になるとかえって順位が落ちてしまう可能性もあるでしょう。
ASO対策を効果的に実施するためにも、業務を担う社員に対して社員教育を行うべきです。社員教育にかかるコストは1人あたり3万円から4万円程度が平均とされています。
ASO対策を内製化した場合のデメリット
ASO対策の内製化を行うことで、自社ですべて対応できることから迅速な対応が可能になったり、業務ノウハウが蓄積したりするなどのメリットがあります。しかし、デメリットもあるので注意が必要です。どのようなデメリットがあるのか、解説していきましょう。
専門的な知識を持つ人材の不足が招く追加コスト
最初に挙げられるデメリットは、専門的な知識を持つ人材が不足していることで、追加のコストが発生してしまう点です。例えばASO対策に関する専門的な知識を持っている人材が不足している場合、新たに詳しい人材を雇用することで人材不足は解消されます。しかし、雇用するためにはそれなりのコストも必要です。育成をするにしても時間がかかってしまい、その分社員教育にかかるコストも増えてしまうでしょう。
内製化でできるだけコストを抑えるためには、事前に内製化した場合にかかる人件費や社員教育費などを算出し、外注した場合と比較することが大切です。
効率的に進めるための業務負荷の増加
もう1つのデメリットとして、ASO対策を効率的に進めようとした結果、業務負荷がかえって増えてしまう点が挙げられます。外注を依頼せず、社員だけでASO対策を行おうとした場合、通常の業務に加えてASO対策も実施することになり、業務量が増えてしまいます。ASO対策に割けるだけのリソースが確保できていれば問題ないですが、リソースが不足している状態でASO対策の内製化を行ってしまうと、業務負荷の増加につながってしまうでしょう。
効率的に行おうと内製化を急いでしまうと、業務負荷の増加につながりやすいです。まずは人的リソースが追加で必要か、社員教育にどれくらいの期間が必要かなどを調査し、内製化に向けた計画を立てるようにしましょう。
ASO対策を外注した場合にかかるコスト
ASO対策の内製化が難しい場合は、専門的な知識と実績を要する業者に外注するのがおすすめです。ただし、外注するとなるとやはりコスト面が気になってくる方も多いでしょう。そこで、ASO対策のサービス別に費用相場をご紹介します。
コンサルティング型サービスの場合の費用相場
コンサルティング型サービスは、自社アプリに最適なASO対策の立案やアドバイスを行うサービスです。場合によっては立案やアドバイスだけでなく、ASO対策の実行まで担ってくれるケースもあります。費用相場は月額約50万円~です。
コンサルティング型サービスは企業によって料金形態が異なりますが、ダウンロード数や収益に応じて報酬が変わる成果報酬型を取り入れているところも多いです。成果報酬型だと成果によってコストが変わるため、見積もりや事例などを参考に業者を選ぶようにしてください。
運用代行型サービスの場合の費用相場
運用代行型サービスは、ASO対策を代行してくれるサービスです。業者側でプランが用意されており、その内容に合わせてサービスを提供してくれます。施策にもさまざまな手法があるため、自社に適した運用代行型サービスを見つけることが重要となってきます。
費用相場は、月額30万円~100万円程度です。パッケージ料金として固定で費用を支払う場合もありますが、従量課金制を採用しているケースもあります。初めての依頼で成果が見えづらい場合や、短期間でASO対策の効果を求めるなら、パッケージ型の料金体系を選ぶと良いでしょう。
ASO対策を外注した場合の注意点
ASO対策を外注した場合、以下のポイントに注意する必要があります。
- 契約期間やカスタマイズ対応による費用増加
- 成果報酬型サービスのリスクと注意点
契約期間やカスタマイズ対応による費用増加
ASO対策を外注する場合、契約期間やカスタマイズ対応によって追加費用が発生するか事前に確認しておきましょう。プラン内容は各業者によって異なりますが、契約期間が長くなればその分費用も増えていくものです。また、契約内容に加えてカスタマイズでオプションなどを追加したい場合も、別途費用が発生する可能性があります。
契約期間やカスタマイズ対応などの影響で、予算をオーバーしてしまう恐れもあることから、追加で費用が発生しないように見積もりの段階で費用の内訳とどこまで対応してもらえるかなどを確認しておくことが大切です。
成果報酬型サービスのリスクと注意点
外注先の料金体系が成果報酬型だった場合、想定していた以上に費用が膨らんでしまう可能性があるので注意が必要です。これは、指標の設定や成果に対する基準が曖昧な場合に起こりやすいリスクになります。例えば、成果の指標を「順位のわずかな上昇」に設定した場合、ほんのわずかな期間・順位しか上昇していなかったとしても、高額な成果報酬を請求されてしまうかもしれません。
