UIデザインの色選び完全ガイド|配色の基本・決め方・カラーパレットを徹底解説

Webサイトでユーザーに対してインパクトを与えたい場合、色が重要なポイントになってきます。
UIデザインは、アプリやWebサイトを快適でスムーズに利用できるように設計するものであり、その中でも「色」がとても重要な役割を持っているのです。
そこで、この記事ではUIデザインにおいての色の重要性に加えて考え方、コツ、配色の原則なども含めて解説します。
サービスを快適にして利用者を増やしたいと考えているなら、この機会にUIデザインについてより理解してみましょう。
UIデザイン全体の基礎を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
UIデザインにおける「色」が持つ重要な役割とは?

UIデザインは、「ユーザーインターフェース(User Interface)」といって、接点や境界線を意味する言葉です。
ユーザーが何をする必要があるかを予測して、簡単に行動できるように使いやすさ、アクセスのしやすさ、理解しやすさなどを中心に考えることを意味します。
そこで、注目したいのがUIデザインにおける「色」です。
UIデザインでは、適切な色との組み合わせにより多くのユーザーの視覚的体験を左右し、人間の心理的な部分にも影響を与える力があるとされています。
また、色のコントラストによりテキストの可読性を向上させることができたり、ユーザーの行動を誘導させたりも可能です。
UIデザインは、適切な色を選ぶことでユーザーに特定のアクションを促したり、クリック率を向上させたりできる大きな役割があります。
UIデザインにおける色の考え方

UIデザインにおいて、どのような色の考え方をするといいでしょうか?ここでは、UIデザインにおける色の考え方を見ていきましょう。
ユーザーに与えたい印象から色を選ぶ
色について考える場合、「サービスがユーザーに対してどのような影響を与えたいか」を考えてみてください。
例として、食品関係のサービスを見てみましょう。
食品関係のサービスで最も使用されている色は圧倒的に暖色系が多い傾向です。
暖色系とされる黄色、オレンジ色、赤色などに加えて、茶系の色には食欲を増進させる効果があるからです。
暖色系と反対となる青や紫などの寒色系は、食欲を落としてしまう色合いなのであまり用いられません。
一方で、青系の色合いが信頼感や賢さなどフレッシュなイメージなども抱きやすいため、求人系のサービスに用いられることが多いです。
配色を考えるだけでユーザーに与えたい印象が変わるだけでなく、食事なら美味しく見せることができます。
サービスに適した色を使い分けることで、体験価値の向上も期待できます。
ユーザーに与えたい印象に合わせて、使用する色を選びましょう。
ブランドカラーやサービスの個性を反映する
色について考える時には、ブランドやサービスの個性を取り入れたカラーを取り入れましょう。
ブランドカラーを使ったサービスにすると、よりサービスの認知度をアップさせたりブランドの持つ力を向上させたりできます。
サービスの認知にもつながるので、基本的にはブランドカラーをメインカラーに使用するようにしましょう。
しかし、ユーザーに与えたい印象とブランドカラーが一致している訳ではないので、そのまま用いるだけではデメリットになってしまいます。
ブランドカラーを反映しつつ、色の彩度などを変更していい印象とサービスの個性を意識した内容に反映してみましょう。
色の組み合わせで視覚的な統一感を生む
色が与えるイメージは、配色や組み合わせの際に重要な指標になってきます。
その理由は、色の持つイメージによってネガティブにもポジティブにも印象が変わってくるからです。
基本的に色は2色以上を組み合わせたり、アクセントカラーを使ってユーザーの目を引くことを意識してみたりしましょう。
色の組み合わせは色相環図を参考にして、彩度、明度、トーンなどを考えて組み合わせてみるとわかりやすいです。
割合はベースカラーが70%、メインカラーが25%、アクセントカラーが5%という配色がバランスよく仕上がります。
