オウンドメディアのアプリ化とは?メリット・デメリットと成功するケースを解説

これまでWebサイトとして運用してきたオウンドメディアのアプリ化を検討する企業が増えています。
アプリ化によってユーザー接点を強化し、継続的な関係構築につながる可能性があるためです。
一方で、アプリ化は開発コストや運用コストが発生するため、慎重に検討すべきポイントと言えます。
本記事では、オウンドメディアをアプリ化するメリット・デメリットを整理しながら、どのようなケースで効果を発揮しやすいのか、わかりやすく解説します。
導入を検討している方は、自社にとって最適な選択かどうかを判断するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
オウンドメディアは本当にアプリ化すべきか?

オウンドメディアはWebサイトやメルマガ、パンフレットなど、自社が所有するメディアの総称を指します。
自社サイトとは異なり、商品・サービスの訴求や商談の創出、購買プロセスに合わせたコンテンツの提供などが行えるため、マーケティング施策の1つとして取り入れている企業は多いです。
そんなオウンドメディアをアプリ化する企業が増えてきています。
その理由として、スマホとアプリの普及が挙げられます。
スマホとアプリが普及したことでアプリの利用時間が伸び、Webサイトでコンテンツを充実させても認知されにくい状況が生まれてしまいました。
こうした理由から、多くの企業でオウンドメディアのアプリ化が進んでいます。
このように明確な課題があり、その課題解決をアプリで行うことができるのであれば、オウンドメディアをアプリ化すべきかもしれません。
オウンドメディアをアプリ化するメリット

オウンドメディアをアプリ化することで、さまざまなメリットを得られるようになります。
ここで、オウンドメディアをアプリ化するメリットを紹介しましょう。
ユーザーとの継続接点を強化したい場合はメリットが大きい
1つ目のメリットに、ユーザーとの継続接点を強化できる点が挙げられます。
例えば、アプリでは、ユーザーに興味のあるコンテンツが投稿されると、投稿された旨が通知される「プッシュ通知機能」を追加できます。
この機能により、アプリの再訪率やユーザーとの接触頻度を高めることが可能です。
新規ユーザーだけでなく、既存のリピーターやファンとも継続的に関係を構築しやすくなります。
また、Webサイトでオウンドメディアを運営する場合、ブラウザの機能変更や検索エンジンのアルゴリズムの影響を受けてしまい、接点が途切れてしまう可能性もあるでしょう。
アプリならブラウザや検索エンジンに依存しない接点を持てるため、ユーザーとの継続接点を強化させたい場合に適しています。
ユーザー体験やデータ活用を重視する場合も有効
Webサイトのオウンドメディアは検索サイトから流入した初回訪問者をターゲットに設定されるため、商品・サービスを認知してもらうためのレイアウトや説明文になります。
一方、アプリはすでに商品・サービスを知っているユーザーがターゲットとなるため、商品そのものよりも使い方や最新の知見、新たなライフスタイルの提案などを発信します。
つまり、同じオウンドメディアでもWebサイトとアプリで役割分担することで、メディア価値の最大化を図れるでしょう。
また、アプリではユーザーの行動データを取得できるため、そのデータを活用した施策も行いやすくなります。
わざわざ検索エンジンで検索しなくても、アプリのアイコンをタップするだけですぐに知りたいコンテンツが閲覧できる点も、オウンドメディアをアプリ化するメリットの1つです。
オウンドメディアをアプリ化するデメリット

アプリ化によるメリットもありますが、中にはデメリットに感じてしまう場合もあります。
ここでは、オウンドメディアをアプリ化するデメリットについても解説していきましょう。
開発・運用体制が整っていない場合はデメリットになりやすい
オウンドメディアをアプリ化するためには、開発コストが発生します。
さらに、リリース後も新機能の追加や不具合の修正、セキュリティ対策など、運用コストも継続的に発生することになります。
アプリ開発と運用にかかるコストで負担が大きくなり、デメリットに感じやすいです。
