プルダウンUIデザインの基本|用途の違い・事例・設計のコツまで徹底解説

Webサイトやアプリの操作性を左右するUI要素の1つに「プルダウンメニュー」があります。情報を整理しつつ、ユーザーにとってシンプルで直感的な操作を可能にする便利な仕組みですが、「どこまでプルダウンで見せるべきか」「どのようなプルダウンUIデザインが良いのか」迷うことも多いでしょう。
そこで本記事では、プルダウンUIの基本的な特徴から、効果的な活用事例、そして導入時に押さえておきたいポイントまでを解説します。読了後には、自社サイトやアプリでユーザーにストレスを与えないプルダウンUIを設計するための具体的なヒントが得られるはずです。
プルダウンはUIデザイン全体の一部として正しく位置づけることが重要です。
UIデザインの基本原則や全体像については、以下の記事で網羅的に解説しています。
UIデザインにおけるプルダウンとは?

プルダウンとは、複数の選択肢からユーザーが項目を選べるようにしたUIパーツです。プルダウンの特徴として、複数の選択肢の中から1つだけ該当する項目を選べる点が挙げられます。
最初は選択肢が隠されているものの、ユーザーが操作することで選択肢が下方向に展開されます。ユーザーが項目を選べば、自動的にメニューも閉じるのでユーザーは操作でストレスを感じることもありません。Webサイトやアプリなどで幅広く活用されており、特に画面のスペースが限られていて、複数の項目を設置するのが難しい場合に活用されることが多いです。
ドロップダウン・プルボタン・スプリットボタンとの違い
プルダウンと似た言葉に、「ドロップダウン」「プルボタン」「スプリットボタン」があります。
・ドロップダウン
ドロップダウンは、プルダウンと呼び方が異なるものの、意味は同じものになります。日本語に訳すとドロップダウンは「下に落とす」、プルダウンは「引いて落とす」と訳すことができますが、どちらも選択肢が下方向に展開されることを表しています。また、ドロップダウン以外にも、Web技術の国際標準化を推進する「W3C」では「セレクト」、日本では「選択メニュー」と呼ばれることもあります。
・プルボタン
プルボタンは、クリックすると選択肢が表示されるボタンです。ボタンには下矢印が表示されているケースが多く見られます。
・スプリットボタン
スプリットボタンとは、メインボタンとリストを表示するボタンの2種類が1つになったものです。メインボタンはクリックすることでアクションが確定しますが、リストを表示するボタンは1クリックで選択肢が表示され、その中から1つの選択肢を選ぶことでアクションが起きます。
プルダウンが使われる主なシーン
プルダウンはさまざまなWebサイト・アプリで活用されていますが、特に利用されているのは個人情報を入力するページです。例えば住所を入力する際に都道府県を入力するのではなく、プルダウンで47都道府県が表示され、その中から選ぶ形式を目にする機会は多く見られます。これは、プルダウンを活用することでユーザーは入力する必要がなくなり、選ぶだけなのでデータ入力のエラーが起きにくい点が挙げられます。
データの入力以外だとWebサイトのナビゲーションで用いられる機会が多いです。ユーザーがいくつかの選択肢から選ぶ要素がある場合は、積極的にプルダウンを活用してみましょう。
プルダウンと他の選択式UIコンポーネントとの違い

プルダウンはいくつもの選択肢を1つのメニューにまとめることで、限られた画面でも表示できるようになります。しかし、選択式のUIコンポーネントはプルダウンだけではありません。ここで、プルダウンと他の選択式UIコンポーネントの違いを紹介します。
ラジオボタンとの違い

ラジオボタンとは、選択肢の中から必ず1つだけを選ぶ選択式UIコンポーネントです。1つのボタンを選択すると他のボタンは未選択の状態になります。
プルダウンは下矢印のボタンをクリックするとリストが表示されるため、画面を圧迫させずに複数の選択肢を選べるようになっています。一方で、ラジオボタンはすべての選択肢が画面上に表示されています。ユーザーは画面を一目見ただけでどのような選択肢があるのか確認できますが、その分場所を取ってしまうのがデメリットです。
そのため、選択肢が少ない場合はラジオボタン、選択肢が多い場合はプルダウンなどと使い分けるようにすると良いでしょう。
チェックボックスとの違い