サイトの背景となるベースカラー、サイトのイメージとなるメインカラーなどにブランドカラーを取り入れることでバランスよく視覚的な統一感を生むことができます。
可読性と視認性を配慮した色使いを意識する
ブランドカラーが個性的な色合いの場合、色に意識が行きすぎてしまって可読性が悪くなることがあります。
こうした問題を防ぐには、文字色と背景色のコントラスト比を意識し、長文でも読みやすい配色を選ぶことが重要です。
メディアサイトなどは文字を読みますが、文字部分にはあえて真っ黒を使わないデザインが施されています。
その理由は、白地に黒文字では黒のコントラストが強くなりすぎてしまい、長い文章を読むだけでユーザーの目が疲れやすくなるからです。
多くのメディアサイトでは、文字の色を少し明るくしてコントラストを弱くすることで文章を読みやすくさせるなどの工夫がされています。
色だけにこだわりすぎてしまうと、このような問題が生じてしまうので可読性や視認性についても配慮ある色使いを心掛けましょう。
目的や感情に合わせて配色トーンを調整する
UIデザインでは、目的や感情に合わせた配色トーンにしましょう。
最も成功しやすい色の組み合わせ方は「トーンを合わせること」「色相の組み合わせ」がポイントです。色の組み合わせや配色の際には、トーンを合わせるか、色相の組み合わせをどうするかを確認してください。
色相の組み合わせとして似た色合いの類似色、色相環で反対の色になる補色、色相環で反対の色となるスプリット、色相環で三角形になるトライアドに沿って色を選んでみると、相性のいい色の組み合わせがわかります。
色選びはUI全体の印象や操作性にも大きく関わるため、配色の考え方を押さえておくことはとても重要です。
配色が適切でない場合、ユーザーは「使いづらい」と感じて離脱してしまうこともあります。
実際にアイリッジが行った市場調査では、約半数のユーザーが「アプリの使いづらさが原因で利用をやめた経験がある」と回答しています。
色を含むUI全体の改善に取り組む際は、こうしたユーザー行動の背景を理解しておくことで、改善の効果がいっそう高まります。
UI改善のポイントをデータで詳しく知りたい方は、以下の無料レポートをご活用ください。
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UIデザインにおける配色の7つの原則

UIデザインにおいて、配色をする際にはどのような決まりで選んでいくべきでしょうか?
ここでは、UIデザインにおける配色の7つの原則について解説します。
色数は3色までに抑える
デザインを考える際には、さまざまな色を使ってカラフルにしたいと考えるかもしれません。
またカラフルさがインパクトになるというイメージもあるでしょう。
しかし、実際にサービスを使ってもらいたいならできる限り色数は3色までに抑える必要があります。
重要なのはシンプルさであり、基本的には1~2色のベースカラーを元にするとまとまりやすいです。
多くの色を使うよりも、背景用には明るいニュートラルカラー、補色用として文字に1色、最後の1色はアクセントカラーを取り入れるとシンプルで色のごちゃつきを感じなくなります。
配色理論に基づいたルールを活用する
UIデザインをする際には、コントラスト、同時対比、補色などの配力色理論に基づいたルールを意識するといいでしょう。
基本的な配色理論を知っていたとしても、活用していなければ意味がありません。
色は理論的なルールを意識してみましょう。
ひとつだけの色を使って明度や彩度を変えてバリエーションを増やす単色、似た色味の近い色を使う類似色、対照的な色を使う補色など、原則的なルールに従った内容がきれいにまとまりやすいです。
文字と背景の明確なコントラストを意識する
文字と背景のコントラストを付けるようにしましょう。
ただし、白い背景に黒文字は目を疲れさせてしまうので、できるだけコントラスト比を意識して使うのがおすすめです。
コントラスト比は4.5:1以上が適しており、カラーパレットについては障がいのある人にもアクセスしやすい基準に準拠していることを確認しましょう。
