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FANSHIPを支えるエンジニアによる、システム・チーム・個人の健康に向き合う取り組み・Issue Bashとは

こんにちは。PRチームのnonaskです。

ファン育成プラットフォーム・FANSHIPの中の人を知ってもらうためのインタビューシリーズ、今日はFANSHIPエンジニアチームのチームワークの秘訣でもあるという「Issue Bash」について、ツートップの杉井さんと植木さんにお話を聞きました。

エンジニアの方はもちろん、非エンジニアにとっても明日からのチームビルディングのヒントになるお話がありましたので、ぜひご一読ください。

 

──早速ですが、Issue Bashって何ですか?

杉井:
開発で使うツールにGitLabというものがあって、そこに登録されている課題を「Issue」と呼びます。
Issueには重要な課題はもちろん、ちょっとしたバグなどもとりあえず上げるので、細かいものが結構たまっていくんですね。
月に1回、丸一日かけてこの細かいIssueをやっつけて綺麗にしようぜという目的で始まったのがIssue Bashです。

植木:
「Bash」は賑やかなパーティーというような意味らしいので、Issueやっつけ祭、みたいなイメージかな。
優先順位が低くていつまでも先延ばしになってしまうタスクを定期的に片付ける場として、3年前くらいにスタートしました。
当初は一日に何個やれるかを競ったりすることが多かったですね。

杉井:
コワーキングスペースを借りたり外でやったりいろいろやってきましたが、始めて1年くらいで細かいIssueもなくなってきたのと、人数が増えてマンネリ化してきたのもあって、いまは目的ややり方を変えています。

杉井:
これが現在のテーマをベン図で表したもので、この「3つの健康」をテーマにしていれば何をやってもいい会としています。
もともとの目的はどちらかと言うと「システムの健康」寄りで始まりましたが、人数が増えたことで「チームの健康」にも力を入れる必要が出てきましたし、マネジメントや運用業務が中心でもっとコード書きたいという人も出てきているので「個人の健康」もテーマに置いています。

──一日掛かりできちんとこういうテーマに向き合う機会があるってすごくいいですね。具体的な事例も聞いてみたいです。

杉井:
「モブプログラミング」の会とか。
4、5人で一つのプログラムを書く取り組みで、一人が代表して書いてまわりのみんながワイワイ意見を言いながら進めるんですが、プログラムは個性があるので、みんなの癖や考え方が見えるのが面白かったです。
お互いを理解することで「チームの健康」を向上させることがメインで、「個人の健康」にも少し掛かっている感じですね。
この会はベトナムのメンバーも参加してくれました。

植木:
僕が印象に残っているのは「ISUCON」と「Battle」ですね。
「ISUCON」は企業や大学が参加してWebサービスのパフォーマンス改善を競うコンテストなんですが、それを社内用に拝借してFANSHIPのAPIの高速化を競うイベントにしました。
これは「システムの健康」と「個人の健康」がメイン。

「Battle」では「Hit & Blow ゲーム」を利用し、ヒントを元に3桁の数字を当てるプログラムを書いて、より強いロジックを書いたチームが優勝、というイベントを実施しました。

※ルール:
Hit & Blow (有名な数あてゲーム)を対戦形式にアレンジしました。
JavaScriptで書かれている「Battle Field」が、裏で3桁の数字を生成。Battle Field は、2つのエージェントに交互にリクエストを送り、3桁の数字を先に正解したエージェントの勝ち。
エージェントには、双方の回答履歴(3桁の数字とHit / Blow の数)がヒントとして与えられる。

植木:
このゲームは古くからあるゲームなので、解法や論文が既にたくさん世に出ています。
なので1つには、そういった情報にいかにしてたどり着くか、チームのリサーチ力が試されます。
とは言え、出てくる情報は1人プレイのものが中心のはずなので、自分の回答が相手のヒントにもなるこのBattleのルールでは、相手に正解させないロジックも必要になってきます。
そこに対してどういうアルゴリズムがいいのかをみんなで頭をひねって、何回で当てられるかを競って盛り上がりました。
これは「チームの健康」と、「個人の健康」にも掛かる取り組みですね。

 

──どれも面白そうですが、毎回お題を考えるのも大変そうですね。

杉井:
最近はリーダー陣が持ち回りで考えるようにしていますが、お題を考える人は仕事の合間に段取りしたりツールをチェックしたり、いろいろと準備をしてくれています。

植木:
僕が担当していた時は当日の朝5時くらいまでかけてやってました。まあ一夜漬けだからそうなるんですが(笑)。
若い人もいればベテランの人もいる中で全員が楽しめなきゃいけないので、難しすぎても簡単すぎても良くないし、みんなが活躍できるちょうどいいお題づくりには工夫が必要ですね。

杉井:
貴重な時間を丸一日使うので、有意義になるようにみんな毎回結構ちゃんと考えていると思います。

 

──今後の目標などはありますか?

植木:
現状で言うと、コロナ禍でリモートワークになっているのがこれまでとの大きな違いだと思っています。
定期的に顔を合わせるというかコミュニケーションの機会は作らなくてはいけないので、その一環としてIssue Bashを活用できたらいいですね。
もちろんこれだけでカバーできる問題ではないので、あくまで取り組みの一つとして。

杉井:
これからもまだ組織を拡大しようとしているので、何かしらコミュニケーションを取る取り組みは継続していきたいですね。
思いついた時にやるのでなく、日頃から定期的な仕組みとしてあることが大事だと思います。

植木:
あとは成長のきっかけみたいな場をいかに担保していくかという視点でもIssue Bashは重要な役割を果たしていると考えています。
オフィスで会って仕事をしていれば、業務上では直接関わりのない人と自然と話す機会が生まれたり、エンジニアだと他の人の画面やツールを見て受けられる刺激があるのが、リモートになるといつも同じ3人、4人のチームの中で世界が完結しがちになります。
そんな中で、この人すごいな、そうやって考えるんだ、とか、意外な発見や刺激を受ける場所としての機能も持たせられると良いなと。

 

──とても良い取り組みで、エンジニアでなくても趣向を変えて再現してみたいなと思いました。

杉井:
Issue Bashの話は面接の時にもいいですねと言われることが多いです。
エンジニアだけじゃなく、PMの面接でも。
全然違う職種でもありなんじゃないかと思います。
「チームの健康」だったら外で野球でもいいんじゃないとか植木さんも言ってたよね(笑)。

植木:
僕じゃなくて福角という奴ですね。BBQでもいいんじゃないって。


楽しそうないつかのIssue Bash
 
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