チェックボックスとは、ラジオボタンと同様にすべての選択肢が表示されている選択式UIコンポーネントになります。大きな違いとして挙げられるのが、複数選択ができる点です。基本的にプルダウンやラジオボタンは、複数の選択肢から該当する1つの項目を選ぶことになります。しかし、チェックボックスはすべての選択肢を選ぶことも可能です。
複数の項目を選んでほしい場合はチェックボックスを活用するのがおすすめです。ただし、チェックボックスはリストに隠れているわけではないため、たくさん選択肢がありすぎるとわかりづらくなってしまいます。そのため、選択肢が多い場合はやはりプルダウンを活用したほうが良いでしょう。
コンボボックスとの違い

コンボボックスは、テキストボックスとプルダウンのリストを組み合わせた選択式UIコンポーネントです。コンボボックスは入力したテキストに対して検索窓が適用されており、入力する内容によって選択肢を絞り込めます。
プルダウンと大きく異なっているのは、自分で入力するかどうかです。プルダウンはあらかじめ決まった選択肢の中から選ぶことになりますが、コンボボックスだとユーザーが自由に入力することで選択肢を選べるようになります。そのため、選択肢が非常に多い場合はコンボボックスが適しているといえるでしょう。
マルチセレクトUIとの違い

マルチセレクトとは、プルダウンやコンボボックスと同様に多くの情報をリストの中に格納でき、なおかつチェックボックスと同じく複数の選択肢から選べる選択式UIコンポーネントです。マルチセレクトはたくさんの選択肢の中から複数の項目を選べるため、効率的に選択入力が行えます。
コンボボックスと組み合わせると、ユーザーが入力した新たな選択肢を追加できたり、フィルタリングもできたりするなど、柔軟性に優れた機能も追加されます。
プルダウンのメリットとデメリット

プルダウンはコンパクトに複数の項目から選べるリスト付きのUIパーツであり、Webサイトやアプリに活用することでさまざまなメリットが得られます。しかし、その一方でデメリットに感じる部分があるのも事実です。ここで、プルダウンのメリットとデメリットを解説します。
メリット
プルダウンを導入する大きなメリットとして、入力ミスを防ぐことが挙げられます。ユーザーが入力ミスをしていた場合、データの整合性が取りづらくなり、システムエラーにつながってしまうことも考えられるでしょう。しかし、あらかじめ用意された項目から選ぶプルダウンなら、このようにミスも減らせます。
また、クリックやタップによって該当する項目を選べるため直感的な操作ができたり、1ページのスクロール量が減ることで画面内の情報を確認しやすくなったりするなど、ユーザーの利便性も向上します。
プルダウンによって選択肢をあらかじめ準備しておけるため、データ管理もしやすい点はメリットといえます。一貫性のある情報が収集できれば、あとでデータを集計・分析する際にも作業を効率化できます。
デメリット
プルダウンのデメリットとして、スクロールの量やプルダウンが設定されている頻度によって、ユーザビリティがかえって低下する点が挙げられます。例えば選択肢が非常に多い場合、プルダウンだとスクロールする回数が増えてしまいます。操作をすることが増えれば増えるほど、ユーザビリティは低いと判断されかねません。
また、プルダウンは最低でも「リストを開く」「リストの中から項目を探す」「該当する項目を選択する」という3つの操作を必要とします。そもそもプルダウンは操作する回数が多いため、あまりたくさん導入してしまうと余計に煩雑になる恐れがあります。
さらに、回答内容が短くなる場合は、プルダウンよりもテキストボックスなどを導入したほうが良いでしょう。長いリストの中から選ぶよりも、手入力のほうが簡単かつすばやく入力できる場合もあります。
プルダウンUIを使いやすくするデザインの工夫

