アプリマーケティングとは?方法・成功事例・ポイント等を解説
現在のデジタル時代、アプリを活用したマーケティングはビジネス成功の鍵を握る重要な要素です。適切なアプローチを取ることで、ユーザーとの接点を増やし、リピーター獲得や収益拡大につなげることができます。本記事では、アプリマーケティングの基本から具体的な手法、KPI設定のポイント、成功事例に至るまでを詳しく解説します。また、専門的な支援が必要な場合に役立つ「APPBOX」の活用方法についても紹介します。ビジネス成長に必要な戦略を一緒に考えていきましょう。
アプリマーケティングとは
アプリマーケティングとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルアプリダウンロードを効果的に促進し、広めるためのマーケティング活動のことを指します。
アプリの開発・リリース後に行われるプロセスの1つで、ターゲットユーザーに対してアプリの認知度を高め、ダウンロードや利用の促進を図るための戦略的な取り組みのことです。
また、アプリを活用して企業そのものや自社商品、店舗の集客や売上アップを目指すことをアプリマーケティングと呼ぶこともあります。
どちらの意味にしても、アプリマーケティングの目的はアプリのダウンロード数(利用者数)や利用率をアップさせることです。
アプリマーケティングを通じてユーザーの関心を引きつけ、アプリのダウンロード数や利用率を向上させることで、ビジネスの成果や目標達成に寄与することを目的とします。
アプリマーケティングは、競争の激しいアプリ市場において、自社のアプリが他のアプリと差別化され、ユーザーに認知され、選ばれる存在となるために欠かせません。
アプリマーケティングが必要な理由
アプリマーケティングが重要視されている背景には、近年、スマートフォンやタブレットの普及が急速に進んでいることが挙げられます。
これらのデバイスは持ち運びが便利でインターネット接続が容易なため、多くの人々が日常的に利用しています。
そんな中、インターネット上の情報やサービスにアクセスするために、ユーザーはアプリを利用することが一般的になっています。
例えば、ニュースアプリでは最新のニュース情報を気軽に見ることができ、音楽ストリーミングアプリを使えばどこにいても好きな音楽を聞くことができ、フィットネスアプリは健康管理をサポートしてくれます。
今や「スマホ1台あればなんでもできる時代」といわれており、中でもアプリの重要性が高まってきているのです。
実際、新規アプリのダウンロード数は年々増加していて、data.aiが2021年に実施した調査によると2,320億本にのぼります。
アプリ市場は今後も成長し、アプリは私たちの生活の中でますます欠かせないものになってくるでしょう。
アプリマーケティングを実施するメリット
アプリマーケティングは、ユーザーとの接点を増やし、利用体験(UX)を向上させることで、リピーターや顧客ロイヤルティを強化できます。さらに、ユーザー情報を収集し、より効果的な施策につなげるメリットもあります。
顧客接点が増える
アプリを通じたマーケティングは、顧客との接点を多様な形で増やすことができます。
例えば、プッシュ通知やメルマガ配信を用いて、顧客にタイムリーな情報を届けることで、必要なタイミングで重要な情報を伝えられるのです。
さらに、アプリの通知機能や最新コンテンツの更新により、ユーザーとの日常的なコミュニケーションを維持でき、ブランドをより身近に感じてもらいやすくなります。
特に、プロモーションやイベント情報、限定キャンペーンのお知らせをアプリ内で発信することで、ユーザーの関心を高め、再利用を促進できます。
UXの向上が見込める
アプリでは、ユーザーのニーズに合わせたパーソナライズや、直感的で使いやすい操作性を提供することで、利用体験(UX)を大きく向上させることが可能です。UXの改善は、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、アプリの継続利用を促進し、リピーターの獲得にもつながります。
例えば、アプリ内でのナビゲーションを使いやすく改善することや、ユーザーの行動に応じたプッシュ通知をカスタマイズすることが、快適なUXの提供につながります。
ユーザーがアプリに対して高い満足を感じるほど、自然とアプリの評価も上がり、新規利用者の増加も期待できます。
リピーターの獲得につながる