また、成果報酬型だと指標に関する対応以外はしてもらえない可能性もあります。継続してサポートや改善を行ってもらいたい場合や、指標に含まれない競合調査などは成果報酬に含まれないことで、自社での対応が必要になってくるでしょう。さらに、長期運用で別途費用が発生することも考えられることから、外注先の料金体系が成果報酬型の場合は慎重に検討した上で、導入するかどうかを決定しましょう。
ASO対策の内製化が向いている会社
ASO対策の内製化が適しているかどうかは会社によって異なります。ここでは、ASO対策の内製化が向いている会社の特徴をご紹介しましょう。
ASO対策に関するリソースが十分にある会社
ASO対策の内製化に向いている会社の特徴として、まずはASO対策に関するリソースが十分にある会社が該当します。ASO対策ではキーワード選定・対策からアプリタイトル・説明文の作成、適切なスクリーンショット・プレビュー動画の作成、アプリレビュー対策などが必要です。さらに、これらの施策を実行に移したらそれで終わりではなく、定期的に効果を分析して見直し、改善を図っていくことになります。
内製化をするにあたって、ASO対策を実行するためのリソースも必要です。人材を確保できる会社は内製化にも向いているでしょう。
コスト削減を優先する中小規模の会社
ASO対策を内製化しようと考えた場合、ツールの導入や社員教育のコストなどで初期費用が発生します。しかし、外注するよりもランニングコストを抑えられる場合もあるでしょう。そのため、初期費用はかかってしまうもののトータルでのコスト削減を優先したい中小企業も内製化がおすすめです。
内製化は短期的なコスト削減効果を求めるのは難しいものの、長期的に見るとコストを抑えられる可能性が高いので、費用対効果も見ながら内製化するかどうか決めてみましょう。
ASO対策の外注が向いている会社
内製化が向いている会社がある一方で、外注化の方が向いている会社もあります。続いては、ASO対策の外注化が向いている会社の特徴をご紹介します。
リソースが不足している中規模から大規模の会社
ASO対策を外注化することで、専門的なスキル・知見を持った人材にASO対策に関する業務を委託できます。外注費は発生してしまうものの、ASO対策に関するリソースを十分に割けない会社にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
また、ASO対策を外注すれば社員は自社のコア事業に専念できるようになります。ASO対策のために専門的な知識を持った人材を採用したり、育成したりする手間も省けます。
短期的な成果を重視する会社
ASO対策の内製化には初期費用が必要になると紹介してきましたが、初期費用がかかってしまうと短期的な視点で見た時にコスト削減効果を期待するのは難しいと言えます。短期的な成果を重視するのであれば、初期費用をかけて内製化に取り組むよりもすでに専門的な知識と実績を持っている外注に依頼した方が手っ取り早いです。
ASO対策なら「アイリッジ」におまかせ!
アプリ事業を成功させるためにも、ASO対策は欠かせません。自社にASO対策のノウハウがない場合やリソースが不足している場合は、ASO対策のプロに依頼して外注するのがおすすめです。
アイリッジが提供するアプリ成長支援サービスでは、アプリ事業を成功に導くための総合的サポートを実施しています。ASO対策においては単にキーワードを最適化させて検索順位を改善させるだけでなく、アプリページやストアレビューの改善に伴うコンバージョン率の最適化も重視しているのが強みです。
アイリッジのASO対策によって、ストア内での検索結果を上位表示させて露出が増えたり、アプリ評価・レビュー改善によってダウンロード率の向上につなげたりします。ASO対策を依頼するなら豊富な実績を持つアイリッジにおまかせください。
まとめ:費用対効果を考慮して自社に適したASO対策を検討しよう!
今回は、ASO対策にかかる費用についてご紹介してきました。ASO対策を実施する際にはコスト面を考慮した上で、きちんと効果が見込めるかを検討する必要があります。ASO対策にもさまざまな種類があり、手当たり次第に行っても十分な効果が得られない場合もあるので注意しましょう。
また、ASO対策を内製化で行う場合と外注に依頼する場合で、かかる費用が異なってきます。内製化よりも外注の方がコストは高いように思えますが、短期的な成果を重視するなら初期費用を抑えられる外注がおすすめです。自社にとってどちらが適切かを判断し、予算に見合ったASO対策を実践していきましょう。
