アプリ開発の期間はどれくらい?工程別の目安と公開日から逆算するスケジュールの立て方
アプリ開発の期間とは、企画・要件定義から設計、デザイン制作、開発・実装、テストを経て、アプリストアで公開するまでの一連の工程にかかる期間を指します。
全体の期間は一律ではなく、アプリの規模や開発方法、機能、外部システムとの連携範囲などによって変わります。
「公開希望日は決まっているものの、開発にどれくらい時間がかかるのかわからず、いつから準備を始めればよいのか判断できない」と悩む発注担当者もいるでしょう。
希望する時期に公開するには、単に開発期間だけを見るのではなく、各工程にかかる時間や、期間が延びる要因を把握し、公開日から逆算してスケジュールを組むことが重要です。
この記事では、アプリの規模別・開発方法別・工程別に期間の考え方と、公開情報で確認できる期間の目安を整理します。
あわせて、開発期間を左右する要因、公開希望日から逆算する考え方、遅延を抑えるために発注側で準備しておきたいポイントまで解説します。
アプリ開発にかかる期間の目安
アプリ開発にかかる期間は一律ではなく、アプリの規模や搭載する機能、外部システムとの連携範囲、採用する開発方法などによって変わります。
機能が増えたり、既存システムとの複雑な連携が必要になったりすれば、その分、検討・開発・確認に必要な時間も増えやすくなります。
そのため、公開時期を検討するときは「アプリ開発には何カ月かかる」と一律に考えるのではなく、自社が予定しているアプリの規模と開発方法を整理したうえで期間を見積もることが大切です。
ここでは、規模別の期間の考え方と、開発方法別に公開されている目安を整理します。
規模別に見るアプリ開発の期間
アプリの開発期間は、規模が大きくなるほど長くなる傾向があります。
ただし、単純な機能数だけで規模が決まるわけではなく、各機能の複雑さや外部システムとの連携範囲なども期間に影響します。
| 規模 | 想定されるアプリの例 | 機能の目安 | 期間の考え方 |
|---|---|---|---|
| 小規模 | 基本的な機能を中心としたシンプルなアプリ | 情報表示、簡単な入力フォーム、ログインなど、必要最低限の機能 | 機能数や外部連携が限られるほど、開発範囲を抑えやすい |
| 中規模 | 複数の機能やシステム連携を含むアプリ | 複数の画面・機能、ユーザー管理、データ検索・更新、通知、API連携など | 機能や連携先が増えるほど、設計・開発・確認の範囲が広がりやすい |
| 大規模 | 多数の機能や複数システムとの連携を伴うアプリ | 多機能、高度な処理、決済、リアルタイム処理、複数の外部サービス連携など | 機能数やシステム構成が複雑になるほど、設計・開発・テストの範囲が広がりやすい |
小規模なアプリは、必要な機能や連携先が限定されているため、比較的スケジュールの見通しを立てやすい傾向があります。
中規模になると機能数や連携範囲が広がり、関係部署との調整なども増えやすくなります。
さらに大規模なアプリでは、多数の機能や複数システムとの連携などによって確認事項が増え、開発期間も長くなる可能性があります。
規模だけで判断せず、実装する機能や連携内容まで整理したうえで見積もることが重要です。
開発方法別に見るアプリ開発の期間
アプリ開発の期間は、スクラッチ開発か、既存の基盤を利用するプラットフォーム活用型かによっても考え方が異なります。
ここでは、それぞれの特徴と期間の目安を整理します。
| 開発方法 | 期間の考え方 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| スクラッチ開発 | 要件に合わせて個別に設計・開発するため、機能や連携内容によって期間が変わる | 要件・機能・外部システムとの連携内容などによって異なる |
| プラットフォーム活用型(APPBOXの例) | あらかじめ用意された標準機能や基盤を活用するため、ゼロから構築する範囲を抑えられる場合がある | 発注から最短1カ月 ※5万MAU・標準搭載機能のみの場合 |