アプリマーケティングの実施は、リピーターの獲得にも効果的です。アプリならではの特典やポイントシステムを導入することで、ユーザーに再利用の動機を提供できます。
また、顧客の行動に応じたパーソナライズされたおすすめ商品やコンテンツを表示することで、ユーザーの関心を持続させ、興味を引きつけることが可能です。さらに、プッシュ通知を活用して新商品や限定キャンペーン情報を届けることで、ユーザーがアプリを再度開くきっかけが生まれ、結果として利用回数の増加が期待できます。
リピーターの増加は、ビジネスの安定や成長を支える重要な要素であり、長期的な収益にもつながる効果が期待されます。
顧客ロイヤルティを育成できる
アプリは、顧客ロイヤルティの育成にも大いに役立つツールです。アプリを通じて顧客に特別な体験や価値を提供することで、ブランドやサービスに対する信頼や愛着を醸成できます。
例えば、ポイントや特典制度、会員限定のコンテンツを提供することで、顧客はブランドに対する一体感や特別感を抱きやすくなります。
また、アプリ内での顧客対応や問い合わせへの迅速なサポートも、顧客ロイヤルティの向上に欠かせない要素です。さらに、プッシュ通知で誕生日や記念日を祝うメッセージを送るなど、個別の配慮を加えることで、ユーザーはより親近感を持つようになるでしょう。
こうした施策によってロイヤルティが高まれば、ビジネスにおける長期的なリピーターの確保や、口コミによる新規顧客の獲得にもつながり、安定した成長が期待できます。
ユーザー情報を収集できる
アプリマーケティングを活用することで、貴重なユーザー情報を収集することが可能です。
収集した情報をもとに、ユーザーのニーズや興味に合わせたマーケティング施策を展開することで、効率的かつ効果的なアプローチが実現します。
例えば、アプリの利用頻度や、閲覧・購入履歴に応じておすすめの商品を提示することで、ユーザーにとって利便性が高まり、利用の促進にもつながります。また、ユーザーの属性情報を用いて、セグメント別にパーソナライズされたプロモーションを行えば、より高いエンゲージメントも期待できるでしょう。
さらに、収集したデータを継続的に分析することで、新たなトレンドやユーザーの潜在ニーズを見つけ、アプリやサービスの改善や機能強化に役立てることが可能です。
アプリマーケティングの方法
アプリマーケティングとひとことにいっても、その方法や手法はさまざまです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- ASO(アプリストア最適化)
- プッシュ通知の設定
- オウンドメディア・コンテンツマーケティング
- SNSマーケティング
- インフルエンサーマーケティング
- Web広告出稿
- メルマガ配信
これらはアプリマーケティングにおいて効果的な方法ですが、ただ単に導入すればいいというわけではありません。
効率的に運用するためには、アプリの特性や自社の目標に応じて最適な戦略を構築し、場合によっては組み合わせて運用したり、継続的に改善を行ったりすることが重要です。
では、それぞれの特徴や具体的な方法を詳しく見ていきましょう。
方法1 ASO(アプリストア最適化)
「ASO」とは、「App Store Optimization(アプリストア最適化)」の略で、アプリストア内での表示順位を向上させるための手法です。
アプリの検索ランキングや表示順位を向上させることで、ユーザーにアプリの存在を知ってもらいやすくし、ダウンロード数を増やす効果が期待できます。
アプリストア内のSEO対策とイメージするとわかりやすいかもしれません。
ASOの具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- キーワード最適化:アプリの関連性を高めるために、適切なキーワードを選定し、アプリのタイトルや説明文、キーワードタグに組み込む。
- スクリーンショットとアイコンの最適化:アプリの魅力を引き出すために、魅力的なスクリーンショットとアイコンを作成し、掲載する。
- レビューや評価の管理:ユーザーレビューを積極的に管理し、適切な対応を行う。アプリの評価を向上させるため、ユーザーにレビューを依頼する機能をアプリ内に実装することも効果的。
また、アプリストア内で上位表示されるためには、これらの要素以外にもアプリのダウンロード数や利用率なども関係します。
