ネイルサロンのリピーターを増やす方法:メリットや増えない理由も解説
ネイルサロン経営者にとって、リピーターの獲得は非常に重要です。
リピーターは新規顧客よりも獲得コストが低く収益性が高いため、ビジネスの安定的な成長につながります。
しかし、なぜか一度来店しただけでリピーターにならないお客様も少なくありません。
実際、「リピーターが増えなくて困っている」「リピーターを増やす方法が分からない」というネイルサロンも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ネイルサロンのリピーターが増えない理由やリピーターを増やすメリットを解説するとともに、リピーターを増やす具体的な方法を紹介します。
自店舗で始めやすいものから取り入れ、リピーターの増加を目指しましょう。
ネイルサロンのリピーターが増えない理由
ネイルサロンのリピーターが増えない理由として考えられるのは、以下のような理由です。
- 初回のみお得に受けられる料金プランになっている
- 顧客がネイルの仕上がりに満足しなかった(痛かった、想像していたデザインと違った、施術後1週間で剥がれてしまった、など)
- 顧客のニーズを満たす接客・対応ができていなかった(静かに過ごしたかったのに常に話しかけられていて疲れた、高圧的な態度を取られた、など)
- 他のネイルサロンのほうが魅力がある
施術の仕上がりや料金、接客に満足できなかった場合、当然ながら顧客は2回目以降もそのネイルサロンに通いたいとは思いません。
自分のニーズを満たすネイルサロンに流れてしまうでしょう。
上記で挙げた理由でリピーターが増えない場合は、早急に原因を解明して対処する必要があります。
顧客はネイルサロンを忘れてしまう?
しかし、中には「接客もネイルの仕上がりも満足してもらえたはずなのに、なぜか2回目の来店をしてくれない」「『また来ます』と笑顔で退店されたはずなのに…」なんて経験があるネイリストさんも多いのではないでしょうか。
その理由は、顧客がネイルサロンの存在を忘れてしまうからです。
正確には、施術中のワクワク感や仕上がり時の満足度に対するポジティブな気持ちが段々と薄まってしまうためです。
ネイルサロンは年々その数を増やしています。
同じエリア内でも競合店が増えてきているのではないでしょうか。
リピーターになって2回目以降も通い続けてもらうためには、自分の店舗を覚えていてもらうための施策が必要です。
ネイルサロンのリピーターを増やすメリット
ネイルサロンのリピーターを増やすメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 安定的・継続的な収益を手に入れやすい
- 顧客単価やLTVの向上が期待できる
- ブランドイメージの向上や新規顧客の獲得につながる
それぞれ詳しく解説していきましょう。
メリット1 安定的・継続的な収益を手に入れやすい
ネイルサロンの場合、「数週間〜1ヶ月に1回」と、顧客ごとに通う頻度が固定化されていることが多いです。
1回きりの来店というよりも定期的に通う顧客が多いため、リピート客が増えれば増えるほど安定的・継続的な収益が手に入ります。
利用頻度や顧客単価から次月の売上予測が立てやすいのも、リピーターを増やすメリットといえるでしょう。
ネイルサロンに限らず、顧客の継続率が高いほど事業の安定性は高まるといわれています。
新規顧客獲得には費用や時間がかかることが多く、リピーターを獲得したほうが収益性が高いためです。
また、新しい施術や商品を発表する際にも、リピーターに向けたキャンペーンや特典を用意することで収益アップが見込めます。
メリット2 顧客単価やLTVの向上が期待できる
ネイルサロンのリピーターが増えることで、顧客単価やLTVの向上が期待できます。
リピーターは通常、ネイルサロンに対する顧客ロイヤルティ(店舗やブランドに対する信頼や愛着のこと)が高いため、より高額なメニューや商品を購入する可能性が高くなります。
ネイルサロン側からすると、新しい施術や上位コースを販売しやすくなるというわけです。
また、1人の顧客が継続的に来店することで、LTVの向上が期待できます。
