アプリの売上の調べ方は？セルランの見方やダウンロード数を増やす方法も解説
アプリを提供する中で、競合アプリはどのくらいの売上があるのか気になっている方もいるでしょう。売上を把握することで、自社アプリは競合と比べて稼げているのかどうかが分かります。競合よりも売上が低いのであれば、何が問題なのか分析して、ダウンロード数を増やせるように戦略を見直していく必要があるでしょう。
アプリの売上は、さまざまな方法で調べることが可能です。そこで今回は、アプリの売上の調べ方やセル欄の見方、アプリダウンロード数を増やす方法をご紹介します。
アプリの売上の調べ方は？
アプリの売上の調べ方には、以下の方法があります。
- リアルタイムでアプリ売上を推測する
- 同時接続者数から推測する
- 外部ツールを利用する
- アプリダウンロード数を参考にする
- セルラン（セールスランキング）を参考にする
具体的にどのように売上を把握できるのか、調べ方を見ていきましょう。
リアルタイムでアプリ売上を確認する
Google Play ストアやApp Storeといったアプリストアでは、ランキングが掲載されています。そのランキングには長年人気のアプリもあれば、話題の最新アプリまでランクインしています。現状、どのようなアプリが注目されているのか把握することが可能です。
ランキングに入っているアプリを把握できたら、そのアプリに関する情報を集めてみましょう。情報を収集する中で売上に関する話題が出てくることがあり、そこから売上を推測することが可能です。ただしこの方法では、売上の推測・動向などを把握する洞察力が求められます。
同時接続者数から推測する
アプリゲームであれば、アプリへの同時接続者数から推測することも可能です。大まかな想定となりますが、「1日の最大同時接続者数×1万円」で売上の目安を推測できます。ただし、この1万円というのはあくまでもざっくりとした予測を行う上での数値なので、参考程度にとどめましょう。
その上で、この方法を用いて売上を求めるためには、同時接続者数の把握が必要です。同時接続者数は、「サーバーの数に収容可能な人数×サーバー数」から推定できます。収容可能な人数は、利用するユーザーが増えて賑わう時間帯をベースにするのが良いでしょう。
同時接続者数から売上を推測する場合、情報が必要です。サーバー数などの発表がないときは推測で計算することになるため、精度は低いのであくまでも参考程度に考えてください。
外部ツールを利用する
外部ツールを使えば、簡単に情報収集や分析が可能です。例えば、アプリ調査会社が提供する「Data.ai」というプラットフォームは、世界高水準のアプリ市場データを有しているのが強みです。世界中のアプリ売上やダウンロード数などの情報を細かくチェックできます。
国内発のツールを使いたいのであれば、「App Ape」が選択肢になります。特定のアプリの調査はもちろん、アプリ市場の調査・分析にも役立つツールです。売上ランキングを用意しているので、売上の水準やトップクラスの競合アプリを把握できます。
ツールごとに機能や料金、サポート内容などに違いがあります。自社に必要な機能が備わっているのか、無理なく使える料金設定になっているかなど細かくチェックし、導入を検討してみてください。
アプリダウンロード数を参考にする
アプリのダウンロード数を参考に売上を予測する方法もあります。競合アプリのダウンロード数が自社アプリよりも多ければ、その分売上も大きいと考えられるでしょう。
Google Play ストアであれば、アプリページのダウンロード項目から大まかなダウンロード数を把握できます。iOSアプリはApp Storeからダウンロード数は確認できませんが、アップルが提供する「App Store Connect」から確認可能です。ストアでのトレンドや売上のレポートも確認できます。
ダウンロード数を参考に、売上を予測するには熟練の洞察力が必要です。売上の推測が難しいときは、ツールを活用してダウンロード数や売上の目安をチェックしましょう。ただし、「App Store Connect」で把握できるダウンロード数は、あくまでも自社アプリのみであることに注意しておきましょう。
また、ダウンロード数を調査する際は、「ダウンロード数=アクティブユーザーではない」という点に注意してください。現在までの累計であり、実際にはアプリがほとんど使っていない人やすでにアンインストール済みのユーザーも含まれていることも考慮して、売上を予測しましょう。
セルラン（セールスランキング）を参考にする
アプリ情報サイトの中には、セルラン（セールスランキング）を掲載しているケースがあります。セルランでは、アプリの月間の売上やランキングの推移などを把握することが可能です。iOSアプリとAndroidアプリでそれぞれ比較することも可能です。
また、セルランを確認できる情報サイトは多岐にわたるため、複数のサイトをチェックすることで、より正確な売上予測ができるでしょう。
セルラン（セールスランキング）とは？
セルランとはセールスランキングの略称で、スマートフォン向けアプリの売上順位を意味します。特にソーシャルゲームにおいては、このセルランが人気度を示す指標になっています。
セルランを見ることで、ランクインしているアプリとその売上を把握することが可能です。ここで、セルランの見方や参考にする際の注意点についてご紹介します。
セルランの見方
Androidアプリの場合、Google Play Storeのランキングから「売上トップ」に絞り込むことで、セルランを見ることができます。ただし、売上の高いアプリは把握できますが、実際の売上金額は表示されません。
iOSアプリは、かつてトップセールスとしてセルランを掲載していました。しかし、現在は専用ツールやセルランを公開しているアプリ情報サイトを参考にしないと、ランキングは分かりません。
具体的な売上を調べたいときは、セルランを公開しているアプリ情報サイトの利用がおすすめです。専門の情報サイトであれば、月間や日別、ジャンル別、OS別などさまざまなカテゴリでセルランをチェックできます。OS別や前年比との比較などがしやすいので便利です。
セルランを参考にする際の注意点