また、オウンドメディアをアプリ化する場合、アプリに完全移行してしまうと検索エンジンやSNSからの流入が難しくなってしまうため、並行して運用するのが基本です。
しかし、Webサイトとアプリをどちらも運用するとなると、その分工数が増えてしまい、必要なリソースも増えることになります。
このようなデメリットは、開発・運用体制が十分整っていない状態でアプリ化をすると起きやすいため、注意が必要です。
アプリ特有のハードルを理解しておく必要がある
もう1つのデメリットとして、アプリ特有のハードルが挙げられます。
例えば、アプリはスマホ画面のアイコンをタップするだけですぐコンテンツへアクセスできますが、そこに至るまでにまずダウンロードをしなくてはいけないというハードルがあります。
アプリならではの価値がないと、ダウンロードしてもらっても定着しない可能性が高いです。
また、アプリはダウンロードのハードルがあるため、Webサイトに比べて新規ユーザーの流入は少なくなることも考えられるでしょう。
さらに、テーマやジャンルによってはアプリ化が向かない場合もあります。
ニールセン デジタル株式会社が2016年に実施した調査によると、新聞社系のニュースアプリや旅行系、グルメ系は、アプリよりもブラウザの利用時間が長いという結果が出ていました。
このことから、アプリ化が向かないテーマ・ジャンルがあることも理解しておく必要があります。
オウンドメディアをアプリ化する主な方法

オウンドメディアをアプリ化する方法というと、ネイティブアプリでの開発をイメージする方もいるかもしれませんが、実際にはWebViewやPWA、ノーコード・ローコードでのアプリ構築など、多岐にわたる方法でアプリ化ができます。
ここで、オウンドメディアをアプリ化する方法について解説します。
アプリ化の方法について、それぞれの違いや特徴をより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
ネイティブアプリとして開発する
ネイティブアプリは、OSにアプリストア経由でインストールをして利用するアプリを指します。
インストールすることで、スマホのカメラや位置情報の取得をアプリの機能に活かせます。
ただし、開発コストが割高になりやすい点と、リリース・アップデート時に審査が必要になる点には注意が必要です。
ネイティブアプリについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
既存WebサイトをWebViewでアプリ化する
WebViewは、独自のアプリ内ブラウザにより既存のWebサイトを表示する仕組みです。
既存のWebサイトを活用するため、ネイティブアプリに比べて開発期間やコストを抑えられます。
また、Webサイトとアプリで1つのコンテンツを共有できるため、運用を一元化できるのもメリットです。
WebViewについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
PWAとしてアプリのように提供する
PWAは、Webサイトをアプリ化する技術であり、オフライン環境での動作やプッシュ通知機能など、ネイティブアプリのような機能を追加することが可能です。
アプリストアへの登録・審査が不要であり、開発工数も低減できます。
ただし、ユーザーにはダウンロードしてもらう必要があります。
ノーコード・ローコードでアプリを構築する
ノーコード・ローコードは、プログラミングの知識をあまり持っていない人でもアプリケーション開発が行える手法です。
シンプルなアプリなら1日程度で開発できるので、素早くアプリを開発したい場合に向いています。
ただし、複雑な機能を追加したい場合は専門的な知識が必要です。
ノーコードでのアプリ開発を検討している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
Webとアプリを併用して運用する
オウンドメディアをアプリ化する際に、「今後はアプリの運用だけで十分」と考える方もいるかもしれません。
しかし、Webサイトとアプリはどちらか一方ではなく、双方の特性を活かすためにWebサイトとアプリを併用して運用することが大切です。