コントラストを意識するなら、「青と紫」「緑と赤」「茶色と緑」「緑と青」「グレーと青」「緑とグレー」は隣にならないように配慮してください。
他にも、色だけに頼ったものにならないように文字、アイコン、パターン、テクスチャなどと組み合わせる工夫も必要です。
色の組み合わせは実際の画面で必ず確認する
UIデザインの配色で意識するのは、実際の画面で確認することです。
色を単体で見るだけでなく、アプリなどの画面でどのように見えるかが大切です。
実際にUIデザインを当てはめてテストすることで、色の使い方やコントラストなどを微調整できます。
テスト時に色のコントラスト比をグリッド表示できるツールなどを活用すると、確認しやすいでしょう。
同時対比を避けて色のバランスを取る
同時対比は、接しているものが同じ彩度の補色や補色に近い色が近くにある場合に起こる現象です。
隣接している色の差が強調される効果があるので、上手にコントロールしながら活用する必要があります。
文字と背景の組み合わせなら同時対比は避けるべきなので、どちらかの彩度を下げるとバランスが取りやすいです。
その反対に、注目させたい通知や決定などのボタンに関しては同時対比が適しています。
しかし、使い方によっては全体的に派手な印象になってしまうので彩度の高いものは複数用いることがないように注意してください。
「60:30:10」の比率で色を使い分ける
「60:30:10」の比率を意識した色分けをしましょう。
これは、メインカラーが60%、メインカラーの補色が30%、アクセントカラーが10%というルールです。
ファッションやインテリアなどのジャンルでは基本的なルールであり、UIデザインでも活用できます。
UIデザインでは、メインカラーとなる淡色や中間色を60%、メインカラーの補色となる第二のブランドカラーを30%、アイコンやCTAボタンなどをアクセントカラーとして考えて10%の割合で取り入れるようにしましょう。
近い色を異なる機能に使わない
一般的に、異なるアプリでも使用されているデザインが似ていると機能も似ているのではないかと考えるユーザーが一定数います。
これは、色についても同じ認識を持たれていることが多いため、似た印象を与えたいなら近い色を使うといいでしょう。
ただし、似た印象を与えたくない場合は異なる色を使う必要があります。
例えば、「カートに入れる」と「問い合わせ」などは異なる動作であり、似ている機能ではありません。
このように異なる機能や要素を持ったものを同じ色にしてしまうと、ユーザーは混乱してしまうということです。
UI配色で知っておきたい色の基本用語まとめ
UIデザインでは、色の役割を理解するために押さえておきたい専門用語があります。
ここでは、配色設計でよく使われる基本ワードをまとめて紹介します。
プライマリーカラーとは
ブランドを象徴する「主要カラー」。
アプリやWebのUI全体の印象を最も強く左右し、ボタン、リンク、アイコンなどに多く使用されます。
セカンダリーカラーとは
プライマリーカラーを補完する「第2のブランドカラー」。
メイン色の次に頻出し、アクセントを付けたい要素に使われます。
ターシャリーカラーとは
3つ以上の色を組み合わせる際に使われる「三次色」。
配色全体の調和をとる役割があり、複数パターンのUIを展開したい場合に便利です。
アクセントカラーとは
ユーザーの目を引きたい部分に使う強調色。
CTAボタン、通知、強調テキストなどで使用されます。
セマンティックカラーとは
色に意味(=Semantic)を持たせてUI上の状態やアラートを視覚的に示すための概念。
たとえば、処理が成功した場合は緑、注意喚起には黄色、エラーには赤、情報提供には青を使用することが一般的です。
特にUIやUXの設計においては、セマンティックカラーの活用が不可欠となります。
プリミティブカラーとは
デザインシステムで扱う「基礎色(原子色)」。
グレー階調・黒・白など、すべての色のベースとなる色群のことです。
カラーパレットとは
プロダクト全体で使用する色を体系的に整理したもの。
ツールを使うと自動生成もできます。