プルダウンは便利なUIデザインではあるものの、使い方を誤ってしまうとユーザーにストレスを与えてしまう可能性もあります。直感的に操作でき、目的の項目までしっかりとたどり着けるように工夫することが大切です。ここでは、実務で使いやすく、かつ見た目も洗練されたプルダウンUIデザインに近づけるための工夫を解説します。
目的の項目にすばやくアクセスできるように設計する
プルダウンを導入する場合、ユーザーにとって必要な項目を効率的に探し出すことが重要となってきます。選択肢が多すぎてしまうと操作が増え、ユーザーが混乱する可能性もあります。
このような事態を回避するためにも、選択肢が10個以上ある場合は、グループ分けや使用頻度の高い項目を上位に配置するようにしてユーザーの負担を極力減らすように努めることが重要です。目的の項目にすばやくアクセスできるようにプルダウンを設計してください。
視覚的なフィードバックを設けて操作性を高める
プルダウンのユーザビリティをさらに向上させるためには、視覚的なフィードバックを追加することも大切です。例えばユーザーがカーソルを選択肢に合わせたときや選択した瞬間、色を変化させることでユーザーは「きちんと選べた」と判断できます。特にモバイルだとタップ後の反応を示すことで、ユーザーが選べたかどうかの不安も払拭できるでしょう。
また、デスクトップユーザーに対しても、ホバーアクションやキーボード操作にも対応したプルダウンを設けることで、多岐にわたるデバイスでも選択肢を選びやすくなります。
レイアウトと配置を最適化して一貫性を保つ
スマホなど画面スペースが限られていることから、リストをどこに配置するかも重要になってきます。例えばフォーム入力では各項目で統一された場所に置き、サイズや余白にも一貫性を持たせることで、使いやすさが向上します。また、別画面にリストを表示する場合は、同じレイアウトを維持することでユーザーの混乱を避けることも可能です。
特にモバイルアプリやモバイル向けのサイトで使用する場合は、プルダウンはもちろん、他のインターフェースも考慮しながら操作性の向上を目指してください。
項目の並び順や分類方法を工夫する
項目の多いプルダウンは、並び順や分類方法を工夫することでユーザー体験を変えることもできます。例えば、数字やアルファベットなど、規則性を持たせることでユーザーは目的の項目をすばやく探し出すことも可能です。また、「おすすめ」や「最近使用した項目」など、カテゴリを設けることで項目が選びやすくなります。
装飾やエフェクトで視認性と印象を向上させる
装飾やエフェクトを加えることで、視認性の向上と好印象を与えられる場合があります。プルダウンに適度な装飾・アニメーションが加われば、ユーザー体験も大きく改善されるでしょう。例えばリストが表示される際のトランジション、背景色のコントラストなどを工夫することで、項目を見つけやすくなる場合も少なくありません。
ただし、装飾やエフェクトをやりすぎてしまうと、かえって視認性が悪くなったり、操作性が下がったりする恐れもあるため、デザインのバランスも考慮することが大切です。
アプリでのプルダウンUIのデザイン事例