スクラッチ開発では、自社の要件に合わせて個別に設計・開発するため、搭載する機能や外部システムとの連携内容によって必要な期間が変わります。
スクラッチ開発に一律の期間を設けることは難しく、要件を整理したうえで個別に見積もる必要があります。
一方、プラットフォーム活用型では、あらかじめ用意された機能や基盤を利用できるため、ゼロから開発する範囲を抑えられる場合があります。
APPBOXサービス紹介ページでは、5万MAU・標準搭載機能のみの場合、発注から最短1カ月で導入できると案内しています。
ただし、標準機能で対応できない要件への追加開発や外部システムとの連携が必要であれば、必ずしも短期間で公開できるとは限りません。
期間の目安が把握できたら、次に費用の目安もあわせて確認しておくと、社内での検討を進めやすくなります。
工程別に見るアプリ開発の期間
アプリ開発の期間を見積もる際は、企画からストア公開までを工程ごとに分け、それぞれに必要な期間を考えることが重要です。
本記事では、期間を把握しやすくするため、「企画・要件定義」「設計」「デザイン制作」「開発・実装」「テスト」「ストア申請・審査・公開」の6工程に整理します。
各工程で具体的に何を行うのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
| 工程 | 期間の目安 | 期間が延びやすい条件 | 発注側の関与 |
|---|---|---|---|
| 企画・要件定義 | 要件定義:2週間〜1カ月程度 ※企画期間を除く |
目的・要件・機能の優先順位が固まっていない | 目的やターゲット、必要機能について社内で認識を合わせる |
| 設計 | 4週間〜2カ月程度 | 外部システムの仕様確認や関係部署との調整に時間がかかる | 連携先の担当部署を早めに巻き込む |
| デザイン制作 | 案件によって異なる | 確認・修正回数が多い、素材準備が遅れる | 承認者を明確にし、必要素材を準備する |
| 開発・実装 | 2〜6カ月程度 | 機能が多い・複雑、対応OSや連携範囲が広い | 仕様変更の必要性と影響を確認する |
| テスト | 案件によって異なる | 不具合修正や受入テストの確認に時間がかかる | 確認体制とフィードバックの期限を決める |
| ストア申請・審査・公開 | Appleは平均して提出物の90%が24時間未満で審査。Google Playは一部のデベロッパーアカウントで最大7日程度、例外的にさらにかかる場合あり | 申請内容の不備、追加確認、リジェクト・再申請 | 公開希望日から余裕を持って申請する |
※要件定義・設計・開発の期間は、「アプリ開発の費用相場」で公開している目安です。実際の期間は、アプリの規模や機能、外部システムとの連携範囲などによって変わります。デザイン制作・テストについては一律の目安を示せる公開情報がないため、具体的な期間は記載していません。
企画・要件定義にかかる期間
要件定義には、2週間〜1カ月程度が目安です。
ただし、この期間に企画段階は含まれておらず、発注側の準備状況によっても必要な期間は変わります。
アプリを開発する目的やターゲットが明確になっていない場合、開発会社との認識をそろえるための検討・調整に時間がかかります。
また、実装したい機能の優先順位が決まっていなければ、要件が確定せず、後続工程へ進みにくくなることもあります。
発注前から目的や必要な機能について社内で認識を合わせておくことが大切です。
要件定義で整理すべき項目と進め方は、テンプレート付きで以下の記事にまとめています。
設計にかかる期間
設計には、4週間〜2カ月程度が目安です。
実際の期間は、既存システムとの連携範囲や、その確認に必要な社内調整によって変わります。
会員データベースや顧客管理システムなどと連携する場合、連携先の仕様や対応範囲が確定しなければ、設計を進めにくいことがあります。