ASOについては、こちらで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
方法2 プッシュ通知の設定
プッシュ通知は、ユーザーに対してアプリからのメッセージやお知らせを送信する手法です。
アプリを開いていなくても通知を受信できるため、アプリの利用率が上がりやすい傾向にあります。
例えば、プッシュ通知を活用して新しいコンテンツや特典などの情報を通知することで、休眠顧客(スリープ状態や非アクティブ状態のユーザー)に対して、再度の利用を促せます。
アクティブ状態のユーザーに対しても、定期的にコミュニケーションを取ることで、顧客ロイヤルティ(アプリや運営企業に対しての信頼、愛着心のこと)の向上が期待できるでしょう。
ただし、プッシュ通知を頻繁に送りすぎると、迷惑がられたり通知をオフにされてしまったりする可能性があります。
タイミングや内容を適切に設定し、個別のユーザー属性や行動に合わせて配信することが重要です。
プッシュ通知については、こちらで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
方法3 Web広告出稿
Web広告出稿は、インターネット上で広告を掲載する手法です。以下のような種類があります。
- 検索エンジン広告:「Google」「Yahoo!」などの検索エンジンの検索結果ページに広告を表示させ、関連するキーワードでの検索時にアプリの宣伝を行う
- ディスプレイ広告:Webサイトやアプリ内の広告スペースにバナー広告や動画広告を掲載する
- リターゲティング広告:Webサイトやアプリページを訪れたことのあるユーザーに対して、広告を表示する
Web広告の特徴は、広告を表示する対象のターゲット層を指定することが可能であることです。
地域、年齢、性別、興味関心、検索キーワードなどの情報を活用できるため、より細かいターゲット層に絞り込んでアプローチできます。
広告出稿には、ある程度の知識やノウハウ、そして広告先となるホームページやLP(ランディングページ)が必要となるため、外注して運用することも検討するといいでしょう。
方法4 SNSマーケティング
「X(旧Twitter)」「Instagram」「Facebook」「TikTok」などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用したマーケティング手法です。
SNSは多くのユーザーが利用していて、情報の拡散や共有が活発に行われています。
ブランドの認知度向上やエンゲージメントの増加につなげることができるでしょう。
コミュニティ化しやすく、コメントやDMなどを通じてユーザーと直接コミュニケーションを取りやすいのもSNSの特徴です。
端的に情報を伝え「バズり」を期待するのであればX(旧Twitter)、ビジュアルメインとなるものを発信するならInstagramなどのように、発信する内容に合わせて選定しましょう。
10代をターゲットとするならTikTok、30代以上のビジネス層にアプローチするならFacebookなど、ターゲット層に合わせた配信も重要です。
方法5 オウンドメディア・コンテンツマーケティング
オウンドメディアは、自社が所有するメディアチャネルやプラットフォームを活用して、自社アプリに関連する情報を発信する手法です。
コンテンツの質が重視されるため、コンテンツマーケティングと呼ばれることもあります。
オウンドメディア内では、アプリに関連する情報やニュースを定期的に発信し、ユーザーに価値を提供します。
アプリの機能や使い方をわかりやすく説明するグラフィックや動画を作成するのも効果的です。
スムーズにダウンロードしてもらえるよう、アプリストアのURLを掲載することも忘れないようにしましょう。
オウンドメディアを通じてコンテンツを発信することで、ユーザーとの関係を構築し信頼を築くことができます。
また、Web広告やSNSマーケティングとの連携も効果的です。
方法6 インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、影響力のある個人やインフルエンサー(コンテンツクリエーター)を活用して、アプリのプロモーションを行う手法です。
具体的には、インフルエンサーにアプリを利用してもらい、その体験談やアプリの魅力を発信してもらったり、インフルエンサーとコラボレーションしてアプリに関連するコンテンツを制作したりします。