例えば、ユーザーによってはWebサイトしか閲覧しない層もいれば、逆にアプリの使用頻度が高い層もいます。
どちらのユーザーを取り込むには、Webサイトとアプリを併用する必要があります。
また、Webサイトは新規顧客の集客を目的とし、アプリをリピーター向けとして展開することで、ターゲットの重複を抑えられます。
ただし、Webサイトとアプリの併用は運用コストもかかってくるので、注意が必要です。
オウンドメディアのアプリ化が向いているケース・向いていないケース

オウンドメディアのアプリ化は、ビジネスモデルやターゲットなどによって向いているケースと向いていないケースがあります。
ここで、どのようなケースだとアプリ化が適しているのか解説していきましょう。
オウンドメディアのアプリ化が向いているケース
オウンドメディアのアプリ化が向いているケースは、以下のとおりです。
- 会員基盤があり既存顧客との関係性が重要なビジネス
- LTV(顧客生涯価値)を重視するビジネスモデル
- 定期的に更新されるコンテンツがあるメディア
- CRMやプッシュ通知を活用したコミュニケーションを設計できる
- Webメディアですでに一定のユーザー基盤がある
会員基盤があり既存顧客との関係性が重要なビジネス
企業にとって既存顧客の存在は、安定した企業運営に欠かせない存在となります。
ビジネスにおいて新規顧客を獲得していくことも重要ですが、既存顧客との信頼関係を強固なものにすることも大切です。
オウンドメディアのアプリ化は、こうした既存顧客との関係性を築き、ロイヤルティを高めることが重要なビジネスに適しています。
例えばストック型ビジネスやSaaSなどは継続的な利用が売上の基盤となり、解約率を低下させることが重要となるため、既存顧客との関係構築が重要です。
LTV(顧客生涯価値)を重視するビジネスモデル
LTVは、1人の顧客が一定の取引期間の中で企業にもたらす利益の総額を指します。
月額料金を支払うサブスクリプションサービスや、リピート購入が期待できる商品などは、LTVの指標が特に重要です。
オウンドメディアをアプリ化することで、自社の商品やサービス、関連する情報を狙ってターゲットユーザーに届けられます。
また、常にスマホのホーム画面にアイコンで表示されることから、ユーザーは忘れにくくなり、無意識のうちに認知も強化されていくのです。
さらに、パーソナライズされた情報を届けたり、更新情報をプッシュ通知で知らせたりできるため、アプリはリピート施策を1つに集約しやすくなります。
その結果、アプリ化したオウンドメディアを利用するユーザーが増え、LTVの向上も期待できるでしょう。
定期的に更新されるコンテンツがあるメディア
オウンドメディアにもさまざまな種類がありますが、その中でも定期的に更新されるコンテンツがあるメディアはアプリ化との相性が良い傾向にあります。
更新頻度が高ければ高いほど、ユーザーは「新しい情報をチェックしたい」という動機につながり、アプリを継続して利用してもらえる可能性があるためです。
例えば、オウンドメディアの中でもメジャーなブログは、テーマに沿った記事を投稿していくため、定期的に更新されるコンテンツがあるメディアと言えます。
他にも、ECサイトやポータルサイトなどはアプリ化することで、ユーザーに最新情報などを伝えやすくなるでしょう。
また、定期的に更新されるコンテンツは、ユーザーの興味関心に応じたレコメンド・パーソナライズとも相性が良く、閲覧体験の向上も期待できます。
結果として、アプリの滞在時間や閲覧数の増加、エンゲージメントの向上などが期待でき、アプリ化のメリットを活かしやすくなると考えられます。
CRMやプッシュ通知を活用したコミュニケーションを設計できる
オウンドメディアをアプリ化した場合、CRM(顧客関係管理)やプッシュ通知を活用したコミュニケーションを設計できるため、顧客との関係強化を図りたい場合にもおすすめです。
CRMは顧客情報の管理に加え、行動分析やマーケティング支援などを活用できます。
顧客情報や行動分析などから得た情報を参考に、コンテンツの内容を決めることも可能です。