AndroidアプリとiOSアプリのセルランを比較する際、ランキングの掲載ルールやタイミングに違いがある点に注意してください。iOSアプリはリアルタイム性が高いので、数時間でランキングに反映されます。しかし、Androidは一定期間売上を保たないと反映されず、通常1～2日程遅れて反映されます。
また、アプリ情報サイトのセルランで表示される売上金額は、サイト独自の調査から算出されたものになります。アプリの運営会社が公式で発表しているわけではないので、あくまでも目安と考えましょう。参考にするサイトで何を根拠に売上を算出しているのか、チェックしておくと安心です。
売上向上のためにアプリダウンロード数を増やす方法
自社アプリの売上をアップするためには、アプリダウンロード数を増やすことが重要です。アプリダウンロード数を増やすために取り組みたいことは、以下のとおりです。
- アプリの品質向上を図る
- SNSでのプロモーションを強化する
- 広告キャンペーンを活用した新規ユーザー獲得を図る
- アプリストア最適化（ASO）で検索順位を向上させる
それでは、アプリのダウンロード数を向上させる方法をご紹介します。
アプリの品質向上を図る
自社アプリをユーザーに選んでもらえるように、アプリ品質の向上を図りましょう。ユーザーにとって使いやすい、満足度の高いアプリは新規ユーザーに選んでもらう理由になります。また、継続的に利用してもらえるので、アプリ内広告や課金による売上もアップする可能性が高いです。
品質を向上していくためには、Google アナリティクスやApp Analyticsなどのツールを使って利用状況を分析し、分析結果から問題点・課題を見つけて改善していきましょう。口コミやアンケートといったユーザーの意見を反映させていくことも大切です。
また、ユーザーが使いやすいアプリにするためには、UIデザインの見直しが必要になるケースもあります。ユーザーの行動に考慮して、各ページにアクセスしやすい導線になっているかなどチェックして、使いにくいと感じたら見直しましょう。
SNSでのプロモーションを強化する
ダウンロード数を増やすためには、アプリを認知してもらうことが大切です。そこで役に立つのがSNSです。SNSは不特定多数のユーザーが利用しており、そこで発信される情報は強い影響力があります。そのため、SNSでのプロモーションを強化すれば、効率よく認知につながり、ダウンロード数も増える可能性があります。
自社でアカウントを運用しているのであれば、アプリの最新情報やノウハウ、ユーザーからの質問の回答などを発信してユーザーとの接点を作ると良いでしょう。SNSでは広告配信も可能なので、動画や画像を用いたWeb広告をターゲット層に流して認知度を高める方法もあります。
インフルエンサーを活用したプロモーションもおすすめです。インフルエンサーは世間に強い影響力を与える人物になります。自社アプリにマッチするインフルエンサーにPRを依頼することで話題になり、ダウンロード数の増加につながる可能性があります。
広告キャンペーンを活用した新規ユーザー獲得を図る
定番の集客方法となりますが、キャンペーンを活用して新規ユーザーを獲得するのも有効です。例えば、新規ダウンロードでクーポン配布やポイントプレゼント、ガチャチケット配布などのキャンペーンは、アプリを利用するきっかけになりやすいです。
既存のアプリユーザーにとってもメリットがある広告キャンペーンであると、アプリに対する満足度が高くなります。例えば、お友達紹介で特別クーポンやアプリ内アイテムの配布などの特典を用意してもらえれば、既存ユーザーの満足度を高めながら、新規ユーザーを増やすことが可能です。
アプリストア最適化（ASO）で検索順位を向上させる
自社アプリのダウンロード数を増やすために、アプリストア最適化（ASO）を図ることも大切です。ASO対策は、アプリストアの検索ランキングへの上位表示とダウンロード数の増加の両方を目指す施策になります。
SNSやWeb広告でもアプリの認知度を高めることは可能です。しかし、ユーザーの多くはアプリストアで検索して、ダウンロードするアプリを選んでいる傾向にあります。そのため、上位表示によって露出する機会を増やし、アプリページで有益な情報を提供してダウンロードにつなげていくことが、ダウンロード数の増加に欠かせません。
具体的には、上位表示を目指せるキーワードの選定や、アプリ名・説明文に適切なキーワードを盛り込む、アプリのイメージを明確に伝えられるスクリーンショットや動画を乗せるなどの対策を行っていきます。
ASO対策は外注すべき？
アプリダウンロード数の増加に関わるASO対策は、自社で行うことができます。ただし、成果を出すためには専門知識が必要です。また、ASO対策をするためには、人員や時間などのリソースも必要になりますが、リソースが足りないという企業も少なくないでしょう。
外注であれば、専門家がASO対策をサポートします。専門知識を活かし対策をしていくので、短期間で成果を出せる可能性が高いです。また、中長期にわたって集客効果を継続できます。ASO対策を委託できれば自社リソースを割く必要がなくなるので、アプリ開発や改善といったコア事業に集中できるのも外注のメリットです。
ASO対策なら「アイリッジ」におまかせ！
ASO対策にお悩みであれば、アイリッジにご相談ください。アイリッジでは、ASO支援サービスを提供しています。アプリに合わせて適切なキーワードを選定・活用して、アプリストア内での検索順位の改善を図ることが可能です。同時にダウンロード数の増加を促すために、アプリページやストアレビューの改善もサポートします。
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まとめ：ASO対策でアプリの売上向上を図ろう！
アプリの売上の調べ方には、同時接続者数の推測や外部ツールの活用、セルランを参考にするなどさまざまな方法があります。ご紹介した方法を利用すれば、売上を予測し、自社アプリの立ち位置や課題などが見えてくるでしょう。
今以上に売上を増やしたいのであれば、ASO対策をすることが大切です。ASOを始めたいけど何から始めればいいのか分からないときは、専門家に相談することをおすすめします。