おすすめツールは以下のとおりです。
- Adobe Color
- Coolors
- Khroma
- Pigment by ShapeFactory
- Material Theme Builder
色の組み合わせシミュレーションとは
UIへの適用前に「色がどう見えるか」を事前確認できる機能。
明度差・コントラスト・配色バランスを最適化できます。
無料のシミュレーションサイトを活用すると失敗を防げます。
UIデザインにおける配色を決定する際のコツ

UIデザインにおいて配色を決定する際のコツを見ていきましょう。
競合他社の配色をリサーチして差別化を図る
競合サイトや他社のサイトをリサーチしてみましょう。
これらのサイトはお手本であると同時に、差別化を図るためにも知っておきたい部分です。
まずは競合他社のサイトを開き、配色に注目してチェックします。
ブランドカラーやトーンを把握したうえで、自社がどのように差別化できるかを検討しましょう。
そこで欠点があれば、自社のサービスにおいてより良くできる可能性が高まります。
差別化と同時に判断材料としても参考にしてみましょう。
メインカラーを決めてUI全体の軸を作る
メインカラーは、サイトのイメージを固定する重要な色になります。
ヘッダー、汎用ボタン、見出しなどではメインカラーを使用することが多いので、サイトの目的を中心に考えつつ、競合や類似サイトで同じような色合いにならないかを考えてみましょう。
競合他社のサイトを参考にしつつ、色合いやトーンによって与える印象が変わってきます。
迷わないためには、これらを中心に色を決めていくようにしましょう。
イメージに合う色の組み合わせを試行錯誤する
色の組み合わせによって、サービスやサイトの印象が大きく変わります。
できるだけイメージに合った色を使えるように、カラーパレットなどを参考にしながら色の組み合わせを考えてみましょう。
色のイメージが掴みにくい場合は、まず「定番の配色例」を調べ、その中から自社サービスに近いものをピックアップします。
さらに競合サイトと並べて比較しながら、どの配色が自社のコンセプトに最も合うかを検証していきましょう。
UIデザイン配色におけるパターン別の具体例6選

最適なUIデザインの配色は、業界やブランドコンセプト、どんな商品・サービスを提供しているのか、などによっても異なってきます。
ここでパターン別の具体例を紹介していきましょう。
信頼性が重要なBtoBサービスの配色例(青・白・グレー)
BtoBサービスにおいて他社から信頼性を獲得することが重要となってきます。
この信頼性を高めるためにも、配色は派手にせず、落ち着きを与えるような色味を選ぶのがおすすめです。
例えば青系の色味を使用することで、「真面目・誠実」といった印象を相手に与えられます。
明度の高い水色や空色は清涼感や透明感がより強調され、逆に明度を落としたネイビーなどはフォーマルで礼儀正しい印象を与えてくれます。
清潔さ・クリーンな印象を持つ白と、上品かつ洗練されたイメージにつながりやすいグレーを組み合わせることで、信頼性が重要なBtoBサービスに適した配色となるでしょう。
また、寒色系の青に暖かみのあるグレーと組み合わせると、落ち着いた印象を与えつつ、親しみやすさも両立できます。
エンタメ系アプリの配色例(紫・黒・蛍光色のアクセント)
動画や音楽などを配信するエンタメ系アプリでは、黒を基調に目立つアクセントカラーを取り入れているケースが多いです。
例えばSpotifyのアプリは全体的に黒を基調としていますが、随所にロゴと同じ蛍光グリーンが使われています。
また、有料プランのページには紫色を配置しています。
アクセントとして使用する蛍光色はユーザーの視線を引き付けられます。
また、蛍光色はポジティブなイメージや活気・エネルギーを感じさせてくれる色味でもあるため、エンタメ系アプリとの相性も抜群です。
紫色に関しては品のなさと高貴さという2つの両極端な印象を持ち合わせます。
色味によっては怪しいイメージがついてしまうこともありますが、例えば明度を落とした藤色は日本の伝統的カラーであり、落ち着きのある色味として用いられる場合もあります。