さらに、アプリのプッシュ通知を活用すれば、CRMからのデータに基づき、一人ひとりのユーザーにとって有益だと感じる情報をピンポイントで提供できます。
パーソナライズによってユーザー体験の向上や良好な関係性の構築にもつながるため、ユーザーとのコミュニケーション設計においても、オウンドメディアのアプリ化はメリットが大きいと言えるでしょう。
オウンドメディアのアプリ化が向いていないケース
オウンドメディアのアプリ化が向いていないケースは、以下のとおりです。
- Webメディア自体の集客がまだ十分ではない
- 検索流入中心でリピーター基盤が弱い
- アプリ運用・改善に割ける社内リソースがない
- ターゲットがPC中心のBtoBユーザー
- アプリならではの価値が提供できない
Webメディア自体の集客がまだ十分ではない
アプリ化が向いていないケースの1つに、Webメディア自体の集客が十分ではない点が挙げられます。
Webメディアの集客が十分でない状態でアプリ化をしても、認知度の低さからダウンロードのハードルが高く感じてしまい、利用者数が増えない可能性が高いです。
また、Webサイトからアプリに流入するユーザーはいても、そもそもの母数が少なければ、その効果も限定的になってしまいます。
そのため、アプリ化の前にSEO対策やコンテンツの拡充、SNSとの連携などを通じ、Webメディア自体の集客力を高めることが重要です。
一定のアクセス数やリピーターを確保した上でアプリ化を検討すれば、スムーズなユーザー移行や継続利用にもつながりやすいでしょう。
検索流入中心でリピーター基盤が弱い
検索エンジンからの流入が大半を占めており、新規ユーザーの獲得には成功しているものの、継続的な関係構築ができておらず、アプリ化してもすぐに離脱される可能性があります。
アプリは繰り返し、何度も使われることに価値があるため、リピーターが少ない状況では本来の強みも活かしにくいでしょう。
リピーター基盤を整えるためにも、メルマガ・DMなどを活用して定期的な情報提供を行ったり、リピーター向けのコミュニティを形成したりするなど、顧客との接点を増やしてWebサイトに再訪してもらえる仕組みを作ることが重要です。
アプリ運用・改善に割ける社内リソースがない
アプリを開発したらそこで終わりではなく、その後の運用・改善によって成果が大きく左右されます。
例えばコンテンツの継続的な更新やプッシュ通知の設計・配信、ユーザーデータの分析、UI・UXの改善などが挙げられます。
しかし、継続的なアプリ運用や改善に対応できる人員や時間が確保されていないと、活用されなくなる可能性が高いです。
実際、株式会社グライダーアソシエイツが行った調査で、アプリ運営の課題について尋ねたところ、「アプリを運営するための人的リソースが足りない」が60.2%と最も高く、ついで「アプリ上で配信するコンテンツの制作に工数がかかり困っている」は53.1%、「アプリ上で配信できるコンテンツが足りない」が47.5%という結果が出ていました。
このように、アプリ化は開発だけでなく、その先の継続的な運用についても事前に計画を立てることが重要です。
ターゲットがPC中心のBtoBユーザー
ターゲットユーザーの利用環境がPC中心だった場合、アプリ化の優先度は低くなる傾向があります。
特にBtoB領域だと仕事中にPCから情報取集や意思決定を行うケースが多く、スマホアプリの利用シーンは限定されがちです。
BtoB領域の中でもビジネスでアプリが使われることもありますが、オウンドメディアの場合はアプリ化の優先度は低いと言えるでしょう。
また、業務用のスマホに新しいアプリをダウンロードするのはハードルが高く、社内ルールやセキュリティの観点から制約が設けられている場合も考えられます。
このような状況だと、Webメディアの使い勝手を改善したり、資料ダウンロードや問い合わせ導線を強化したりする方が、現実的な成果につながりやすいです。
アプリならではの価値を提供できない
オウンドメディアをアプリ化する目的には、Webサイトだと実現しにくい体験を提供できるようになる点が挙げられます。
例えば、プッシュ通知によるタイムリーな情報発信や、一人ひとりのユーザーに対して最適化されたコンテンツの表示、オフライン環境でも閲覧できる機能などです。