外部システムとの連携を予定している場合は、関係部署を早めに特定し、確認や調整に必要な時間も見込んでおきましょう。
デザイン制作にかかる期間
デザイン制作にかかる期間は、確認・修正の回数や、制作に必要な素材の準備状況などによって変わります。
デザイン案の社内確認に時間がかかったり、確認後に大幅な修正が発生したりすると、後続工程の開始時期にも影響します。
誰が確認・承認するのかをあらかじめ決め、ロゴや写真、掲載文など必要な素材を早めに準備しておくと、遅延を抑えやすくなります。
開発・実装にかかる期間
開発には、2〜6カ月程度が目安です。
実際の期間は、搭載する機能の数や複雑さ、対応するOS、外部システムとの連携範囲などによって変わります。
機能が多いほど実装や確認の対象が増えるほか、複数の外部システムと連携する場合は、連携先との調整も必要です。
期間を見積もる際は、機能数だけでなく、対応OSやシステム連携の範囲まで含めて確認しましょう。
テストにかかる期間
テスト期間には、開発会社による確認だけでなく、発注側が実際の利用を想定して確認する受入テストの時間も見込んでおく必要があります。
発注側の確認に時間がかかったり、不具合が見つかったりした場合は、修正と再確認の期間が必要です。
公開日を優先してテスト期間を過度に短縮すると、不具合を十分に確認できないまま公開するリスクがあるため、必要な期間を確保しておきましょう。
ストア申請・審査・公開にかかる期間
アプリストアで配信する場合は、開発完了後にストアへの申請・審査を経て公開されるため、この期間もスケジュールに含める必要があります。
Apple公式では、平均してApp Storeへの提出物の90%が24時間未満で審査されると案内しています。
ただし、提出内容が不完全な場合は審査が遅れたり、審査を通過できなかったりする可能性があります。
Google Playでは、一部のデベロッパーアカウントで審査に最大7日程度、例外的にはさらに時間がかかる場合があります。
これはGoogle Playにおける標準的な審査期間を示すものではありません。
審査で承認されなかった場合は、指摘内容への対応や再申請が必要になり、公開時期が後ろ倒しになる可能性があります。
開発会社からの納品日とストアでの公開日は必ずしも同じではないため、公開希望日から余裕を持って申請できるスケジュールを組みましょう。
出典:Apple Developer「App Review」
出典:Google Play Console ヘルプ「アプリを公開する」
アプリ開発の期間を左右する要因
アプリ開発の期間は、アプリそのものの規模だけでなく、発注側の準備状況や意思決定の進め方、システムの仕様、外部サービスとの連携など、さまざまな要因によって変わります。
開発スケジュールを検討するときは、これらを「発注側の準備や進め方」と「アプリの仕様や外部条件」に分けて把握しておくことが重要です。
発注側の準備や進め方によって変わる要因
発注側の準備や意思決定の進め方は、アプリ開発の期間を左右する要因の一つです。
特に要件の確定や社内承認、開発会社へのフィードバックに時間がかかると、後続工程にも影響する可能性があります。
| 要因 | 期間への影響 |
|---|---|
| 要件の確定度 | 要件が曖昧なままだと検討や確認が増え、後工程で手戻りが発生しやすくなる |
| 機能の優先順位付け | 必要な機能を絞り込めないと、要件の確定に時間がかかりやすい |
| 社内の意思決定者数と承認フロー | 確認者や承認段階が多いほど、意思決定に時間を要する可能性がある |
| 確認・フィードバックの速さ | 確認待ちが長いと、開発会社側の次の作業も進めにくくなる |
| 連携先システムの仕様提供 | 必要な仕様を確認できないと、連携部分の設計や開発を進めにくい |
| 素材の準備 | ロゴ・画像・文章などが揃わないと、デザイン制作などが停滞する場合がある |
| 開発途中の仕様変更 | 確定済みの設計や実装の見直しが生じ、手戻りにつながる可能性がある |