紫も明度や赤紫・青紫でイメージが大きく違ってくるので、自社のコンセプトやブランドイメージなども加味しながら、上手に組み合わせてみましょう。
食品ECの配色例(赤・オレンジ・ベージュ)
食品を中心に取り扱うECサイトの配色には、赤・オレンジ・ベージュの組み合わせがおすすめです。
3つの色はすべて暖色であり、食欲をそそる色として最適です。
赤やオレンジは、実際に食品を連想することもできる色です。
例えば赤はりんごやトマト、牛肉、オレンジはみかんや人参、サーモンなどをイメージできます。
ポジティブな色味でもあるため、食品ECとの相性も良いです。
ただし、赤やオレンジだけだと少し子どもっぽさが出てしまいます。
そこで、暖かみがありつつ落ち着いた印象もあるベージュを加えるのがおすすめです。
ベージュは赤やオレンジとの親和性が高く、背景などにもよく使われる色になります。
清潔感と親しみやすさを両立した医療・ヘルスケアサイト(白・水色・ピンク)
医療・ヘルスケアサイトの配色を考えるなら、白をベースに水色やピンクをアクセントとして加えるのがおすすめです。
白は先ほども紹介したように、清潔なイメージを持つことから医療や衛生的なサービスを提供する際に用いたい色と言えます。
ただし、白だけだと味気無さを感じさせてしまったり、清潔感のみで親しみやすさがないように感じたりする場合もあります。
そこで活躍してくれるのが、水色やピンクです。
青から明度を上げた水色は、清涼感や柔らかさを与えてくれる色になります。
また、ピンク(特に淡いピンク)はやさしさや柔らかさ、暖かさのイメージがあり、白や水色との相性も良いです。
誰にでも利用してもらえる医療・ヘルスケアサイトを目指すなら、親しみやすさをプラスするために水色やピンクなどを組み合わせるのが適しています。
地域密着型サービス・ローカルビジネスの配色例(クリームベージュ・グリーン・カラフルな差し色)
地域密着型のサービスやローカルビジネスを提供している場合、サイトなどの配色はクリームベージュとグリーンを用いるのがおすすめです。
クリームベージュは白に淡い黄色や薄い茶色が混ざっているため、白のような冷たさを感じることもありません。
また、ベージュは安心感を与える色味でもあり、ユーザーからの信頼を獲得するのが重要な地域密着型サービスにとって適した色味と言えます。
グリーンにも安全や穏やかさ、安らぎといった印象があります。
明度を上げるとポップな印象になりますが、明度を落とした深緑などは高級感や上質なイメージとなり、違った印象になりやすいです。
ただし、クリームベージュとグリーンはどちらも派手な色味ではないため、目立ちにくいというデメリットがあります。
そのため、クリームベージュとグリーンを組み合わせる際には、カラフルな差し色も使うのがポイントです。
差し色は補色関係にある色を使うのが基本となります。
例えばクリームベージュがベースとなる場合は青系が補色となるため、差し色として用いるのがおすすめです。
環境・サステナビリティ系BtoBサービスの配色例(白・ダークグリーン・黄緑)
環境やサステナビリティに関連するBtoBサービスを提供している場合、白をベースにダークグリーンや黄緑を合わせるのがおすすめです。
ダークグリーンは落ち着いた印象を与えつつ、上品さやスタイリッシュなイメージをプラスしてくれます。
また、グレー系統はさまざまな色味との相性もいいため、組み合わせがしやすいというメリットがあります。
ただし、白とダークグリーンだけでは地味な印象につながってしまったり、ダークグリーンにはコンクリートや都会なイメージがあったりするため、あまり環境・サステナビリティ系のサービスと合わない可能性もあるでしょう。
そこで取り入れたいのが、黄緑です。
黄緑は緑の中でも暖色に近く、明るくポジティブな印象を与えてくれます。
緑色の「安定感」「調和」といった印象は薄れてしまうものの、白やダークグリーンが補ってくれているため問題ありません。
また、明るい未来を想起する色味でもあることから、環境・サステナビリティ系BtoBサービスにピッタリな配色と言えます。