これらはWebサイトだと難しく、アプリの機能によって実現できます。
しかし、単にWebサイトをアプリにそのまま置き換えるだけで、ユーザーにとってメリットを感じられず、「わざわざインストールしなくてもいい」と考えるようになってしまいます。
その結果、ダウンロードされてもアプリは利用されず、もしくはすぐにアンインストールをされてしまう可能性が高いです。
アプリならではの価値が不明瞭で、提供できない場合は無理にアプリ化を進める必要はないと言えます。
オウンドメディアをアプリ化する際の投資対効果の考え方

オウンドメディアをアプリ化する場合、単に新しいチャネルを追加するのではなく、ユーザーとの関係性を深めるための投資として考えます。
そのため、投資対効果を判断する際には、短期的な数値だけでなく、中長期的な視点で評価することが重要です。
ここで、オウンドメディアをアプリ化する際の投資対効果の考え方について解説します。
ダウンロード数ではなく継続率・利用頻度で評価する
アプリ化の成果を測るために、ダウンロード数に着目するケースが多いです。
ダウンロード数は、アクティブユーザー数やリテンション率など他の指標を測る上でも重要な要素になります。
しかし、ダウンロード数だけでアプリの成果を判断するのは不十分と言えるでしょう。
例えば、いくらダウンロード数が多かったとしても、すぐにアンインストールされていれば、投資対効果は低いと言えます。
重要となるのは、実際にどれだけのユーザーが継続して利用し、どれくらいの頻度で利用されているかです。
利用頻度が高く、日常的にアプリが使われていれば、ユーザーとの接点も増え、結果としてコンバージョンやブランドロイヤルティの向上につながるでしょう。
アプリの継続率については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
LTV(顧客生涯価値)を高める視点で設計する
オウンドメディアのアプリ化は、短絡的な成果を求めるだけでなく、LTVをいかに高めるかも重要なポイントになってきます。
アプリはLTVと強い相関関係にあり、ユーザーに長期間かつ高頻度でアプリを利用してもらうことで、LTVの最大化を図ることも可能です。
例えば、ユーザーの興味・関心に合わせたコンテンツ配信に、便利な会員機能・ポイントカード機能などを組み合わせることで、再訪やリピート利用の促進につながる場合もあります。
アプリのアクティブ率が高ければ、広告の閲覧や有料プランへの移行など、収益機会に触れる機会も増えるため、1人のユーザーから得られる価値が最大化され、投資回収の効率も高められるでしょう。
こうした理由から、アプリ化ではLTVを高める視点で設計することが大切です。
LTVについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ユーザーデータを活用し改善サイクルを回す
アプリによってユーザーの行動データを詳細に取得できるようになります。
オウンドメディアの場合、どのコンテンツがよく読まれているか、どのタイミングでユーザーは離脱しているのか、などを分析できます。
これにより、アプリの課題を明確にすることが可能です。
また、アプリユーザーと非アプリユーザーの比較をすることで、アプリユーザーがどの程度売上に貢献しているのかを算出することもできます。
明確になった課題はそのままにせず、改善していくことが重要となります。
例えば利用頻度の低いユーザーがいる場合、そのユーザーにとって興味・関心を引くようなコンテンツの強化を図ったり、プッシュ通知機能・リマインダー機能を使ってアプリを起動していなくても接触機会を増やす工夫を取り入れたりするなど、改善策を講じます。
こうした改善を繰り返し、PDCAサイクルを回し続けることで、利用率・満足度の向上や、アプリ化の投資対効果を高めることにつながるのです。
外注・開発前に整理すべきポイント

オウンドメディアのアプリ化を成功させるためには、開発会社の選定や技術面の検討に入る前に、社内で方針を整理しておく必要があります。
開発後に「想定していたものとは違うアプリになってしまった」「リソース不足で運用にまで手が回らない」などの状況に陥らないためにも、外注・開発前に整理すべきポイントを押さえておきましょう。