アプリにプルダウンUIを取り入れている企業は少なくありません。具体的にどのようなプルダウンUIを導入しているのか、デザイン事例を紹介します。ここではプルダウンのデザイン参考としても活用できる、具体的なプルダウン/ドロップダウンUIのデザイン事例を紹介します。
スマホ画面での選択操作を快適にするUIを活用した事例
Webアプリとスマホアプリでは、画面の表示範囲が異なるため、プルダウンに関しても同じUIデザインより、スマホ画面に合わせたUIデザインを取り入れたほうが良いです。スマホ画面での選択操作を快適にするためには、より洗練されたプルダウンを設定してみましょう。
例えば、Googleカレンダーの場合、Webアプリだと「作成」というスプリットボタンに、予定やタスクなどを作成する項目が選べるようになっています。一方、Googleカレンダーのスマホアプリ版では、Webアプリで6つあった選択肢が4つになり、さらにスプリットボタンではなくなっています。スマホアプリにスプリットボタンを用いると、誤タップをする可能性もあるので注意が必要です。
参考:Googleカレンダー
ダイアログ形式でプルダウンを表示する工夫を取り入れた事例
プルダウンを導入しても、中には選択し忘れてしまうユーザーもいます。そんなユーザーのミスを極力回避するために、ダイアログを取り入れることで解決できます。
例えばフードデリバリーやテイクアウトサービスを提供する「menu」のアプリでは、配達先の住所を入力しないまま次に進もうとすると、ダイアログで配達先の詳細を入力するよう通知してくれます。
また、飛行機や格安航空券、チケットを予約できる「スカイスキャナー」のアプリでは、ホテルの予約フォームの入力中に離脱しようとすると、ダイアログが表示されます。ダイアログには離脱するとホテルの価格や条件が変わる場合があることと、本当に予約をせずページを離れるかどうかを再確認してくれます。
ボトムシートで選択肢を表示して視認性を高めた事例
ボトムシートは、画面の下部に表示されている選択フォームで、補助的な役割を示してくれます。画面の下部にリストが表示されることから、画面スペースを節約でき、また一時的に表示されているものなので、作業が終了すればユーザーは元の画面に戻ってタスクを行えるのもメリットの1つです。
ボトムシートで選択肢を表示する事例として、タクシー配車アプリの「Uber」が挙げられます。Uberでは移動先を入力すると画面上部にマップ、画面下部にタクシーの種類と価格が表示され、手軽に選べるようになっています。
また、食事管理アプリの「あすけん」では、記録ボタンをタップすると「朝食」「昼食」「夕食」「運動」「カラダ」など、記録すべき項目が一覧で出てきます。すでに今日記入した項目に関してはチェックマークがついているので、どの項目をまだ記入していないかが一目瞭然です。
画面遷移型の選択インターフェースを組み合わせた事例
検索結果を絞り込みたいものの、その条件が多い場合、画面遷移型の選択インターフェースと組み合わせるのがおすすめです。画面単位ではなく、画面遷移を前提に選択肢がデザインされているため、より深いところまで絞り込めるようになっています。特にアパレル系や不動産系のアプリで活用されている手法です。
例えば、オンライン通販アプリの「ZOZOTOWN」では、カテゴリごとに細かく検索条件を絞り込むことが可能です。半袖のTシャツを探している場合、カテゴリと性別を選択し、さらにトップス、Tシャツ/カットソー、着丈や柄、色などの細かい指定を入力することで、該当する商品を表示してくれます。
参考:ZOZOTOWN
プルダウンUIの実装方法はアプリの特性や利用シーンによって大きく異なります。より網羅的に「良いUI/悪いUIの傾向」も把握したい方は、下記の調査レポートも参考になります。
▼アプリのUI改善や離脱率低減のヒントが満載!
【最新版】半数が離脱してしまうダメなUIとは?アプリUX 市場調査レポート
ユーザビリティを高めるプルダウンUI設計のコツ

プルダウンのUIデザインを設計する際には、いかにユーザビリティを向上させるかが重要となってきます。ユーザビリティを高めるために、どのようなコツを押さえれば良いか解説していきましょう。
用途別にプルダウンと他UIを併用した事例
プルダウンを含む選択式UIコンポーネントは、用途別に使い分けることでユーザビリティの向上を実現できます。さらに、他UIと併用することでより利便性を高められます。
例えば、絞り込み機能を搭載したプルダウンとチェックボックスを併用することで、多くの選択肢から効率的に選べるようになります。
選択肢の並び順を工夫して迷いを減らす
選択肢の並び順を工夫することで、ユーザーの迷いを減らすことも可能です。例えば都道府県を選ぶプルダウンを設けたときに、北海道から沖縄まで北から南に向けて順番に設置するのが一般的です。もし、この並びをあいうえお順などにしてしまうと、自分の県はどこにあるか判断が難しく、ストレスにつながる可能性があります。
都道府県のようにすでに一般的な並び順があれば、その並び順を採用したほうがわかりやすいです。一般的な並び順が特にない場合は、あいうえお順やABC順など、一定の規則性を持たせたり、よく選ばれる項目を上位に配置したりするのがおすすめです。
使用頻度や文脈に応じたUIの選定を行う
プルダウンは使用する場面によって最適とは限りません。選択肢の数や使用頻度、利用シーンに合わせて適切な選択式UIコンポーネントを選ぶことで、ユーザビリティの向上につながります。
例えば頻繁に使う操作であれば、プルダウンよりもラジオボタンやタブを使ったほうが操作回数を減らすことが可能です。さらに文脈も踏まえた上でUIを柔軟に選定することで、ストレスフリーな操作体験を実現できるでしょう。
ホバーや選択状態の視覚フィードバックを加える
プルダウンでよりユーザビリティを向上させるなら、視覚フィードバックを加えることも重要です。視覚フィードバックでよく見られるのが、ナビゲーションやオプション選択などでのプルダウンです。
メニューバーの項目をクリックまたはホバーすると、リストが表示されます。このメニューはクリックまたはホバーをしない限り選択肢は見えない状態にあるため、限られた画面スペースを有効活用することも可能です。
また、項目を選択したときに他の選択肢と色が変わることで視認性も高まります。
モバイル環境でも操作しやすい設計にする
モバイル環境でのサイト制作やアプリ開発を行う場合、スマホでの操作性に考慮した設計が必要です。例えばプルダウンのリストを表示した際に、サイズが全体的に小さいと誤って別の項目をタップしてしまう可能性があります。
特にアプリはスマホを使用することが前提となってくるため、指でタップすることを想定した設計を心がけましょう。
ラベルや説明文で選択内容を明確に伝える
プルダウンの導入でユーザビリティを向上させるには、ラベル(項目)や説明文できちんと選択内容を明確に伝えることが重要となってきます。例えばいくら便利なプルダウンを設置していたとしても、何を基準に選べばいいかがきちんと説明されていなければ、ユーザーはその意味もわからずに選択肢から選ぶことになります。
また、項目に関してもシンプルかつわかりやすいものでないとユーザーには伝わらず、調査・分析にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、ラベルや説明文で選択内容を明確に伝えられるようにしましょう。
プルダウンデザインの参考例とUIデザインチェックリスト