LTVとは顧客生涯価値という意味で、1人の顧客が店舗を利用する期間を通して得られる売上全体の見込み収益のことを指します。
ビジネスにおいて、安定的な経営のために欠かせない重要な要素の1つです。
顧客単価やLTVが向上すると、結果的に店舗全体の売上もアップします。
また、顧客単価やLTVが高い顧客には特別なキャンペーンやサービスを提供することで、さらなるリピート率の向上にも期待できるでしょう。
メリット3 ブランドイメージの向上や新規顧客の獲得につながる
リピーターを増やすと、ブランドイメージの向上や新規顧客の獲得も期待できます。
リピーターの多いネイルサロンは、それだけ顧客がサービスやスタッフの技術、接客などに満足しているということです。
顧客満足度の高いネイルサロンは口コミやSNSでの情報拡散につながりやすく、信頼度の高いネイルサロンとしての地位を獲得しやすい傾向にあります。
ブランドイメージが向上すれば、そのぶん新規顧客の獲得にもつながるでしょう。
また、リピーターが友人や知人にネイルサロンを紹介して、直接新規顧客を連れてきてくれるケースも少なくありません。
ネイルサロンのリピーターを増やす方法
ここからは、ネイルサロンのリピーターを増やすための具体的な7つの方法を紹介します。
- コミュニケーションを取りながらカウンセリングを行う
- お得感がある料金設定にする
- 飽きさせないメニューを提供する
- 会員・ポイントカードを作成する
- ダイレクトメールを送る
- 優待サービスを提供する
- 口コミ・紹介を利用する
それぞれの詳細やメリット、運用のポイントを見ていきましょう。
方法1 コミュニケーションを取りながらカウンセリングを行う
来店したお客様とのコミュニケーションを大切にし、そのお客様の要望やニーズをしっかりと把握することで、より満足度の高い仕上がりを提供することができます。
お客様の要望に合わせてメニューやデザインのアドバイスを行えば、自然と再来店を促すことができるでしょう。
特にネイルサロンの場合、施術前のカウンセリングが大切です。
どんな仕上がりイメージを持っているか、爪や肌質にどんな悩みがあるのか、しっかりとヒアリングをし、顧客1人1人に合った提案を心がけましょう。
ただし、丁寧なカウンセリングといってもただ単に時間をかければいいわけではありません。
無駄に時間をかければ、お客様にとっては迷惑となるため、無理に質問や提案をしないように気をつけてください。
方法2 お得感がある料金設定にする
リピーターを増やすためには、適切な料金設定も欠かせません。
一度来店して仕上がりや接客に満足しても、2回目以降の料金がものすごく高くなっていたら、顧客は通いたいとは思わないでしょう。
おすすめなのが、リピーター限定の割引制度などを導入してお得感を提供することです。
「この場で予約してくれたら施術料金10%オフ」「1ヶ月以内の再来店で500円割引」などの特典を提供し、予約しやすい仕組み作りを意識しましょう。
「あまり安くしすぎたくない」と思うのは当然ですが、前述したとおりリピーターになってもらえさえすれば、顧客単価の向上が見込めます。
ネイルサロンをはじめとする店舗型のビジネスでは3回利用してもらえたらその後リピーターになりやすいといわれているため、まずは3回通ってもらうことを目標にするのがおすすめです。
方法3 飽きさせないメニューを提供する
定期的に通ってもらうためには、お客様に飽きを感じさせず、新鮮な気持ちで通ってもらうことも重要です。
ネイルサロンの場合、季節感のあるデザインを取り入れたり、定期的に新しいデザインに更新したりしましょう。
持ち込みデザインやカスタマイズなど、顧客が好きにデザインを考えられるメニューを用意しておくこともおすすめです。
反対に、いつ行っても同じデザインしかないネイルサロンの場合、顧客が他の店舗に流れてしまうおそれがあります。
方法4 会員・ポイントカードを作成する
会員制度やポイントカードを導入することも、再来店を促すのに効果的です。
例えば、「1回の施術で1つスタンプ、5個貯めると次回利用時に10%オフ」「3回の来店でネイルケアグッズプレゼント」などがおすすめです。
「10回の来店でようやく100円割引」など、達成までのゴールが長すぎたり、あまりお得感がなかったりすると意味がありません。