| 稟議・契約の手続き | 社内承認や契約が完了しなければ、正式な発注・着手が遅れる場合がある |
すべてを発注前に確定できるとは限りませんが、意思決定の流れや必要な情報をあらかじめ整理しておけば、確認待ちや手戻りによる遅延を抑えやすくなります。
アプリの仕様や外部条件によって変わる要因
アプリの仕様や外部条件も、開発期間を左右します。
発注側だけでは調整しきれない要因もあるため、公開日を決める際は余裕を持ったスケジュールを検討することが重要です。
| 要因 | 期間への影響 |
|---|---|
| 機能数と技術的な複雑さ | 搭載する機能が多い場合や複雑な処理が必要な場合は、設計・開発・確認の範囲が広がりやすい |
| 対応OS | iOS・Androidの両方に対応する場合は、それぞれの環境を考慮した開発や確認が必要になる |
| 外部システム連携の数と連携先の対応速度 | 連携先が増えるほど確認・調整事項が増え、相手側の仕様確認や対応待ちがスケジュールに影響する場合がある |
| セキュリティ要件 | 求められるセキュリティ水準によって、設計や確認に必要な範囲が広がることがある |
| ストア審査とリジェクト | 審査に要する時間に加え、承認されなかった場合は修正・再申請の期間が必要になる |
| 開発手法 | 開発手法によって、要件を固めてから工程を進めるのか、短いサイクルで開発・改善を繰り返すのかなど、期間の捉え方が異なる |
| 開発体制の人数とスキル | 体制や経験によって進行速度は変わるが、人数を増やせば必ず開発期間が短くなるわけではない |
なかでも外部システムとの連携は、自社と開発会社だけでスケジュールを決められない点に注意が必要です。
連携先の仕様変更や回答待ちなどが発生する可能性も踏まえ、関係者を早い段階で特定しておくことが重要です。
公開希望日から逆算してスケジュールを立てる方法
アプリ開発のスケジュールは、着手日から各工程の期間を積み上げるだけでなく、公開希望日を起点に逆算して考えることが重要です。
特にキャンペーンや繁忙期などに合わせてアプリを活用する場合、ストア公開が予定より遅れると、その後の施策にも影響する可能性があります。
開発期間だけでなく、発注前の稟議や予算承認、契約、ストア審査などもスケジュールに含めましょう。
ストア公開日と施策開始日を分けて考える
アプリのストア公開日と、キャンペーンや会員移行などの施策を開始する日は、分けて考える必要があります。
ストアで公開されたからといって、すぐに対象ユーザーに利用してもらえるとは限らないためです。
既存会員に新しいアプリへの移行を促す場合は、公開後に告知やダウンロード促進、利用方法の案内などを行う期間も必要になります。
施策開始日を最終的な期限として設定し、そこから公開後の準備期間、ストア公開、審査、開発へと逆算しましょう。
公開希望日から逆算する手順
公開希望日から逆算する際は、ストア公開から開発工程、さらに発注前の社内手続きまでを一つのスケジュールとして整理します。
工程ごとの期間は要件によって変わるため、以下では「いつまでに何を終えておくか」という順序で整理します。
| 公開希望日からの逆算時点 | その時点で完了しているべきこと | 発注側が行うこと |
|---|---|---|
| ストア公開前 | ストア申請・審査・公開作業 | 審査状況やリジェクトの可能性を踏まえ、余裕を持って申請できるようにする |
| その前 | テスト・修正 | 受入テストの体制と確認期限を決める |
| その前 | 開発・実装 | 仕様変更の必要性と優先度を確認する |
| その前 | デザイン制作 | 承認者を明確にし、素材を準備する |
| その前 | 設計 | 外部システム連携の担当部署・仕様を確認する |
| その前 | 企画・要件定義 | 目的・ターゲット・機能の優先順位を整理する |