アプリ化の目的とKPIを明確にする
まず重要となるのが、「なぜオウンドメディアをアプリ化するのか」という目的を明確にすることです。
例えば、リピーターの増加やエンゲージメントの向上、コンバージョン促進など、目的によって設計する機能や施策が大きく異なります。
外注・開発を依頼する企業にも、目的を伝えて要件定義を決めていくことになるため、まずはアプリ化をする目的を明確にしましょう。
また、KPI(重要指標)も具体的に設定することが大切です。
KPIにもアクティブユーザー数やプッシュ通知の開封率、コンバージョン率などがあり、それぞれ目的に紐づいた指標を設けることで、効果検証や改善がしやすくなります。
特にアクティブユーザー数(一定期間の中でアプリを1回以上使用したユーザー数)は、期間別のユーザー数を計測することで、効果測定だけでなく課題の洗い出しも可能です。
Webメディアとの役割分担を整理する
既存のWebサイトで運営していたオウンドメディアがある場合、アプリとの役割分担を整理しておく必要があります。
既存メディアのすべてをアプリに集約させるのか、それともWebサイトと併用するのかは、コンテンツ設計や導線によって大きく変わるものです。
例えば、検索流入を狙った新規顧客向けのコンテンツはWebサイトに、既存ユーザー向けの継続的な情報提供やコミュニケーションはアプリで行うという使い分けが有効です。
それぞれの役割を明確にして、相互に補完し合えるようにWebサイトとアプリを活用していきましょう。
また、コンテンツの出し分けについても検討する必要があります。
Webサイトとアプリにすべて同じコンテンツを配信するのではなく、Web上では網羅的な情報提供、アプリでは更新頻度の高い情報やユーザーごとに最適化されたコンテンツを中心に配信するなど、役割分担に合わせた最適化が必要です。
役割分担の整理によってWebサイトとアプリ、両方の価値の最大化を図れるでしょう。
社内リソースと運用体制を確認する
アプリは開発・リリース後の運用が重要となります。
定期的にコンテンツの更新やプッシュ通知の配信、データ分析など、継続的に対応しなくてはならない業務が発生するため、社内リソースを確保できるのか、どの部署が運用業務を担うのかなどを事前に決めておく必要があります。
もしもリソースが不足しており、社内だけで対応できない場合には、外注やツールの活用も検討することになります。
特に外注はアプリ運用のほとんどの業務を外注先に任せられるため、リソースを確保したい場合におすすめです。
ただし、その分コストがかかってしまうため、予算も考慮しつつ現実的な運用体制の設計が必要です。
例えば外注でアプリ運用と保守を依頼した場合、アプリ開発にかかった費用の約15%が運用・保守にかかるコストの目安とされています。
リソースとコストのバランスを加味しながら、運用体制を確認することが大切です。
必要な機能や要件を整理する
オウンドメディアのアプリ化を目指す際に、どのような機能・要件を取り入れるか整理する必要があります。
例えば、会員機能やプッシュ通知、コンテンツの閲覧、ブックマーク、レコメンドなど、どの機能が必要か優先順位をつけて整理することが重要です。
この時点で要件が曖昧だと、開発費用の増加やスケジュールの遅延、最悪の場合開発自体が中止になる可能性もあります。
いきなりすべての機能を詰め込むのではなく、必要最低限の機能からスタートし、運用しながら拡張していく方法も有効です。
オウンドメディアの価値を最大化するためにアプリ化を検討しよう

オウンドメディアのアプリ化によって、ユーザーとの継続接点の強化やユーザー体験の向上、データ活用ができるなど、さまざまな利点があります。
オウンドメディアの価値を最大化するためにも、アプリ化についてぜひ検討してみましょう。
アイリッジの「アプリ企画/RFP作成支援」では、アプリ開発の企画フェーズからサポートを行い、プロジェクトを成功に導くための伴走支援を提供しています。
アプリ導入後の活用支援やプロモーションなども支援しているため、オウンドメディアのアプリ化を検討されている方は、アイリッジまでお気軽にご相談ください。