ポイントカードを導入する際には、顧客にとってメリットのある仕組みを設けることが大切です。
また、最近ではデジタル会員証やスマホで管理できるポイントカードを導入しているネイルサロンも多くあります。
紙のものより費用を抑えられる、顧客情報を管理しやすくなるなどのメリットがあるため、ぜひ導入を検討してみてください。
デジタル会員証やポイントカードアプリについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
「デジタル会員証とは?機能・メリット・導入する際のポイント等を解説」
「ポイントカードアプリの作成方法:メリットやおすすめサービスも紹介」
方法5 ダイレクトメールを送る
ネイルサロンのリピーターを増やすためには、顧客とのコミュニケーションが欠かせません。
ダイレクトメール(DM)を送ることで、顧客がネイルサロンを忘れてしまうことを防ぎ、リピート率を上げることができます。
ダイレクトメールでは、新しいメニューの紹介やキャンペーン情報の案内、または季節に合わせたメッセージなどを送りましょう。
誕生日クーポンや2回目来店割引など、顧客に合わせた特典を提供するのも効果的です。
ただし、あまりにも頻繁に送りすぎると迷惑になる可能性もあるため、頻度には注意しましょう。
来店直後、1週間後、1ヶ月後などのタイミングで送るのがおすすめです。
また、ダイレクトメールをすでに送っている方で効果を感じられない場合は、ダイレクトメールを送る方法を変えることも検討しましょう。
ダイレクトメールというとメールや郵送をイメージする方が多いかもしれませんが、LINEを活用することもできます。
LINEは使用している人も多く、メールに比べて開封率が高いという特徴があります。
また、郵送のようにコストもかかりません。
LINEを活用される場合は、LINEミニアプリが便利です。
こちらで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
「LINEミニアプリとは?メリット・できること・事例等を解説」
方法6 優待サービスを提供する
リピーターを大切にしていることをアピールするために、リピーター限定の優待サービスを提供することも効果的です。
上で紹介したポイントカードや会員証、誕生日クーポンなども優待サービスの一例として挙げられます。
先行案内サービスやモニター制度を取り入れるのもおすすめです。
リピーター限定の特別なサービスを提供することでリピーターに対する感謝の気持ちを伝えることができ、顧客ロイヤルティの向上も期待できるでしょう。
運用のポイントとしては、優待サービスを提供する前にそのサービスの対象となる条件や内容を明確にしておくことです。
顧客によってサービスの内容に違いが出て不平等になったり、スタッフ間で認識に違いが出たりしないよう、しっかりと共有しておきましょう。
方法7 口コミ・紹介を利用する
すでにリピーターがいるネイルサロンの場合、口コミや紹介を利用して新規顧客を獲得することもできます。
口コミや紹介から来店した新規顧客はサロンへの信頼感が高いため、リピーターになってくれる可能性が高いです。
ただし、ただ待っていても顧客が口コミや紹介をしてくれる可能性はほとんどありません。
退店時に声をかけて依頼をしたり、口コミや紹介をしてくれたときにに使える特典を用意したりするなどの工夫が必要です。
また、ネイルサロンのファンがある程度いなければ、口コミや紹介によって多くの集客を見込むことは難しいでしょう。
他の施策と組み合わせながらリピーターを増やすことが大切です。
まとめ
ネイルサロンがリピーターを増やすためには、丁寧なカウンセリングやお得感がある料金設定、飽きさせないメニューの用意が大切です。
そのほか、会員制度やポイントカード、ダイレクトメール、優待サービス、口コミ・紹介も積極的に活用するのがおすすめです。
売上や顧客単価に悩んでいるというネイルサロン経営者は、本記事で紹介した方法を参考に、リピーターを増やすための施策を打ち出してみてはいかがでしょうか。
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