UIデザインで配色ミスを防ぐためのチェックポイント

UIデザインを作った場合、配色ミスを防ぐにはどのような点に注意すべきでしょうか?ここでは、配色ミスをしないためのチェックポイントを紹介します。
色覚多様性(色覚異常)への配慮を忘れない
色についての認識は、誰もが同じとは限りません。
実は、日本人男性には20分の1、女性には500分の1の割合で色覚異常(色弱)があるとされているのです。
多くのユーザーにとって使いやすいUIにするには、色覚多様性への配慮が欠かせません。
特に、文字と背景のコントラストが弱いと視認性が下がるため注意が必要です。
また、エラーは赤、OKは緑などの表現では色覚異常を持つユーザーにとって判断しにくくなってしまうので、たとえば、コントラストの見直しに加えて、アイコンやテキストラベルの併用、音声読み上げ機能の導入なども選択肢に入れると良いでしょう。
色以外の情報伝達手段も併用する
使用する色が多すぎてしまうと、使いやすいUIデザインとは言い難くなります。
そこで意識したいのが、色に頼りすぎずに他の情報についても併用する方法です。
色以外の要素としてアイコンやラベルを併用し、記号やマークなども使うとわかりやすくなります。
色に頼りすぎないように、他の情報伝達についても意識してみましょう。
文化や文脈による色の意味の違いに注意する
配色ミスを防ぐには、色の持つ表現方法や用途などの意味にも注意してみましょう。
色は、文化の違いや年齢などで製品やサービスにおいての印象を変えてしまう可能性があります。
0歳~12歳までの子どもは赤、緑、黄色などビビットな色合いに注目しやすく、想像力や好奇心を掻き立てますが、次第に年齢を重ねていくうちに鮮やかな色や控えめな色などを使って個性を持たせる傾向です。
さらにシニア世代は、落ち着きのあるパステルカラーなどを好み、安らぐ色合いやイメージを持ちたがります。
西洋文化では白を純粋無垢な色と捉えますが、インドなどのアジアでは死者への追悼を示す色になり、まったく異なる意味に変わるのです。
色やデザインを用いる際には、文化や文脈による色の意味の違いに注意する必要があるでしょう。
使用する環境(明るさ・デバイス)で視認性をテストする
UIデザインが完成したら、実際に使用する環境で視認性について確認しましょう。
色は決まったものの、実際にデザインに当てはめたらイメージが違った、配色はきれいにできたが当てはめると違和感があるなど「何か違う」という感覚は、確認してみないとわからないことが多いです。
よくあるのは、「トーンが合っていない」、「サイト内の画像などと色が合わない」などです。
使用する環境に合わせて、明度や彩度についても微調整しながら確認すると理想的なデザインになりやすいです。
UI配色はデザイン全体の印象や操作性に影響する重要な要素ですが、アプリ全体のUI改善を進めるうえでは、配色以外にも押さえておきたいポイントがあります。
より具体的なアプリUIの改善方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ:UI配色の基本を理解して魅力あるデザインを作成しよう

UIデザインは、Webサイトやアプリを快適にするための設計です。
フォント、ボタン位置、入力フォームなどのデザインでデバイスとユーザーの接点を最適化するのが目的となり、そのためには満足度の高い色やデザイン性を持たせなければなりません。
UIデザインにおいて色へのこだわりや機能性を高めたいなら、上記の内容を参考にしてみてください。
UIデザインの最適化は、ユーザー体験の向上だけでなく、継続利用率・CVR・売上といったビジネス指標にも直結します。
色設計やカラーパレットの見直しは、小さな変更でも大きな成果につながることが少なくありません。
アイリッジでは、戦略立案やユーザー調査、データ分析から施策の実行、レポート作成までアプリに関するマーケティングを幅広くご支援しています。
UI改善を起点にアプリの成果を高めたい方は、アプリ成長支援サービスをご活用ください。