| さらに前 | 発注前の稟議・予算承認・基本取引契約 | 社内手続きの所要期間を確認し、開発会社への相談開始時期を逆算する |
要件定義・設計・開発には上記の公開済み目安がありますが、デザイン制作・テストや発注前の社内手続きにかかる期間は案件・企業によって異なります。
公開希望日が決まっている場合は、各工程の見積もりと自社の承認・契約に必要な時間を確認し、余裕を持って相談時期を逆算しましょう。
スケジュールに余裕を持たせておきたい工程
公開希望日から逆算する際は、予定どおりに進まない可能性がある工程に、あらかじめ余裕を確保することが重要です。
特にストア審査は、申請が一度で承認されるとは限らず、指摘内容への対応や再申請が必要になる場合があります。
また、社内の繁忙期・決算期・長期休暇と確認作業が重なる場合や、既存システムとの連携先から回答を待つ場合も、スケジュールに影響します。
自社だけでは完全にコントロールできない要因を洗い出し、日程に余裕を持たせておきましょう。
公開希望日が決まっている場合は、実現したい機能や要件を整理しながら、公開日から逆算した進め方を検討する必要があります。
企画の整理やRFP作成にお悩みの方は、以下のサービスをご確認ください。
アプリ開発の期間を短縮するための考え方
アプリ開発の期間を短縮したい場合は、単純に各工程の日数を削るのではなく、初回公開時に必要な範囲や開発方法を見直すことが重要です。
テストなど必要な確認工程まで過度に短縮せず、開発する範囲と方法を整理しましょう。
初回リリースの機能を絞る
開発期間を短縮する方法の一つは、初回リリースに搭載する機能を整理することです。
機能は「必須」「差別化につながる」「あれば良い」の3段階に分け、公開時に欠かせないものを優先します。
「あれば良い」機能などを公開後のアップデートに回せば、初回開発の範囲を抑えられる場合があります。
単純に機能数を減らすのではなく、アプリの目的とユーザーにとっての必要性を基準に、開発会社と優先順位を決めましょう。
プラットフォーム活用型の開発を検討する
開発期間を見直す場合は、すべてをスクラッチで構築する方法だけでなく、既存の機能や基盤を備えたプラットフォームを活用する方法も選択肢です。
標準機能を利用できれば、ゼロから開発する範囲を抑えられる場合があります。
APPBOXは、必要なモジュール(SDK)を組み合わせて利用でき、標準機能によるアプリ立ち上げ、カスタマイズ、外部システム・他社ツールとの連携に対応するアプリビジネスプラットフォームです。
ただし、プラットフォームを利用すれば必ず短期間で開発できるわけではありません。
既存アプリから切り替える場合は、データ移行、現在の機能をどこまで再現できるか、カスタマイズや追加開発の範囲を確認する必要があります。
アプリ開発を外部へ依頼する際のメリット・デメリットや依頼先の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
公開希望日に間に合わない場合の選択肢
公開希望日に間に合わないとわかった場合は、スケジュールだけを無理に圧縮するのではなく、次の3つを検討します。
- 初回リリースの機能を絞り、残りを公開後に追加する
- プラットフォーム活用型の開発を検討する
- 公開希望日そのものを再設定する
短納期での開発を相談する場合は、「何を必ず公開日に間に合わせるのか」「何を後回しにできるのか」を発注側で整理しておくことが重要です。
短納期での開発に対応できる会社を探している場合は、比較・選定のポイントもあわせて確認しておくとよいでしょう。
開発期間の遅延を抑えるために発注側ができること
アプリ開発の遅延を抑えるためには、開発会社に任せきりにするのではなく、発注側も必要な情報の整理や意思決定を適切なタイミングで進めることが重要です。
発注側で意識しておきたい行動と、期間への影響は以下のとおりです。
| 発注側でできること | 開発期間への影響 |
|---|---|
| アプリの目的とターゲットを言語化する | 開発会社との認識を合わせやすくなり、要件を固めるまでの調整を進めやすくなる |