インフルエンサーに特定のイベントやキャンペーンに参加してもらい、その中でアプリの宣伝を行うのも効果的です。
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーのフォロワーやファン層へピンポイントでアプローチできるというメリットがあります。
人気が高いインフルエンサーほど依頼費用はかかるものの、成功すれば高い費用対効果が期待できるでしょう。
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、宣伝したい商品・サービス・店舗とマッチしているインフルエンサーを選定することが重要です。
「最適なインフルエンサーが見つからない」「自社からの依頼に限界がある」という場合は、インフルエンサーマーケティングを行っている代行企業に依頼するのもおすすめです。
方法7 メルマガ配信
メルマガ(メールマガジン)は、ユーザーに対して定期的に情報や特典を提供する手法です。
ユーザーの属性や行動に基づき、ターゲットに合わせて直接的なコミュニケーションを行えるため、開封率が高い傾向にあります。
ただし、メルマガを配信するためには顧客のメールアドレスを取得している必要があります。
新規顧客を獲得する方法というより、既存顧客のリピート利用促進や休眠顧客の掘り起こしに効果的なマーケティング方法であることを覚えておきましょう。
アプリマーケティングとKPI
アプリマーケティングの効果を正確に評価するためには、KPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠です。KPIは、アプリのダウンロード数や継続率、収益性など、マーケティング施策が適切に機能しているかを定量的に把握するための基準です。
KPIを定期的にモニタリングし、成果を確認することで、アプリの利用促進や収益向上に役立つ戦略の改善や新たな施策の計画がしやすくなります。KPI管理は、アプリマーケティングの成功において重要な役割を果たします。
アプリマーケティングを行う上で確認すべきKPI指標の例
アプリマーケティングを効果的に進めるには、適切なKPI(主要業績評価指標)を設定し、進捗を管理することが重要です。
以下に、アプリマーケティングで一般的に確認すべきKPI指標の一例を挙げます。
KPI指標 | 説明 |
ダウンロード数 | アプリがどれだけインストールされているかを示す基本的な指標で、アプリの認知度や魅力を反映します。 |
アクティブユーザー数 (DAU/MAU) |
日次/⽉次でアクティブなユーザー数を確認する指標で、アプリの利用頻度やユーザーの関心度を把握できます。 |
継続率(リテンション率) | ダウンロード後に一定期間利用を継続しているユーザーの割合で、ユーザーの定着度を測定します。 |
チャーン率 | 一定期間内にアプリを使わなくなったユーザーの割合で、アプリの離脱率を示し、改善点の把握に役立ちます。 |
インストールから初回利用までの時間 | ダウンロード後の初回起動までの時間を測定し、アプリがすぐに活用されているかを確認する指標です。 |
セッション数 | ユーザーがアプリを開いた回数を示し、利用頻度やアクティブ度を把握するための指標です。 |
平均セッション時間 | 1回の利用でどの程度の時間が費やされているかを確認し、アプリ内の体験が充実しているかを評価します。 |
インストール単価(CPI) | 1インストールあたりにかかった広告費用で、広告施策の費用対効果を評価する際に使用される指標です。 |
アプリ内課金収益 | アプリ内での課金による収益を測定し、アプリがどれだけ収益を上げているかを確認します。 |
広告収益 | アプリ内広告による収益を計測し、広告モデルを活用した収益効果を確認するための指標です。 |
平均顧客単価(ARPU) | ユーザー1人あたりの平均収益を示し、収益性の観点からのパフォーマンス評価に役立ちます。 |
エンゲージメント率 | プッシュ通知やメルマガ配信に対する反応率で、ユーザーの関心度やアプリへの愛着度を測定します。 |
レビューと評価 | ユーザーのフィードバックや評価点数を確認し、アプリの品質や満足度を把握するための重要な指標です。 |
KPIの設定は、ユーザーの利用状況を把握し、施策の成果や課題を具体的に把握するために欠かせないプロセスです。特に、アクティブユーザー数や継続率、課金収益といった指標は、アプリの成長や収益性に直結する重要なデータです。