プルダウンUIを改善する際には、他のアプリやWebサービスのデザイン例を参考にすることで、より良い設計につながります。ここでは「プルダウン デザイン おしゃれ」「ドロップダウン デザイン」「UIデザイン 参考サイト」などで検索される内容を踏まえ、実務で役立つチェックポイントをまとめました。
参考にしたいプルダウン・ドロップダウンデザインのポイント
- 選択肢が見やすいフォントサイズと行間になっている
- ホバー・タップ時に色や背景が変化して視認性が高い
- グルーピングやカテゴリ分けで項目数が多くても迷わない
- アイコンや矢印が直感的で「開閉」がすぐ理解できる
- モバイルでタップしやすいタッチターゲット(44px以上)が確保されている
- コンボボックス型やマルチセレクト型など、用途に応じてUIが使い分けられている
プルダウンUIデザインのチェックリスト(実務用)
プルダウンUIを導入する前に、以下を確認すると設計のミスが減ります。社内レビュー用のユーザビリティチェックリストやUIデザインチェックツールの観点としても、そのまま活用できます。
- 選択肢が10個以上の場合、分類・並び替えの工夫をしている
- スクロール量が多くならないように、不要な項目を排除している
- 選択状態(選択中の項目)が視覚的にわかりやすい
- 「未選択時のラベル」がユーザーにとって意味が伝わる文言になっている
- モバイル表示で誤タップが起きにくいボタンサイズか
- 頻繁に使う操作の場合、プルダウンより別UI(ラジオ/タブ)を検討した
- 必須項目やエラー時、説明文が適切に表示される
- 他UIコンポーネント(チェックボックス、コンボボックス)との使い分けができている
プルダウンUIは一見シンプルに見えますが、ユーザーの文脈や画面サイズによって最適なデザインが大きく変わります。
他社アプリの参考例やチェックリストを活用しながら、自社プロダクトに合う形へ調整していくことが重要です。
まとめ:使いやすいプルダウンUIを設計してユーザー体験を高めよう

プルダウンUIデザインを適切に行えば、限られた画面スペースでも複数の選択肢をわかりやすく提示でき、ユーザーの入力ミス防止やデータ管理の効率化にもつながります。プルダウンは比較的活用しやすい選択式UIコンポーネントなので、ユーザビリティを向上させるために、自社のサイトやアプリでも積極的に活用してみましょう。
UIデザインは、ユーザーにとって理解でき、直感的に使えるものになります。プルダウンもユーザーが直感的に操作しても、該当する項目を選びやすいよう設計することが大切です。しかし、理想的なUIデザインを設計したくてもどう開発・改善していけばいいかわからない方もいるはずです。
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