| 機能を「必須」「差別化につながる」「あれば良い」の3段階で整理する | 初回開発の範囲と優先順位を明確にしやすくなり、要件確定後の大幅な見直しを抑えやすくなる |
| 決裁ラインと社内窓口を明確にする | 誰が確認・承認するのかを明確にし、確認待ちによる停滞を抑えやすくなる |
| 確認期限やフィードバック方法を決める | 質問や確認事項への回答待ちで、次の作業が止まる状況を抑えやすくなる |
| 稟議・予算承認・契約を早めに進める | 発注前の社内手続きが原因で着手時期が後ろ倒しになるリスクを抑えやすくなる |
| 連携先システムの担当部署を早めに巻き込む | 連携仕様の確認や必要情報の提供を早めに進め、設計・開発の待ち時間を抑えやすくなる |
| ロゴ・画像・文章など、使用する素材を整理する | 素材待ちによってデザイン制作などが停滞するリスクを抑えやすくなる |
| ストア審査のリジェクトを想定して余裕を持つ | 修正・再申請が必要になった場合でも、公開希望日への影響を抑えやすくなる |
| 仕様変更時に期間への影響を確認する | 不要な変更や追加を抑え、設計・開発の手戻りを抑えやすくなる |
こうした準備をしても、ストア審査や外部システム側の事情などによって予定が変わる可能性はあります。
「準備をすれば必ず遅延を防げる」と考えるのではなく、発注側でコントロールできる要因を早めに整理し、確認待ちや手戻りをできるだけ減らすことが大切です。
内部リンク:No217「アプリ開発 外注 準備」
アプリ開発の期間に関するよくある質問
アプリ開発を検討する際は、開発に必要な期間だけでなく、期間を短縮できるか、ストア審査にどの程度かかるかなど、スケジュールに関する疑問が生じます。
ここでは、よくある質問に回答します。
- アプリ開発にはどのくらいの期間がかかりますか?
- アプリ開発にかかる期間は、アプリの規模や機能、外部システムとの連携範囲、開発方法などによって異なります。工程別の目安として、要件定義は2週間〜1カ月程度、設計は4週間〜2カ月程度、開発は2〜6カ月程度です。ただし、これらは各工程の目安であり、企画やデザイン制作、テスト、ストア審査なども含む全体期間は案件によって変わります。
- アプリ開発の期間を短くすることはできますか?
- アプリ開発の期間は、要件によっては短くできる場合があります。初回リリースの機能を整理して開発範囲を抑えるほか、標準機能や既存基盤を利用するプラットフォーム活用型の開発を検討する方法があります。
- アプリストアの審査にはどのくらいかかりますか?
- Apple公式では、平均して提出物の90%が24時間未満で審査されると案内しています。Google Playでは、一部のデベロッパーアカウントで審査に最大7日程度、例外的にさらに時間がかかる場合があるため、余裕を持って申請することが大切です。
- 公開希望日が決まっている場合、いつまでに相談すればよいですか?
- 公開希望日が決まっている場合は、できるだけ早い段階で開発会社へ相談し、開発・テスト・ストア審査に加えて、稟議・予算承認・契約など自社側の手続きも含めて逆算しましょう。一律の相談開始時期は、要件や社内手続きによって異なります。
まとめ
アプリ開発にかかる期間は、アプリの規模や機能、開発方法、外部システムとの連携範囲などによって変わります。
そのため、一律の期間を当てはめるのではなく、自社の要件に合わせてスケジュールを検討することが大切です。
公開したい時期が決まっている場合は、公開希望日を起点に、企画・要件定義、設計、開発、テスト、ストア審査などまで逆算しましょう。
さらに、発注前の稟議・契約や社内確認に必要な時間も考慮しておくと、余裕を持って計画を立てやすくなります。
期間の目安を整理した後は、アプリ開発の費用相場もあわせて確認しておきましょう。
開発期間やスケジュールについてご不明な点は、お気軽にご相談ください。