こうした指標を定期的に分析し、改善点を見つけていくことが、アプリの価値向上と長期的な成長に役立ちます。
KPIツリーの作り方について詳しく知りたい方は、下記記事を参照してください。
アプリマーケティングを行う際のポイント
アプリマーケティングを効率的に運用し、ビジネスを成功させるためには、以下のポイントに沿って運用することが重要です。
- 現実味のあるKPIを設定する
- ユーザーの行動や趣味嗜好に合わせた施策を行う
- 費用対効果の高いものから取り入れる
「成功させたい」という想いから高すぎるKPIを設定してしまうと、従業員のモチベーションを低下させる可能性があります。
事前のデータ分析や市場調査を行い、KPIは現実的かつ具体的な範囲で設定しましょう。
また、アプリマーケティングでは、ユーザーの行動や趣味嗜好に合わせた施策を展開することが重要です。
時にはユーザーを年齢や性別などの属性や特徴ごとにセグメントで分け、それぞれに合った施策を行いましょう。
すべてのユーザーに対して同じ施策を行ってしまうと、どのユーザーも離れてしまう可能性があります。
さらに、アプリマーケティングでは、予算やリソースの制約がある場合があります。
そのため、費用対効果の高い施策から取り入れることが重要です。
事前のデータ分析や実績の評価、小規模なテストなどを通じてどの施策が効果的で収益に直結しやすいかを判断した上で本格的に取り入れましょう。
アプリマーケティングの成功事例
ここからは、実際にアプリマーケティングを用いてビジネスを成功させた企業の事例を紹介します。
「何から始めたらいいのか分からない」という場合は、ぜひ参考にしてみてください。
メルカリ
個人間でフリマが行えるアプリ「メルカリ」。
多くの世代から人気があり、今では知らない人はほとんどいないアプリにまで成長しました。
しかし2013年のアプリリリース時には知名度は低く、ほとんどの人が存在を知らないアプリでした。
そこで、2014年にインフルエンサーを活用したアプリマーケティングを実施しました。
20〜30代の女性に人気の有名タレントを起用したテレビCMを放映すると、その認知度は一気に向上し、2016年には3,000万ダウンロードを達成しました。
インフルエンサーマーケティング以外にもSNSなどを効果的に活用し、日常生活の中の多くの場面で「メルカリ」の存在をアピールしたことが成功の秘訣といえるでしょう。
無印良品
シンプルで機能的な生活雑貨や家具などを販売する「無印良品」では、自社アプリ「MUJI passport」を運営しています。
アプリ内ではオンラインストアの利用をはじめ、店舗在庫の確認や独自のポイント制度「MUJIマイル」の確認・管理などができます。
商品を購入したりレビューを投稿したりするとマイルがもらえる仕組みになっていて、これにより、顧客ロイヤルティやエンゲージメントが向上し、来店促進にも役立っています。
アプリを通じてブランドとユーザーのつながりが深まっている事例といえるでしょう。
カインズ
ホームセンターとして幅広い商品を提供している「カインズ」では、アプリにオリジナルの機能を搭載したことによって高い成果を得ています。
「商品数が多すぎて欲しい物が見つからない」という問題を解消するため、ユーザーが欲しい商品を簡単に見つけられる売り場表示機能を搭載しました。
この機能によって商品が見つけられないという問題は解消し、さらにプッシュ通知によって来店が促進され、顧客のエンゲージメントが大幅に向上しました。
従業員が顧客対応に追われる時間も削減でき、顧客と従業員双方にメリットがあった施策といえます。
日本航空(JAL)
大手航空会社「日本航空(JAL)」は、飛行機の予約ができるオリジナルアプリ「JALアプリ」を運営しています。
「JALアプリ」では、アプリリニューアルの際に抽選で国内線往復航空券が当たるキャンペーンを実施し、新しいアプリの利用や既存ユーザーのアプリアップデートを促しました。
また、日本航空では、アプリマーケティングの他にSNSでの発信にも注力して取り組んでいます。
さまざまな国や地域のきれいな写真を投稿することでユーザーにワクワク感を提供し、企業のイメージアップにつなげています。
コカ・コーラ
世界中で人気の炭酸飲料「コカ・コーラ」を製造・販売するコカ・コーラ株式会社では、「Coke On」というアプリを活用したアプリマーケティングに成功しています。
「Coke On」では、自動販売機でドリンクを購入する際にアプリを接続させると、購入本数に合わせてスタンプが貯まるようになっています。
そしてそのスタンプを15個貯めると、無料でドリンクがもらえるという仕組みです。継続利用を促すと同時に、売上アップにもつながる施策です。
また、スマホの歩数計とリンクさせることによって、歩数に応じてもスタンプが貯まる仕組みになっています。
複数の仕組みを組み合わせることによって、さまざまな層のユーザーの獲得に成功した事例といえるでしょう。
マクドナルド
大手ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」も、アプリマーケティングによって集客や顧客ロイヤルティの向上に成功した企業の1つです。
マクドナルドが提供しているオリジナルアプリでは、クーポンの定期配信のほか、最寄りの店舗を検索できる機能やメニューの詳しい商品情報を調べられる機能などを実装しました。
多くのユーザーを獲得し、2019年には「App of the year(アプリ・ オブ・ザ・イヤー)」の最優秀賞も受賞しています。
さらに、2020年にはモバイルオーダー(アプリから事前に注文とキャッシュレス決済を行うと、店舗での待機時間なく商品を受け取れる仕組み)も導入し、アプリのダウンロード数や利用率はますます向上しています。
スシロー
大手回転寿司チェーンの「スシロー」では、混雑や待ち時間によるユーザーのストレスを解消するため、来店予約ができる機能をアプリに導入しました。
店舗ごとの待ち時間を確認でき、今すぐの予約だけでなく、日時指定の予約も可能です。
これにより、待ち時間に関するユーザーの不満解消に成功しました。
アプリには来店で加算されるポイント機能も付いているため、再来店の促進や売上アップにもつながっています。
また、スシローでは、アプリを導入することによって得られたユーザー情報を経営にも活かしています。
それに沿ったクーポンやキャンペーンを提供することで、さらなる利用促進につながっています。
ユニクロ
大手ファストファッションブランド「ユニクロ」では、オンラインストアの利用や商品の在庫確認、ポイント管理などができるアプリを提供しています。
ユニクロアプリでは、アプリ会員限定のセールを実施したり、お得情報をプッシュ通知で配信したりすることで、利用者数の増加に成功しました。
さらに実店舗利用・オンライン利用どちらでも利用できるポイント制度を導入し、OMO(オンラインとオフラインの融合)戦略につなげています。
その他にも、自分の体のサイズを一度登録すればいつでも自分にピッタリのサイズの服を探せる機能や、店舗スタッフや一般ユーザーがコーディネートを紹介するコンテンツなど、ユーザーの利便性を向上させる機能が豊富に搭載されています。
OMO戦略について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
アプリを利用したビジネスの成功なら「APPBOX」におまかせ
アプリを活用したビジネスの成功を目指すなら、マーケティング支援プラットフォーム「APPBOX」におまかせください。
APPBOXは、アプリ開発からプロモーション、効果測定まで一貫したサポートを提供し、幅広い業界のニーズに対応しています。プッシュ通知や位置情報を活用した施策、リテンション向上のための顧客ロイヤルティ施策など、ユーザーの行動データをもとにパーソナライズされたアプローチが可能です。
さらに、収益分析やKPI管理機能も備えているため、継続的な改善が図れ、ビジネスの成長を支援します。詳細は、以下からご確認ください。
まとめ
アプリマーケティングは、ビジネス成長に不可欠な戦略です。ASOやWeb広告、SNS、プッシュ通知などを組み合わせて活用することで、ユーザーとの接点を増やし、ロイヤルティの向上や収益の最大化を目指せます。
重要なのは、自社の目標に合ったKPIを設定し、効果を継続的に測定し改善していくことです。また、プロフェッショナルな支援が必要であれば、アイリッジの「APPBOX」の活用も検討してみてはいかがでしょうか。
ビジネスの成功を支えるアプリマーケティングを通じ、成長戦略を加速させましょう。
アイリッジではアプリの成長支援のサポートも行っています。アプリの開発や導入だけでなく、その後の成長におけるお悩も解決できますので、是非お問い合わせください。